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審決分類 審判 査定不服 商3条1項3号 産地、販売地、品質、原材料など 登録しない W05
管理番号 1392159 
総通号数 12 
発行国 JP 
公報種別 商標審決公報 
発行日 2022-12-28 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2021-11-08 
確定日 2022-11-02 
事件の表示 商願2020−115034拒絶査定不服審判事件について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。
理由 1 本願商標及び手続の経緯
本願商標は、「アルコール不調」の文字を標準文字で表してなり、第5類「薬剤,医療用試験紙,医療用油紙,衛生マスク,オブラート,ガーゼ,カプセル,眼帯,耳帯,生理帯,生理用タンポン,生理用ナプキン,生理用パンティ,脱脂綿,ばんそうこう,包帯,包帯液,胸当てパッド,綿棒,医療用接着テープ,歯科用材料,おむつ,おむつカバー,はえ取り紙,防虫紙,乳幼児用粉乳,サプリメント,食餌療法用飲料,食餌療法用食品,乳幼児用飲料,乳幼児用食品,栄養補助用飼料添加物(薬剤に属するものを除く。),人工受精用精液」を指定商品として、令和2年9月16日に登録出願されたものである。
本願は、令和3年3月5日付けで拒絶理由の通知がされ、同年4月14日に意見書が提出されたが、同年8月13日付けで拒絶査定がされた。
これに対して令和3年11月8日に拒絶査定不服審判の請求がされたものである。

2 原査定の拒絶の理由の要点
原査定は、「本願商標は、「アルコール不調」の文字を標準文字で表してなるところ、その構成中の「アルコール」の文字は、「アルコール飲料のこと。酒類。」等の意味を有する語であり、「不調」の文字は、「調子が悪いこと。」等の意味を有する語である。(いずれも広辞苑第7版)そうすると、本願商標は、全体として「アルコール飲料による不調」程の意味合いを容易に認識させるものである。ところで、お酒(アルコール)を飲み過ぎると、「アルコール性肝炎」や「肝硬変」という病気になったり、その他にも、口、のど、胃、腸といった消化器官、脳や心臓など、体中に悪い影響が現われ様々な疾患や症状の原因になるとされている。そして、本願の指定商品を取り扱う業界においては、前記のような疾患や症状を改善するための薬剤が普通に取引されている実情がある。そうすると、本願商標を、その指定商品中「アルコール飲料による不調を改善するための薬剤」に使用した場合、これに接する需要者は、単に商品の品質等を普通に用いられる方法で表示したものとして認識するというべきである。また、本願商標を前記商品以外の商品に使用するときは、商品の品質等の誤認を生じさせるおそれがあるというべきである。したがって、本願商標は、商標法第3条第1項第3号に該当し、前記商品以外の商品に使用するときは、商品の品質等の誤認を生ずるおそれがあるから、商標法第4条第1項第16号に該当する。」旨認定、判断し、本願を拒絶したものである。

3 当審においてした証拠調べ通知
当審において、本願商標が商標法第3条第1項第3号及び同法第4条第1項第16号に該当するか否かについて、職権に基づく証拠調べを実施した結果、別掲1及び別掲2に示したとおりの事実を発見したので、同法第56条第1項で準用する特許法第150条第5項の規定に基づき、請求人に対して、証拠調べの結果を通知した。

4 証拠調べに対する意見
請求人は、前記3の証拠調べ通知に対して、要旨以下のように述べた。
(1)別掲1について
ア 15件のウェブサイトのうち、請求人のウェブサイトである3(1)以外の14件のウェブサイトには「アルコール不調」の語は一切使用されていない。
イ このことは、アルコール飲料の摂取により、体調に不調を来すことを表すより適切な他の表現(例えば、1(1)のウェブサイトに掲載の「アルコールによる不調」との表現)が多数存在していることの証左であり、本願商標の表現が特異な表現であることの裏付けになるものである。
(2)別掲2について
ア 10件のウェブサイトに「アルコール不調」の語が使用されている例はない。
イ これらのウェブサイトで使用されている表現の大半は、前半の語と「不調」との語は併記されているもの、前半の語が「不調」の具体的内容を示しているものであり、「アルコール(飲料)」のような特定物を摂取することによって、体調に不調を来すことを「○○不調」と表現している事例は1件も存在しない。

