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審決分類 審判 査定不服 商4条1項15号出所の混同 登録しない W30
管理番号 1322459 
審判番号 不服2014-24027 
総通号数 205 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 商標審決公報 
発行日 2017-01-27 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2014-11-26 
確定日 2016-12-01 
事件の表示 商願2014-8934拒絶査定不服審判事件について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。
理由 1 本願商標
本願商標は、「加賀野菜ものがたり」の文字を標準文字で表してなり、第30類「加賀野菜を使用した菓子,加賀野菜を使用したパン」を指定商品として、平成26年2月7日に登録出願され、その後、指定商品については、原審における同年8月5日付け手続補正書により、第30類「金沢市産の野菜を使用した菓子,金沢市産の野菜を使用したパン」に補正されたものである。

2 原査定の拒絶の理由の要点
原査定は、「本願商標は、その構成中に、金沢市農業協同組合が商品『金沢市産のさつまいも,金沢市産のれんこん,金沢市産のたけのこ,金沢市産の太きゅうり,金沢市産のスイゼンジナ,金沢市産のだいこん,金沢市産のかぼちゃ』について使用した結果、取引者、需要者間において広く認識されている商標『加賀野菜』(地域団体商標:商標登録第5078472号)の文字を有してなるから、出願人が本願商標をその指定商品に使用するときは、その商品があたかも金沢市農業協同組合又は同組合と組織的、経済的に何らかの関係がある者の業務に係る商品であるかのごとく、商品の出所について混同を生ずるおそれがある。したがって、本願商標は、商標法第4条第1項第15号に該当する。」旨認定、判断し、本願を拒絶したものである。

3 地域団体商標(商標登録第5078472号)
登録第5078472号商標(以下「地域団体商標」という。)は、「加賀野菜」の文字を標準文字で表してなり、平成18年4月3日に登録出願、第31類「金沢市産のさつまいも,金沢市産のれんこん,金沢市産のたけのこ,金沢市産の太きゅうり,金沢市産のスイゼンジナ,金沢市産のだいこん,金沢市産のかぼちゃ」を指定商品とする地域団体商標として、同19年9月21日に設定登録され、現に有効に存続しているものである。
そして、その権利者は、石川県金沢市松寺町未59番地1所在の金沢市農業協同組合(以下「JA金沢市」という場合がある。)であり、通常使用権者は、石川県金沢市入江1丁目1番地所在の金沢中央農業協同組合である。

4 当審における手続の経緯
当審において、請求人に対し、平成28年4月28日付けで、別掲1ないし別掲3の事実を示した上で、本願商標は、商標法第4条第1項第15号に該当するものであるとして審尋をし、期間を指定して、意見を述べる機会を与えた。

5 審尋に対する請求人の回答
請求人は、上記4の審尋に対して、要旨次のように回答している。
(1)JAの多角化経営の可能性について
地域団体商標の権利者であるJA金沢市は、農業者(農民又は農業を営む法人)によって組織された農業協同組合法に基づく法人であり、民間企業とは異なり事業内容などが法律によって制限・規定されていることから多角化経営の可能性はない。JAの加入者は大半が米作農家であり農家の共済事業を中心とする組合であることは一般の需要者も同様の認識であり、本願商標をJA金沢市又はJA金沢市と経済的若しくは組織的に何らかの関係を有する者の業務に係る商品であるかのように誤認し出所について混同するというおそれはない。
(2)指定商品の関連性等について
本願商標と地域団体商標の指定商品とは、加工品と原材料という関連性を有しているが、本願の指定商品の分野においては、需要者が原材料の生産者や生産地よりも加工者に着目して商品を購入する傾向があるから、指定商品「菓子、パン」等の加工品において「加賀野菜」を含む商標を使用する場合は加工者の出所が重要となる。JA金沢市においては、農業者の作った「野菜」のみの消費拡大を追求している実情があり、各加工者は各自の商品として消費拡大の努力をしていることから、需要者は、JA金沢市が加工者であるとは考えることはなく、本願商標と地域団体商標の指定商品について出所混同は生じない。
(3)地域ブランドの原材料表示について
地域ブランドの中には野菜以外にも農産物や畜産物も多く、その物自体が取引される場合のほか、原材料ないし素材として用いられており、この場合原材料を表示しているに過ぎない商標を排除することは、本来の目的であるブランド力の向上、生産振興や消費拡大に反する。

6 当審の判断
(1)商標法第4条第1項第15号該当性について
ア 「加賀野菜」の文字の周知性について
(ア)JA金沢市は、農業団体、流通業界、消費者、生産者、行政等と一体となって「金沢市農産物ブランド協会」(以下「JA金沢市」と「金沢市農産物ブランド協会」を併せて「JA金沢市等」という場合がある。)を運営しているものである。そして、JA金沢市等は、同協会が発足した1997年(平成9年)から地元の伝統野菜を「加賀野菜」として統一ブランド化し、その際「加賀野菜」を「昭和20年以前から栽培され、現在も主として金沢で栽培されている野菜」と定義し、「加賀野菜」の文字を使用した野菜の生産振興や消費拡大、ブランド力の向上に努めている(別掲1(1)ア、(2)ア、ウ、(3)ア、エ、(4)ア、ウ)。
