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審判番号(事件番号) データベース 権利
不服201812296 審決 商標
不服201815451 審決 商標
不服201811130 審決 商標
不服201813662 審決 商標
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審決分類 審判 査定不服 商4条1項7号 公序、良俗 登録しない W33
管理番号 1361707 
審判番号 不服2019-4381 
総通号数 245 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 商標審決公報 
発行日 2020-05-29 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2019-03-18 
確定日 2020-04-10 
事件の表示 商願2017-115829拒絶査定不服審判事件について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。
理由 第1 本願商標
本願商標は、「Kagra」の文字を標準文字で表してなり、第33類「日本酒,洋酒,果実酒,中国酒,薬味酒」を指定商品として、平成29年8月21日に登録出願されたものである。

第2 原査定の拒絶の理由
原査定は、「本願商標は、『Kagra』の文字を標準文字で表してなるところ、該文字は、東京大学宇宙線研究所を中心として、岐阜県飛騨市神岡町において建設を進めている大型重力波望遠鏡『KAGRA』を認識させる語であり、『KAGRA』は、その本格稼働を目前として世間の注目を集めている実情があること、また、『KAGRA』を含む観測装置は、岐阜県飛騨市神岡町において地域活性化の期待が寄せられており、市が観光に力を入れている実情も見受けられることから、『KAGRA』との関係が定かでない一私人である出願人が、本願商標を自己の商標として使用することは、『KAGRA』に関する観光振興や地域おこしなどの公益的な施策の遂行を阻害することになり、社会公共の利益に反するというのが相当である。したがって、本願商標は、商標法第4条第1項第7号に該当する。」旨認定、判断し、本願を拒絶したものである。

第3 当審における証拠調べ通知
当審において、本願商標が商標法第4条第1項第7号に該当するか否かについて、職権に基づく証拠調べをした結果、別掲2に示すとおりの事実を発見したので、同法第56条第1項で準用する特許法第150条第5項の規定に基づき、請求人に対して、令和元年10月25日付け証拠調べ通知書によって通知し、期間を指定してこれに対する意見を求めた。

第4 証拠調べ通知に対する請求人の回答の要旨
1 証拠調べの事実について、本願商標を用いて「果実酒等の酒類」を販売するという事実がなく、一プロジェクトの存在によって、考えられる全ての指定商品が、社会公益の利益に反するというのは、やはり行き過ぎた判断である。
2 商標法は、公益団体にも該当する法律であるから、商標を使用する意思があるのであれば、公益団体であっても商標出願すべきであり、第三者の客観的判断で公益の利益に反すると結論づけるのは、商標法の目的に反している。

第5 当審の判断
1 商標法第4条第1項第7号該当性について
本願商標は、前記第1のとおり、「Kagra」の文字を標準文字で表してなるところ、原審において開示した事実(別掲1)及び当審における証拠調べ通知で開示した事実(別掲2)等から、「KAGRA」について、以下のことを認めることができる。
(1)「KAGRA」の語について
「KAGRA」とは、2012年頃から、東京大学宇宙線研究所を中心として、自然科学研究機構国立天文台重力波プロジェクト推進室、高エネルギー加速器研究機構が密接に連携し、さらに国内外の多くの大学、研究機関等が協力して、岐阜県飛騨市神岡町で建設を進め、2019年秋に完成した大型低温重力波望遠鏡の愛称であり、該重力波望遠鏡は、米国と欧州に続く4か所目のものとなる。
そして、「KAGRA」の建設、設置及び重力波の観測等に関する「大型低温重力波望遠鏡(KAGRA)計画」は、文部科学省が学術研究の大型プロジェクトへの安定的・継続的な支援を図るべく、2012年度に創設した「大規模フロンティア促進事業」において、10年計画による学術研究の大型プロジェクトの一つとして位置付けられており、当該計画により、アインシュタインが存在を予測した「重力波」の特定が大きく進むと期待されているものである。