5 当審の判断
(1)商標法第3条第1項第3号及び同法第4条第1項第16号該当性について
本願商標は、「アルコール不調」の文字を標準文字で表してなるところ、その構成中の「アルコール」の文字は、「アルコール飲料のこと。酒類。」を、「不調」の文字は、「調子が悪いこと。」等(出典:いずれも広辞苑第7版)の意味を有するいずれも親しまれた語である。
ところで、当審における令和4年3月17日付け証拠調べ通知書(別掲1)のとおり、「アルコール」を摂取することにより「不調」を来すことがある事実が、例えば、「アルコールの飲み過ぎは肝臓に悪い・・・」「アルコールによる不調が気になる方は、こちらにお問い合わせください。」(別掲1の1.(1))、「アルコールは中枢神経系や胃に影響を与え、意識障害や胃の不調につながります。」(別掲1の1.(3))のように、「アルコール」及び「不調」の語を用いて説明されている事例が認められる。
また、「アルコール」を摂取することによる「不調」(頭痛・二日酔・酒残り・吐き気など)を改善、予防する薬剤、サプリメント等があることを示す事実(別掲1の2.)及びそれらの薬剤、サプリメント等が、例えば、「アルコールや脂肪の分解を助けるタイプや、翌日の胃の不調などに対して服用するタイプのお薬です。」のように、「アルコール」及び「不調」の語を用いて説明されている事例(別掲1の3.(5))などが認められる。
さらに、令和4年5月13日付け証拠調べ通知書(別掲2)のとおり、例えば、「更年期を原因とする不調」を「更年期不調」、「ストレスを原因とする不調」を「ストレス不調」、「ホルモンを原因とする不調」を「ホルモン不調」などのように、その原因によって心身に不調を来すことを「○○不調」と表現する事例も見受けられる。
以上を踏まえると、「アルコール」及び「不調」の語を結合してなる本願商標が、薬剤やサプリメントを含む本願指定商品に使用された場合には、これに接する取引者、需要者は、本願商標から、「アルコール飲料による身体の不調」ほどの意味合いを認識し、当該商品が「アルコール飲料による身体の不調」を改善、予防する薬剤やサプリメントであることを理解するものといえるから、本願商標は、商品の用途、品質等を普通に用いられる方法で表示する標章のみからなる商標というのが相当である。
したがって、本願商標は、商標法第3条第1項第3号に該当し、前記に照応する商品以外の商品に使用するときは、商品の品質の誤認を生じさせるおそれがあるから、同法第4条第1項第16号に該当する。
(2)請求人の主張について
ア 請求人は、審判請求書において、「アルコール」の語には、「アルコール飲料」のほか「アルコール消毒液」等の様々な意味があり、また、「不調」の語は、身体のどの部位が調子が悪いのか不明確であり、本願商標からは具体的な品質を認識することができない旨主張する。
しかしながら、前記(1)のとおり、本願指定商品の分野における取引実情に鑑みれば、本願商標を構成する「アルコール」の語は「アルコール飲料」を認識させるといい得る。また、アルコール摂取による様々な身体の不調が一般的に「不調」の語を用いて表現されている事実から、本願商標が、その指定商品に用いられた場合に生じる「アルコール飲料による身体の不調」を改善、予防する薬剤やサプリメントであるとの認識は、十分に具体的である。
イ 請求人は、薬剤を取り扱う業界において、請求人以外に「アルコール不調」の語を使用している例はない旨主張する。
しかしながら、本願商標が、その指定商品について商品の品質等を普通に用いられる方法で表示する標章のみからなる商標であるというためには、本願商標がその指定商品との関係で商品の品質等を表示記述するものとして取引に際し必要適切な表示であり、本願商標がその指定商品に使用された場合に、本願商標の取引者、需要者によって、将来を含め、商品の品質を表示したものとして一般に認識されるものであれば足りるものであって、必ずしも本願商標が現実にその指定商品に使用されていることを要しないのであるから、請求人の主張は、その前提において誤りがある。
ウ 請求人は、過去の審決例、審査例から、本願商標も同様に自他商品識別力を有することが認められて然るべきである旨主張する。
しかしながら、本願商標は、商品の用途、品質等を普通に用いられる方法で表示する標章のみからなる商標というのが相当であることは、前記(1)のとおりであって、過去の審決例、審査例の存在をもって、本願商標がその指定商品に使用された場合も、自他商品の識別機能を有するとすることはできない。
エ したがって、請求人の主張はいずれも採用できない。
(3)まとめ
以上のとおり、本願商標は、商標法第3条第1項第3号及び同法第4条第1項第16号に該当するものであって、登録することができない。
よって、結論のとおり審決する。

