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審決分類 審判 査定不服 商4条1項16号品質の誤認 取り消して登録 W29
管理番号 1405954 
総通号数 25 
発行国 JP 
公報種別 商標審決公報 
発行日 2024-01-26 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2023-01-23 
確定日 2024-01-09 
事件の表示 商願2019−50688拒絶査定不服審判事件について、次のとおり審決する。 
結論 原査定を取り消す。 本願商標は、登録すべきものとする。
理由 1 手続の経緯
本願は、平成31年4月11日の出願であって、その手続の経緯は以下のとおりである。
令和4年 6月30日付け:拒絶理由通知書
令和4年 8月15日 :意見書、手続補足書の提出
令和4年10月25日付け:拒絶査定
令和5年 1月23日 :審判請求書、手続補正書の提出

2 本願商標
本願商標は、別掲1のとおりの構成からなり、第29類に属する願書記載のとおりの商品を指定商品として登録出願され、その後、本願の指定商品については、前記1の手続補正により、第29類「ギリシャ国の伝統製法によるヨーグルト,ギリシャ由来の製法により製造されたヨーグルト」に補正されたものである。

3 原査定の拒絶の理由(要点)
本願商標は、別掲1のとおりの構成からなり、その構成中の「GREEK」の文字は、国名として親しまれている「ギリシャ」を指す語である。
ところで、「GREEK YOGURT」や「ギリシャヨーグルト」については、商品「ヨーグルト」を取り扱う業界において、「水切り製法」といった「ギリシャの伝統的な製法などにより製造されたヨーグルト」を指称するものとして広く使用されている事実がある。
そうすると、「GREEK」の文字を構成中に含む本願商標は、「ギリシャの伝統的な製法である水切り製法などにより製造されたヨーグルト」であることを需要者に認識させるものである。
そうすると、本願商標をその指定商品中、例えば「ギリシャ風ヨーグルト」に使用したとしても、商品の品質の誤認を生じさせるおそれがある。
したがって、本願商標は、商標法第4条第1項第16号に該当する。

4 当審の判断
本願商標は、別掲1のとおり、二重線で表された円弧上に「GREEK」及び「PROTEIN YOGURT」の文字を配し、円弧内には牛の顔を模した図形を配してなるものである。
ところで、別掲2ないし別掲4に示した事実によれば、ヨーグルトを取り扱う業界において、「GREEK YOGURT」や「ギリシャヨーグルト」の文字が、「水切り製法」といった「ギリシャの伝統的な製法により製造されたヨーグルト」を指称するものとして、我が国において広く使用されている実情があることからすれば、該文字から、取引者、需要者は、上記意味合いを認識するといえる。また、各社が製造、販売するギリシャヨーグルトが市場において取引されており、今後成長余地の大きいヨーグルトの一ジャンルとして紹介されていることが認められる。
そうすると、本願商標に接する取引者、需要者は、その構成中の「GREEK」及び「YOGURT」の文字部分から、「GREEK YOGURT」又は「ギリシャヨーグルト」を想起し、上記意味合いを認識するといえるから、本願商標をその補正後の指定商品「ギリシャ国の伝統製法によるヨーグルト,ギリシャ由来の製法により製造されたヨーグルト」に使用しても、商品の品質の誤認を生じさせるおそれはないというべきである。
したがって、本願商標が商標法第4条第1項第16号に該当するとして本願を拒絶した原査定の拒絶の理由は、解消した。
その他、本願について拒絶の理由を発見しない。
よって、結論のとおり審決する。
別掲
別掲1 本願商標


別掲2 原審において示された用例
「ギリシャヨーグルトパルテノ」のウェブサイトにおいて、「Greek Yogurt 世界中で愛されるギリシャヨーグルト」の見出しの下、「ギリシャで生まれた伝統の「水切り製法」」の小見出しにて、「一般的なヨーグルトはミルクを温めて発酵させますが、ギリシャヨーグルトは、このあとに「水切り」という工程を踏みます。「水切り」をすることで、余分な水分や乳清(ホエー)を省き、濃厚でクリーミーな食感が生まれるのです。ギリシャでは昔からこの「水切り」が行われていて、当時はモスリンと呼ばれるガーゼでろ過してつくられていました。」の記載がある。
https://partheno-gy.jp/about/history/