(イ)JA金沢市等は、「加賀れんこん」、「源助だいこん」、「さつまいも」、「金沢一本太ねぎ」、「せり」、「二塚からしな」、「くわい」、「たけのこ」、「加賀太きゅうり」、「金沢春菊」、「金時草(※合議体注:『スイゼンジナ(水前寺菜)』)」、「打木赤皮甘栗かぼちゃ」、「ヘタ紫なす」、「加賀つるまめ」、「赤ずいき」の15品目(以下「認定野菜」という。)を「加賀野菜」に認定している(別掲1(2)イ)。
以下、この認定野菜に使用する「加賀野菜」の文字を、「引用商標」という。
(ウ)認定野菜の生産振興や消費拡大、ブランド力の向上のための取組の一環として、JA金沢市は、「加賀野菜」を標準文字で表した商標について、認定野菜のうち「金沢市産のさつまいも,金沢市産のれんこん,金沢市産のたけのこ,金沢市産の太きゅうり,金沢市産のスイゼンジナ,金沢市産のだいこん,金沢市産のかぼちゃ」を指定商品とする地域団体商標(商標登録第5078472号)として、平成19年9月21日に設定登録を受けた(前記3)。
(エ)JA金沢市等は、認定野菜の出荷用段ボールや小売店における認定野菜への「加賀野菜」の文字を表示したブランドシールの貼付、「加賀野菜」のイメージキャラクターを用いたPR活動、認定野菜を取り扱う小売店における「加賀野菜」の文字を表示したのれんやのぼり旗の掲揚(別掲1(1)エ、(2)エ、オ、(3)ア、ウ)、認定野菜の販売店と料理店を登録する「加賀野菜取扱店登録制度」の設置(別掲1(2)カ、(4)ク)、「『加賀野菜』の料理教室」や収穫体験等のイベントの開催(別掲1(1)ウ、(4)オ)、ウェブサイトを利用したこれらの活動等に関する情報発信など(別掲1(1)?(3))、「加賀野菜」の文字を地域団体商標として権利取得した後も、認定野菜の需要拡大とブランド力の向上を図っている。
加えて、伝統野菜のブランド化の先例としての「加賀野菜」のブランド化や(別掲1(4)エ、カ、キ、ケ)、出荷情報等の認定野菜に関するニュースが、新聞やウェブサイトで取り上げられている(別掲1(3)エ、(4)イ)。
(オ)以上によれば、引用商標は、本願商標の登録出願時において、JA金沢市等の業務にかかる認定野菜に使用する商標として、我が国の取引者、需要者間に広く認識され、その周知性は、現在においても継続しているものと認められる。
イ 本願商標と引用商標との類否について
本願商標は、「加賀野菜ものがたり」の文字を表してなるところ、その構成中、後半の「ものがたり」の平仮名は、「話し語ること。また、その内容。」の意味を有する一般に親しまれた「物語」の語の読みである。
これに対し、前半の「加賀野菜」の文字部分は、上記アのとおり,JA金沢市等がその業務にかかる認定野菜に使用する商標として我が国の取引者、需要者間に広く認識されているものであるから、本願商標のかかる構成においては、その構成中、該文字部分が着目され、独立して出所識別標識としての機能を果たし得るものと認められる。
そうすると、本願商標は、その構成中「加賀野菜」の文字部分から「カガヤサイ」の称呼を生じ、「(JA金沢市等の業務にかかる認定野菜としての)加賀野菜」の観念を生じるものである。
他方、引用商標は、「加賀野菜」の文字からなるものであるから、構成文字に相応して「カガヤサイ」の称呼を生じ、上記と同様の理由により、「(JA金沢市等の業務にかかる認定野菜としての)加賀野菜」の観念を生じるものである。
以上からすると、本願商標と引用商標とは、外観において「ものがたり」の文字の有無という差異を有するものの、本願商標の要部である「加賀野菜」と引用商標とは、同一の文字構成からなるものであるから、近似した印象を与え、「カガヤサイ」の称呼及び「(JA金沢市等の業務にかかる認定野菜としての)加賀野菜」の観念を共通にする類似の商標というべきである。
ウ 出所混同のおそれについて
上記アのとおり、引用商標は、本願商標の登録出願時ないし現在において、JA金沢市等がその業務にかかる認定野菜に使用する商標として、我が国の取引者、需要者間に広く認識されているものである。
また、上記イのとおり、本願商標と引用商標とは、類似の商標というべきである。
さらに、本願商標の指定商品は「金沢市産の野菜を使用した菓子,金沢市産の野菜を使用したパン」であるから、これらは金沢市産の野菜を使用した加工品であり、その金沢市産の野菜にはJA金沢市等の業務に係る認定野菜を含むこと明らかである。
また、JA金沢市等のウェブサイト及び新聞記事情報によれば、JA金沢市等は、認定野菜そのもののほか、これを使用した茶や菓子、総菜、そば麺などの加工品を企業等と共同で開発したり、商品化したりしている事実がある(別掲3(1)ウ、(2)ア)。
そして、上記の認定野菜を使用した加工品のパッケージに「加賀野菜」の文字が表示されていたり、JA金沢市等が認定野菜を使用した加工品と認証した商品のパッケージなどに「加賀野菜加工品認証マーク」の表示がされているなど(別掲3(1)ア、イ、ウ)、JA金沢市等の業務にかかる認定野菜を使用した商品に、「加賀野菜」の文字が使用されている。