別掲
別掲1 令和4年3月17日付け証拠調べ通知書で示した事実
1.「アルコール飲料」を摂取することにより「不調」をきたすことがある事実を、「アルコール」及び「不調」の語を用いて説明している事例。
(1)「株式会社関西メディカルネット」のウェブサイトにおいて、「大切な胃腸を守る、体に優しいお酒との付き合い方」の見出しの下、「アルコールの飲み過ぎは肝臓に悪いという印象がありますが、一番影響を受けるのは、アルコールの経路となる、食道、胃、腸などの消化管です。その影響を最小限にくい止めるためにも、まずはアルコールが原因となる消化管の疾患について知っておきましょう。」「胃腸の疾患をはじめとした、アルコールによる不調が気になる方は、こちらにお問い合わせください。」の記載がある。
https://www.k-medicalnet.co.jp/health/letter/post-34.html

(2)「Sweeten the Future」のウェブサイトにおいて、「断酒と糖との関係とは?!」の見出しの下、「しかし、アルコール摂取によって胃粘膜が傷んでいる状態の胃に糖分が入ると、さらに胃にダメージを与えてしまい胃痛などの不調につながってしまいます。空腹時にアルコール濃度の濃いお酒を大量に飲酒した結果、翌日胃痛に悩まされたという経験をした方も少なくないと思いますが、まさに胃粘膜をアルコールが傷つけた証拠といえます。」の記載がある。
https://www.kanro.co.jp/sweeten/detail/id=1968

(3)「ecosa」のウェブサイトにおいて、「アルコールを飲んだ後、より良い睡眠を得る方法」の見出しの下、「アルコールは中枢神経系や胃に影響を与え、意識障害や胃の不調につながります。アルコールの使用によるこれらの悪影響に対抗するためには、水を飲むことが必須です。」の記載がある。
https://www.ecosa.com/jp/blog/post/how-to-get-better-sleep-after-drinking-alcohol-2.html

(4)「PREMIUM WATER」のウェブサイトにおいて、「お酒で脱水症状が出るのはなぜ?アルコールを分解する仕組み」の見出しの下、「お酒による体調不良は、アルコールによって引き起こされる脱水症状とも関係があります。そこで今回はアルコールによる脱水の仕組みや、脱水と不調の防止策を解説します。気持ちよくお酒を楽しみたい方はぜひご確認ください。」の記載がある。
https://premium-water.net/feature/w20211229-2/

(5)「特定非営利活動法人ASK」のウェブサイトにおいて、「多岐にわたるアルコール関連問題」の見出しの下、「生活習慣病\高血圧、高脂血症、肥満、糖尿病、痛風などは飲酒者にきわめて多い生活習慣病。糖尿病はアルコール依存症者の15パーセントにみられる。肝臓の障害から起きるものもあり、断酒して肝臓の状態がよくなると血糖値も改善しやすい。ただし慢性すい炎からきたものは少々やっかいで、インシュリン注射を必要とする場合が多い。高血圧も、依存症者が断酒するとたいてい一週間ほどで正常に戻る。アルコール性心筋症など心臓の不調も、酒をやめるとたいていはよくなる。」の記載がある。
https://www.ask.or.jp/article/14

2.「アルコール飲料」を摂取することにより「不調」(頭痛・二日酔・酒残り・吐き気など)を来すことがあり、その症状を改善、予防する薬剤、サプリメント等があることを示す事例。
(1)「エスエス製薬」のウェブサイトにおいて、「ハイチオールCプラス」の商品名の下、「製品特長・・・特長3 二日酔いの原因物質の分解をたすけ、二日酔いにも効果を発揮」の記載がある。
https://www.ssp.co.jp/product/all/hc/

(2)「Kracie」のウェブサイトにおいて、「漢方薬を選ぶ」「二日酔い」の見出しの下、「お酒を飲み過ぎた次の日、なかなかお酒が抜けなくてつらい、なんだか顔がむくんでいる、頭が痛い…、といった方も多いかと思います。とくに、なにかとイベントが多い年末年始などは要注意です。二日酔いはアルコールをとりすぎ、翌日まで不快感が残ってしまう状態です。そんなときはぜひ水分代謝のはたらきを助ける漢方を試してみましょう。」の記載がある。
https://www.kracie.co.jp/ph/k-therapy/product/symptom/hangover/