また、「KAGRA」の愛称は、公募にあった「神楽」と、同市神岡町の「KA」及び「Gravity」や「Gravitational wave」といった重力をイメージする言葉の頭文字「GRA」から命名されている。
(2)「KAGRA」に対する国民又は地域住民の認識等
「KAGRA」は、その建設、設置場所である地元の岐阜県飛騨市において、地域振興や観光振興にも活用されており、例えば、東京大学宇宙線研究所と飛騨市等の主催により「KAGRA」の一般向け見学会や岐阜県飛騨市神岡町公民館ホールでの「KAGRA」に関する講演会が開催されたり、東京大学宇宙線研究所の主催により、岐阜県及び近隣の県などに在住する小学生以上を対象とした重力波に関する講義や重力波望遠鏡「KAGRA」の中を見学するイベント等が約50回開催されるほか、現地で「KAGRA」の完成記念式典が催される等、岐阜県飛騨市において、「KAGRA」の名称は、大型低温重力波望遠鏡及びそのプロジェクトの名称として、地域住民に広く認識されているといえる。
(3)判断
上記(1)のとおり、「KAGRA」とは、東京大学宇宙線研究所を中心として、国内外の多くの大学等の関係機関が連携、協力して、岐阜県飛騨市神岡町に建設、設置を進め、2019年秋に完成した大型低温重力波望遠鏡の愛称であって、これに係る「大型低温重力波望遠鏡(KAGRA)計画」は、文部科学省による学術研究の大型プロジェクトの一つとして位置付けられており、重力波の観測は国内外から期待されて注目を集めているものである。
また、上記(2)のとおり、「KAGRA」の地元である岐阜県飛騨市において、「KAGRA」の見学会や講演会等も行われており、同市の地域振興や観光振興に広く活用されていることが認められる。
上記の実情からすれば、「KAGRA」の文字と構成文字を同じくする「Kagra」の文字からなる本願商標は、東京大学宇宙線研究所を中心に公的な機関等も含む国内外の関係機関、文部科学省等が連携、協力し、重力波の観測を目的として岐阜県飛騨市に設置されて、同市の地域振興等に活用されている大型低温重力波望遠鏡及びそのプロジェクトの名称を理解、認識させるものである。
そうすると、本願商標を、当該望遠鏡「KAGRA」やそのプロジェクトに関わる、東京大学宇宙線研究所をはじめ関係機関等と何ら関係のない、一私人である請求人が自己の商標として登録することは、当該望遠鏡「KAGRA」の名称を活用した公益的な各種施策、地域振興、観光振興等の遂行を阻害するおそれがあり、ひいては社会公共の利益に反するものといわなければならない。
したがって、本願商標は、商標法第4条第1項第7号に該当する。
2 請求人の主張について
請求人は、本願商標の出願背景には、北海道の神楽(かぐら)地方の原料で製造した酒類を広めていきたいという思いで出願しているだけであり、本願の指定商品が岐阜県飛騨市の観光土産物等として販売されることになったとしても、本願商標が存在していることで、公益的な施策の遂行を阻害するとは考えられない旨主張する。
しかしながら、「神楽」をローマ字表記する場合、「kagura」と表記するのが自然であるのに対し、本願商標の綴りはこれと相違するものである上、商標登録出願された商標が商標法第4条第1項第7号に該当するものであるか否かの判断は、各商標につき個別具体的に判断すべきものであるところ、本願商標については、上記1のとおり、国内外から注目を集める公的な事業といい得る大型低温重力波望遠鏡及びそのプロジェクトの名称を理解、認識させるものであるから、本願商標の登録を認めることは公益的な施策の遂行を阻害するおそれがあると言わざるを得ないものである。
したがって、請求人の上記主張は、採用することができない。
3 まとめ
以上のとおり、本願商標は、商標法第4条第1項第7号に該当し、登録することができない。
よって、結論のとおり審決する。



別掲
別掲1
原審において開示した事実
(1)「KAGRA 大型低温重力波望遠鏡」のウェブサイトにおいて、「KAGRA」についての情報が記載されている。
(http://gwcenter.icrr.u-tokyo.ac.jp/)
