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審決分類 |
審判 査定不服 称呼類似 登録しない 001 |
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管理番号 | 1013264 |
審判番号 | 審判1999-725 |
総通号数 | 10 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 商標審決公報 |
発行日 | 2000-10-27 |
種別 | 拒絶査定不服の審決 |
審判請求日 | 1999-01-11 |
確定日 | 2000-03-28 |
事件の表示 | 平成8年商標登録願第121374号拒絶査定に対する審判事件について、次のとおり審決する。 |
結論 | 本件審判の請求は、成り立たない。 |
理由 |
1 本件商標 本願商標は、「LANATOP」の欧文字と「ラナトップ」の片仮名文字とを上下二段に書してなり、第1類「化学品」を指定商品とし、平成8年10月29日に登録出願されたものである。 2 原査定の理由 本願の拒絶の理由に引用された登録第2443693号商標(以下、「引用商標」という。)は、「レナトップ」の片仮名文字と「LENATOP」の欧文字とを上下二段に書してなり、第1類「化学品(他の類に属するものを除く)薬剤、医療補助品」を指定商品として、平成2年1月31日に登録出願、平成4年8月31日に登録されたものである。 3 当審の判断 そこで、本願商標と引用商標との類否について判断するに、本願商標は、「LANATOP」の文字と「ラナトップ」の文字とを書してなるから、その構成文字に相応して「ラナトップ]の称呼を生ずるものである。 他方、引用商標は、「レナトップ」の文字と「LENATOP」の文字とを書してなるから、その構成文字に相応して「レナトップ」の称呼を生ずるものである。 そこで、本願商標より生ずる「ラナトップ」と引用商標より生ずる「レナトップ」の両称呼を比較するに、両者は、同数の音構成よりなり、その第2音目以下の「ナトップ」の各音を共通にし、異なるところは語頭において「ラ」の音と「レ」の音にすぎないものである。 そして、その差異音である「ラ」と「レ」の音は、前者が有声子音「r」と母音「a」との結合した音節「ra」であるのに対し、後者は有声子音「r」と母音「e」との結合した音節「re」であって、共に有声子音「r」を共通にし、その相違する母音(「a」と「e」)も発音の方法において近似した音であるから、「ラ」と「レ」の音自体は相似た音質といえるものである。しかして、両称呼をそれぞれ一連に称呼するときは、その語感、語調が近似したものとなり、相紛れるおそれがあるものと判断するのが相当である。 してみれば、本願商標と引用商標とは、それらの外観、観念を考慮しても、称呼において相紛らわしい類似の商標というべきであり、かつ、本願商標の指定商品は引用商標の指定商品中に包含されているから、結局、本願商標は商標法第4条第1項第11号に該当し登録することができない。 なお、請求人(出願人)は、事例を挙げて本願商標は登録されるものである旨主張するが、これら登録事例は本件と事案を異にするものであるから、同人の主張は採用できない。 よって、結論のとおり審決する。 |
審理終結日 | 1999-10-01 |
結審通知日 | 1999-10-22 |
審決日 | 1999-11-10 |
出願番号 | 商願平8-121374 |
審決分類 |
T
1
8・
262-
Z
(001 )
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最終処分 | 不成立 |
前審関与審査官 | 八木橋 正雄 |
特許庁審判長 |
工藤 莞司 |
特許庁審判官 |
江▲崎▼ ▲静▼雄 野上 サトル |
商標の称呼 | 1=ラナト+ツプ |
代理人 | 市川 利光 |
代理人 | 添田 全一 |
代理人 | 本多 弘徳 |
代理人 | 萩野 平 |
代理人 | 栗宇 百合子 |