• ポートフォリオ機能


ポートフォリオを新規に作成して保存
既存のポートフォリオに追加保存

  • この表をプリントする
PDF PDFをダウンロード
審決分類 審判 査定不服 商3条1項3号 産地、販売地、品質、原材料など 登録しない W094142
管理番号 1394112 
総通号数 14 
発行国 JP 
公報種別 商標審決公報 
発行日 2023-02-24 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2022-02-08 
確定日 2023-01-23 
事件の表示 商願2020−34318拒絶査定不服審判事件について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。
理由 第1 本願商標
本願商標は、「オンラインラン」の文字を標準文字で表してなり、第9類、第41類及び第42類に属する願書記載のとおりの商品及び役務を指定商品及び指定役務として、令和2年3月30日に登録出願、指定商品及び指定役務については、原審における同3年6月4日受付の手続補正書により、別掲1に記載のとおりの商品及び役務に補正されたものである。
本願は、令和3年4月2日付けで拒絶理由の通知がされ、同年6月4日に意見書が提出されたが、同年11月2日付けで拒絶査定がされ、これに対して同4年2月8日に拒絶査定不服審判の請求がなされたものである。

第2 原査定の拒絶の理由の要点
原査定は、「本願商標は、「オンラインラン」の文字を標準文字で表してなるところ、その構成中の「オンライン」の文字は「コンピューターの入出力装置がコンピューター本体に直結している状態。」を意味する語であり、「ラン」の文字は、本願の指定役務との関係において、「走る」の意味を表す「run」の片仮名表記であると容易に認識させるものである。また、新聞及びインターネット情報によれば、本願の指定役務の分野において、インターネットなどの通信回線に接続して参加するランニング大会が開催され、「オンラインラン」と指称されている実情があることから、本願商標は全体として、「オンラインで参加するランニング大会」ほどの意味合いを容易に認識させる。そうすると、本願商標をその指定役務中、第41類「スポーツの興行の企画・運営又は開催,運動競技会の企画・運営,マラソン・ウォーキング・ジョギング又はランニングの大会の企画・運営又は開催並びにこれらに関する情報の提供」等に使用するときは、これに接する取引者、需要者は「オンラインで参加するランニング大会に関する役務」であると理解するにとどまり、本願商標は、単に役務の質を普通に用いられる方法で表示する標章のみからなるものと認識する。したがって、本願商標は、商標法第3条第1項第3号に該当し、前記役務以外の役務に使用するときは、役務の質の誤認を生じさせるおそれがあるから、商標法第4条第1項第16号に該当する。」旨認定、判断し、本願を拒絶したものである。

第3 当審における審尋
当審において、令和4年8月22日付け審尋により、請求人に対し、別掲2、3及び5に関する事実を示した上で、本願商標が商標法第3条第1項第3号及び同法第4条第1項第16号に該当する旨の暫定的見解を示し、期間を指定して、これに対する回答を求めた。

第4 審尋に対する請求人の回答
請求人は、上記第3の審尋に対し、何ら回答をしていない。

第5 当審の判断
1 本願商標及び構成する文字の語義及び使用状況について
本願商標は、「オンラインラン」の文字を標準文字で表してなるところ、その構成する文字についての語義及び使用状況は、以下のとおりである。
(1)「オンライン」の文字の語義及び使用状況について
本願商標の構成中、「オンライン」の文字は、「コンピューターの入力装置がコンピューター本体に直結している状態。また、パソコンなどが通信回線やLANによって接続されて、情報が転送できる状態。」の意味を有する語(広辞苑第七版)であるとともに、「オンラインゲーム」、「オンラインショッピング」、「オンライン広告」といった語(いずれも「広辞苑第七版」)のほか、別掲2の事例のように、オンラインの状態で実施する行為や体験等について、「オンライン○○」のように表示することが、一般に行われている実情がある。
(2)「ラン」の文字の語義及び使用状況について