(2)「大学共同利用機関法人自然科学研究機構国立天文台」のウェブサイトにおいて、「大型低温重力波望遠鏡KAGRAとは」の見出しの下、「大型低温重力波望遠鏡KAGRA(かぐら)は、岐阜県飛騨市にある神岡鉱山の地下に建設中の重力波検出器です。3キロメートルの基線長を持ったレーザー干渉計で、完成すれば世界でも最高精度の重力波検出器のひとつとして、アメリカのLIGO(ライゴ)、ヨーロッパのVirgo(バーゴ)などと共に世界的な重力波検出器ネットワークを構築することを目指しています。東京大学宇宙線研究所を中心として、国立天文台重力波プロジェクト推進室、高エネルギー加速器研究機構など国内外の多くの大学、研究機関が協力して建設を進めています。」の記載がある。
(htps://www.nao.ac.jp/research/telescope/kagra.html)
(3)2018年3月10日付け「中日新聞朝刊」(地方版(飛騨総合版)、15ページ)において、 「サファイア鏡搬入 神岡で建設中 KAGRA 19年の観測開始を目指す」の見出しの下、「飛騨市神岡町で建設中の重力波望遠鏡『KAGRA(かぐら)』の重要な部品となるサファイア鏡一つが9日、同町の地下200メートル以深に広がる実験施設に搬入された。今後、残り三つを加えて計四つを設置、2019年の観測開始を目指す。」の記載がある。
(4)2018年12月3日付け「朝日新聞」(朝刊、25ページ)において、「(リポート岐阜)重力波観測、KAGRAに期待 来秋稼働、神岡の施設を記者が見学/岐阜県」の見出しの下、「重力波を検出する大型観測装置『KAGRA』=キーワード=が来年秋から本格的に動き出す。アインシュタインが存在を予測した『波』を捕まえて遠い宇宙のできごとを観測することが期待される。しばらくは立ち入ることができなくなる施設の一般向け見学会に参加してみた。飛騨市神岡町の神岡鉱山内に『KAGRA』はある。素粒子『ニュートリノ』の研究でノーベル賞を受賞した梶田隆章さんが所長を務める東京大学宇宙線研究所の施設だ。11月中旬、本格的な観測を前にした最後の一般向け見学会には、抽選で全国から選ばれた約150人が参加した。」の記載がある。
(5)2016年6月8日「中日新聞朝刊」(地方版(飛騨版)16ページ)において、「カミオカンデ脚光 追い風に 飛騨市 道の駅展示を充実へ」の見出しの下、「【岐阜県】飛騨市は、ニュートリノ観測装置『スーパーカミオカンデ』の模型がある同市神岡町の道の駅『宙(スカイ)ドーム神岡』内の展示施設の改修に向けた調査に乗り出す方針を固めた。・・・。昨年、スーパーカミオカンデを拠点とした研究で東京大宇宙線研究所長の梶田隆章さん・・・がノーベル物理学賞を受賞。カミオカンデが脚光を浴び、五十分の一の縮小模型や本物の光電子増倍管などがある施設への観光客が増加した。市には一時、カミオカンデ見学の問い合わせも相次いだ。同町の神岡鉱山地下では今春から、大型低温重力波望遠鏡『KAGRA(かぐら)』の試験観測も始まった。市は展示内容を分かりやすく観光客や市民にPRするため、既存施設の充実を図りたい考え。本年度は改修の規模やデザインなどの調査を進める方針。」の記載がある。
(6)2015年12月27日付け「中部読売新聞」(朝刊、29ページ)において、「[回顧ぎふ2015](中)梶田さんノーベル賞(連載)=岐阜」の見出しの下、「神岡に恩恵 『聖地』へ期待 飛騨市神岡町の神岡鉱山跡にある素粒子観測装置『スーパーカミオカンデ』による観測で、ニュートリノに質量があることを突き止めた東大宇宙線研究所の梶田隆章所長・・・が、今年のノーベル物理学賞を受賞した。前身の観測装置での研究で同賞に輝いた小柴昌俊・東大特別栄誉教授・・・に続く快挙。同じ鉱山跡では、アインシュタインの予言の証明を目指す観測装置の建設も進み、地元や関係者の期待が膨らんでいる。『スーパーカミオカンデ』の模型が置かれた神岡町の道の駅『宙(スカイ)ドーム神岡』には、梶田さんの受賞が決まった10月6日以降3週間で、前年同期より約1万人多い4万3000人が訪れた。今月に入って落ち着いたが、休日には大型バスで観光客が訪れる。道の駅の老田哲康理事長・・・は『地元にとって大きな恩恵』と語り、『3人はノーベル賞を取る研究と言っていた小柴さんの言葉が、現実味を帯びてきた。神岡は物理学の聖地になる』と期待する。井上久則市長は『科学の一大拠点として知られ、地域活性化の力になる』と話し、梶田さんを名誉市民として顕彰する式典を来月、同町で行う予定だ。鉱山の町・神岡は採掘中止後、人口が減ったが、1983年に小柴さんらが『カミオカンデ』を作り、87年に超新星爆発で生まれたニュートリノを観測。2002年にノーベル賞を受賞し、注目が集まった。地元の神岡中では約10年前から生徒に『スーパーカミオカンデ』の見学などをさせており、野村俊巳教頭・・・は『生徒たちは町への誇りを感じ、最先端の研究の刺激を受けている』と話す。同じ鉱山跡では、重力波観測装置『KAGRA(かぐら)』が17年度の本格稼働を目指す。」の記載がある。

