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審決分類 |
審判 査定不服 称呼類似 登録しない Y09 |
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管理番号 | 1163939 |
審判番号 | 不服2006-10867 |
総通号数 | 94 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 商標審決公報 |
発行日 | 2007-10-26 |
種別 | 拒絶査定不服の審決 |
審判請求日 | 2006-04-24 |
確定日 | 2007-08-13 |
事件の表示 | 商願2005- 41734拒絶査定不服審判事件について、次のとおり審決する。 |
結論 | 本件審判の請求は、成り立たない。 |
理由 |
1 本願商標 本願商標は、「SMARTHOLDER」、「smartholder」及び「スマートホルダー」の文字を上下三段に横書きしてなり、第9類「携帯電話機用保持具」を指定商品として平成17年5月13日に登録出願されたものである。 2 引用商標 原審において本願の拒絶の理由に引用された登録第4396212号商標(以下「引用商標」という。)は、「Smart Folder」の文字を横書きしてなり、平成11年8月4日に登録出願、第9類「写真機械器具,映画機械器具,光学機械器具,電気通信機械器具,電子応用機械器具及びその部品,録画済みビデオディスク及びビデオテープ,自動販売機」を指定商品として同12年6月30日に設定登録されたものである。 3 原査定の拒絶理由の要点 原査定は、「本願商標と引用商標とは称呼上類似する商標であり、両者の指定商品も抵触するものであるから、本願商標は商標法第4条第1項第11号に該当する。」旨認定判断して本願を拒絶したものである。 4 当審の判断 本願商標と引用商標との類否について検討するに、それぞれの構成文字に相応して、本願商標は「スマートホルダー」の、引用商標は「スマートフォルダー」の各称呼を生ずるものといえる。 しかして、この「スマートホルダー」の称呼と「スマートフォルダー」の称呼とは、同音数からなり、中間部において「ホ」と「フォ」の音が相違するのみである。しかも、相違する「ホ」と「フォ」の音は、「フォ」が外来音であるものの、いずれも帯有する母音(o)は同じであり、子音が無声摩擦音の「h」か「F」かの微差にすぎず、両者は極めて近似した音であることから、この差異が称呼全体に及ぼす影響は僅かなものであって、両称呼をそれぞれ一連に称呼するときは、全体の音感音調が極めて近似し彼此相紛らわしいものである。 してみれば、本願商標と引用商標とは称呼上類似するものというべきである。 なお、請求人は、本願商標は「しゃれた、スマートな物を固定する物」の意味合いで理解されるのに対し、引用商標は「しゃれた、スマートな紙ばさみ」等の意味合いで理解され、その観念の差異が両称呼に及ぼす影響が大きいから、両商標は称呼上相紛れるおそれはない旨主張するが、両商標は、いずれも請求人が主張するような意味合いをもって広く一般に親しまれた成語からなるものとはいい難いものであり、該意味合いの差異が上記称呼の類似性を凌駕するほどのものではないから、請求人の主張は採用することができない。 また、本願商標中の欧文字部分「SMARTHOLDER」及び「smartholder」と、引用商標の「Smart Folder」とは、大文字と小文字の違い、スペース1文字の有無及び「H、h」と「F」の違いがあるとしても、他の欧文字の綴りを同一にするものであり、外観上も相紛れるおそれがあるといえるものである。 そして、本願の指定商品は、引用商標の指定商品中の「電気通信機械器具」に包含されるものである。 したがって、本願商標が商標法第4条第1項第11号に該当するものであるとして本願を拒絶した原査定は、妥当なものであって、取り消すべき限りでない。 よって、結論のとおり審決する。 |
審理終結日 | 2007-06-19 |
結審通知日 | 2007-06-20 |
審決日 | 2007-07-03 |
出願番号 | 商願2005-41734(T2005-41734) |
審決分類 |
T
1
8・
262-
Z
(Y09)
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最終処分 | 不成立 |
前審関与審査官 | 松田 訓子 |
特許庁審判長 |
小林 和男 |
特許庁審判官 |
小川きみえ 石田 清 |
商標の称呼 | スマートホルダー、スマート |
代理人 | 栫 生長 |