本願商標の構成中、「ラン」の文字は、本願商標の指定役務中、第41類「スポーツの興行の企画・運営又は開催,運動競技会の企画・運営,マラソン・ウォーキング・ジョギング又はランニングの大会の企画・運営又は開催並びにこれらに関する情報の提供,マラソン・ウォーキング・ジョギング又はランニングの大会の試合結果に関する情報の提供,インターネット上のホームページ・電子掲示板を利用した口コミによるマラソン・ウォーキング・ジョギング又はランニングの大会に関する情報の提供,インターネットウェブサイトによるマラソン・ランニング・自転車・水泳・トライアスロン・ウォーキング・トレイルランニングの各イベントの企画・運営又は開催に関する情報の提供,ユーザーによるランキング・レビュー又は評価を内容とするスポーツに関する情報の提供(競馬・競輪・競艇・小型自動車競走の興行に関するものを除く。)」との関係において、「走る」の意である「ラン(run)」の語(広辞苑第七版)を容易に認識させるとともに、別掲3の事例のとおり、ランニングイベントやランニングの大会の実施に際して、当該イベント等やそこで走ることを、単に「ラン」と称する実情がある。
(3)オンラインを利用したランニングイベント等の実施状況と「オンラインラン」の文字の使用状況について
昨今、新型コロナウイルスの感染拡大等を背景に、オンラインを利用したランニングイベントやランニング大会が多く実施されており、そのようなイベント等について「オンラインラン」の文字が使用されている実情があることは、原審で示した事例(別掲4)に加え、別掲5の事例からも確認することができる。
これらの事例によれば、特定の場所及び日時で行われるランニングイベントやランニング大会と異なり、一定の期間内に異なる場所で走り、専用のアプリケーションを利用するなどして参加するといったスタイルのもと、オンラインを利用したランニングイベント等が行われており、そのようなイベントを「オンラインラン」と称している。なお、「オンラインラン」と同様の内容の催しを、実際のイベントと対比して、「バーチャルラン」、「バーチャルレース」等と称することがあることも確認することができる。
2 商標法第3条第1項第3号及び同法第4条第1項第16号該当性について
本願商標は、「オンラインラン」の文字を標準文字で書してなるところ、その構成中の「オンライン」の文字は、上記1(1)のとおり、「パソコンなどが通信回線やLANによって接続されて、情報が転送できる状態。」等の意味を有する語であるとともに、オンラインの状態で実施する行為や体験等について、「オンライン○○」のように表示することが、一般に行われているものである。
また、構成中の「ラン」の文字は、上記1(2)のとおり、「走る」を意味する語であるとともに、ランニングイベント等や当該イベント等で走ることを、単に「ラン」と称する実情がある。
さらに、上記1(3)のとおり、オンラインを利用したランニングイベント等が行われており、そのようなイベント等を「オンラインラン」と称する実情がある。
以上よりすると、「オンラインラン」の文字は、オンラインによって実施されるラン(ランニングイベント等)であることを理解させるから、全体として、「オンラインを利用したラン(ランニングイベント等)」ほどの意味合いを認識させるものというべきである。
そうすると、「オンラインラン」の文字よりなる本願商標を、その指定役務中、「オンラインを利用したラン(ランニングイベント等)」に係る第41類「スポーツの興行の企画・運営又は開催,運動競技会の企画・運営,マラソン・ウォーキング・ジョギング又はランニングの大会の企画・運営又は開催並びにこれらに関する情報の提供,マラソン・ウォーキング・ジョギング又はランニングの大会の試合結果に関する情報の提供,インターネット上のホームページ・電子掲示板を利用した口コミによるマラソン・ウォーキング・ジョギング又はランニングの大会に関する情報の提供,インターネットウェブサイトによるマラソン・ランニング・自転車・水泳・トライアスロン・ウォーキング・トレイルランニングの各イベントの企画・運営又は開催に関する情報の提供,ユーザーによるランキング・レビュー又は評価を内容とするスポーツに関する情報の提供(競馬・競輪・競艇・小型自動車競走の興行に関するものを除く。)」について使用をするときは、これに接する取引者、需要者は、これを「オンラインを利用したラン(ランニングイベント等)」であること、すなわち役務の質(内容)を表したものと認識するにとどまるというべきである。
したがって、本願商標は、役務の質を普通に用いられる方法で表示する標章のみからなるものであるから、商標法第3条第1項第3号に該当し、「オンラインを利用したラン(ランニングイベント等)」と関連のない上記指定役務について使用をするときは、役務の質の誤認を生ずるおそれがあるため、同法第4条第1項第16号に該当する。
