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審決分類 審判 査定不服 外観類似 取り消して登録 W25
管理番号 1406874 
総通号数 26 
発行国 JP 
公報種別 商標審決公報 
発行日 2024-02-22 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2023-04-17 
確定日 2024-02-05 
事件の表示 商願2022−78244拒絶査定不服審判事件について、次のとおり審決する。 
結論 原査定を取り消す。 本願商標は、登録すべきものとする。
理由 1 本願商標及び手続の経緯
本願商標は、「小梅」の文字を標準文字で表してなり、第25類「被服,ガーター,靴下止め,ズボンつり,バンド,ベルト,履物,仮装用衣服,運動用特殊靴,運動用特殊衣服」を指定商品とし、令和3年10月11日に登録出願された商願2021−126448に係る商標法第10条第1項の規定による商標登録出願として、登録出願されたものであって、その手続の経緯は以下のとおりである。
令和4年7月11日付け:拒絶理由通知書
令和4年9月5日:意見書の提出
令和5年1月16日付け:拒絶査定
令和5年4月17日:審判請求書の提出

2 引用商標
原査定において、本願商標が商標法第4条第1項第11号に該当するとして、本願の拒絶の理由に引用した登録第5974039号商標(以下「引用商標」という。)は、別掲の構成よりなり、平成29年2月8日に登録出願、第25類「被服」を指定商品として、同年8月25日に設定登録され、その商標権は、現に有効に存続しているものである。

3 原査定の拒絶の理由の要点
本願商標は、前記2における引用商標と同一又は類似の商標であって、引用商標の指定商品と同一又は類似の商品について使用をするものであるから、商標法第4条第1項第11号に該当する。

4 当審の判断
(1)本願商標について
本願商標は、「小梅」の文字を標準文字で表してなるところ、この文字は、「ウメの一変種」(「広辞苑 第七版」株式会社岩波書店)を意味する語として知られているものである。
そうすると、本願商標はその構成文字に相応して「コウメ」の称呼を生じ、「ウメの一変種」の観念を生じるものである。
(2)引用商標について
ア 引用商標は、別掲のとおり、上段に、輪郭が不規則な形状の黒塗りの図形内に、白抜きの5つの不定形の穴状の部分を有する図形(以下「図形部分」という。)を配し、下段に、「COUME」の文字を配してなるものである。
そして、上段の図形部分は、直ちに特定の事物を想起させないから、これよりは特定の称呼及び観念は生じないものであり、下段の「COUME」の文字は、辞書等に載録されていないものであって、引用商標の文字部分が、直ちに特定の観念を想起させるとはいい難く、また、図形部分と文字部分との間に観念上のつながりも見いだせない。
イ 引用商標は、上記アのとおり、図形部分と文字部分とは、段を異にし、重なることなく、間隔を空けて配置されていることから、視覚上、分離して看取、把握され得るものであり、これらを分離して観察することが取引上不自然であると思われるほど不可分的に結合している事情は見いだせない。
そうすると、引用商標に接する需要者は、その構成中の図形部分と文字部分のそれぞれを商品の出所識別標識としての機能を有する要部として認識、把握するのが相当であるから、引用商標は、その構成中の「COUME」の文字部分を要部として抽出し、これを他人の商標と比較して商標の類否を判断することが許されるというべきである。
そして、既成の語ではない欧文字にあっては、我が国において親しまれている英語又はローマ字の発音に倣って称呼するのが一般的であるから、引用商標からは、その要部の構成文字に相応して、「コウメ」の称呼が生じ、特定の観念を生じないものである。
(3)本願商標と引用商標の類否について
本願商標と引用商標を比較するに、全体の外観において、図形の有無の差異により、明確に区別できるものである。そして、本願商標と引用商標の要部との比較においても、構成文字や文字種などの差異により、明確に区別できるものである。なお、文字種の差異については、商標の使用において、商標の構成文字を同一の称呼が生じる範囲でローマ字を平仮名、片仮名、漢字表記にしたり、あるいは、その逆にしたりという文字種の変換が行われている実情はあるが、「小梅」のローマ字表記は通常「KOUME」であるから、本件に当てはまるものではない。
また、称呼においては、本願商標と引用商標の要部から生じる「コウメ」の称呼を共通にするものである。
さらに、観念においては、本願商標は「ウメの一変種」の観念を生じるものであるのに対し、引用商標は特定の観念を生じないものであるから、両商標は相紛れるおそれはない。
そうすると、本願商標と引用商標とは、「コウメ」の称呼を共通にするとしても、外観において明確に区別でき、観念において相紛れるおそれはないものであるから、これらを総合して判断すれば、両商標は、相紛れるおそれのない非類似の商標というのが相当である。
(4)まとめ
以上のとおり、本願商標は、その指定商品中に、引用商標に係る指定商品と同一の商品を含むとしても、引用商標とは非類似の商標であるから、商標法第4条第1項第11号に該当しない。
したがって、本願商標が、商標法第4条第1項第11号に該当するとして本願を拒絶した原査定は、取消しを免れない。
その他、本願について拒絶の理由を発見しない。
よって、結論のとおり審決する。

別掲
別掲(引用商標)





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審決日 2024-01-23 
出願番号 2022078244 
審決分類 T 1 8・ 261- WY (W25)
最終処分 01   成立
特許庁審判長 冨澤 武志
特許庁審判官 小田 昌子
中島 光
商標の称呼 コウメ 
代理人 田中 尚文 

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