(3)「太田胃散」のウェブサイトにおいて、「太田胃散<内服液>」の商品名の下、「特徴2 飲みすぎ・二日酔いに10種類の生薬と胃を元気にしてくれるカルニチン塩化物配合。飲みすぎ・二日酔いで弱った胃に効果を発揮します。」「特徴3 こんな方におススメです お酒を飲む機会が多い方、つらい二日酔いでお困りの方、胃腸内服液の味が苦手な方におススメです。」「効能・効果 飲みすぎ、はきけ(二日酔・悪酔のむかつき、胃のむかつき、悪心)、胃もたれ、食欲不振、胃弱、消化不良、食べすぎ、胸やけ、嘔吐、胃部・腹部膨満感、胸つかえ」の記載がある。
https://ohta-isan.co.jp/product/medicine/ohtaisann/

(4)「ゼリア新薬」のウェブサイトにおいて、「ストマクールA細粒」の商品名の下、「効能・効果 胃痛、胸やけ、はきけ(むかつき、胃のむかつき、二日酔・悪酔のむかつき、嘔気、悪心)、飲み過ぎ(過飲)、胃部不快感、胃酸過多、胃部膨満感、もたれ(胃もたれ)、胃重、胸つかえ、嘔吐、げっぷ(おくび)」の記載がある。
https://www.zeria.co.jp/patient/product-use/digestive/#dig13

(5)「伊丹製薬株式会社」のウェブサイトにおいて、「強肝、解毒、強力グットA錠」の商品名の下、「肝機能をサポートする有効成分を豊富に配合!オロチン酸(肝細胞再生・解毒作用促進)DLメチオニン(肝臓の脂肪排出促進、機能保持)ゴオウ(胆汁の分泌促進)、ウコン(肝臓の働きを活発化)ビタミン群(代謝を助け、肝細胞の働きをサポート)配合。アルコールや脂肪分が多い食事の方、湿疹やにきびでお悩みの方、疲れやすい方などにおすすめです。」「効能又は効果 宿酔(二日酔い)、自家中毒、流行性肝炎、じんましん、湿疹、吹出物、にきび、しもやけ、アレルギー性体質、肌のあれ、強精、病後回復期ならびに妊産婦の栄養補給」の記載がある。
http://www.itami-ph.co.jp/item/%e5%bc%b7%e8%82%9d%e3%80%81%e8%a7%a3%e6%af%92%e3%80%81%e5%bc%b7%e5%8a%9b%e3%82%b0%e3%83%83%e3%83%88%ef%bd%81%e9%8c%a0/

3.「アルコール飲料」を摂取することにより「不調」を来すことがあり、その症状を改善、予防する薬剤、サプリメント等があることを、「アルコール」及び「不調」の語を用いて説明している事例。
(1)請求人のウェブサイトにおいて、「アルコール不調トリビア」の見出しの下、「アルコール不調は、お酒が弱い人がなりやすい?」「アルコール不調になりやすいお酒って?」「アルコール不調(二日酔や頭痛)に効くと言われている食べ物」「なぜアルコールによって不調が起こるのか?アルコールによる不調(頭痛・二日酔・酒残り・吐き気など)はアルコールの分解物であるアセトアルデヒドが体内に溜まることで引き起こします。このアセトアルデヒドを無害な水と酢酸へと分解する「脱水素酵素」の働きが弱い人は、アルコールによる不調を引き起こしやすいと言えます。また、年齢とともにこの「脱水素酵素」の働きが弱まるため、アルコールによる不調を起こしやすくなります。」などの記載と共に、医薬品が広告されている。
https://www.kobayashi.co.jp/brand/alpitan/trivia.html#:~:text=%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B%E4%B8%8D%E8%AA%BF%EF%BC%88%E9%A0%AD%E7%97%9B%E3%83%BB%E4%BA%8C,%E5%BC%95%E3%81%8D%E8%B5%B7%E3%81%93%E3%81%97%E3%82%84%E3%81%99%E3%81%84%E3%81%A8%E8%A8%80%E3%81%88%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82

(2)「HATO BAR」のウェブサイトにおいて、「二日酔い予防【アルコール分解】ヘパリーゼ? ウコン? いいえLシステイン サプリが効くのでおすすめ」の見出しの下、「二日酔い=低血糖+脱水症状+アルコール分解不調」「●二日酔の原因物質の分解を助け、症状を改善します。二日酔の原因は、アルコールを代謝する過程で生成されるアセトアルデヒドという物質です。ハイチオールCプラスは、アセトアルデヒドの分解を助け、二日酔の症状を改善します。」の記載がある。
https://hatobar.com/%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%AB%E5%88%86%E8%A7%A3%E3%82%B5%E3%83%97%E3%83%AA/