3 まとめ
以上のとおり、本願商標は、商標法第3条第1項第3号及び同法第4条第1項第16号に該当するから、これを登録することはできない。
よって、結論のとおり審決する。

別掲

別掲1 本願の指定商品及び指定役務
第9類「水泳用耳栓,潜水用耳栓,救命用具,火災避難道具,救助用レーザー信号灯,救命いかだ,救命ボート,救命用カンバス布,サバイバルブランケット,自然災害用救命カプセル,消火器,消火栓,消火ホース,消火ホース用ノズル,スプリンクラー消火装置,消火装置,火災報知器,ガス漏れ警報器,盗難警報器,警報器,サイレン,防犯用監視ロボット,保安用ヘルメット,交通事故防止用反射用具(着用のもの),帽子(保安用ヘルメット),写真機械器具,映画機械器具,光学機械器具,測定機械器具,太陽電池,電池,電気通信機械器具,ICレコーダー,全地球測位装置(GPS),メガホン(拡声器),携帯情報端末,携帯情報端末の部品及び附属品,携帯情報端末用カバー,携帯情報端末用ストラップ,録音用記録媒体,トランシーバー,電光掲示板,電子看板,未記録の磁気記録媒体,光学式記録媒体,自撮り棒(手持用一脚),自撮りレンズ,スマートフォン用保護フィルム,電子応用機械器具及びその部品,ICカード(スマートカード),ICチップ,コンピュータソフトウェア用アプリケーション(電気通信回線を通じてダウンロードにより販売されるもの),コンピュータソフトウェア(記憶されたもの),記録された又はダウンロード可能なコンピュータソフトウェアプラットフォーム,防じんマスク,防毒マスク,溶接マスク,保護用マスク,防火被服,防災頭巾,眼鏡,家庭用テレビゲーム機用プログラム,携帯用液晶画面ゲーム機用のプログラムを記憶させた電子回路及びCD−ROM,運動用保護ヘルメット,ホイッスル,ウエイトベルト,エアタンク,シュノーケル,レギュレーター,潜水用手袋,メトロノーム,電子楽器用自動演奏プログラムを記憶させた電子回路及びCD−ROM,電気又は電子楽器用フェイザー,レコード,インターネットを利用して受信し及び保存することができる音楽ファイル,インターネットを利用して受信し及び保存することができる画像ファイル,録画済みビデオディスク及びビデオテープ,電子出版物,映写フィルム,スライドフィルム,スライドフィルム用マウント」
第41類「当せん金付証票の発売,技芸・スポーツ又は知識の教授,セミナーの企画・運営又は開催,電子出版物の提供,図書及び記録の供覧,図書の貸与,書籍の製作,教育・文化・娯楽・スポーツ用ビデオの制作(映画・放送番組・広告用のものを除く。),スポーツの興行の企画・運営又は開催,運動競技会の企画・運営,興行の企画・運営又は開催(映画・演芸・演劇・音楽の演奏の興行及びスポーツ・競馬・競輪・競艇・小型自動車競走の興行に関するものを除く。),パーティの企画,音響用又は映像用のスタジオの提供,運動施設の提供,娯楽施設の提供,映画・演芸・演劇・音楽又は教育研修のための施設の提供,興行場の座席の手配,運動用具の貸与,レコード又は録音済み磁気テープの貸与,録画済み磁気テープの貸与,写真の撮影,イベントのためのビデオの編集,写真による報道,ニュースレポーターによる取材・報告,マラソン・ウォーキング・ジョギング又はランニングの大会の企画・運営又は開催並びにこれらに関する情報の提供,マラソン・ウォーキング・ジョギング又はランニングの大会の試合結果に関する情報の提供,インターネット上のホームページ・電子掲示板を利用した口コミによるマラソン・ウォーキング・ジョギング又はランニングの大会に関する情報の提供,インターネットウェブサイトによるマラソン・ランニング・自転車・水泳・トライアスロン・ウォーキング・トレイルランニングの各イベントの企画・運営又は開催に関する情報の提供,ユーザーによるランキング・レビュー又は評価を内容とするスポーツに関する情報の提供(競馬・競輪・競艇・小型自動車競走の興行に関するものを除く。)」
