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審決分類 |
審判 査定不服 商3条1項6号 1号から5号以外のもの 取り消して登録 W09143542 |
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管理番号 | 1383368 |
総通号数 | 4 |
発行国 | JP |
公報種別 | 商標審決公報 |
発行日 | 2022-04-28 |
種別 | 拒絶査定不服の審決 |
審判請求日 | 2021-09-06 |
確定日 | 2022-03-24 |
事件の表示 | 商願2020− 93627拒絶査定不服審判事件について、次のとおり審決する。 |
結論 | 原査定を取り消す。 本願商標は、登録すべきものとする。 |
理由 |
1 手続の経緯 本願は、令和2年7月29日の出願であって、同年12月23日付けの拒絶理由の通知に対し、同3年2月2日受付の意見書が提出されたが、同年6月2日付けで拒絶査定がなされ、これに対して、同年9月6日に拒絶査定不服審判の請求がなされたものである。 2 本願商標 本願商標は、「&stone」の記号及び文字を標準文字で表してなり、第9類、第14類、第35類及び第42類に属する別掲記載のとおりの商品及び役務を指定商品及び指定役務として登録出願されたものである。 3 原査定の拒絶の理由の要旨 本願商標は、「・・・と・・・」を認識させる「&」の記号と、「石、宝石」を意味する「stone」の文字を「&stone」と標準文字で表してなるところ、「・・・と宝石・石」程の意味合いを容易に認識させるものである。 そして、インターネットの情報によれば、「&stone」の記号及び文字は、上記程の意味合いで使用されている。 そうすると、これを本願の指定商品及び指定役務中、第14類「宝石,石」及び第35類「商品の販売に関する情報の提供,消費者のための商品及び役務の選択における助言と情報の提供,身の回り品の小売又は卸売の業務において行われる顧客に対する便益の提供」の商品及び役務に使用しても、これに接する需要者は、当該商品及び役務が記号、符号と宝石、石に関する商品及び役務程の意味合いを理解させるにとどまり、何人かの業務に係る商品及び役務であることを認識することができないものと認められる。 したがって、本願商標は、商標法第3条第1項第6号に該当し、前記商品及び役務以外の第14類「宝石,石」及び第35類「商品の販売に関する情報の提供,消費者のための商品及び役務の選択における助言と情報の提供,身の回り品の小売又は卸売の業務において行われる顧客に対する便益の提供」に使用するときは、商品の品質及び役務の質の誤認を生じさせるおそれがあるから、同法第4条第1項第16号に該当する。 4 当審の判断 本願商標は、「&stone」の記号及び文字を標準文字で表してなるところ、その構成中の「&」(ampersand)の記号は、「・・・と・・・」の意味を有する記号であり、「stone」の文字は、「石」の意味を有する英単語である(いずれも「広辞苑第7版」)ものの、これらを結合した上記構成においては、これに接する取引者、需要者は、その構成全体で特定の意味合いを想起させることのない一体不可分の造語として理解、認識するとみるのが相当であって、これより直ちに具体的な商品の品質又は役務の質や特徴、あるいは商品及び役務の宣伝広告を理解、認識させるとはいい難いものである。 さらに、当審において職権による調査するも、本願の指定商品及び指定役務を取り扱う業界において、「&stone」の記号及び文字が、自他商品及び自他役務の識別標識としての機能を果たし得ないといえるほどに、取引上一般に使用されている事実を発見することができず、さらに、取引者、需要者が当該記号及び文字を自他商品及び自他役務の識別標識とは認識しないというべき事情も発見できなかった。 そうすると、本願商標は、これをその指定商品及び指定役務について使用しても、自他商品及び自他役務の識別標識としての機能を果たし得るものというべきであるから、需要者が何人かの業務に係る商品及び役務であることを認識することができない商標とはいえないものであり、また、原審説示の商品及び役務以外の商品及び役務に使用しても、商品の品質又は役務の質の誤認を生じさせるおそれはないものである。 したがって、本願商標が商標法第3条第1項第6号及び同法第4条第1項第16号に該当するとして本願を拒絶した原査定は、取消しを免れない。 その他、本願について拒絶の理由を発見しない。 よって、結論のとおり審決する。 |
別掲 |
別掲(本願の指定商品及び指定役務) 第9類「電気通信機械器具,電子応用機械器具(「ガイガー計数器・高周波ミシン・サイクロトロン・産業用X線機械器具・産業用ベータートロン・磁気探鉱機・磁気探知機・地震探鉱機械器具・水中聴音機械器具・超音波応用測深器・超音波応用探傷器・超音波応用探知機・電子応用扉自動開閉装置・電子顕微鏡」を除く。),電子応用機械器具及びその部品,電子計算機用プログラム,電子出版物,インターネットを利用して受信し及び保存することができる音楽ファイル,コンピュータソフトウェア用アプリケーション(電気通信回線を通じてダウンロードにより販売されるもの),インターネットを利用して受信し及び保存することができる画像ファイル」 第14類「キーホルダー,記念たて,記念カップ,貴金属,時計,身飾品,宝玉及びその原石並びに宝玉の模造品,宝玉及びその模造品,宝玉用水晶,宝石箱,貴金属製造形品,宝玉、宝玉の原石,宝飾品,宝飾用魔よけ」 第35類「競売の運営,広告業,広告用具の貸与,市場調査又は分析,商品の販売に関する情報の提供,消費者のための商品及び役務の選択における助言と情報の提供,身の回り品の小売又は卸売の業務において行われる顧客に対する便益の提供,コンピュータデータベース内のデータの更新及び保守,マーケティング,顧客ロイヤリティプログラムの管理,広告場所の貸与,商業又は広告のための展示会の企画・運営,商取引の受注管理,商取引の媒介・取次ぎ又は代理,商品・役務の買い手及び売り手のためのオンライン市場の提供,第三者のための商取引の交渉及び締結の代理及び代行」 第42類「デザインの考案,ウェブサイトの作成又は保守,電子計算機・自動車その他その用途に応じて的確な操作をするためには高度の専門的な知識・技術又は経験を必要とする機械の性能・操作方法等に関する紹介及び説明,電子計算機のプログラムの設計・作成又は保守,電子計算機の貸与,電子計算機用プログラムの提供,オンラインによるアプリケーションソフトウェアの提供(SaaS),クラウドコンピューティング」 (この書面において著作物の複製をしている場合のご注意) 特許庁は、著作権法第42条第2項第1号(裁判手続等における複製)の規定により著作物の複製をしています。取扱いにあたっては、著作権侵害とならないよう十分にご注意ください。 |
審決日 | 2022-03-08 |
出願番号 | 2020093627 |
審決分類 |
T
1
8・
16-
WY
(W09143542)
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最終処分 | 01 成立 |
特許庁審判長 |
平澤 芳行 |
特許庁審判官 |
水落 洋 小俣 克巳 |
商標の称呼 | アンドストーン、ストーン |
代理人 | 土野 史隆 |
代理人 | 小林 健一郎 |
代理人 | 特許業務法人Toreru |
代理人 | 辻本 依子 |
代理人 | 宮崎 超史 |
代理人 | 眞田 忠昌 |