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審決分類 審判 査定不服 商3条1項3号 産地、販売地、品質、原材料など 登録しない X31
管理番号 1218176 
審判番号 不服2009-6558 
総通号数 127 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 商標審決公報 
発行日 2010-07-30 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2009-03-26 
確定日 2010-05-13 
事件の表示 商願2008- 11911拒絶査定不服審判事件について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。
理由 1 本願商標
本願商標は、「ORGANIC FARMER’S MARKET」の欧文字と「オーガニックファーマーズマーケット」の片仮名文字を上下二段に書してなり、第31類に属する願書記載のとおりの商品を指定商品として、平成20年2月20日に登録出願、その後、指定商品については、原審における同年9月1日付け提出の手続補正書により、第31類「野菜,果実,あわ,きび,ごま,そば,とうもろこし,ひえ,麦,籾米,もろこし,木,草,芝,ドライフラワー,苗,苗木,花,牧草,盆栽,海藻類,種子類」に補正されたものである。

2 原査定の拒絶理由の要点
原査定は、「本願商標は、『ORGANIC FARMER’S MARKET』と『オーガニックファーマーズマーケット』の文字を二段に横書きに書してなるところ、その構成中、『ORGANIC』及び『オ-ガニック』の文字は、『有機栽培。またはその農作物。』などの意味を有し、『FARMER’S MARKET』及び『ファ-マ-ズマ-ケット』の文字は、『農作物直売所』を表す文字(語)として使用されていることから、全体として、『有機農作物の直売所』程の意味合いを認識させるものであり、かつ、『ファーマーズマーケット』において有機農作物や有機農作物を使用した商品等が販売されている実情があることから、これをその指定商品に使用しても、単に商品の販売場所を普通に用いられる方法で表示するにすぎないものと認める。したがって、本願商標は、商標法第3条第1項第3号に該当する。」旨認定、判断し、本願を拒絶したものである。

3 当審の判断
(1)本願商標の商標法第3条第1項第3号の該当性について
本願商標は、前記1のとおり、「ORGANIC FARMER’S MARKET」と「オーガニックファーマーズマーケット」の文字からなるところ、「ORGANIC」及び「オーガニック」の文字は、「(「有機の」の意)有機農業による生産物であること。」(広辞苑第六版)を意味し、また、「FARMER’S MARKET」「ファーマーズマーケット」の文字は、「農産物直販店」(imidas2007 1275頁,株式会社集英社発行)、「農産物直売所」(現代用語の基礎知識2010 1488頁及び1489頁,自由国民社発行)を意味する語として広く知られているものである。
そして、「ORGANIC」及び「オーガニック」の文字と「FARMER’S MARKET」「ファーマーズマーケット」の文字とを結合したものと容易に認識される本願商標は、それぞれの文字の意味から構成全体として「有機農作物の直売所」程の意味合いを容易に認識されるものとみるのが相当である。
また、別掲に示すとおり、「オーガニックファーマーズマーケット」の文字が、「有機農作物の直売所」を表示するものとして実際に使用されている事実が見受けられるものである。
してみれば、本願商標をその指定商品に使用しても、商品の販売場所等を表示するものと認められるものであって、自他商品の識別標識としての機能を有さないものである。
したがって、本願商標は、商標法第3条第1項第3号に該当するものといわざるを得ない。