第42類「気象情報の提供,機械・装置若しくは器具(これらの部品を含む。)又はこれらの機械等により構成される設備の設計,コンピュータハードウェアの設計及び開発に関する助言,デザインの考案,電子計算機のプログラムの設計・作成又は保守,ウェブサイトの作成又は保守,遠隔操作によるデータのバックアップ,検索エンジンの提供,コンピュータシステムの設計,コンピュータソフトウェアの設計,コンピュータソフトウェアの保守,コンピュータプログラムの複製,コンピュータプログラムのインストール,コンピュータプログラムの変換及びコンピュータデータの変換(媒体からの変換でないもの),コンピュータソフトウェアのバージョンアップ,コンピュータデータの回復,不正アクセス又はデータ漏洩を検出するためのコンピュータシステムの遠隔監視,電子計算機・自動車その他その用途に応じて的確な操作をするためには高度の専門的な知識・技術又は経験を必要とする機械の性能・操作方法等に関する紹介及び説明,医薬品・化粧品又は食品の試験・検査又は研究,建築又は都市計画に関する研究,公害の防止に関する試験又は研究,電気に関する試験又は研究,土木に関する試験又は研究,農業・畜産又は水産に関する試験・検査又は研究,機械器具に関する試験又は研究,計測器の貸与,電子計算機の貸与,電子計算機用プログラムの提供,ウェブサーバーの貸与,オンラインによるアプリケーションソフトウェアの提供(SaaS),クラウドコンピューティング,コンピュータサイトのホスティング(ウェブサイト),コンピュータソフトウェアの貸与,コンピュータソフトウェアプラットフォームの提供(PaaS),サーバーのホスティング,電子データの保存用記憶領域の貸与,情報技術(IT)に関する助言,コンピュータ技術に関する助言,コンピュータウィルスの侵入防止用プログラムの設計・作成・保守又はそのプログラムの提供,理化学機械器具の貸与,製図用具の貸与」

別掲2 「オンライン」の文字に関する使用事例
(※下線は合議体による。以下、同じ。)
(1)「ピタマチ」のウェブサイトにおいて、「オンラインイベント特集コーナー」の見出しの下、「オンラインで実施される、地域からのトピックスを集約しました。様々な内容のオンラインセミナー・イベントに気軽に参加してみてください。」の記載がある(https://pitamachi.com/municipality/online_seminar/list)。
(2)「展示会とMICE」のウェブサイトにおいて、「【2022年最新版】これから見逃せないオンラインイベント一覧」の見出しの下、「近年、ウェブやメタバース上で開催されるオンラインイベントやオンライン展示会が大きな注目を集めています。従来のイベントとは違って、自宅や会社から気軽に参加できるというのは大きなメリットです。これまで地方に住んでいてなかなか参加できなかったり、忙しくてスケジュールが合わなかった人も、この機会にぜひ参加してみてはいかがでしょう。/ここでは、これから見逃せない選りすぐりのオンラインイベント・オンライン展示会を紹介します。」の記載がある(https://www.eventbiz.net/?p=75649)。
(3)「げんきなカラダプロジェクト」のウェブサイトにおいて、「げんきなカラダ/WALK」の見出しの下、「大会概要/「げんきなカラダWALK」は、みなさまのげんきなカラダづくりをサポートする、どなたでもご参加いただける参加費無料のオンラインウォーキングイベントです。」の記載がある(https://genkara.ja-kyosai.or.jp/event/genkinakarada-walk2021/)。
(4)「福岡市政だより」のウェブサイトにおいて、「中央区オンライン・ウォーキング大会」の見出しの下、「ウォーキングアプリ「ふくおか散歩」と連携し、コロナ禍でも安心安全に、いつでも、どこでも参加可能な「オンライン・ウォーキング大会」を校区(地区)別・個人別で開催します。」の記載がある(https://www.city.fukuoka.lg.jp/shicho/koho/fsdweb/2021/1001/chuo1604.html)。
(5)「MyMint」のウェブサイトにおいて、「11個のオンラインヨガを徹底比較!【おすすめはこの3つ】」の見出しの下、「スタジオに通う手間がなく、パソコンやスマホさえあればできてしまうオンラインヨガ。その楽チンさや費用の安さから、オンラインでヨガをしようと思っている人も多いのではないでしょうか?」の記載がある(https://hapics.net/yoga-online/)。
(6)「aumo」のウェブサイトにおいて、「オンラインヨガおすすめ12選を徹底比較!無料体験や料金案内も」の見出しの下、「自宅でできるオンラインヨガスクールが流行中!最近ではZoomを使用した非対面レッスンが増えてきています。そこで今回はヨガ好きの筆者がおすすめするオンラインスクール12選や無料体験情報をご紹介。」、「オンラインヨガはスタジオに通わなくてもパソコンやスマートフォン1つで、好きな時間好きな場所でレッスンが受けられる手軽さが魅力です。」の記載がある(https://aumo.jp/articles/511000)。