以上からすると、本願商標がその指定商品に使用された場合、これに接する取引者、需要者は、「加賀野菜」の文字に着目し、該文字部分をJA金沢市等がその業務に係る認定野菜に使用する商標と理解し、その商品をJA金沢市等又は同人と何らかの関係を有する者を出所とする加工品と認識して、JA金沢市等又は同人と経済的又は組織的に何らかの関係を有する者の業務に係る商品であるかのように、その出所について混同を生じるおそれがあるというべきである。
したがって、本願商標は、商標法第4条第1項第15号に該当する。
(2)請求人の主張について
ア 請求人は、金沢市農業協同組合(JA)は、農業協同組合法に基づく法人であり、民間企業とは異なり事業内容などが法律によって制限・規定されていることから、多角化経営の可能性はない旨主張する。
しかしながら、本願の指定商品は「金沢市産の野菜を使用した菓子,金沢市産の野菜を使用したパン」であるところ、各地のJAが農産物を使用した加工品(例えば「菓子」)を取り扱っていたり、JAと企業等とのコラボレーションによる農産物の加工品が製造、販売されていたりという事実が存在し(別掲2(1)ア、(2)オ、別掲4)、JA金沢市においても、農産物を使用した茶や菓子、惣菜、そば麺などの加工品を企業等と共同で開発したり、販売したりしている事実が存在する(別掲3(1)ウ、(2)ア)。
イ 請求人は、地域ブランドの中には野菜以外にも農産物や畜産物も多く、その物自体が取引される場合のほか、原材料ないし素材として用いられることがあり、この場合、原材料を表示しているに過ぎない商標を排除することは、本来の目的であるブランド力の向上、生産振興や消費拡大に反する旨主張する。
しかしながら、「野菜」が多くの加工品の原材料又は素材として用いられることがあるとしても、前記(1)アのとおり、「加賀野菜」の文字がJA金沢市等の業務にかかる認定野菜に使用される商標として、我が国の取引者、需要者間に広く認識されているような現状においては、該文字は、単に商品の原材料を表示しているにすぎないものと認識されるというよりは、むしろ、商標としての「加賀野菜」と理解され、その出所であるJA金沢市等やその取扱いに係る商品を連想、想起させるものというのが相当である。
そして、本件は「加賀野菜」の文字を含む本願商標が、商品「金沢市産の野菜を使用した菓子,金沢市産の野菜を使用したパン」について使用された場合、取引者、需要者に、JA金沢市等との間において、商品の出所について混同を生じさせるおそれがあると判断したものであるから、「地域ブランドのブランド力の向上、生産振興や消費拡大に反する」旨の請求人の主張は、本願商標の商標法第4条第1項第15号該当性の判断に影響をおよぼすものではない。
したがって、請求人の主張は、いずれも採用することができない。
(3)まとめ
以上のとおりであるから、本願商標は、商標法第4条第1項第15号に該当し、登録することができない。
よって、結論のとおり審決する。
別掲 別掲1 「加賀野菜」の文字の周知性に係る事実
(1)JA金沢市のウェブサイトにおける情報
ア 「JA金沢市」のウェブサイト(平成28年1月30日更新)において、トップページの「加賀野菜」の見出しの下、「昭和20年以前から栽培され、現在も主として金沢で栽培されている野菜の中から、現在15品目を『加賀野菜』に認定しています。」の記載がある。
(http://www.is-ja.jp/kanazawa/)
イ 「JA金沢市」のウェブサイトにおいて、代表理事組合長の年頭のあいさつ(PDF)中に、「新幹線の金沢開業から・・・金沢市における賑わいは続いており、経済効果は多大なものがあります。当JAとしましては、この機会を最大限生かすよう、一丸となって加賀野菜や金沢そだちなど、金沢農産物の宣伝に努め、消費拡大に積極的に取組む・・・」の記載がある。
(http://www.is-ja.jp/kanazawa/2015nentouaisatu.pdf)
ウ 「JA金沢市」のウェブサイトにおいて、「27年度第4回『加賀野菜』料理教室開催のお知らせ」(PDF)が掲載され、「今回は・・・料理長を講師にお招きし、冬に採れる加賀野菜を食材とした料理教室です。」の記載がある。
(http://www.is-ja.jp/kanazawa/20162ryourikyousitu.pdf)
エ 「JA金沢市農産物直売所 ほがらか村」のウェブサイトにおいて、「JA金沢市農産物直売所 ほがらか村」の見出しの右側に「加賀野菜」の文字と「ほがらか村」の文字が表示された店舗らしき写真が掲載されており、「ほがらか村とは」の欄に、「地元産の加賀野菜、新鮮野菜や採れたて果物が毎日入荷!土日祝日も営業しております。」の記載、「旬の情報」として、「加賀れんこん 平成27年度産 出荷開始 加賀野菜のひとつ、加賀れんこん。・・・JA金沢市特産の野菜で、翌年5月中旬まで出荷が続く予定です。」の記載がある。また、「加賀野菜 金沢のお米 全国宅配します!」とのタイトルのリンクがある。
(http://www.is-ja.jp/kanazawa/hogarakamura/index.html)
(2)金沢市農産物ブランド協会が管理するウェブサイトにおける情報
ア 「いいね金沢 加賀野菜」のウェブサイトにおいて、「金沢市農産物ブランド協会は、金沢市特産農産物の生産振興と消費拡大の推進を目的に、流通業界、消費者、農業団体、生産者、行政が一体となり、運営している団体です。主な協会活動は ●加賀野菜のブランド認定制度の運営と消費者へのPR・・・などであり、消費宣伝や販売促進活動等をとおして、金沢市農業の発展のため、生産から消費まで多角的に応援しています。」の記載がある。
