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審決分類 審判 査定不服 商3条1項3号 産地、販売地、品質、原材料など 登録しない Z01
審判 査定不服 商4条1項16号品質の誤認 登録しない Z01
管理番号 1068069 
審判番号 審判1999-18747 
総通号数 36 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 商標審決公報 
発行日 2002-12-27 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 1999-11-22 
確定日 2002-11-11 
事件の表示 平成10年商標登録願第 22127号拒絶査定に対する審判事件について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。
理由 1 本願商標
本願商標は、「クラスター水」の文字を横書きしてなり、平成10年3月16日に登録出願、指定商品については、平成10年8月27日付け手続補正書をもって、第1類「水」に補正されたものである。

2 原査定の拒絶の理由の要点
原査定は、「本願商標は、『クラスター水』の文字を普通に用いられる方法をもって書してなるところ、『クラスター』は水の分子の集合体を指称する語であり、このクラスターの大きさによって水の性質が変わることが知られており、クラスターを調整(細分化)することが行われているところである。してみれば、本願商標をその指定商品である『水』について使用しても、水の分子の結合(クラスター)を調整(細分化)してある水であることを表したものと理解させるにとどまり、単に商品の品質を表示するにすぎないものと認める。したがって、本願商標は、商標法第3条第1項第3号に該当し、クラスターを調整(細分化)した水以外の商品に使用するときは商品の品質の誤認を生じさせるおそれがあるから、商標法第4条第1項第16号に該当する。」旨認定、判断して、本願を拒絶したものである。

3 当審の判断
本願商標は、上記のとおり「クラスター水」の文字を横書きしてなり、第1類の「水」を指定商品とするところ、水の分子集団(クラスター)を小さくすることにより、水の性質が変わり、水がおいしくなどの効果があるといわれており、そのことは水処理機器などに関連して、新聞紙上において、例えば下記のように少なからず報道されているものである。
(1)1990年4月20日 日経産業新聞 2頁「旭バイタル化学、農薬散布量減らせる活性水製造装置開発」と題する記事に「旭バイタル化学(本社宮崎市、社長杉田季子氏、資本金千万円)は農薬散布量を大幅に減らせるゴルフ場用活性水製造装置を開発した。遠赤外線と超音波を利用して水の分子集団(クラスター)を小さくし、分子活動を活発にするとともにオゾンを注入して溶存酸素の豊富な水にする。この水を散布することで芝生は「丈夫になり、農薬は従来の五分の一以下に減らせる」(同社)という。」との記載がある。
(2)1991年6月13日 日経産業新聞 22頁「キッチンハウス、浄水器市場に参入 高価格タイプ投入」と題する記事中に「・・・発売したのは『浄活水器』(商品名)。三種類のカートリッジポンプがつき、初めに二つのポンプで水道水から、塩素、重金属(有機リン、水銀など)を除去する。その後にクラスター(分子集団)の分子数を半分(六個程度)にし、体内に浸透しやすい水にする。・・・」との記載がある。
(3)1991年6月19日 日刊工業新聞 18頁「早川バルブ、水栓にとりつける浄活水器を発売。磁気、セラ過程も加える」と題する記事中に「・・・おいしい水は水の分子集団であるクラスターが小さいという特性があることが分かっている。従来の市販品は、一般的には赤錆(さび)、ゴミなどを除去する一次、二次フィルターや一般細菌、有機物を除去する中空糸膜フィルターで構成されている。新製品はさらにフェライト永久磁石の磁気と特殊調合、加工した球状セラミックスシステムを加えることで水が六つの浄水過程を通るため、分子がより均一で小さい健康的な水になる。・・・」との記載がある。
(4)1992年9月16日 日経産業新聞 24頁「コーセー、水の固まりを小さく 肌に馴染みやすい新成分」と題する記事中に「コーセーは水の分子集団(クラスター)が通常の水と比べ小さい新成分『ミクロスルーウォター』を開発した。水分子が集まる固まりが小さいため生体への浸透性が良く、肌に馴染みやすいという。・・・」との記載がある。
(5)1993年1月25日 日刊工業新聞 35頁「ライフクリエイト、家庭用浄水器発売。カートリッジ交換が10年不要」と題する記事中に「・・・同浄水器は大理石と磁鉄鉱と三千五百ガウスのマグネットで味の良いクラスターの細かい水を作れるのが特徴。・・・」との記載がある。
(6)1993年8月12日 共同通信「カルキ臭除くフィルター セラミックス使い新開発 佐賀発」と題する記事中に「・・・開発したのは、久保田稔製陶所=久保田稔社長(50)=。同社が独自で開発したアルミナなどを原料とする「多孔質セラミックス」をフィルターに使用した。・・・厚さ八ミリのフィルターには一ミクロンの細孔が無数にあり、濾過と同時に水のおいしさに関連するという水の構造分子(クラスター)を小さくする。・・・」との記載がある。