(2)請求人(出願人)(以下「請求人」という。)の主張について
ア 請求人は、「本願商標は、その構成文字から、『有機農作物の直売所』という意味のみならず、『組織的に運営されている農作物直売所』、『有機一体的に機能する農作物直売所』等といった種々の意味合いを容易に想起させるため、本願商標は、全体をもって何ら特定の意味合いを想起させない造語であると認識されるものである。また、原審で提示された使用例は、あくまでも、『FARMER’S MARKET\ファーマーズマーケット』の語が『農作物直売所』又は『農畜産物直売所』の意味合いで使用されている事実を示すものであって、『ORGANIC FARMER’S MARKET/オーガニックファーマーズマーケット』の文字が『有機農作物の直売所』の意味合いで普通に使用されている事実を示すものでない。してみれば、本願商標をその指定商品に使用したとしても、指定商品の販売場所を具体的に表示するものとして理解されることはなく、自他商品識別標識として機能するものである。」旨、主張する。
しかしながら、本願商標構成中の「ORGANIC」の文字が、「組織的な」、「有機的な」、「臓器の」等の意味を表す多義的な語として一般的によく知られている英語であり、また、「オーガニック」の文字が、「ORGANIC」の表音であるとしても、これらの文字は、「農畜産物直売所」等の意味を有する「FARMER’S MARKET」及び「ファーマーズマーケット」の文字と結合していることからすれば、「ORGANIC」及び「オーガニック」の文字部分は、「有機農業による生産物」を意味する語として把握されるとみるのが自然である。
また、「オーガニックファーマーズマーケット」の文字が、実際に「有機農作物の直売所」を表示するものとして、使用されていることは、別掲に示すとおりである。
してみれば、前記(1)で認定したとおり、本願商標は、構成全体として「有機農作物の直売所」の意味合いを認識させるものであると判断するのが相当であって、本願商標が、需要者に特定の意味合いを想起させない造語であると、認識させるものとはいえない。
よって、請求人の上記主張は、採用することができない。
イ 請求人は、過去の登録例等を挙げて本願商標も登録されるべきである旨主張しているが、該登録例等は、商標の構成及び指定商品等において本願とは事案を異にするものであり、それらの登録例をもって、本願商標の登録の適否を判断する基準とするのは必ずしも適切とはいえないことから、請求人の係る主張も採用することができない。
ウ その他の請求人の主張をもってしても、原査定の拒絶の理由を覆すに足りない。

(3)まとめ
したがって、本願商標が商標法第3条第1項第3号に該当するとして、本願を拒絶した原査定は、妥当であって、取り消すことはできない。
よって、結論のとおり審決する。
別掲 別掲 「オーガニックファーマーズマーケット」等の使用の実情
(1)「フリー百科事典『ウィキペディア』」のウェブサイトにおける「ファーマーズマーケット」の項目に、「ファーマーズマーケット (Farmer’s Market) とは、主にその地域の生産者農家が複数軒集まって、自分の農場でつくった農産物を持ち寄り、消費者に直接販売するスタイルの市場である。」の記載及び「オーガニックファーマーズマーケット」の項目に、「ファーマーズマーケットのうち、特に有機農産物(オーガニック)のものを扱うスタイルの市場。」の記載がある。
(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%BA%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%B1%E3%83%83%E3%83%88)

(2)「イベント情報サイト ぷらぷら」のウェブサイトにおける「オーガニックファーマーズマーケット」の項目に、「神戸学院大学の学園祭に、オーガニックファーマーズマーケットが登場。有機農家のみなさんをはじめ、天然酵母のパン屋さんや、ハンドメイドのお菓子・ワッフル、オーガニックグッズ、Carカフェなど、楽しい顔ぶれで行われます。」の記載がある。
(http://www.pla2.net/details/200911/9607.html)

(3)「YAHOO!JAPAN 地域情報」のウェブサイトにおける「ファーマーズマーケット北野マルシェin北野工房のまち」のタイトルの下、「このイベントの概要」の項目の「概要」の欄に「『北野工房のまち』に、オーガニックファーマーズマーケットが登場。有機農家のみなさんをはじめ、天然酵母のパン屋さんや、アツアツの焼き芋やワッフル、ハンドメイドのお菓子、Carカフェなど、楽しい顔ぶれで行われます。お鍋がおいしい季節です。今夜は新鮮・ホンモノの野菜の味と香りを、たっぷり楽しんでみたらいかがでしょう?冬の休日が、楽しくなること間違いなしです! ※野菜はすべてオーガニックです。」の記載がある。
(http://local.yahoo.co.jp/detail/event/eventedit02localogk938654b591cdd73133/)