(http://www.kanazawa-kagayasai.com/kyokai/index.html)
イ 「いいね金沢 加賀野菜」のウェブサイトにおいて、「古くから、金沢の気候、風土に育まれてきた野菜の数々・・・“加賀野菜” 春には春、夏には夏の季節感あふれる地産の野菜たちが、愛着を寄せる人々の努力によって受け継がれています。」の記載と共に、「加賀野菜について」、「加賀野菜を使った料理レシピ」、「加賀野菜ブランドについて」、「加賀野菜取扱店」等の紹介ページがある。そのうち、「加賀野菜について」の欄に、「昭和20年以前から栽培され、現在でも主として金沢で栽培されている野菜の中から、限定15品目を“加賀野菜”に認定しています。」の記載と共に、「加賀れんこん」、「源助だいこん」、「さつまいも」、「金沢一本太ねぎ」、「せり」、「二塚からしな」、「くわい」、「たけのこ」、「加賀太きゅうり」、「金沢春菊」、「金時草」、「打木赤皮甘栗かぼちゃ」、「ヘタ紫なす」、「加賀つるまめ」、「赤ずいき」の品目が挙げられている。
(http://www.kanazawa-kagayasai.com/index.html)
ウ 「いいね金沢 加賀野菜」のウェブサイトにおいて、「加賀野菜について」の見出しの下、「城下町金沢には、藩政時代から受け継がれた季節感に富んだ特産野菜、加賀野菜が数多く引き継がれています。しかし、生産者が増産性や耐病性を追い求め、一方、消費者も見た目の綺麗さや調理の簡便さを第一に考える時代風潮とともに、加賀野菜が市民から忘れられ、生産農家も減少の一途を辿ってきました。こうした背景のもと、郷土の先人が育んできた、私たちの財産とも言うべき加賀野菜を受け継ぎ、後世に伝えながら、生産振興を消費拡大を図りたい、その熱い思いにより、各関係機関が協力して金沢市農産物ブランド協会を設立し、加賀野菜の生産振興や消費拡大に努めています。」、「【加賀野菜の定義】昭和20年以前から栽培され、現在も主として金沢で栽培されている野菜。」の記載がある。
(http://www.kanazawa-kagayasai.com/kagayasai/index.html)
エ 「いいね金沢 加賀野菜」のウェブサイトにおいて、「加賀野菜ブランドについて」の見出しの下、「【加賀野菜ブランドシール】市場流通されている認定品目で、等階級規格において高品質(秀品)のもののみ、ブランドシールが貼付されています。出荷用のダンボールには大きなシール、小売店においては品目名が入った小さなシールを貼付し、加賀野菜の品質をアピールしています。」の記載と共に、出荷箱用と小売店用のシールの見本が掲載されている(出荷箱用の見本シールには「加賀野菜」の文字が表示され、小売店用の見本シールには「加賀野菜」の文字と「源助だいこん」の文字が表示されている)。また、「【加賀野菜イメージキャラクター“ベジタン”】 “打木赤皮甘栗かぼちゃ”がモチーフの加賀野菜イメージキャラクター、愛称は『ベジタン』と言います。このイメージキャラクターを使い、マスコット人形や着ぐるみなどで、加賀野菜をPR。『ベジタン』は、加賀野菜のイメージキャラクターとして皆様に親しまれています。」の記載と共に、イメージキャラクターのイラストが掲載されている。
(http://www.kanazawa-kagayasai.com/brandseal/index.html)
オ 「いいね金沢 加賀野菜」のウェブサイトにおいて、「加賀野菜シンボルマーク」の見出しの下、「加賀野菜認定シール 加賀野菜のうち、品質の良い物(秀品のみ)に、加賀野菜ブランドシールを貼付。出荷用ダンボールには大きいシール、小売店においては、中・小シールを野菜等に貼付し、加賀野菜をアピールしています。」、「加賀野菜マスコット『ベジタン』 加賀野菜イメージキャラクターを全国より募集し、444点の中からイメージキャラクター「ベジタン」を選定。マスコット人形や、着ぐるみなどで、加賀野菜のPRを行っています。」、「加賀野菜のれん・のぼり旗 加賀野菜小売店においては、『いいね金沢加賀野菜』の『のれん』が掲げられていて、加賀野菜の販売が分かりやすくなっています。」の記載があり、「加賀野菜」の文字が表示された認定シール及びのれん並びにマスコット人形の画像が掲載されている。
(http://www.kanazawa-kagayasai.com/symbol/)
カ 「いいね金沢 加賀野菜」のウェブサイトにおいて、「加賀野菜を買えるお店・食べられるお店」の見出しの下、「加賀野菜取扱店登録制度について 加賀野菜を販売する店や加賀野菜を使った料理を提供する店を登録し、市民、観光客の皆様に広く加賀野菜をPRし、加賀野菜の生産振興や消費の拡大、ブランド力の向上を推進することを目的としています。」、「加賀野菜を買う(販売店) 金沢市農産物ブランド協会では、品質の優れた加賀野菜を積極的に販売しているお店を、『加賀野菜販売店』として認定しています。お近くのお店で、ぜひ旬の加賀野菜の美味しさをお試し下さい。」の記載がある。
(http://www.kanazawa-kagayasai.com/store/index.html)
(3)その他の者が管理するウェブサイトにおける情報
