• ポートフォリオ機能


ポートフォリオを新規に作成して保存
既存のポートフォリオに追加保存

この審決には、下記の判例・審決が関連していると思われます。
審判番号(事件番号) データベース 権利
不服201322701 審決 商標

  • この表をプリントする
PDF PDFをダウンロード
審決分類 審判 査定不服 称呼類似 取り消して登録 W16
管理番号 1291660 
審判番号 不服2013-23107 
総通号数 178 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 商標審決公報 
発行日 2014-10-31 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2013-11-26 
確定日 2014-09-10 
事件の表示 商願2013- 9090拒絶査定不服審判事件について、次のとおり審決する。 
結論 原査定を取り消す。 本願商標は、登録すべきものとする。
理由 1 本願商標
本願商標は、「ジーオリンパス」の片仮名を標準文字で表してなり、第16類「紙類」を指定商品として、平成25年2月13日に登録出願されたものである。

2 引用商標
原査定において、本願商標が商標法第4条第1項第11号に該当するとして本願の拒絶の理由に引用した登録商標(以下「引用商標」という。)は、以下のとおりであり、いずれも現に有効に存続しているものである。
(1)登録第620695号商標は、別掲1のとおりの構成からなり、昭和36年5月9日に登録出願、第25類「紙類,文房具類」を指定商品として、同38年7月13日に設定登録され、その後、5回にわたり、商標権の存続期間の更新登録がなされ、指定商品については、平成15年4月30日に、第1類「試験紙」、第2類「謄写版用インキ,絵の具」、第5類「防虫紙」、第8類「パレットナイフ」、第9類「計算尺」、第16類「紙類,文房具類」、第17類「コンデンサーペーパー,石綿紙,バルカンファイバー」、第24類「布製ラベル」、第27類「壁紙」、第28類「昆虫採集用具」及び第34類「紙巻きたばこ用紙」とする指定商品の書換登録がされたものである。
(2)登録第1764720号商標は、別掲2のとおりの構成からなり、昭和57年年5月26日に登録出願、第25類「紙類,文房具類」を指定商品として、同60年4月23日に設定登録され、その後、2回にわたり、商標権の存続期間の更新登録がなされ、指定商品については、平成17年3月23日に、第1類「試験紙」、第2類「謄写版用インキ,絵の具」、第5類「防虫紙」、第8類「パレットナイフ」、第9類「計算尺」、第16類「紙類,文房具類」、第17類「コンデンサーペーパー,石綿紙,バルカンファイバー」、第24類「布製ラベル」、第27類「壁紙」、第28類「昆虫採集用具」及び第34類「紙巻きたばこ用紙」とする指定商品の書換登録がされたものである。
(3)登録第4733898号商標は、「OLYMPUS」の欧文字を標準文字で表してなり、平成15年6月13日に登録出願、第34類「紙巻きたばこ用紙,たばこ,喫煙用具(貴金属製のものを除く。),マッチ」を指定商品として、同15年12月12日に設定登録され、その後、同25年10月15日に商標権の存続期間の更新登録がなされたものである。
(4)登録第5508774号商標は、「OLYMPUS」の欧文字を標準文字で表してなり、同24年2月13日に登録出願、「試験紙」を含む第1類並びに第9類、第10類、第12類、第35類、第38類、第42類及び第44類に属する商標登録原簿記載のとおりの商品及び役務を指定商品及び指定役務として、同24年7月20日に設定登録されたものである。

3 当審の判断
本願商標は、「ジーオリンパス」の片仮名を標準文字で表してなるところ、その構成文字は、同じ書体及び大きさをもって、等間隔に表わされており、視覚上、まとまりよく一体に看取、把握し得るものであって、その構成全体から生ずる「ジーオリンパス」の称呼も、無理なく一連に称呼し得るものである。
そして、本願商標が、「ジー」と「オリンパス」の片仮名の組合せからなるものと理解される場合があるとしても、これに接する取引者、需要者が、語頭にある「ジー」の文字部分を省略して、「オリンパス」の文字部分のみに着目するというよりは、むしろ、構成文字の全体をもって、一種の造語を表したものと認識し、把握するとみるのが自然であり、他に、その構成中の「オリンパス」の文字部分のみが独立して認識されるとみるべき格別の事情を見いだせない。
してみれば、本願商標は、その構成全体をもって取引に資されるというべきであって、該「オリンパス」の文字部分のみを捉えた「オリンパス」のみの称呼が生ずることはないというのが相当である。
したがって、本願商標は、その構成中の「オリンパス」の文字部分から「オリンパス」の称呼をも生ずるとし、その上で、本願商標と引用商標とが称呼を共通にする互いに類似の商標として、本願商標を商標法第4条第1項第11号に該当するとした原査定は、妥当でなく、取り消しを免れない。
その他、本願について拒絶の理由を発見しない。
よって、結論のとおり審決する。
別掲 別掲1 引用商標1

別掲2 引用商標2
(色彩についての詳細は原本を参照されたい)

審決日 2014-08-21 
出願番号 商願2013-9090(T2013-9090) 
審決分類 T 1 8・ 262- WY (W16)
最終処分 成立  
前審関与審査官 椎名 実神前 博斗 
特許庁審判長 小林 由美子
特許庁審判官 大森 健司
千葉 麻里子
商標の称呼 ジーオリンパス、オリンパス 
代理人 川崎 仁 
代理人 中里 浩一 

プライバシーポリシー   セキュリティーポリシー   運営会社概要   サービスに関しての問い合わせ