別掲3 請求人の提出に係る手続補足書における用例
(1)甲第1号証において、「ギリシャヨーグルトのおすすめランキングベスト11!無糖から加糖タイプまで!」の見出しの下、「ギリシャヨーグルトは、今から2000年以上も前の紀元前の時代に誕生したとても歴史のあるヨーグルトです。・・・水切り製法という独特な方法でつくられているヨーグルトであり、乳清(ホエー)や水分が除かれているのでちょっぴり固めのヨーグルトとなっています。・・・その他のヨーグルトより酸味が少ないという特徴があるので食べやすく、タンパク質などの栄養素をたっぷりと含んでいるので健康や美容にも良い、と言われています。ギリシャヨーグルトは、口コミやSNSなどでもとても話題になっているヨーグルトの種類のひとつであり、販売してすぐに売り切れとなる商品が続出しています。・・・市販されているギリシャヨーグルトは、どんどんと新商品が登場しますし、売れ切れとなっていることもあるので、気になるものがあったら早めにGETしておくと良いでしょう。」の記載がある。
(2)甲第2号証において、「【世界5大健康食品に選定】ギリシャヨーグルトの人気の理由と活用法」の見出しの下、「高たんぱくで低カロリーのため、ヘルシー志向の女性たちに人気の高いギリシャヨーグルト。日本では2011年に初めてギリシャヨーグルトが発売されてから、年々注目度や認知度も上がっています。」、「ギリシャヨーグルトは、はっ酵させてから水切り製法で水分を抜いて凝縮させたかためのヨーグルトのことです。ギリシャで伝統的に作られてきたので、ギリシャヨーグルトやグリークヨーグルトと呼ばれています。高たんぱくで濃厚でなめらかな食感が特徴です。2011年9月に森永乳業から日本初のギリシャヨーグルト「濃密ギリシャヨーグルト パルテノ」が発売されました。また、2015年にはダノンジャパンから「オイコス」、2018年には明治乳業から「ザ グリーク」がギリシャヨーグルト業界に本格参入するなど、今後さらに市場の活性化が期待されています。」の記載がある。

別掲4 「ギリシャヨーグルト」に係る当審における職権調査
2023年3月29日付け「日経MJ(流通新聞)」(9ページ)において、「健康・新市場特集――進化するヨーグルト 機能性競う、高たんぱく/体脂肪対策に」の見出しの下、「高まる健康ニーズを受けてヨーグルト市場がかつてないほどの盛り上がりを見せている。・・・たんぱく質の含有量が多い「ギリシャヨーグルト」も人気を集める。・・・コロナ下で需要が伸びたヨーグルトの一ジャンルが「ギリシャヨーグルト」だ。ギリシャヨーグルトは一般的なヨーグルトの製造工程に、余分な水分や乳清(ホエー)を除去する「水切り」と呼ばれる工程を加えてできた乳製品。たんぱく質の含有量が多く、肉類などに比べて脂質やカロリーが低いのが特徴。なめらかな食感で味わいは濃厚。・・・富士経済(東京・中央)によると、22年のギリシャヨーグルトの販売金額(見通し)は21年比5%増の117億円。コロナ前の19年比で34%増える。・・・たんぱく質は筋肉などを作るほか、免疫機能を高める効果もあるとされる。コロナ下の健康管理で、より多くのたんぱく質を摂取するためにギリシャヨーグルトへの関心が高まったことも追い風だ。成長余地の大きい食品としてメーカー各社が新製品を投入したり、生産増強を進めたりしている。」の記載がある。



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審決日 2023-12-14 
出願番号 2019050688 
審決分類 T 1 8・ 272- WY (W29)
最終処分 01   成立
特許庁審判長 高野 和行
特許庁審判官 小俣 克巳
石塚 利恵
商標の称呼 グリークプロテインヨーグルト、プロテインヨーグルト 
代理人 塩谷 信 
代理人 岩瀬 ひとみ 

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