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審決分類 審判 査定不服 商3条1項3号 産地、販売地、品質、原材料など 登録しない W030510
管理番号 1401822 
総通号数 21 
発行国 JP 
公報種別 商標審決公報 
発行日 2023-09-29 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2022-08-25 
確定日 2023-08-24 
事件の表示 商願2021−135260拒絶査定不服審判事件について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。
理由 1 手続の経緯
本願は、令和3年10月29日の出願であって、その手続の経緯は以下のとおりである。
令和4年 3月17日付け:拒絶理由通知書
令和4年 4月25日 :意見書の提出
令和4年 6月 3日付け:拒絶査定
令和4年 8月25日 :審判請求書の提出

2 本願商標
本願商標は、別掲1のとおりの構成よりなり、第3類、第5類及び第10類に属する別掲2のとおりの商品を指定商品として登録出願されたものである。

3 原査定の拒絶の理由(要旨)
本願商標は、別掲1のとおり、液状のものを詰めた容器の先端を鼻の中に入れ、当該容器を押しつぶして、当該液状のものを鼻の奥にまで噴出している様子を描いた図形と、「奥までスッキリ!」の文字を表してなるものである。
そして、鼻の洗浄用の商品を取り扱う業界では、鼻の奥まで洗浄する商品であることを表示する際に、「奥までスッキリ」や「奥まですっきり」等の文字が使用されている実情、及び、商品の使用の方法を表示するものとして、商品を用いて鼻の奥を洗浄している様子を表した図が使用されている実情が見受けられる。
加えて、本願商標は多少図案化されているものの、図案化が頻繁に行われている現在の状況下では、特段の印象を与える特徴を有するものとはいえず、普通に用いられる域を脱しない方法で表示したものというべきである。
これらの事情を勘案すると、本願商標をその指定商品に使用しても、これに接する取引者・需要者は「鼻の奥まで洗浄する商品」であることを理解するにとどまり、本願商標を、商品の品質、使用の方法を普通に用いられる方法で表示した標章として認識するというのが相当である。
したがって、本願商標は、商標法第3条第1項第3号に該当する。