ア 「金沢市」のウェブサイトにおいて、「加賀野菜の紹介」の見出しの下、「金沢市農産物ブランド協会では、古くから市民に親しまれ、 金沢で栽培されている野菜のうち、15品目を加賀野菜として認定し、積極的に消費宣伝に努めています。また、加賀野菜のうち、店先から姿を消しつつある伝統野菜について、種の保存、栽培技術の継承と生産の維持を図っています。」の記載と共に、加賀野菜イメージキャラクター「ベジタン」とシンボルマークの見本が掲載されている。
(http://www4.city.kanazawa.lg.jp/17070/nougyou_c/vegetabl/)
イ 「金沢市中央卸売市場 丸果石川中央青果株式会社」のウェブサイトにおいて、「入荷情報」の見出しの下、「石川県産太胡瓜(加賀野菜) 3月28日、加賀野菜の太胡瓜(ふときゅうり)の初荷がありました。生産者は金沢市打木の・・・さん、・・・さん。・・・量がまとまる4月中旬からJA金沢市の共撰体制となります。」の記載がある。
(http://www.maruka-ishikawa.co.jp/nyuka/nyuka.htm)
ウ 「加賀野菜 小畑商店」のウェブサイトにおいて、「加賀野菜」の見出しの下、野菜の画像を背景にした「季節で旬の加賀野菜を全国発送いたします。」の記載、加賀野菜認定15品目の記載と共に、シンボルマーク、イメージキャラクター及びのれんの画像が掲載され、「■加賀野菜のブランド・シンボルマーク 加賀野菜のブランド認定制度の運営と消費者へのPRは、金沢市農産物ブランド協会が中心となって行っています。」、「【加賀野菜ブランドシール】市場流通されている加賀野菜ブランド認定品目のうち、等階級規格において高品質(秀品)のもののみ、加賀野菜ブランドシールが貼付されています。」、「【加賀野菜イメージキャラクター“ベジタン”】打木赤皮甘栗かぼちゃがモチーフの加賀野菜イメージキャラクター『ベジタン』。加賀野菜のイメージキャラクターとして皆様に親しまれています。金沢市農産物ブランド協会は、このイメージキャラクターを使い、マスコット人形や着ぐるみなどで加賀野菜PRを行っています。」、「【加賀野菜のれん・のぼり旗】金沢市農産物ブランド協会では、品質の優れた加賀野菜を積極的に販売しているお店を、『加賀野菜販売店』として認定しています。加賀野菜の小売店には『いいね金沢加賀野菜』ののれんが掲げられていて、加賀野菜の販売が分かりやすくなっています。」の記載がある。
(http://kagayasai.jp/)
エ 「一般社団法人JC総研」のウェブサイトにおいて、「JC総研レポート 2008年夏vol.6 地域の活力をかたちにする」の「シリーズ《現地報告》<JA金沢市>消滅の危機にあった加賀野菜をブランド化で復興」の記事において、「『加賀野菜』を地域団体商標に登録申請し、昨年9月に認定されたJA金沢市と、同JAとの二人三脚で普及に取り組んでいる金沢市農産物ブランド協会を訪ねた。・・・1990年には、行政とJA、流通加工業者、消費者代表等による懇話会を立ち上げ、以降は生産振興と販売促進に取り組んできた。1997年には、従来の組織を再編し金沢市農産物ブランド協会を発足させ、加賀野菜として統一ブランド化し、取り組みを強めた。その際加賀野菜を「昭和20年以前から栽培され、現在も主として金沢で栽培されている野菜」と定義し(生産不安で流通していないものは除外)、協会では順次認定を進め、現在まで15品目が加賀野菜として認定されている。具体的な作業はJAの部会組織が行い、『秀品』には認定シールを添付し出荷している。」、「ブランドの維持、強化にとって不可欠なのは品質管理であるとし、タネの管理と生産技術指導には最も力を入れており、金沢市農業センターとJAとの連携で進めている。・・・もうひとつは知名度のアップである。これは主にブランド協会の役割で、イベントやホームページによる発信のほか、多彩な広告宣伝活動を行っているが、JA担当者とも連携しフル回転の毎日だ。」、「JAでも・・・今年からは加賀野菜料理教室も始めた。とりわけ加賀野菜の販売や情報発信に効果的なのが直売所『ほがらか村』で、ここでは多彩な加工品も販売されている・・・」、「芋焼酎や菓子類、野菜カレー等々、加賀野菜を使った多様な加工品も生まれ、加賀野菜の知名度アップと消費拡大に相乗効果を発揮している。」の記載がある。また、「いいね加賀野菜」の文字と加賀野菜に認定された15品目の野菜名及びそれぞれの野菜の絵を掲載した画像が掲載されている。
(http://www.jc-so-ken.or.jp/pdf/ja_report_writer/H-Negishi/06-08SM-H-Negishi.pdf)
(4)新聞記事情報
ア 2015年11月21日付け朝日新聞において、「(関西食百景:74)干拓地で育む加賀れんこん 百万石の恵み、泥に宿る【大阪】」の見出しの下、「JA金沢市や農家らが作った『金沢市農産物ブランド協会』は1997年から加賀野菜のブランド化を始めた。『昭和20年以前から栽培され、現在も主として金沢で栽培されている』という定義で今では15種類ある。・・・JA金沢市は加賀れんこんの販路を大都市圏に広げつつある。」の記載がある。
イ 2015年10月20日付け朝日新聞において、「(瞬 HOKURIKU)一本太ネギ食べてみて JA金沢市で初出荷 /石川県」の見出しの下、「加賀野菜の一つ『金沢一本太ネギ』が19日、JA金沢市野田集荷場で初出荷された。」、「砂丘地集出荷場(下安原街)では、ずんぐりとした形が特徴の加賀野菜『源助だいこん』も初出荷された。」の記載がある。