(3)「森永製菓」のウェブサイトにおいて、「二日酔いはプロテイン(タンパク質)で予防?二日酔いを考えた栄養補給」の見出しの下、「アルコールの過剰摂取時の肝臓\アルコールの過剰摂取はすなわち前述したアセドアルデヒドの過剰摂取につながります。飲酒の許容量を超えると働きすぎた肝臓に負担がかかり、不調をきたすと起こるのが分解しきれなかったアルコールによる急性アルコール中毒や慢性アルコール中毒、またはアセトアルデヒドから分解しきれないことで起こるアルコール中毒です。」「二日酔いに役立つ?活用したいプロテインとビタミン\タンパク質を摂取することで酔いの状態を引き起こすアセトアルデヒドの量が増えにくいという傾向があり、ビタミン類がアルコール分解をサポート、水分補給が体内の水分不足を緩和させてくれると考えられています。」の記載と共に、プロテイン商品が広告されている。
https://www.morinaga.co.jp/protein/columns/detail/?id=71&category=muscle

(4)「大正製薬」のウェブサイトにおいて、「お酒を飲むなら知っておきたい!アルコールと頭痛の関係」の見出しの下、「お酒で顔が赤くなる人は、アルコール分解酵素が少ない?\お酒の適量は個人によって異なりますが、これは肝臓にアルコール分解酵素をどれだけ持っているかによって変わってきます。わかりやすいサインが、お酒を飲んだときに顔が赤くなるかどうかです。アルコールの分解中に発生するアセトアルデヒドは血管を拡張させますが、そこに血液がドッと流れ込むので、皮膚が赤く見えるのです。これを「フラッシング反応」と言います。フラッシング反応が出やすい人は、アセトアルデヒドを無害化する酵素が少ないので、有害物質が体内に長くとどまってしまい、頭痛や不調の原因になるのです。」などの記載と共に、頭痛薬が広告されている。
https://brand.taisho.co.jp/contents/naron/detail_317.html

(5)「ココカラクラブ」のウェブサイトにおいて、「二日酔い対策」の見出しの下、「飲んだ後の対策\お酒を飲んだに服用してアルコールや脂肪の分解を助けるタイプや、翌日の胃の不調などに対して服用するタイプのお薬です。主に胃の調子を整えて吐き気やむかつきを軽減する効果があります。二日酔いの解毒には大量の水が必要なので、薬だけでなくなるべく多く水を飲みましょう。」の記載と共に、「ソルマックプラス 25mL×2本 [第2類医薬品]」「ハイウルソ顆粒 24包 [第3類医薬品]」「サクロフィール錠 12錠 [第3類医薬品]」が広告されている。
https://www.cocokarafine.co.jp/onayami/others/dsl_9.html

別掲2 令和4年5月13日付け証拠調べ通知書で示した事実
1.その原因によって心身に不調を来すことを「○○不調」(「○○」には原因が入る。)と表現する事例。
(1)「漢方の一陽館薬局」のウェブサイトにおいて、「【エストロゲン減少にともなう更年期不調】」の見出しの下、「更年期以降は、卵巣機能の低下から、女性ホルモンのひとつである「エストロゲン」の急激な分泌減少によって、自律神経が乱れて「不定愁訴」といわれる、心身のさまざまな不調が現れます。」の記載がある。
https://ichiyokan.net/kenko_sodan/konenki.html

(2)「Amazon」のウェブサイトにおいて、「ストレス不調を自分でスッキリ解消する本 ココロもカラダも元気になる漢方医学 単行本(ソフトカバー)−2014/1/8」の見出しの下、「「ストレスは万病のもと」、その不調はストレスが原因です!」「ストレス不調の連鎖を防ぎ病気になる前に不調を改善すると、「ストレス耐性」がアップしストレスそのものも軽くなります。」の記載がある。
https://www.amazon.co.jp/%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AC%E3%82%B9%E4%B8%8D%E8%AA%BF%E3%82%92%E8%87%AA%E5%88%86%E3%81%A7%E3%82%B9%E3%83%83%E3%82%AD%E3%83%AA%E8%A7%A3%E6%B6%88%E3%81%99%E3%82%8B%E6%9C%AC-%E3%82%B3%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%82%82%E3%82%AB%E3%83%A9%E3%83%80%E3%82%82%E5%85%83%E6%B0%97%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%82%8B%E6%BC%A2%E6%96%B9%E5%8C%BB%E5%AD%A6-%E6%9C%A8%E6%9D%91-%E5%AE%B9%E5%AD%90/dp/4906732623

