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この審決には、下記の判例・審決が関連していると思われます。
審判番号(事件番号) データベース 権利
不服201217005 審決 商標
不服201116950 審決 商標
不服201222983 審決 商標
不服201225710 審決 商標
不服201212875 審決 商標

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審決分類 審判 査定不服 商3条1項3号 産地、販売地、品質、原材料など 取り消して登録 X30
管理番号 1271195 
審判番号 不服2012-17252 
総通号数 160 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 商標審決公報 
発行日 2013-04-26 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2012-09-05 
確定日 2013-03-22 
事件の表示 商願2011- 61186拒絶査定不服審判事件について、次のとおり審決する。 
結論 原査定を取り消す。 本願商標は、登録すべきものとする。
理由 1 本願商標
本願商標は、「PATAGONIA」の文字を標準文字で表してなり、第30類に属する願書記載のとおりの商品を指定商品として、平成23年8月26日に登録出願されたものである。そして、指定商品については、当審における同24年10月9日付け手続補正書によって、第30類「茶,コーヒー,ココア,チョコレート飲料,キャラメル,クッキー,クラッカー,チョコレート,ドーナツ,パイ,ビスケット,ホットケーキ,ワッフル,ポップコーン,その他の菓子類,パン,はちみつ,香辛料,ハンバーガー,ピザ,べんとう,ホットドッグ,ミートパイ,小麦粉・澱粉・糖類等の炭水化物を主材料とするビタミン・ミネラルなどの栄養素を含んだ棒状の加工食品,澱粉などの炭水化物を主材料とするビタミン・ミネラルなどの栄養素を含んだ液状・粒状・粉末状の加工食品」と補正されたものである。

2 原査定の拒絶の理由の要点
原査定は、「本願商標は、南アメリカ南部の地理的名称として広く知られる『PATAGONIA』の文字を書してなるところ、当該地域は、観光地としても非常に有名であることからすると、これをその指定商品に使用しても、単に商品の産地・販売地名を表示したものとして認識されるにすぎないものと認める。したがって、本願商標は、商標法第3条第1項第3号に該当する。」旨認定、判断し、本願を拒絶したものである。

3 当審の判断
本願商標は、「PATAGONIA」の文字よりなるところ、該文字は、「南アメリカ南部の地域。チリ・アルゼンチンからなり、一般には、アルゼンチン領内を指す。」を意味する地域名であって、南アメリカ南部の広大な領域を指称するものである。
そして、たとえ、該文字が、観光地の名称として観光情報のウェブサイトなどで紹介されているとしても、該地域は、我が国の観光客が多数訪れる親しまれた観光地ではないことからすれば、該地域名は一般に広く知られているものとはいい難いものであって、これが本願の指定商品の産地、販売地を表すものとして一般に認識されるものとは認めがたいところである。
また、本願の指定商品を取り扱う業界において、「PATAGONIA」の文字が商品の産地、販売地を表示するものとして取引上普通に用いられている事実も見いだすことができない。
してみれば、本願商標は、これをその指定商品に使用するときは、自他商品の識別標識としての機能を果たし得るものといわなければならない。
したがって、本願商標が商標法第3条第1項第3号に該当するとして本願を拒絶した原査定は、取消を免れない。
その他、政令で定める期間内に本願についての拒絶の理由を発見しない。
よって、結論のとおり審決する。
審決日 2013-03-11 
出願番号 商願2011-61186(T2011-61186) 
審決分類 T 1 8・ 13- WY (X30)
最終処分 成立  
前審関与審査官 冨澤 美加薩摩 純一 
特許庁審判長 関根 文昭
特許庁審判官 山田 和彦
井出 英一郎
商標の称呼 パタゴニア 
代理人 山川 政樹 
代理人 山川 茂樹 

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