別掲3 「ラン」の文字に関する使用事例
(1)「amia」のウェブサイトにおいて、「フォーラム案内」の見出しの下、「◎Amia「第10回国際大使館フレンドリーラン」レポ―ト/11月28日(日)第10回「Amia国際大使館フレンドリーラン」開催。朝は風が強く寒さを感じる晩秋の朝だったが、徐々に風がおさまり/雲一つない青空に。絶好のラン日和。ビューティフルサンデーだった。各国の駐日大使館より20ヶ国108人の外交官が参加。駐日大使(代理大使含み)も6人、ランを参加者と楽しんだ。(略)外国人と日本人の合同ランチームもあり、和気あいあいにフレンドリーランを楽しんでいた。」の記載がある(http://amia.jp/friendlyrun10)。
(2)「旅Pocket」のウェブサイトにおいて、「ラン女子なら一度は挑戦したい!ニューヨークシティマラソンツアーレビュー」の見出しの下、「ニューヨークシティマラソン前日の5Kmラン/前日に行われる5Kmランです。スタートとともに、多くのランナーがマンハッタンの摩天楼を駆け抜けていきます。」の記載がある(https://www.tabikobo.com/tabi-pocket/northamerican/usa/article2451.html)。
(3)「HAKONE RUN FES」のウェブサイトにおいて、トップページには、「ABOUT」の小見出しの下、「富士山を望む箱根の雄大な自然を舞台にした大会「箱根ランフェス」は、ランニング・アウトドア・フェスが融合した最新の複合的なエンターテイメントスポーツフェスティバルです。本格的に走りたい方から、ラン以外にも楽しみたい方まで、どなたでも楽しめるように8種類のプログラムをご用意して、皆様の参加をお待ちしています。」の記載が、「RUN PROGRAM」の小見出しの下、「箱根ランフェスでは、エキスパートからビギナーまで、子供から大人まで楽しめるランプログラムが多彩に用意されています。あなたにぴったりのプログラムを探してください。」の記載があるとともに、「富士ビューラン ハーフ」、「富士ビューラン 三国峠ラン(約9km)」、「芦ノ湖ラン」、「キッズラン」等が紹介されている(https://hakone-runfes.com/)。
(4)「CROSSX」のウェブサイトにおいて、「《終了》ペーサー復活!第40回 荒川smileマラソン 2022年 FIRST RUN 2022年1月16日(日)」の見出しの下、「第40回荒川スマイルマラソンは2022年ファーストランです!大会初走りを皆さんで一緒に楽しみましょう!」の記載がある(https://crossx.tokyo/smile/220116/)。
(5)「NPO法人日本ライフロングスポーツ協会」のウェブサイトにおいて、「KOBE住吉川サマーナイトラン」の見出しの下、「清流住吉川のせせらぎを聞きながら爽やかなナイトランをお楽しみ下さい。」の記載がある(https://www.jls-association.com/%E3%82%B9%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%84%E3%82%A4%E3%83%99%E3%83%B3%E3%83%88/%E3%83%9E%E3%83%A9%E3%82%BD%E3%83%B3/kobe%E4%BD%8F%E5%90%89%E5%B7%9D%E3%82%B5%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%83%8A%E3%82%A4%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%B3/)。
(6)「WHITE RIBBON」のウェブサイトにおいて、「走る(ホワイトリボンラン)」の見出しの下、「ホワイトリボンランは、3月8日国際女性デーと連動させて、ジョイセフが2016年から発足したチャリティアクションです。(略)国際女性デーに向けて、「走ろう。自分のために。誰かのために。」というスローガンを掲げ、同じ大会公式Tシャツを着て世界の女性のためにみんなで走り、バーチャル(インターネット)でつながって世界中にホワイトリボンのムーブメントを起こします。」の記載がある(https://white-ribbon.org/white-ribbon-fes/white_ribbon_run/)。(※審決注:令和4年12月7日現在、見出しは変更されているものの、本文の記載はほぼ同じもの。)