ウ 2015年5月19日付け朝日新聞において、「加賀野菜 金沢 伝統の味、ブランドに /北陸・共通」の見出しの下、「金沢の気候や風土に根ざした伝統的な野菜『加賀野菜』。四季折々の個性ある味、色彩、香り。大量生産される画一的な野菜にはないこうした特徴が、金沢の文化としての『食』を支え、ブランドとして確立されている。」、「97年にはJAや生産者らが『金沢市農産物ブランド協会』を立ち上げた。現在は、15品目が加賀野菜に認定されている。」、「加賀野菜を使った加工品は県内外の企業が作っており、金沢市農産物ブランド協会は菓子、麺、茶など57品目を認定している。」の記載がある。
エ 2013年1月10日付け東京読売新聞において、「『江戸東京野菜』おいしいよ JAが調理イベント 今月から=東京」の見出しの下、「JAなどは京都の『京野菜』や金沢の『加賀野菜』のようにブランド化しようと活動している。」の記載がある。
オ 2012年8月25日付け朝日新聞において、「加賀野菜の収穫を体験 4品試食も 金沢 /石川県」の見出しの下、「加賀野菜の『赤ずいき』と『加賀つるまめ』の収穫体験が24日、金沢市内の2カ所の畑であった。JA金沢市などでつくる協議会が消費拡大などを目指して企画した。」の記載がある。
カ 2011年10月28日付け東京読売新聞において、「[多摩あぐり]江戸東京野菜で街おこし 小金井 9農家が栽培=多摩」の見出しの下、「・・・そこで注目したのが、同じ『江戸東京』名前を冠する伝統野菜。京都の『京野菜』や金沢の『加賀野菜』が全国的に知られるように、江戸東京野菜を全国区のブランドに育て、小金井の活性化につなげようと考えた。」の記載がある。
キ 2010年9月15日付け日本経済新聞において、「伝統野菜、福井に再び芽、県など振興へ官民組織-栽培規模別に支援策。」の見出しの下、「福井県が県内で昔から作られてきた伝統野菜の再興に力を入れ始めた。目標は金沢市の『加賀野菜』。」の記載がある。
ク 2009年11月19日付け東京読売新聞において、「加賀野菜登録店制 販売66店・料理提供57店に 消費拡大で生産振興を=石川」の見出しの下、「伝統的な加賀野菜の消費を拡大しようと、金沢市や農協、流通業者らでつくる市農産物ブランド協会は、取扱店の登録制度を新設した。市内外の販売店66店と、料理を提供する市内の57店が登録を済ませ、18日には市内で、登録証授与式が行われた。」、「販売店の登録要件は、『加賀野菜ブランドシール』の使用を認められた野菜を積極的に販売し、適切な仕入れルートがあること。料理提供店の場合は、加賀野菜を使った料理を常に3品以上、または複数の加賀野菜を使用した料理を1品以上提供するよう努めることなど。登録店は、店内に登録証を掲示でき、協会もホームページに掲載したり、ポスターや販促グッズを提供したりして後押しする。」の記載がある。
ケ 2009年8月1日付け大阪読売新聞において、「[役に立つ経済]増えるブランド野菜 品質保証、消費者に利点」の見出しの下、「産地などの名前を冠した『ブランド野菜』が増えています。Qどんな野菜がある? A『九条ねぎ』や『賀茂なす』など京都府の『ブランド京野菜』は有名だよね。・・・金沢市の『加賀野菜』には、葉が紫色をした夏野菜『金時草(きんじそう)』なんかもある。」の記載がある。

別掲2 野菜を原材料とする菓子等の加工品が普通に製造、販売されている事実
(1)インターネット情報
ア 「株式会社モントワール」のウェブサイトにおいて、「コラボレーション>ご当地素材スイーツ 日本全国の素材がお菓子になりました。」の見出しの下、「JA全農山形・JA紀南・JA全農とくしま・JA広島果実連・JAふらの・JA金沢市・・・各県自慢のご当地素材が、お菓子になりました。フルーツや野菜の瑞々しさを最大限に味わっていただけます。」との記載があり、具体的な商品に、「JA金沢市 五郎島金時いしやきいも」、「JA金沢市 五郎島金時芋ようかん」が挙げられ、それぞれ「JA金沢市の加賀野菜 五郎島金時芋を使用しました。」、「JA金沢市の加賀野菜五郎島金時芋を使用しています。」の説明書きと、「JA金沢市」、「加賀野菜」及び「五郎島金時芋」の文字が大きく表示されたパッケージの画像が掲載されている。また、加賀野菜以外の素材を使用したものとして、「JA広島果実連 塩れもんゼリー 広島県産“広島れもん”沖縄県産ぬちま?す塩”使用。」、「JA熊本経済連 完熟とまとゼリー 熊本県産トマトピューレを使用しました。」、「JAふらの 富良野にんじんゼリー 北海道富良野産の“濃縮にんじん”を使用しました。」、「JA全農とくしま ひとくちさつまいも ほんのり塩味 徳島県産なると金時芋を使用し、淡路島の藻塩で仕上げました。」等の掲載がある。
(https://www.arista.co.jp/montoile/product/collabo_ja.html)
イ 「南信州新聞」のウェブサイトにおいて、「『ぱてぃすり草かんむり』が伝統野菜で焼き菓子開発」の見出しの下、「南信州の伝統野菜、キクイモと清内路かぼちゃを使用したビスコッティ(焼き菓子)が開発され、・・・飯田市内で発売する。」の記載がある。