(7)1994年1月17日 日刊工業新聞 19頁「日清製粉、パスタをリニューアル。10品目を追加し41品目を2月中旬から発売」と題する記事中に「・・・使用するパスタ用原料の粗挽(あらび)き小麦『デュラムセモリナ』の製粉工程を見直し、独自の挽砕方法を従来よりも質の高いデュラムセモリナの製造を実現した。また水は、同原料を相性の良いクラスターといわれる水分子が固まった小さい活性水を使用、コシのある滑らかなパスタに仕上げた。・・・」との記載がある。
(8)1994年9月1日 日刊工業新聞 31頁「オンリー化学、業務用浄水器を本格発売。水、SGEで活性化」と題する記事中に「・・・水の長いクラスター(重合)を切断し、水の容積の減少と比重の増加などにより水を活性化する。そのため水の汚染や酸性化の除去・改善、食品の鮮度保持、熟成、成長促進など幅広い効果があるという。・・・。」との記載がある。
(9)1994年11月5日 日刊工業新聞 15頁「マグネテック、磁気利用の浄水装置を共同開発。水分子のクラスターを小さく」と題する記事中に「・・・名水と呼ばれる水は、水の分子が一つのクラスター当たり、通常の水道水の半分の六個程度のものが多い。・・・三社では飲用水としてだけでなく、美容・洗浄など工業用も含めて用途開発に取り組む考えである。」との記載がある。
(10)1996年4月19日 日刊工業新聞 20頁「長野セラミックス、水処理効果の高い界面活性セラミックスボールを発売」と題する記事中に「・・・『ハイパワー』は遠赤外線の微弱エネルギーと電気分解によって水の分子(クラスター)を小さくし、水の活性化、弱アルカリ化を促し、PH値『7・5』を確保。藻、アオコの抑制、殺菌、脱臭、赤サビの除去などの効果がある。同社では、現在、水の改質に悩む中国・東北地方の養魚場、北海道の水処理業者などと商談中という。」との記載がある。
(11)2001年5月18日 日刊工業新聞 35頁「矢作葵ビル、磁気処理で水を活性化する磁気活水器を発売」と題する記事中に「・・・同製品は給水管に取り付けた永久磁石の磁場により水分子の結合(クラスター)を小さくし、水を活性化する。通常の水に比べ流動性が高く、まろやかでおいしい飲料水になり、水あか、錆(さび)防止などの効果もあるという。矢作葵ビルは矢作建設グループのマンション管理、リフォーム事業会社で、同グループの矢作地所が分譲したマンションを中心に同製品を設置、好評なことから販売を本格化した。」との記載がある。
(12)2001年7月13日 日本食糧新聞「無菌米飯『マルちゃん あったかごはん』発売(東洋水産)」と題する記事中に「・・・炊飯水には浸透率の高い活性水(水の分子集団-クラスターを微粒子化)を使用し、ごはんのうまみ成分である還元糖が多くふっくら粒立ちの良いごはんに炊き上がる。・・・」との記載がある。
(13)2001年10月16日 日刊工業新聞 6頁「名大など、微小パルス磁界を加えた純水の電気抵抗率がゆっくり減少する現象を発見」と題する記事中に「・・・これまで生命現象の解明はイオンや酵素、たんぱく質のように、生命イオンや生命物質そのものについて研究されてきた。こうした生命物質の場となる水についてはあまり研究例がない。水分子はこれら生命物質の活動の場を形成しており、その活性が強く影響している。水分子の活性は水分子のクラスターの大きさで決まる。磁界を加えることで、自由電子が放出・増殖されるような形で水分子の細分化が進み、抵抗減少につながったと見ている。こうした生命体の場の変化がさまざまな生命現象に影響を与えている可能性が強く、新たな現象解明につながりそうだ。」との記載がある。
これに加え、本願の指定商品である「水」の取引者、需要者は、一般人よりもはるかに水に対して知識、関心を有しているものといえるから、「クラスター水」の文字よりなる本願商標に接した場合、「水の分子集団(クラスター)が通常の水と比べ小さい水」との意味を直ちに理解、認識するものと認められる。
そうすると、本願商標を「水の分子集団が通常の水と比べ小さい水」に使用するときは、その商品の品質を表示するものというべきであり、また、前記以外の水に使用するときは、商品の品質の誤認を生じさせるおそれがある。
したがって、本願商標は、商標法第3条第1項第3号及び同法第4条第1項第16号に該当するものであるから、原査定は妥当であり、取り消すべき限りでない。
よって、結論のとおり審決する。
審理終結日 2001-12-18 
結審通知日 2002-01-04 
審決日 2002-02-01 
出願番号 商願平10-22127 
審決分類 T 1 8・ 13- Z (Z01)
T 1 8・ 272- Z (Z01)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 小野寺 強小川 有三 
特許庁審判長 野本 登美男
特許庁審判官 上村 勉
山下 孝子
商標の称呼 クラスタースイ、クラスターミズ、クラスター 
代理人 岡田 全啓 
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