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審決分類 審判 査定不服 観念類似 登録しない W2930
審判 査定不服 外観類似 登録しない W2930
審判 査定不服 称呼類似 登録しない W2930
管理番号 1300697 
審判番号 不服2014-14837 
総通号数 186 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 商標審決公報 
発行日 2015-06-26 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2014-07-30 
確定日 2015-04-30 
事件の表示 商願2013-74680拒絶査定不服審判事件について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。
理由 1 本願商標
本願商標は、別掲1のとおりの構成からなり、第5類、第8類、第18類、第21類、第24類、第25類、第29類、第30類、第32類、第33類、第41類及び第43類に属する願書に記載のとおりの商品及び役務を指定商品及び指定役務として、平成25年9月25日に登録出願され、その後、指定商品及び指定役務については、当審における同26年7月30日付けの手続補正書により、別掲2のとおりに補正されたものである。

2 引用商標
原査定は、登録第802328号商標(以下「引用商標」という。)ほか、5件の商標を引用して、本願商標が商標法第4条第1項第11号に該当すると認定、判断し、本願を拒絶したものである。
そして、引用商標は、別掲3のとおりの構成からなり、昭和41年5月13日に登録出願、第32類に属する商標登録原簿に記載のとおりの商品を指定商品として、同43年12月24日に設定登録され、その後、平成21年1月14日に指定商品を別掲4のとおりとする指定商品の書換登録がされ、現に有効に存続しているものである。

3 当審の判断
(1)本願商標
本願商標は、別掲1のとおり、山形の図とその下方に3本の横棒を配した図形部分並びに「久世福商店」の漢字及び「KUZE FUKU & Co.」の欧文字による文字部分からなるところ、別掲5のインターネット情報を勘案するならば、本願商標の構成中の図形部分は、図形というよりも、店舗ののれん等に表される商家の屋号を表すいわゆる「のれん記号」の一つとみるのが相当であり、山形の記号と3本の横棒を漢字の「三」のように組み合わせたのれん記号は、「ヤマサン」の称呼が生じ、「(屋号としての)ヤマサン」程の観念を生じるものと認められる。
そして、本願商標の構成中ののれん記号部分と文字部分は、その構成から、視覚上、明確に分離して看取されるものであり、しかも、のれん記号部分と文字部分の全体から生ずる「ヤマサンクゼフクショウテンクゼフクアンドコ」の称呼も極めて冗長といえるものであるから、これら部分が常に一体不可分のものとして認識されるべきものということはできない。
加えて、のれん記号は、それを構成する記号等が一体的に商家の屋号を表すものであることを踏まえれば、本願商標は、その構成中ののれん記号部分が、独立して自他商品の識別標識として機能することも少なくないとみるのが相当である。
そうすると、本願商標は、本願商標の構成全体および文字部分から生じる称呼の他に、独立して自他商品の識別標識として機能するのれん記号部分に相応して「ヤマサン」の称呼をも生じ、「(屋号としての)ヤマサン」程の観念をも生じるものである。
(2)引用商標
引用商標は、別掲3のとおりの構成からなるところ、これも上記(1)と同様に、山形の記号とその下方に3本の横棒を漢字の「三」のように組み合わせたのれん記号として把握、理解されるものであるから、引用商標は、「ヤマサン」の称呼を生じ、「(屋号としての)ヤマサン」程の観念を生じるものと認められる。
(3)本願商標と引用商標との類否
本願商標の要部であり、独立して自他商品の識別標識として機能するのれん記号部分と引用商標を比較するに、先ず、外観においては、線の太さなど子細な点で表現の相違があるものの、いずれも、山形の記号の下方に、三本の同じ太さで、同じ長さの横棒を漢字の「三」のように配してなる点において、その構成の軌を一にするものであり、双方とも、のれん記号の一つである「(屋号の)ヤマサン」として、看者の記憶に強く印象づけられるものであるから、本願商標と引用商標とは、外観上、相紛らわしい商標といえる。
さらに、本願商標と引用商標とは、その称呼及び観念においても、「ヤマサン」の称呼及び「(屋号としての)ヤマサン」程の観念を共通にするものである。
そうとすると、本願商標と引用商標とは、外観、称呼及び観念のいずれにおいても相紛れるおそれのある類似の商標ということができる。
エ 本願商標と引用商標の指定商品の類否について
本願商標の指定商品中の「食肉」と引用商標の指定商品中の「食肉」、本願商標の指定商品中の「卵」と引用商標の指定商品中の「卵」、本願商標の指定商品中の「食用魚介類(生きているものを除く。)」と引用商標の指定商品中の「食用魚介類(生きているものを除く。),食用魚介類(生きているものに限る。)」、本願商標の指定商品中の「肉製品,加工水産物」と引用商標の指定商品中の「加工水産物(「かつお節・寒天・削り節・食用魚粉・とろろ昆布・干しのり・干しひじき・干しわかめ・焼きのり」を除く。),かつお節,寒天,削り節,とろろ昆布,干しのり,干しひじき,干しわかめ,焼きのり」、本願商標の指定商品中の「加工卵」と引用商標の指定商品中の「乾燥卵」、本願商標の指定商品中の「カレー・シチュー又はスープのもと,パスタソース」と引用商標の指定商品中の「カレー又はスープのもと」、本願商標の指定商品中の「お茶漬けのり,ふりかけ」と引用商標の指定商品中の「お茶漬けのり,ふりかけ」、本願商標の指定商品中の「なめ物」と引用商標の指定商品中の「なめ物」、本願商標の指定商品中の「菓子,パン,サンドイッチ,中華まんじゅう,ハンバーガー,ピザ,ホットドッグ,ミートパイ」と引用商標の指定商品中の「サンドイッチ」、本願商標の指定商品中の「ぎょうざ,しゅうまい,すし,たこ焼き,弁当,ラビオリ」と引用商標の指定商品中の「すし,べんとう」及び本願商標の指定商品中の「即席菓子のもと」と引用商標の指定商品中の「即席菓子のもと」は、同一又は類似の商品といえるものである。
(4)まとめ
以上のとおり、本願商標と引用商標とは、相紛れるおそれがある類似の商標であり、しかも、その指定商品も同一又は類似のものである。
したがって、本願商標は、商標法第4条第1項第11号に該当するものであるから、登録することができないものである。
よって、結論のとおり審決する。
別掲 別掲1(本願商標)