別掲4 原審で示した「オンラインラン」の文字に関する使用事例
(1)「東京新聞 TOKYO Web」のウェブサイト
「横浜マラソン オンラインランに スマホ持ち、好きな場所走りタイム競う 11月にまず開催」の見出しの下、
「横浜マラソン組織委員会は3日、新型コロナウイルスの影響で中止した「横浜マラソン2020」に代わるイベントとして、11月にオンラインマラソンを開催すると発表した。中止決定前に2万4000人のエントリーがあり「横浜マラソンを楽しみにしているランナーの期待に応えたい」と決めた。イベント期間は横浜マラソンが予定されていた11月1日から14日までの2週間。フル(42.195キロ)、ハーフ(21.0975キロ)、10キロから距離を選び、走った距離やタイムを計測するランニングアプリ「TATTA」を起動したスマートフォンを持って好きな場所を走り、タイムを競う。」との記載がある。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/53122
(2)「RUNNET」のウェブサイト
「MINATO オンライン ラン&ウォーク2021」の見出しの下、
「東京都港区の公益財団法人が主催する初のオンラインラン&ウォーク42.195km。種目は1つ、走っても歩いても可。どなたでもご参加いただけます。完走完歩者から抽選で、主に港区内企業からのご協賛品が376名様に当たります。
●当イベントはGPSトレーニングアプリ「TATTA(タッタ)※」を活用したバーチャル企画です。※「TATTA」アプリを使い、開催期間中(2021/2/27〜3/12)の計測回数に制限はなく、期間内に累計で目標距離の完走完歩を目指します。」との記載がある。
https://runnet.jp/entry/runtes/user/pc/competitionDetailAction.do?raceId=269993&div=1
(3)「Peatix」のウェブサイト
「フジロックラン2020」の見出しの下、
「諸般のコロナ禍の影響によりFUJI ROCK FESTIVAL’20は2021年に延期となりましたが、同じく期間中に開催を予定しておりました『フジロックラン2020』を本年はオンライン ランイベントとして開催します!イベント当日は、Zoomの配信システムを使用して、2020年8月22日(土)AM9:00より ライブ配信を行います。フジロックランへの参加の仕方は簡単。配信を聴きながら、自分の好きな距離を走って、SNSに投稿するだけです。」との記載がある。
https://fujirockrun2020.peatix.com/?lang=ja
(4)「プレスリリース」のウェブサイト
「史上初となるオンライン世界横断駅伝も開催!企業対抗駅伝2021 東京・大阪・オンライン 2月13日(土)よりエントリー開始予定」の見出しの下、
「『オンラインランイベント』として史上初となる「オンライン世界横断駅伝」も同時開催。2021年3月20日春分の日から2021年7月23日スポーツの日までの期間に、オンライン上で東京をスタートし、地球を一周して最終ゴール地点の東京までタスキを繋ぐ駅伝です。」との記載がある。
https://www.atpress.ne.jp/news/245855
(5)2021/05/21 産経新聞 東京朝刊 15ページ
「【知っ得News】ドール『BANATHON』キャンペーン」の見出しの下、「■好きなコースで一斉に オンラインラン&ウオーク スマートフォンのアプリを使い、全国の参加者がそれぞれ自分の好きなコースで、一斉にランニングやウオーキングをするユニークな大会が始まり、注目を集めている。1人で参加してもランナー同士でともにゴールを目指す『並走感』などが味わえるほか、「3密」を避けつつ楽しめるのが特徴。コロナ禍の巣ごもり生活による運動不足の解消にも役立ちそうだ。大会は、バナナなど青果物の生産・販売を手がけるドール(東京都千代田区)が「BANATHON(バナソン)」キャンペーンと銘打って4月から実施。この先、9回の開催を予定する。参加するには、無料の運動支援アプリ「ライブラン」をダウンロードし、大会を選んで予約。大会当日の指定された時刻に合わせてスタートする。参加者のスピードや距離、順位などの状況は衛星利用測位システム(GPS)を用いて集約され、イヤホンを通して運営事務局のトレーナーによる実況やアドバイスなども聴くことができる。また、大会終了から1週間以内はアーカイブ配信され、後からでも参加が可能だ。」の記載がある。