(3)「小山嵩夫クリニック」のウェブサイトにおいて、「2009年発行 保健同人社 女性ホルモンでしなやか美人」の見出しの下、「ホルモン不調は月経前症候群や更年期障害などを起こしますが、ホルモンで改善することもできます。」の記載がある。
http://koyamatakaoclinic.jp/dr/profile_koyama.html

(4)「KONICA MINOLTA」のウェブサイトにおいて、「月経前の不調を抱える女性向けセルフモニタリングツール「Monicia」を開発 クラウドファンディング「Readyfor」にてプロジェクトを開始」の見出しの下、「主なリターン:a) \3,000コース:月経不調・PMSの基本がわかる。MOOK本お届けコース」の記載がある。
https://www.konicaminolta.com/jp-ja/newsroom/2019/0123-02-01.html

(5)「HOT PEPPER Beauty」のウェブサイトにおいて、「アーユルヴェーダサロン Expanse.. 渋谷店【エクスパンス】」の見出しの下、「不眠不調を解消!目元ケア法」の記載がある。
https://beauty.hotpepper.jp/kr/slnH000477422/blog/bidA037247809.html

(6)「長野県塩尻市」のウェブサイトにおいて、「65歳以上の方の運動教室『はつらつスクール・しおじり』」の見出しの下、「講座内容 自律神経を整え、歩きたくなる脚づくり 冷房病に負けない体づくり 夏バテ改善、疲労不調改善 など」の記載がある。
https://www.city.shiojiri.lg.jp/soshiki/27/19317.html

(7)「社会福祉法人むつみ会」のウェブサイトにおいて、「戸田市委託の常設教室」の見出しの下、「発熱不調時はお休みください。」の記載がある。
https://www.city.toda.saitama.jp/uploaded/attachment/45450.pdf

(8)「グラン」のウェブサイトにおいて、「女性自身『食べるお灸で夏冷え不調がじわじわ消える!』」の見出しの下、「強烈な暑さにエアコンは欠かせないけれど、つけたらつけたで体が冷えてつらい・・・」の記事が掲載されている。
https://biyoshinkyu.net/media/jyoseijisinn/

(9)「SankeiBiz」のウェブサイトにおいて、「夏の体調意識調査 3割が熱中症経験2016.7.2 05:00」の見出しの下、「日本調剤が全国の20〜69歳の男女1000人を対象に実施した夏バテや熱中症など夏の体調管理に対する意識調査によると、夏バテ不調と感じるのは「疲れやすい」(48.0%)、「体がだるい、重い」(45.8%)、「食欲がなくなる」(21.9%)などで、夏バテしない体づくりのために心がけていることは「まめな水分補給」(47.5%)、「十分な睡眠」(46.6%)、「1日3食しっかり食べる」(37.4%)の順だった。」の記載がある。
https://www.sankeibiz.jp/compliance/news/160702/cpd1607020500001-n1.htm

(10)請求人のウェブサイトにおいて、「巡りの良い体作りで生理不調とさよならしたい」の見出しの下、「命の母ホワイトは、気・血・水の巡りを良くすることで、生理前〜生理中のこころとからだの不調を改善してくれる市販薬。」の記載がある。
https://www.kobayashi.co.jp/brand/inochinohaha/white/tieup/

(行政事件訴訟法第46条に基づく教示) この審決に対する訴えは、この審決の謄本の送達があった日から30日(附加期間がある場合は、その日数を附加します。)以内に、特許庁長官を被告として、提起することができます。 (この書面において著作物の複製をしている場合のご注意) 特許庁は、著作権法第42条第2項第1号(裁判手続等における複製)の規定により著作物の複製をしています。取扱いにあたっては、著作権侵害とならないよう十分にご注意ください。
審理終結日 2022-08-23 
結審通知日 2022-08-30 
審決日 2022-09-21 
出願番号 2020115034 
審決分類 T 1 8・ 13- Z (W05)
最終処分 02   不成立
特許庁審判長 齋藤 貴博
特許庁審判官 馬場 秀敏
綾 郁奈子
商標の称呼 アルコールフチョー 
代理人 山田 威一郎 

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