(4)「楽天市場」のウェブサイトにおける「88STAGE OnlineStore」のタイトルの下、「88farmers」の項目に、「88ファーマーズが無農薬で作った野菜と無添加の加工品。88STAGEで毎週開かれる地元で人気のオーガニックファーマーズマーケットをご自宅に。元気な野菜と安心・安全な加工品で食卓を豊かに彩りください。」の記載がある。
(http://www.rakuten.ne.jp/gold/88stage/88.index.html)

(5)「ELLEONLINE」のウェブサイトにおける「GOURMET NEWS」のタイトルの下、「表参道のビルにファーマーズマーケット出現!」の項目に、「表参道GYRE(ジャイル)で、有機野菜や旬の果物が並ぶマーケットが毎月開かれている。」の記載がある。
(http://www.elle.co.jp/atable/news/09_0609)

(6)「FARMERS’MARKET KOBE」のウェブサイトにおける「北野マルシェ」のタイトルの下、「◆ ファーマーズマーケットについて」の項目に、「ファーマーズマーケット・・・それは、農家の方々がやって来て、自らがつくった野菜や米や卵などを販売する、農産物の直売イベントです。しかし単に『ものを売り買いする』だけの場所ではなく、その地域の『コミュニティとしての場』という役目を持っているのが大きな特長。ですから、散歩がてらに訪れるもよし、農家の方と気軽なおしゃべりをするもよし、ファーマーズマーケット内にあるカフェでオーガニックコーヒーやオーガニックワイン・ビールを飲んでくつろぐもよし、どうぞゆっくりと思い思いにお過ごし下さい。目の前に並ぶ有機野菜を眺めたり、そしてそれをつくった農家の方々とお話をするのは、とてもおもしろい!ですよ。何でも聞いてみて下さい。・・・野菜をおいしく食べる方法やレシピ、目の前の野菜とスーパーの野菜との違いや、食の安全についてなど、いろいろなお話を聞かせてくれることでしょう。」の記載がある。
(http://www.farmers-market.jp/web/aboutfm.html)

(7)「サンサンオーガニックビール」のウェブサイトにおける「ニュース」の項目に、「2010年03月01日 東京朝市アースデイマーケットに出店します! 東京朝市アースデイマーケットは、東京近郊の農家さんが集まるファーマーズマーケット! オーガニック野菜や手作り加工食品、オーガニック雑貨などが満載! ビール片手に青空の下でのお買い物を楽しんでください。」の記載がある。
(http://sunsunorganic.com/)

(8)「直売所ドットコム」のウェブサイトにおける「田園プラザかわばファーマーズマーケット」の項目に、「川場村及び近隣の農産物のほか、当施設内で製造された飲むヨーグルト、ビール、ソーセージ、ベーコン、アップルパイ、どら焼き等も販売されています。」の記載がある。
(http://www.tyokubaisyo.com/chiki/kantou/gunma/lightbox/denen-kawaba.html)

(9)「日本農業新聞」(2010年3月14日付け、0頁 直売ページ)
「[つくり隊届け隊]岐阜・JAめぐみの『ファーマーズマーケットとれったひろば』/独自履歴で安心」の見出しの下、「岐阜県JAめぐみのの農産物直売所『ファーマーズマーケットとれったひろば』は、県内最大規模の店舗に管内の生産者約1000人が出荷する。2006年7月のオープン以来、出荷者や来店者、売り上げを順調に伸ばしている。08年度は44万人が来店し、地元の農産物や加工品など10億円余りを販売した。」の記載がある。

(10)「日本食糧新聞」(2010年3月8日付け)
「ポッカコーポレーション、『広島レモン』を訴求 『ファーマーズマーケット@UNU』で」の見出しの下、「ポッカコーポレーションは2月27、28の両日、都内の国連大学前で開催された『ファーマーズマーケット@UNU」にJA広島果実連と出展し、3月1日に新発売した『広島レモン』のPR活動と先行販売を実施した。ブースでは『広島レモン』のほかにJA広島果実連が取り扱う広島県産生果レモン、レモンの加工品などを陳列販売し、“広島のレモン”を大々的にアピールした。」の記載がある。