別掲2
証拠調べ通知書において開示した事実
(1)「KAGRA」の周知・著名性について
ア 「公益社団法人 日本天文学会 天文学辞典」のウェブサイトにおいて、「KAGRA大型低温重力波望遠鏡」の見出しの下、「岐阜県飛騨市にある神岡鉱山の中に建設された日本の大型低温重力波望遠鏡。KAGRAの愛称(KAは神岡のKA、GRAはGravityやGravitational waveといった重力をイメージする言葉の頭の文字をとったもの)がつく以前はLCGTと呼ばれていた。」の記載がある。
(http://astro-dic.jp/kagra-large-scale-cryogenic-gravitational-wave-telescope/)
イ 「ASCII」のウェブサイトにおいて、「日本各地のかっこいいスポットを愛でる!大型低温重力波望遠鏡KAGRAの中を自転車で爆走」の見出しの下、「スーパーカミオカンデと同じ敷地内にある大型低温重力波望遠鏡『KAGRA』 スーパーカミオカンデやカムランドが設置されている旧神岡鉱山内に大型低温重力波望遠鏡、愛称『KAGRA』がある。公募にあった『神楽』と神岡(KAMIOKA)と重力波(Gravitational wave)から命名されており、すでに観測を開始しているLIGOやVIRGOよりも高性能な重力波望遠鏡として建設が進んでいる。3施設以上ないと正確な方向を掴めないため、完成後はLIGOやVIRGOと協力して、観測をしていく予定だ。」の記載がある。
(https://ascii.jp/elem/000/001/587/1587428/)
ウ 「文部科学省」のウェブサイトにおいて、「大型研究計画に関する評価について(報告)『大型低温重力波望遠鏡(KAGRA)計画』」(平成30年8月30日 研究環境基盤部会 学術研究の大型プロジェクトに関する作業部会)の見出しの下、「文部科学省においては、学術研究の大型プロジェクトへの安定的・継続的な支援を図るべく、2012年度(平成24年度)に『大規模学術フロンティア促進事業』を創設した。・・・『大型低温重力波望遠鏡(KAGRA)計画』の年次計画においては、10年計画の6年目に当たる2018年度(平成30年度)に、『KAGRAによる本格観測に向けた装置整備の状況』の確認を行うことが記載されており、このたび、本作業部会において進捗評価を実施した。」の記載及び「実施体制 東京大学宇宙線研究所がホスト機関となり、自然科学研究機構国立天文台、高エネルギー加速器研究機構を共同ホスト機関として密接な協力のもとで装置を建設中である。また、京都大学、大阪大学、大阪市立大学、カリフォルニア工科大学(米)、精華大学(中国)、高麗大学(韓国)、西オーストラリア大学(豪)など国内外の研究機関と連携して実施している。」の記載がある。
(http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu4/toushin/__icsFiles/afieldfile/2019/02/26/1409211-2_1.pdf)
エ 2012年5月22日付け「日本経済新聞」(朝刊、14ページ)において、「アインシュタイン予言の重力波、特殊望遠鏡で観測へ、東大など、岐阜に建設。」の見出しの下、「アインシュタインが存在を予言しながら見つかっていない重力波をとらえようと、東京大学宇宙線研究所などは特殊望遠鏡『KAGRA(かぐら)』の建設を近く本格化する。2015年秋から試験観測を始め、18年に本格的な観測に移る。」の記載がある。
オ 2019年9月15日付け「朝日新聞」(朝刊、21ページ)において、「ニュートリノを語る ノーベル物理学賞の梶田さん 国際会議に合わせ富山で /岐阜県」の見出しの下、「大発見から21年。『地下から探る宇宙と素粒子 ニュートリノと重力波』と題した講演では、そのわずかな質量が、現在、宇宙の成り立ちを解明するカギとして注目されていると語った。また、ブラックホールなどからの重力波を観測する新装置『KAGRA(かぐら)』が今年末にも始動することを報告した。講演は、世界の研究者が集まる宇宙素粒子・地下物理国際会議が9?13日に同市で開催されたのに合わせて開かれた。」の記載がある。