4 当審の判断
(1)商標法第3条第1項第3号該当性について
本願商標は、別掲1のとおり、「奥までスッキリ!」の文字を縁取りして白抜きで表してなるものと、液体状のものを詰めた容器の先端を人の横顔らしきものの鼻の部分に入れ、当該容器を押しつぶして、液体状のものを鼻の奥に噴出しているとおぼしき様子を描いた図形(以下「鼻洗浄図形」という。)よりなるものであって、白抜き文字部分の背景には水しぶきのような図形が配され、また、鼻洗浄図形部分以外の背景には若干右上がりの複数の横線(集中線)が配されているものである。
そして、原審提示の情報にあるように、鼻の洗浄用の商品を取り扱う分野では、鼻の奥まで洗浄する商品であることを表示する際に「奥までスッキリ」の文字や、これに通じる「奥まですっきり」等の文字が使用されている実情が認められる上、商品の使用の方法等を表示するものとして、液体状のものを鼻腔に入れて鼻腔内を洗浄している様子を表したとおぼしき図が使用されている実情も認められる。
加えて、一般に、商品又は役務に標章等を使用する際に、様々なデザイン化が行われている現状にあっては、その構成態様が特殊なものであるとはいい得ないものであって、このことは、別掲3の情報からも裏付けられるものであるから、本願商標は、それに接する取引者、需要者において、「奥までスッキリ!」の文字と商品の具体的な使用方法の図を普通に用いられる方法の範囲内で表示したものと理解、認識されるにすぎないというのが相当である。
そうすれば、本願商標をその指定商品中、鼻の洗浄用の商品を取り扱う分野の商品、すなわち、第3類「せっけん類,鼻用洗浄液(医療用のものを除く。)」、第5類「薬剤,鼻用洗浄液(医療用)」及び第10類「医療用機械器具,鼻洗浄器(電気式のものを除く。),電気式鼻洗浄器」に使用するときは、これに接する取引者、需要者は、それが「鼻の洗浄用の商品」であって「鼻の奥まで洗浄する商品である」という、商品の品質を表示したものと認識するにとどまり、自他商品の識別標識としては認識し得ないというべきであるから、本願商標は、その商品の品質を普通に用いられる方法で表示する標章のみからなる商標というのが相当である。
したがって、本願商標は、商標法第3条第1項第3号に該当する。
(2)請求人の主張について
ア 請求人は、本願商標の構成中の鼻洗浄図形は、洗浄液の排出先が表されていないなど、鼻洗浄の方法を表すものとしては具体的とはいえず、異物として描かれている図形も一般にウイルス等を模式的に表したものとは異なることから、ウイルス等を洗い流すこととは目的を異にするのではないかという印象を与えるものであり、また、洗浄液を詰めた容器の形状は意匠登録されているものであって、ほかにも鼻洗浄用の商品について描写するにあたって必然性のない線やグラデーションであったり、水しぶき状の図形が描かれているなど、全体として、商品の内容を説明するものとして普通に用いられる域を脱した方法で表示されたものであるから、本願の指定商品の特性を単に表示記述したものと認識されるとはいえない旨主張する。
しかしながら、鼻の洗浄用の商品を取り扱う分野において、商品の使用の方法等を表示するものとして、液体状のものを鼻腔に入れて鼻腔内を洗浄している様子を表したとおぼしき図が使用されている実情があることは、上記(1)のとおりであって、そのような図はおおむね「人の横顔の断面」「液体状のもの」及び「洗い流される異物」とおぼしき図形から構成されているものであるところ、本願商標の構成中の鼻洗浄図形もその基本的な構成の範囲内といえるものである。
そして、上記(1)のとおり、そのほかの構成態様も特殊なものとはいえず、また、意匠制度と商標制度は制度の目的が異なることからすれば、本願商標構成中の液状のものを詰めた容器の形状が意匠登録をされていることも、上述の判断を左右するものとはいえない。
イ 請求人は、過去の登録例を挙げ、それらの登録商標はいずれも、普通に用いられる域を脱した方法で表示されたものとして登録されたと理解される旨主張する。
しかしながら、登録出願に係る商標が商標法第3条第1項第3号に該当するものであるか否かの判断は、当該商標登録出願の査定時又は審決時において、当該商標の構成態様と指定商品・指定役務との関係や、その商品又は役務の分野における取引の実情をも踏まえて、個別具体的に判断されるべきものであるところ、請求人の挙げた登録例は、商標の構成態様が本願商標とは異なるものである点において、本願とは、事案を異にするものというべきであり、また、過去の登録例が存在することをもって、上記判断が左右されるものではない。
ウ したがって、請求人の上記ア及びイの主張は、いずれも採用することができない。
(3)まとめ
以上のとおり、本願商標は、商標法第3条第1項第3号に該当するものであるから、登録することができない。
よって、結論のとおり審決する。

別掲

別掲1 本願商標



別掲2 本願の指定商品
第3類 家庭用帯電防止剤,家庭用脱脂剤,さび除去剤,染み抜きベンジン,洗濯用柔軟剤,洗濯用漂白剤,かつら装着用接着剤,洗濯用でん粉のり,洗濯用ふのり,つけまつ毛用接着剤,口臭用消臭剤,動物用防臭剤,塗料用剥離剤,靴クリーム,靴墨,つや出し剤,せっけん類,鼻用洗浄液(医療用のものを除く。),歯磨き,化粧品,香料,薫料,研磨紙,研磨布,研磨用砂,人造軽石,つや出し紙,つけづめ,つけまつ毛
第5類 薬剤,鼻用洗浄液(医療用),医療用試験紙,医療用油紙,医療用接着テープ,衛生マスク,オブラート,ガーゼ,カプセル,眼帯,耳帯,生理帯,生理用タンポン,生理用ナプキン,生理用パンティ,脱脂綿,ばんそうこう,包帯,包帯液,胸当てパッド,綿棒,歯科用材料,おむつ,おむつカバー,はえ取り紙,防虫紙,乳幼児用粉乳,サプリメント,食餌療法用飲料,食餌療法用食品,乳幼児用飲料,乳幼児用食品,栄養補助用飼料添加物(薬剤に属するものを除く。),人工受精用精液
第10類 医療用指サック,おしゃぶり,氷まくら,三角きん,支持包帯,手術用キャットガット,吸い飲み,スポイト,乳首,氷のう,氷のうつり,哺乳用具,魔法哺乳器,避妊用具,人工鼓膜用材料,補綴充てん用材料(歯科用のものを除く。),睡眠用耳栓,防音用耳栓,業務用美容マッサージ器,医療用機械器具,鼻洗浄器(電気式のものを除く。),電気式鼻洗浄器,家庭用電気マッサージ器,医療用手袋,しびん,病人用差込み便器,耳かき