(http://minamishinshu.jp/news/economy/%E3%80%8C%E3%81%B1%E3%81%A6%E3%81%83%E3%81%99%E3%82%8A%E8%8D%89%E3%81%8B%E3%82%93%E3%82%80%E3%82%8A%E3%80%8D%E3%81%8C%E4%BC%9D%E7%B5%B1%E9%87%8E%E8%8F%9C%E3%81%A7%E7%84%BC%E3%81%8D%E8%8F%93%E5%AD%90.html)
(2)新聞記事情報
ア 2015年9月19日付け大阪読売新聞において、「[スイーツ&ランチ]大阪さつま屋 伝統のほろ苦 若ごぼう餅=大阪」の見出しの下、「和菓子店『大阪さつま屋』は、八尾の伝統野菜『若ゴボウ』を素材に使った和菓子『八尾若ごぼう餅 春菜』を、1年を通して提供している。」の記載がある。
イ 2015年9月16日付け日本経済新聞において、「石川産食材でどら焼き、北陸学院大??常時販売、地産外消めざす(キャンパス発この一品)」の見出しの下、「北陸学院大学(金沢市)が石川県産の食材を使った『米粉どら焼き』を新たに開発した。県産の米粉や伝統野菜の中島菜で作った生地と、能登大納言小豆のあんを組み合わせたのが特徴だ。」の記載がある。
ウ 2015年4月24日付け日本食糧新聞において、「国分の子会社で菓子の商品開発企画などを担う日本橋菓房(東京都中央区)は・・・連続テレビ小説『まれ』のライセンス商品5アイテムを全国で新発売した。新商品は『まれ』のゆかりの地である石川県の食材『五郎島金時芋』を原料に使用したスイーツ。『五郎島金時芋』は金沢市の五郎島などで生産されるサツマイモで、加賀伝統野菜の一つに数えられる。」の記載がある。
エ 2015年10月14日付け日本経済新聞において、「カゴメ、三重産野菜PR、県と包括協定、商品に活用、情報発信。」の見出しの下、「県内で『みえ野菜スイーツフェア』を開催する。県内の菓子店やレストランなど17店舗で県産野菜などを使った『野菜スイーツ』を販売する。」の記載がある。
オ 2015年6月28日付け朝日新聞において、「(沿線さんぽ JR仙石線)仙台市・陸前高砂駅 パティシエのいる直売所/宮城県」の見出しの下、「JA仙台の農産物直売所『たなばたけ』・・・ここは直売所の野菜を主に使ったスイーツの専門店だ。」の記載ある。

別掲3 JA金沢市等が認定野菜の加工品を認証する制度を設置したり、認定野菜を使用した加工品を販売したり、企業と共同で開発し、商品化したりしている事実
(1)JA金沢市及び金沢市農産物ブランド協会等のウェブサイトにおける情報
ア 「いいね金沢 加賀野菜」のウェブサイトにおいて、「加賀野菜ブランドについて」の見出しの下、「【加賀野菜認証加工品について】金沢市農産物ブランド協会では、加賀野菜を使用した加工品を認証し、加賀野菜ブランドに対する消費者の信頼と評価を高め、加賀野菜の需要拡大とブランド力の向上を図っています。主な認証基準は、加賀野菜を原料として製造された加工食品であること。原材料及び食品添加物等について、製造又は販売に適用される法令等を遵守し、適切な商品表示がされたものであること。加賀野菜のブランド力の向上に寄与するものと認められるものなどです。」、「【加賀野菜加工品認証マーク】 認証された加工品については、パッケージなどに『加賀野菜加工品認証マーク』が表示されています。」の記載とともに、「加賀野菜加工品認証マーク」の見本が掲載されている。
(http://www.kanazawa-kagayasai.com/brandseal/index.html)
イ 「いいね金沢 加賀野菜」のウェブサイトにおいて、「加賀野菜を使った加工品 加賀野菜認証加工品一覧」の見出しの下、おかゆ、茶、のど飴、焼酎、パウンドケーキ、餃子、うどん、そば、ようかん、パスタソース、笹寿司、スープ、プリン、カレー、ドレッシング等の商品を掲載している。
(http://www.kanazawa-kagayasai.com/brandseal/items.php)
ウ 「JA金沢市農産物直売所 ほがらか村」のウェブサイトにおいて、「ほがらか村ネット販売」の取扱商品として、「五郎島金時(さつまいも)」、「加賀れんこん」、「打木赤皮甘栗かぼちゃ」、「金沢一本太ねぎ」及び「源助だいこん」等の加賀野菜と、「加賀五彩茶 JA金沢市、金沢大学発のベンチャー企業・株式テラ・サイエンス、株式会社白やとの三者共同開発商品。金時草をはじめとする5種類の加賀野菜でつくった粉末茶です」、「五郎島金時芋ようかん 加賀野菜『五郎島金時』が、おいしい芋ようかんになりました。JA金沢市五郎島さつまいも部会と株式会社モントワールとの共同開発商品です。」、「おうちde加賀野菜 JA金沢市、司厨士協会北陸地方石川本部、佃食品株式会社の三者共同開発商品です。『打木赤皮甘栗かぼちゃのパスタソース』、『加賀れんこんの玄米リゾット』、『五郎島金時ソースの生麩ニョッキ』のレトルトパックのセット」、「金時草麺セット 金時草麺・金時草そば麺5袋 ほがらか村産直会員の金時草麺セットです。加賀野菜・金時草を独自の製法でパウダーにし,麺生地に練りこんでコシのある、喉越しの良い乾麺に仕上げました。」等の加賀野菜を使用した加工品とその商品説明が掲載されている。
(https://www.is-ja.jp/kanazawa/hogarakamura/tuuhan.html)
(2)新聞記事情報