カ 2019年10月5日付け「朝日新聞」(朝刊、37ページ)において、「KAGRA完成 重力波望遠鏡」の見出しの下、「ブラックホールが衝突した際などの重力波を観測する東京大宇宙線研究所の大型低温重力波望遠鏡『KAGRA(かぐら)』(岐阜県飛騨市)が完成し、4日に現地で記念式典が催された。米国と欧州に続く4カ所目の重力波望遠鏡となり、重力波を発生させた天体が宇宙のどこにあったのかの特定が大きく進むと期待される。観測は年内に始まる予定だ。」の記載がある。
(2)「KAGRA」に対する国民又は地域住民の認識等
ア 「飛騨市公式ウェブサイト」において、「飛騨市内の研究施設について」の見出しの下、「KAGRA」について、「ホスト研究機関東京大学宇宙線研究 KAGRAは重力波を観測する望遠鏡です。」の記載がある。
(https://www.city.hida.gifu.jp/site/kamiokalab/11849.html)
イ 「ANAのふるさと納税」のウェブサイトにおいて、「岐阜県飛騨市」の見出しの下、「飛騨市について・・・市内にはノーベル物理学賞を受賞された梶田隆章教授が研究を率いている東京大学宇宙線研究所の素粒子研究施設『スーパーカミオカンデ』や重力波研究施設の『KAGRA』などをはじめ、・・・多彩で個性にあふれた地域資源が存在します。」の記載がある。
(https://furusato.ana.co.jp/21217/)
ウ 「KAGRA 大型低温重力波望遠鏡」のウェブサイトにおいて、「11月17日(土)KAGRA見学会を開催」の見出しの下、「2018年11月17日(土)、岐阜県飛騨市にて、大型低温重力波望遠鏡KAGRA(かぐら)の見学会を開催します。地下の静寂な環境で観測をするKAGRAは2019年に観測開始予定で、観測中は研究者さえ簡単には近づけなくなるため、今年の見学会は観測開始前のKAGRAを体験する最後のチャンスです。」「イベント詳細、申し込みは飛騨市ホームページまで。」「主催 東京大学宇宙線研究所・宇宙まるごと創生塾飛騨アカデミー・飛騨市」の記載がある。
(https://gwcenter.icrr.u-tokyo.ac.jp/archives/2790)
エ 「GEO SPACE ADVENTURE」のウェブサイトにおいて、「7/13(土)GSAサイエンスセミナー『地下望遠鏡・KAGRAではじめる 重力波天文学』の見出しの下、「講演:地下望遠鏡・KAGRAではじめる 重力波天文学 講師:東京大学宇宙線研究所 苔山圭以子 助教 日時:2019年7月13日(土)19時30分から21時 場所:神岡町公民館ホール(入場無料です)」の記載がある。
(https://gsa-hida.jp/archives/778/)
オ 「東京大学CoREF」のウェブサイトにおいて、「小中高向け出張授業・講習会・見学会等」の見出しの下、「重力波に関する講義とKAGRAの見学 小学生以上を対象に重力波に関する講義や重力波望遠鏡KAGRAの中を見学するイベントです。・・・実施団体 東京大学宇宙線研究所附属重力波観測研究施設」の記載があり、2015年から2018年にかけて、岐阜県やその近隣の愛知県、静岡県、長野県、山梨県、富山県、石川県、京都府などに在住する小学生以上を対象に重力波に関する講義及びKAGRAの見学が計49回実施されている。
(https://coref.u-tokyo.ac.jp/utresources/?p=5230)

審理終結日 2020-01-30 
結審通知日 2020-02-07 
審決日 2020-02-20 
出願番号 商願2017-115829(T2017-115829) 
審決分類 T 1 8・ 22- Z (W33)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 駒井 芳子押阪 彩音 
特許庁審判長 岩崎 安子
特許庁審判官 石塚 利恵
小田 昌子
商標の称呼 カグラ 

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