(6)「北上市公式ホームページ」のウェブサイト
「きたかみオンラインRUN結果発表」の見出しの下、「10月1日から10月14日の期間で開催されました、きたかみオンラインRUN。定員200名で募集したところ、29都府県から198名の申し込みがあり、193名にご参加いただきました。初の開催でしたが、皆様のモチベーションにつながったとのお声を頂きました。多数のご参加、誠にありがとうございました。」との記載がある。
https://www.city.kitakami.iwate.jp/life/kurashi_tetsuduki/bunka_sports/sports/1/20881.html

別掲5 当審で示した「オンラインラン」の文字に関する使用事例
(1)「Get Navi web」のウェブサイトにおいて、「ニューバランスのオンライン・ランニングイベントはひと味、違いました。「NB FuelCell 10K CHARGE」のオープニングランに潜入!!」の見出しの下、「昨今、オンラインランイベントは増えておりますが、ニューバランスのオンラインイベント「NB FuelCell 10K CHARGE」はまた一味違うかも!?(略)イベント開催期間中に10kmを走れば誰でもエントリー可能。スペシャルサイトのエントリーページから、走行距離を計測できるランニングアプリのスクリーンショットなどをアップロードすると、参加者が走った距離がチャージされていきます。(略)全国どこからでも好きなタイミングに参加でき、期間中は何度でも参加が可能。(略)東京からニューバランスの本社があるアメリカのボストンまでの距離(1万810km)を目指そう!という、新しい形のオンラインイベントです。」の記載がある(https://getnavi.jp/sports/664880/)。
(2)2020年8月18日付け熊本日日新聞夕刊の1ページには、「「密」なし大会、オンラインラン コロナで中止、アプリで“代替” 測定データを登録 コース、時間帯は自由 新型コロナウイルス」の見出しの下、「新型コロナウイルスの影響で各地の市民マラソン大会などが軒並み中止や延期となる中、オンラインのランニング大会が人気を集めている。自粛生活の環境下、「密」を避け自宅近くでできるとしてジョギングや走ることへの人気が高まっていることもあり、関係者は「ウィズコロナの中で生まれた新しいライフスタイルになれば」と話している。(略)オンライン大会の参加方法はシンプルで、指定のアプリで測定したデータを登録するだけ。基本的に走る場所や時間帯は自由だ。決められた期間内に決められた距離に挑み、タイムを競うのが一般的。走行距離や獲得標高で争ったり、走った距離を地図に落とし込んで完走するとご当地の景品がもらえたりといったユニークな大会もある。」の記載がある。
(3)2020年9月4日付け東京新聞朝刊の17ページには、「横浜マラソン オンラインランに スマホ持ち、好きな場所走りタイム競う 11月にまず開催 来月、先着2000人参加募集」の見出しの下、「【神奈川県】横浜マラソン組織委員会は3日、新型コロナウイルスの影響で中止した「横浜マラソン2020」に代わるイベントとして、11月にオンラインマラソンを開催すると発表した。中止決定前に2万4000人のエントリーがあり「横浜マラソンを楽しみにしているランナーの期待に応えたい」と決めた。先着2000人。募集期間は10月1〜23日。イベント期間は横浜マラソンが予定されていた11月1日から14日までの2週間。フル(42.195キロ)、ハーフ(21.0975キロ)、10キロから距離を選び、走った距離やタイムを計測するランニングアプリ「TATTA」を起動したスマートフォンを持って好きな場所を走り、タイムを競う。」の記載がある。
(4)「CROSSX」のウェブサイトにおいて、「[NEWS]7日間のオンラインランイベント『RUY UEDA 30K or D+ ONLINE MARATHON』5/23〜30 開催」の見出しの下、「各自、スマートフォンのランニングアプリや、ウォッチ使って、走行距離30kmか獲得標高1700mを目指します。(略)・コースや時間は、自由。」の記載がある(https://crossx.tokyo/news210521-2/)。