別掲3 本願商標の構成態様に関する標章のデザイン事例(液体状の商品若しくは液体を用いる商品の包装等において、水しぶき等の図形が装飾として使用されている事例、及び、商品の包装において、集中線が使用されている事例)
(1)「新生堂オンラインショップ」のウェブサイトにおいて、商品「ロートアルガードどこでも目すっきり洗眼薬 18mL」が掲載されており、商品のパッケージ画像において、水流のような図形が使用されている。
https://web.sinseido.co.jp/products/detail.php?product_id=50897


(2)「参天製薬」のウェブサイトにおいて、商品「ウェルウォッシュアイ」が掲載されており、商品のパッケージ画像において、液体を表したような図形が使用されている。
https://www.santen.co.jp/ja/healthcare/eye/products/otc/well_wash_eye_old.jsp


(3)「佐藤製薬」のウェブサイトにおいて、商品「ノアールCL」が掲載されており、商品のパッケージ画像において、水しぶきのような図形が使用されている。
https://www.sato-seiyaku.co.jp/noarl/cl/


(4)「楽天市場」のウェブサイトにおける「バンビーショップ楽天市場店」のページにおいて、商品「鼻うがい器具 鼻うがい ボトル Waterpulse YT−500」が掲載されており、商品紹介画像として、ボトルの周りに水しぶきが表された画像が掲載されている。
https://item.rakuten.co.jp/banby/6924392700338/


(5)「エスエス製薬」のウェブサイトにおいて、商品「アレジオン20」が掲載されており、商品のパッケージ画像において、人の顔のような図形に向けて集中線が使用されている。また、青色を基調とする背景にはグラデーションが施されている。
https://www.ssp.co.jp/alesion/products/


(6)「くすりのiQ」のウェブサイトにおいて、商品「スカイブブロンHI 60錠(30日分)【日野薬品工業】」が掲載されており、商品のパッケージ画像において、人の横顔のような図形に向けて集中線が使用されている。
https://www.kusurino-iq.com/shopdetail/000000003177/


(7)「CAINZ」のウェブサイトにおいて、商品「CAINZ 鼻炎錠 48錠」が掲載されており、商品のパッケージ画像において、人の横顔のような図形に向けて集中線が使用されている。また、緑色を基調とする背景にはグラデーションが施されている。
https://www.cainz.com/g/4549509296140.html



(行政事件訴訟法第46条に基づく教示) この審決に対する訴えは、この審決の謄本の送達があった日から30日(附加期間がある場合は、その日数を附加します。)以内に、特許庁長官を被告として、提起することができます。 (この書面において著作物の複製をしている場合のご注意) 特許庁は、著作権法第42条第2項第1号(裁判手続等における複製)の規定により著作物の複製をしています。取扱いにあたっては、著作権侵害とならないよう十分にご注意ください。
審理終結日 2023-06-13 
結審通知日 2023-06-20 
審決日 2023-07-06 
出願番号 2021135260 
審決分類 T 1 8・ 13- Z (W030510)
最終処分 02   不成立
特許庁審判長 豊瀬 京太郎
特許庁審判官 板谷 玲子
白鳥 幹周
商標の称呼 オクマデスッキリ、オクマデ、スッキリ 
代理人 杉村 憲司 
代理人 杉村 光嗣 
代理人 藤本 一 

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