• ポートフォリオ機能


ポートフォリオを新規に作成して保存
既存のポートフォリオに追加保存

  • この表をプリントする
PDF PDFをダウンロード
審決分類 審判 査定不服 商4条1項16号品質の誤認 取り消して登録 X09
審判 査定不服 商3条1項3号 産地、販売地、品質、原材料など 取り消して登録 X09
管理番号 1255161 
審判番号 不服2011-21253 
総通号数 149 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 商標審決公報 
発行日 2012-05-25 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2011-10-03 
確定日 2012-04-05 
事件の表示 商願2010-37170拒絶査定不服審判事件について、次のとおり審決する。 
結論 原査定を取り消す。 本願商標は、登録すべきものとする。
理由 1 本願商標
本願商標は、「FBLink」の文字を標準文字で表してなり、第9類「電気通信機械器具,電子応用機械器具及びその部品,コンピュータソフトウェア及びコンピュータハードウェア,データ通信用及びデータ交換用のコンピュータソフトウェア及びコンピュータハードウェア,コンピュータネットワークを利用した金融取引のためのコンピュータソフトウェア及びコンピュータハードウェア,ファームバンキングのためのコンピュータソフトウェア及びコンピュータハードウェア」を指定商品として、平成22年5月13日に登録出願されたものである。

2 原査定の拒絶の理由の要点
原査定は、「本願商標は、『FBLink』の文字を標準文字で表してなるところ、本願指定商品との関係において、その構成中の『FB』は、『通信回線を利用して金融機関とユーザーの専用端末、あるいは、パソコンを接続して、振り込みや残高照会などが行える法人向けのサービス。』を指称する『Firm Banking』(ファームバンキング)の略称に通じるものであり、『Link』は、『コンピュータで複数のオブジェクトプログラムを連結して実際に使用できるプログラムにすること。』を意味することから、これをその指定商品中前記文字に照応する商品、例えば『ファームバンキングのためのコンピュータソフトウェア及びコンピュータハードウェア』について使用しても、単に商品の品質(用途)を表示するにすぎないものと認める。したがって、本願商標は、商標法第3条第1項第3号に該当し、前記商品以外の商品に使用するときは、商品の品質の誤認を生じさせるおそれがあるので、同法第4条第1項第16号に該当する。」旨認定、判断し、本願を拒絶したものである。

3 当審の判断
本願商標は、「FBLink」の文字を標準文字で表してなるところ、これらの構成文字はすべて同じ書体、同じ大きさをもって等間隔で表されてなり、外観上まとまりよく一体的に把握し得るものであり、しかも、全体をもって称呼してもよどみなく一連に称呼し得るものである。
そして、原審説示にあるように、本願商標の構成中の「FB」及び「Link」の文字についてみるに、「FB」の欧文字は、ファームバンキング(Firm Banking)の略語で「通信回線を利用して金融機関とユーザーの専用端末、あるいは、パソコンを接続して、振り込みや残高照会などが行える法人向けのサービスのこと」(「IT用語辞典バイナリ」(http://www.sophia-it.com/))の意味を、また、「Link」の文字は、「オブジェクト同士を結合させること。インターネットのホームページで、記述されたページの関連付けをいう。」等(「最新標準パソコン用語事典2011-2012年版」(2011年3月1日 株式会社秀和システム発行))の意味を有するものであるとしても、これらの文字を一連に表した本願商標の構成文字が、本願の指定商品との関係において、その指定商品の品質等を直接的かつ具体的に表したものと直ちに理解されるものとはいい難い。
また、当審において職権をもって調査するも、当該「FBLink」の文字が、本願の指定商品を取り扱う業界において、商品の品質等を表示するものとして取引上普通に使用されている事実を発見することはできなかった。
してみれば、本願商標は、その構成全体をもって一体的に把握される特定の観念を有することのない一種の造語であると認識されるとみるのが自然である。
そうすると、本願商標は、これをその指定商品に使用しても、商品の品質を表示する商標とはいえず、自他商品の出所識別標識としての機能を十分に果たし得るものであり、また、商品の品質の誤認を生じさせるおそれもないというべきである。
したがって、本願商標が商標法第3条第1項第3号及び同法第4条第1項第16号に該当するとして本願を拒絶した原査定は、妥当ではなく、取消しを免れない。
その他、政令で定める期間内に本願について拒絶の理由を発見しない。
よって、結論のとおり審決する。
審決日 2012-03-26 
出願番号 商願2010-37170(T2010-37170) 
審決分類 T 1 8・ 272- WY (X09)
T 1 8・ 13- WY (X09)
最終処分 成立  
前審関与審査官 山本 敦子原田 信彦 
特許庁審判長 石田 清
特許庁審判官 酒井 福造
池田 佐代子
商標の称呼 エフビイリンク、エフビイエルインク、エフビイエルインキ 
代理人 三好 秀和 

プライバシーポリシー   セキュリティーポリシー   運営会社概要   サービスに関しての問い合わせ