(5)「東北風土マラソン&フェスティバル」のウェブサイトにおいて、「オンラインラン開催終了日変更について」の見出しの下、「全国各地での新型コロナ感染症に関わるまん延防止等重点措置の適用が広がっていることを受け、より柔軟性を持ってランナーの皆さまに走っていただきたく、大会開催期間の延長を決定いたしました。/開始日は変わらず、新たな期間は、/2021年4月24日〜2021年5月23日/となります。」の記載がある(http://tohokumarathon.com/20210419/)とともに、「お申込みはこちらから」の見出しの下、「種目/リアル開催(現地)/・ハーフマラソン/オンライン開催(バーチャルラン)/・フルマラソン/・ハーフマラソン/・5kmラン」の記載がある(https://tohokumarathon.com/runner/)。
(6)「PRTIMES」のウェブサイトにおいて、「マラソン大会DX|リアルとデジタルが融合した、音楽を補給するランイベント「Music Aid Run」を全国5地域で開催」の見出しの下、「本イベントは、マラソン大会のエイドステーションで水分を補給するように、街中で音楽を補給することができるバーチャルランニングイベントです。(略)ランニングの記録をアップロードするとデジタル完走証が発行され、協力店舗でドリンク無料などの「完走者限定特典」を受けることができます。」、「Music Aid Runのポイント/1)3密を避けた形で参加できる/コロナ禍において多くのスポーツイベントが中止となる中でも、運動する人の48%が3蜜を回避した運動機会を求めている(※1)という社会的需要のもと、本イベントはソーシャルディスタンスを保ちながら健康増進に取り組むことができるオンラインランイベントとして設計。」の記載がある(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000024.000016697.html)。
(7)「Alpen Group」のウェブサイトにおいて、「ニューノーマルな世界を走るひとへ|V−Raceを楽しむために|浅野美奈弥「楽しみ方の可能性を求めて」」の見出しの下、「新型コロナウイルス感染症影響で、従来通りのマラソン大会やランニングイベントを行うことが難しくなったいま、オンライン上でそれぞれの場所から参加するバーチャルレースが新しい選択肢となりつつあります。(略)初めてのバーチャルレースはオンラインフルマラソンに参加し、その後主宰するランニングコミュニティ・GOGIRLでLiveRunを活用したオンラインランセッションを2度開催。(略)神戸マラソンや奈良マラソンがASICSの協力のもとオンラインで開催されるなど、日本各地でさまざまなバーチャルレースが開催されています。(略)ただ、オンラインの大会などのバーチャルレースは今後も参加していきたい。私も初めてオンラインマラソンに参加してから、まだ半年程度。」の記載がある(https://media.alpen-group.jp/media/detail/running_201118_01.html)。
(8)「オンライン 癒しの里 菊池マラソン」のウェブサイトにおいて、「大会概要」の見出しの下、「1(※注:「1」は、丸付き数字。)オンラインラン 3,800円(申込手数料が別途かかります)(略)2(※注:「2」は、丸付き数字。)コッコファーム特別セット+オンラインラン 10,000円」、「実施方法 期間内に指定の各種目の距離を、GPSアプリを使用し走行(期間内であれば、日時、スタート、ゴール地点は自由)。距離とタイムが分かるスクリーンショット(画面コピー)を撮り、指定のページより記録をアップロードしてください。」の記載がある(https://local-gain.com/kikuchi-marathon/2021/about.html)。



(行政事件訴訟法第46条に基づく教示) この審決に対する訴えは、この審決の謄本の送達があった日から30日(附加期間がある場合は、その日数を附加します。)以内に、特許庁長官を被告として、提起することができます。 (この書面において著作物の複製をしている場合のご注意) 特許庁は、著作権法第42条第2項第1号(裁判手続等における複製)の規定により著作物の複製をしています。取扱いにあたっては、著作権侵害とならないよう十分にご注意ください。
審理終結日 2022-11-24 
結審通知日 2022-11-25 
審決日 2022-12-12 
出願番号 2020034318 
審決分類 T 1 8・ 13- Z (W094142)
最終処分 02   不成立
特許庁審判長 岩崎 安子
特許庁審判官 馬場 秀敏
茂木 祐輔
商標の称呼 オンラインラン 
代理人 齋藤 貴広 
代理人 齋藤 晴男 

プライバシーポリシー   セキュリティーポリシー   運営会社概要   サービスに関しての問い合わせ