ア 2013年9月12日付け朝日新聞において、「五郎島金時、加賀甘味 新しい金沢の芋ようかん 北陸新幹線開業PR /北陸・共通」の見出しの下、「金沢市で生産され、『加賀野菜』の一つに数えられているサツマイモ『五郎島金時』を使った芋ようかん『加賀野菜 五郎島金時芋ようかん』をJA金沢市と菓子卸大手の山星屋(東京)が共同で商品化した。今月から全国のスーパーなどで販売されている。」、「JA金沢市の五郎島さつまいも部会メンバーが生産した原材料を、食品加工会社『オハラ』(金沢市)がペーストに加工して山星屋に提供している。」、「『セブン-イレブン』や『山崎製パン』にもペーストを出しており、五郎島金時の販路を広げている。・・・県外への出荷が増え、生産は年間約60トンという。」、「商品開発部係長は『加賀野菜の商品イメージは全国に通じる。・・・』と意気込む。」の記載がある。
イ 2010年3月21日付け東京読売新聞において、「加賀野菜加工品35商品 農産物ブランドに 金沢市協会認証=石川」の見出しの下、「金沢市農産物ブランド協会は18日、加賀野菜の加工品として、市内外16社の総菜やお菓子など35商品を認証した。同協会は昨年11月、加賀野菜のブランド力アップと消費拡大を目指し、野菜の販売店と料理店の登録制度を新設。加工品の認証はそれに続く第2弾で、認証マークをつけて売り込みを図る。・・・今回認証された加工品に使われた加賀野菜は、さつまいも(五郎島金時)が14商品で最多、金時草10商品、加賀れんこん5商品が続いた。」の記載がある。

別掲4 JAが農産物の加工品を取り扱っている事実
(1)インターネット情報
ア 「北陸新幹線で行こう!北陸・信越観光ナビ」のウェブサイトにおいて、「甘さ控えめ苦味ほのか 伝統野菜・白茎ゴボウでクッキー JAはるえ」の見出しの下、「福井県の伝統野菜『越前白茎(しらくき)ゴボウ』の知名度向上と生産拡大につなげようとJAはるえは、白茎ゴボウの葉を混ぜ込んだ焼き菓子『しらクッキー』を商品化し29日、発表した。30日から販売する。」の記載がある。
(http://www.hokurikushinkansen-navi.jp/pc/news/article.php?id=NEWS0000003456)
イ 「JA勝栄」のウェブサイトにおいて、「JA勝栄女性部が加工品を販売」の見出しの下、「JA勝栄女性部は3月16日、美作市明見にある『道の駅彩菜茶屋』前で加工品フェアを開催しました。当日は、6支部が自慢の加工品を持ち寄り販売しました。地域の特産物をつかった『黒豆おこわ』『蒸しまんじゅう』『ちらし寿司』等おなじみの加工品や新商品の『黒枝豆ムース』など、どれも美味しそうだとお客様に好評でした。」の記載がある。
(http://www.ja-shoei.or.jp/women/activity/201605/index.html)
ウ 「みなとオアシス沼津」のウェブサイトにおいて、「みんなで港を楽しもう!沼津みなと新鮮館」の見出しの下、「フレ旬!地元のおいしさ届けます。JAなんすん JAなんすん管内のおいしいものが盛りだくさん!毎朝、新鮮野菜がJAなんすんの産直市から届きます。沼津市西浦の特産品『寿太郎みかん』、地元産の野菜を使ったアイスにケーキ。米粉を生地に使用し、『あしかた牛』の旨みをたっぷりつめこんだジューシーな肉まん『う・まいぎゅう』も販売しています。」の記載がある。
(http://nu-mshinsenkan.com/cgi/ja/topics.cgi)
エ 「JA水戸」のウェブサイトにおいて、「JA水戸の特産加工品 デザート・スイーツ」の見出しの下、「無着色、無香料JA水戸じゃえらあと 茨城県産の牛乳を原料とし、着色料、香料、安定剤を使用せず、素材の味を生かして仕上げました。」、「JA水戸じぇらあと 茨城県産牛乳にJA水戸の生産者が栽培した旬の素材をふんだんに加え、さわやかな味わいに仕上げました。」、「大地からの恵み トマトゼリー・にんじんゼリー あさ川製菓、茨城町とJA水戸が共同開発した商品です。茨城町産のにんじんとトマトを使用して製造したゼリーです。」の記載がある。
(http://www.mt-ib-ja.or.jp/products/sweets.html)
オ 「JAめぐみの」のウェブサイトにおいて、「がんばってます『可児野菜スイーツコレクション』」の見出しの下、「JAめぐみの可児農業サポートセンターと洋菓子店が連携し、野菜を使ったスイーツづくりに取り組んでいます。地元の農産物を広く地域の人々に知ってもらいたいと、同センターが可児地区の洋菓子店に働きかけたもので、・・・。取り組みが始まったのは平成24年度で、完成したスイーツはJA直売所や各種イベントなどで販売してきました。」の記載がある。
(https://ja-megumino.or.jp/cms.news/20130515122239.html)


審理終結日 2016-10-03 
結審通知日 2016-10-04 
審決日 2016-10-18 
出願番号 商願2014-8934(T2014-8934) 
審決分類 T 1 8・ 271- Z (W30)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 大橋 洋子 
特許庁審判長 土井 敬子
特許庁審判官 田中 亨子
松浦 裕紀子
商標の称呼 カガヤサイモノガタリ、ヤサイモノガタリ、モノガタリ、カガヤサイ 
代理人 横井 敏弘 

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