(11)「日本農業新聞」(2010年3月6日付け、0頁)
「大型直売所『夢大地館』20日オープン 地産地消拠点へ/熊本・JA鹿本、会員500人新鮮・安心誓う」の見出しの下、「【熊本・鹿本】JA鹿本は、大型直売所『ファーマーズマーケット『夢大地館』』の20日のグランドオープンに向け、着々と準備を進めている。メーンの農産物・加工品に加え、精肉コーナーや米粉パンも扱うベーカリー、茶の対面販売など売り場を充実させる。併設の施設では、旬の果物・野菜の紹介や農作業の様子を番組で放映し、農業理解につなげる。地域農業・食の販売・情報発信機能を担う一大複合施設として、期待が高まっている。」の記載がある。

(12)「毎日新聞」(2006年1月20日付け、地方版/和歌山 22頁)
「健康食品:チップスやジャムなど柿を使い作り、販売にも取り組む--橋本 /和歌山」の見出しの下、「特産品の柿のおいしさを見直してもらおうと、橋本・伊都地方の農家が、柿チップスや柿ジャムなど柿を使った健康食品作りと販売に取り組んでいる。柿はカロチンやカリウム、ビタミンが豊富に含まれた健康食品。県立医科大のモニター調査で柿酢が高血圧などの成人病予防に効果があることが分かっており、県伊都振興局やJA紀北かわかみ、紀北農芸高校などが普及に努めている。地域の農家や主婦の柿加工グループも健康づくりや古里おこしに役立てようと熱心に取り組んでいる。『日本一の富有柿の里』を誇る九度山町では、複数のグループが富有柿をぜいたくに使った低糖度でヘルシーな『柿ジャム』や、摘果柿を利用して二度漬けした『柿かす漬』を作っている。かつらぎ町や橋本市の農園などが作っている『柿チップス』は、平核無(ひらたねなし)柿をスライスして花びらのように美しく乾燥させ、『柔らかくて食べやすく、干し柿とは一味違うおいしさ』と好評。生柿をふんだんに使った『富有柿ケーキ』やビタミンCたっぷりの『柿の葉茶』も人気。JA紀北かわかみのファーマーズマーケット『やっちょん広場』(橋本市岸上)や産品直売所、道の駅、南海高野山駅などで販売している。」の記載がある。

(13)「日本農業新聞」(2003年12月14日付け、10頁)
「ウコンの収穫盛ん/静岡・JAとぴあ浜松」の見出しの下、「【静岡・とぴあ浜松】JAとぴあ浜松管内の三方原地区で、健康食品として注目されるウコンの収穫が始まった。今年産は、天候不順の影響で、例年に比べると芋がやや小さめだ。同JA女性部三方原支部のウコングループが栽培。加工して『三方原ウコン茶』『ウコン飴(あめ)』として販売している。」の記載及び「商品は、同JA北営農センターやファーマーズマーケット、ふれあい市で販売する。」の記載がある。

(14)「南日本新聞」(1998年6月16日付け、朝刊)
「有機農産物直売の『きらく村』開店、初日にぎわう/鹿児島市」の見出しの下、「鹿児島県内各地の有機農家らが名前入りで持ち込んだ農産物を販売する『ファーマーズマーケットきらく村』が十五日、鹿児島市の真砂本町に店開きし、新鮮な有機農産物などを求める人でにぎわった。」の記載及び「店頭には減農薬米や、土付きニラ、ホウレンソウ、カボチャなどの新鮮な農産物のほか、有機野菜入りパンや鉢植えなどが並んだ。」の記載がある。




審理終結日 2010-03-11 
結審通知日 2010-03-16 
審決日 2010-03-30 
出願番号 商願2008-11911(T2008-11911) 
審決分類 T 1 8・ 13- Z (X31)
最終処分 不成立 
前審関与審査官 石塚 文子小田 明 
特許庁審判長 野口 美代子
特許庁審判官 豊田 純一
小川 きみえ
商標の称呼 オーガニックファーマーズマーケット、オーガニックファーマーズ、ファーマーズマーケット 
代理人 森 厚夫 
代理人 西川 惠清 
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