別掲2(本願商標の指定商品及び指定役務)
第29類「食用油脂,食肉,卵,食用魚介類(生きているものを除く。),肉製品,加工水産物,加工野菜及び加工果実,加工卵,カレー・シチュー又はスープのもと,お茶漬けのり,ふりかけ,なめ物」
第30類「食品香料(精油のものを除く。),菓子,パン,サンドイッチ,中華まんじゅう,ハンバーガー,ピザ,ホットドッグ,ミートパイ,ウースターソース,グレービーソース,ケチャップソース,しょうゆ,食酢,酢の素,そばつゆ,ドレッシング,ホワイトソース,マヨネーズソース,焼肉のたれ,ぎょうざ,しゅうまい,すし,たこ焼き,弁当,ラビオリ,即席菓子のもと,パスタソース」

別掲3(引用商標)

別掲4(引用商標の書換登録後の指定商品)
第29類「食肉,卵,食用魚介類(生きているものを除く。),加工水産物(「かつお節・寒天・削り節・食用魚粉・とろろ昆布・干しのり・干しひじき・干しわかめ・焼きのり」を除く。),かつお節,寒天,削り節,とろろ昆布,干しのり,干しひじき,干しわかめ,焼きのり,乾燥卵,カレー又はスープのもと,お茶漬けのり,ふりかけ,なめ物」
第30類「サンドイッチ,すし,べんとう,即席菓子のもと」
第31類「食用魚介類(生きているものに限る。)」

別掲5
(1)「小樽ジャーナル」のウェブサイト
祝津に眠る屋号を紹介 鰊御殿50周年記念」の見出しの下の資料(屋号)に、山形と3本の横棒を配したのれん記号及び「ヤマサン」の記載がある
(http://otaru-journal.com/2008/koho/kanko/yago.jpg)
(2)「小樽学」のウェブサイト
「印の目的」の見出しの下、山形と3本の横棒を配したのれん記号及び「ヤマサン」の記載がある。
(http://otarugaku.jp/article/?c=4&s=5698)
(3)「株式会社酒持田本店」のウェブサイト
「株式会社 酒持田本店【ヤマサン正宗】蔵元紹介」のウェブページ中の「歴史」の見出しの下、「登録商標の『ヤマサン』は、屋号の『三分(歩)市屋』(さん・ぶ・いち・や)からきたと言われています。」及び山形と3本の横棒を配したのれん記号の記載がある。
(http://www.sakemochida.jp/13.html)
(4)「MARUBI 富士吉田市歴史民俗博物館だより 25 2005.11.30」
3頁に山形と3本の横棒を配したのれん記号及び「ヤマサンの笠印」の記載がある。
(http://www.fy-museum.jp/div/tosyo/pdf/marubi/MARUBI25.pdf)
(5)ウィキペディアのウェブサイト
「屋号」のウェブページ中の「屋号の例2」の見出しの下、「また、記号と文字を組み合わせた紋章(印)をそのまま屋号とするものもある。多くは記号1つと文字1つの組み合わせで使用される。現在では倉庫業、味噌・醤油製造業の会社に多く見られる屋号である。セリ仲買人の屋号にも多く使用される。「丸(○)+文字」形式の例には、丸井、丸大食品、マルハ、旧丸金醤油、丸万(丸萬)など。「カネ(┐:金、曲、兼)+文字」形式の例には、金森倉庫、カネミ倉庫、かねさ、旧かねてつなど。「山+文字」形式の例には、ヤマキ、ヤマサ、旧山一證券など。」の記載がある。
(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B1%8B%E5%8F%B7)
(6)「昼行燈特別号 伊勢町に残る標号」のウェブサイト
山形と「ツ」の組合せからなる標号とその読みとして「ヤマツ」の記載、山形と「ア」の組合せからなる標号とその読みとして「ヤマア」の記載、山形と「サ」の組合せからなる標号とその読みとして「ヤマサ」の記載、山形と「中」の組合せからなる標号とその読みとして「ヤマナカ」の記載、山形と「○」の組合せからなる標号とその読みとして「ヤママル」の記載、山形と「小」の組合せからなる標号とその読みとして「ヤマコ」の記載、山形と「セ」の組合せからなる標号とその読みとして「ヤマセ」の記載がある。
(http://www.kokuhei.com/sa-ken/hyogo.htm)




審理終結日 2015-03-02 
結審通知日 2015-03-03 
審決日 2015-03-16 
出願番号 商願2013-74680(T2013-74680) 
審決分類 T 1 8・ 263- Z (W2930)
T 1 8・ 261- Z (W2930)
T 1 8・ 262- Z (W2930)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 内田 直樹 
特許庁審判長 林 栄二
特許庁審判官 内藤 順子
原田 信彦
商標の称呼 ヤマサン、サン、クゼフクショーテン、クゼフクアンドカンパニー、クゼフクアンドコー、クゼフクアンドシイオオ、クゼフクカンパニー、クゼフクコー、クゼフクシイオオ、クゼフク 
代理人 新保 斉 
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