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審決分類 |
審判 査定不服 商3条1項6号 1号から5号以外のもの 取り消して登録 X03 |
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管理番号 | 1255165 |
審判番号 | 不服2011-5302 |
総通号数 | 149 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 商標審決公報 |
発行日 | 2012-05-25 |
種別 | 拒絶査定不服の審決 |
審判請求日 | 2011-03-09 |
確定日 | 2012-04-04 |
事件の表示 | 商願2009-78152拒絶査定不服審判事件について、次のとおり審決する。 |
結論 | 原査定を取り消す。 本願商標は、登録すべきものとする。 |
理由 |
1 本願商標 本願商標は、「POWER PENETRATING TREATMENT」の文字を標準文字で表してなり、第3類に属する願書記載の商品を指定商品として、平成21年10月15日に登録出願されたものである。 その後、指定商品については、当審における平成24年2月7日付け手続補正書により、第3類「せっけん類,化粧用漂白剤,洗濯用漂白剤,洗浄剤(製造工程用及び医療用のものを除く。),香料類,香水類,化粧水,アフターシェーブローション,髭剃後のコロン,コロン,精油,身体用防臭剤,制汗用化粧品,頭髪及び頭皮用化粧品,シャンプー,コンディショナー,毛髪用着色剤,頭髪仕上げ用化粧品,ヘアースタイリング用化粧品,練り歯磨き,マウスウォッシュ,口内洗浄剤(医療用のものを除く。),歯磨き,トイレ用洗浄剤,バス・シャワー用化粧品,スキンケア用化粧品,スキンオイル,スキンクリーム,スキンローション,シェービング用化粧品,髭剃前の化粧品,髭剃後の化粧品,脱毛剤,日焼け用化粧品,日焼け止め用化粧品,化粧品,メイクアップ用化粧品,化粧落とし剤,クレンジング用化粧品,化粧用ワセリン,リップケア用化粧品,リップクリーム,タルカムパウダー,化粧用脱脂綿,化粧用コットン,化粧用綿棒,化粧用のパッド状コットン,パッドに染み込ませたクレンジング用化粧品,ティッシュ・ワイプ・コットンに染み込ませたクレンジング用化粧品,美顔用パック」と補正されたものである。 2 原査定の拒絶の理由の要点 原査定は、「本願商標は、『POWER PENETRATING TREATMENT』の文字よりなるところ、『POWER』は『力,強さ』等を、『PENETRATING』は『浸透,浸入』等を、『TREATMENT』は『処理,処置,治療(法)』等を意味する英語として、本願指定商品を取り扱う業界においてはいずれもよく知られる用語であって、その全体から容易に『強力浸透処理」ほどの意味が生じ、その指定商品との関係では『(身体・髪・肌などに有用な成分を)しっかりと浸透させる処理ができる』といった意味合いの語として看取されるものであるから、これをその指定商品に使用しても、商品の特徴や性質などのアピールポイントを簡潔、端的に表現したキャッチフレーズの一種として理解されるにとどまり、需要者が何人かの業務に係る商品であることを認識することができないものと認める。したがって、本願商標は、商標法第3条第1項第6号に該当する。」旨認定、判断し、本願を拒絶したものである。 3 当審の判断 本願商標は、前記1のとおり、「POWER PENETRATING TREATMENT」の文字からなるところ、その構成各文字は、同じ書体、同じ大きさをもって外観上まとまりよく一体的に表されているものであって、構成全体から生じると認められる「パワーペネトレーティングトリートメント」の称呼も、無理なく一連に称呼できるものである。 そして、本願商標は、「POWER」の文字が「力、強さ」等を、「PENETRATING」の文字が「浸透、浸入」等を、「TREATMENT」の文字が「処理、処置、治療(法)」等の意味を有するものであるとしても、かかる構成からなる本願商標をその指定商品に使用した場合に、これを原審において説示する「(身体・髪・肌などに有用な成分を)しっかりと浸透させる処理ができる」といった意味合いを理解、把握させるとまではいい難く、また、職権をもって調査するも、これが該意味合いをもって取引上普通に使用されている事実も発見することができなかった。 そうとすれば、本願商標は、その構成全体をもって特定の意味合いを有することのない一種の造語よりなるものと認識されるとみるのが自然である。 してみれば、本願商標は、これをその指定商品に使用しても、自他商品の識別標識としての機能を果たし得るものであるから、需要者が何人かの業務に係る商品であるかを認識することができないものということはできない。 したがって、本願商標が商標法第3条第1項第6号に該当するとした原査定は、妥当でなく、取消しを免れない。 その他、政令で定める期間内に本願について拒絶の理由を発見しない。 よって、結論のとおり審決する。 |
審決日 | 2012-03-23 |
出願番号 | 商願2009-78152(T2009-78152) |
審決分類 |
T
1
8・
16-
WY
(X03)
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最終処分 | 成立 |
前審関与審査官 | 前山 るり子、田中 幸一 |
特許庁審判長 |
酒井 福造 |
特許庁審判官 |
大塚 順子 末武 久佳 |
商標の称呼 | パワーペネトレーティングトリートメント、パワーペネトレーティング、パワー、ペネトレーティングトリートメント、ペネトレーティング |
代理人 | 中山 健一 |