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審決分類 |
審判 査定不服 外観類似 取り消して登録 W03 審判 査定不服 観念類似 取り消して登録 W03 審判 査定不服 称呼類似 取り消して登録 W03 |
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管理番号 | 1372811 |
審判番号 | 不服2020-11640 |
総通号数 | 257 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 商標審決公報 |
発行日 | 2021-05-28 |
種別 | 拒絶査定不服の審決 |
審判請求日 | 2020-08-21 |
確定日 | 2021-03-31 |
事件の表示 | 商願2019-25487拒絶査定不服審判事件について、次のとおり審決する。 |
結論 | 原査定を取り消す。 本願商標は、登録すべきものとする。 |
理由 |
1 本願商標 本願商標は、「OFF CREAM」の文字を標準文字で表してなり、第3類に属する願書記載のとおりの商品を指定商品として、平成31年2月15日に登録出願されたものである。 その後、原審における令和2年1月31日付けの手続補正書により、その指定商品は、第3類「クリーム,クリーム状化粧品」と補正された。 2 原査定の拒絶の理由 原査定において、本願商標が商標法第4条第1項第11号に該当するものとして、本願の拒絶の理由に引用した登録商標(以下の引用商標1ないし引用商標4をまとめて「引用商標」という場合がある。)は、以下のとおりであり、いずれも現に有効に存続しているものである。 (1)登録第5398926号商標(以下「引用商標1」という。)は、別掲1のとおりの構成よりなり、平成22年5月7日登録出願、第3類「せっけん類,歯磨き,化粧品,香料類」を指定商品として、同23年3月18日に設定登録されたものである。 (2)登録第5405750号商標(以下「引用商標2」という。)は、別掲2のとおりの構成よりなり、平成21年3月18日登録出願、第3類「せっけん類,歯磨き,化粧品,香料類」を指定商品として、同23年4月15日に設定登録されたものである。 (3)登録第5433952号商標(以下「引用商標3」という。)は、「OFF」の文字及び「オフ」の文字を上下二段に表したものであり、平成23年3月15日登録出願、第3類「せっけん類,歯磨き,化粧品,香料類」を指定商品として、同年8月26日に設定登録されたものである。 (4)登録第5917424号商標(以下「引用商標4」という。)は、「オフ」の文字を横書きしたものであり、平成27年12月24日登録出願、第3類「せっけん類,歯磨き,化粧品,香料,薫料」を指定商品として、同29年1月27日に設定登録されたものである。 3 当審の判断 (1)本願商標は、「OFF CREAM」の文字を標準文字で表してなるところ、同種文字(欧文字)を、同じ大きさ及び書体で、間に1文字分の間隔を設けながらも、横一列にまとまりよく一体的に表してなることから、一連一体の語を表してなると認識、理解できる。 また、本願商標は、その構成中「OFF」の文字は「離れて」の意味を、「CREAM」の文字は「クリーム。クリーム状製品。」の意味を有する英語(「ジーニアス英和辞典 第5版」大修館書店、「広辞苑 第7版」岩波書店)であるものの、各文字を結合して成語となるものではなく、特定の意味合いを連想、想起させることのない一種の造語を表してなるものと認識、理解できるものである。 そうすると、本願商標は、その構成文字に相応して、「オフクリーム」の称呼を生じるが、特定の観念は生じない。 (2)ア 引用商標1は、別掲1のとおり、「OFF」の文字を、1文字目の「O」の文字をわずかに図案化(「O」の文字の上部に、木の葉状の図形が付されている。)して表したもので、引用商標2は、引用商標1と同様の構成で、一部を異なる色彩(「O」の文字部分を橙色で表してなる。)で表したものであるところ、それぞれの構成中「OFF」の文字は「離れて」の意味を有する英語(前掲書参照)である。 そうすると、引用商標1及び引用商標2は、その構成文字に相応して、「オフ」の称呼が生じ、「離れて」の観念が生じる。 イ 引用商標3は、「OFF」の欧文字及び「オフ」の片仮名を上下二段に横書きしたもので、引用商標4は、「オフ」の片仮名を横書きしたものであるところ、その構成中「オフ」の片仮名部分は、「離れて」の意味を有する英語「OFF」(前掲書参照)に相当する外来語と容易に理解できる。 そうすると、引用商標3及び引用商標4は、その構成文字に相応して、「オフ」の称呼が生じ、「離れて」の観念が生じる。 (3)本願商標と引用商標を比較すると、外観については、構成文字の差異(「CREAM」の文字の有無、文字種や構成態様の差異など)により、明確に区別できるもので、称呼については、構成音の差異(語尾の「クリーム」の音の有無)から、聴別は容易であって、観念については、本願商標からは特定の観念が生じないから、観念において相紛れるおそれはない。 そうすると、本願商標と引用商標は、外観、称呼及び観念において相紛れるおそれはないから、互いに非類似の商標である。 (4)以上のとおり、本願商標は、引用商標とは、同一又は類似する商標ではないから、その指定商品について比較するまでもなく、商標法第4条第1項第11号に該当しない。 したがって、本願商標が商標法第4条第1項第11号に該当するとして本願を拒絶した原査定は、取消しを免れない。 その他、本願について拒絶の理由を発見しない。 よって、結論のとおり審決する。 |
別掲 |
別掲1(引用商標1) 別掲2(引用商標2。色彩は原本を参照。) |
審決日 | 2021-03-16 |
出願番号 | 商願2019-25487(T2019-25487) |
審決分類 |
T
1
8・
262-
WY
(W03)
T 1 8・ 263- WY (W03) T 1 8・ 261- WY (W03) |
最終処分 | 成立 |
前審関与審査官 | 清川 恵子、森山 啓 |
特許庁審判長 |
佐藤 松江 |
特許庁審判官 |
鈴木 雅也 阿曾 裕樹 |
商標の称呼 | オフクリーム、オフ、オオエフエフ |
代理人 | 岡村 憲佑 |