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審決分類 審判 査定不服 商3条1項3号 産地、販売地、品質、原材料など 登録しない X05
審判 査定不服 商4条1項16号品質の誤認 登録しない X05
管理番号 1268405 
審判番号 不服2012-634 
総通号数 158 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 商標審決公報 
発行日 2013-02-22 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2012-01-13 
確定日 2012-12-17 
事件の表示 商願2011-6140拒絶査定不服審判事件について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。
理由 1 本願商標
本願商標は、「花粉バリアマスク」の文字を標準文字で表してなり、第5類「薬剤,医療用油紙,衛生マスク,オブラート,ガーゼ,カプセル,眼帯,耳帯,生理帯,生理用タンポン,生理用ナプキン,生理用パンティ,脱脂綿,ばんそうこう,包帯,包帯液,胸当てパッド,失禁用おしめ,はえ取り紙,防虫紙」を指定商品として、平成23年2月1日に登録出願されたものである。

2 原査定の拒絶の理由の要旨
原査定は、「本願商標は、『花粉バリアマスク』の文字を普通に用いられる方法により書してなるところ、その構成中『バリア』の文字は『防壁、(接近などを)はばむもの』等の意味を有する英語『barrier』を基とするカタカナ語として親しまれている語であり、本願商標中『花粉バリア』の文字部分からは『花粉の進入を阻む、花粉を防御する』程の意味合いを容易に想起するものである。また、『マスク』の文字部分は、本願指定商品との関係においては『衛生マスク』を表すものであり、その用途は、風邪等のウイルスの吸引を防ぐほか、近年では花粉症対策としての需要も多い現状にある。これらからすれば、本願商標をその指定商品中、『衛生マスク』に使用した場合には、取引者、需要者は、『花粉を防ぐための商品』であると、その商品の用途、品質を表示しているものとして理解するに止まり、自他商品識別の標識としては認識し得ないものといわなければならない。したがって、本願商標は、商標法第3条第1項第3号に該当し、『衛生マスク』以外の商品に使用するときは、商品の品質の誤認を生じさせるおそれがあるので、同法第4条第1項第16号に該当する。」旨認定、判断し、本願を拒絶したものである。

3 当審における証拠調べ通知
当審において、本願商標が商標法第3条第1項第3号及び同法第4条1項第16号に該当するか否かについて、職権に基づく証拠調べを実施した結果、別掲の事実を発見したので、同法第56条第1項で準用する特許法第150条第5項の規定に基づき、請求人に対して、証拠調べの結果を通知した。

4 証拠調べに対する意見の要旨
請求人は、前記3の証拠調べ通知に対して、以下のように述べている。
(1)本願商標は、「花粉バリアマスク」の文字を標準文字により横一連に書してなり、全体として直ちに特定の意味合いを想起し得ないもので、本願商標を構成する「花粉バリアマスク」の語からは、直接的かつ一義的にその意味が定まることはないものである。
(2)本願商標はあくまでも「花粉バリアマスク」という一連一体の構成からなる一種の造語として理解・認識するものである。

5 当審の判断
本願商標は、前記1のとおり、「花粉バリアマスク」の文字を標準文字で表してなるところ、その構成中、「花粉」の文字は、「種子植物の雄性の生殖細胞。雄しべの葯。」の意味を有し、「バリア」の文字は、「防護壁、障壁、(接近などを)はばむもの」等の意味を有する英語「barrier」に通じる外来語であり、「マスク」の文字は、本願指定商品との関係において、「衛生マスク」を表すものと認められるものであるから、これよりは、全体として「花粉を防護するためのマスク」程の意味合いを有するものとして、取引者、需要者に認識されるものとみるのが相当である。
また、近時、「花粉を防護するためのマスク」である「花粉防護用のマスク」が一般に多く販売されており、それらの品質を表すものとして、本願商標の構成中の「バリア」ないし「バリアー」の語が、普通に使用されている実情にある。そして、このことは、前記3の証拠調べ通知に示した事実によって認められるところである。
してみれば、本願商標をその指定商品について使用しても、上記意味合いからして、「花粉防護用のマスク」であることを容易に理解、認識させるものであって、その商品の品質、用途を表示してなるにすぎないものであるから、自他商品の識別標識としての機能を有しないものであり、かつ、前記商品以外の商品について使用するときは、商品の品質について誤認を生じさせるおそれがあるというべきである。
なお、請求人は、全体として直ちに特定の意味合いを想起し得ないもので、本願商標を構成する「花粉バリアマスク」の語からは、直接的かつ一義的にその意味が定まることはないものであり、一種の造語として理解するものである旨主張する。
しかしながら、本願商標は、前述のとおり、全体として「花粉防護用のマスク」程の意味合いを生じるものと認められるものであるから、特定の意味合いを理解することのできない一種の造語を表しているとはいえない。
よって、請求人の主張は、採用することができない。
したがって、本願商標は、商標法第3条第1項第3号及び同法第4条第1項第16号に該当するとして拒絶した原査定は妥当なものであって、取り消すことはできない。
よって、結論のとおり審決する。
別掲 (別掲)平成24年8月21日付け証拠調べ通知
この審判事件について、職権に基づく証拠調べを実施したところ、本願の指定商品「衛生マスク」について、本願商標の構成中の「バリア」ないし「バリアー」が、その品質を表すものとして一般に使用されている以下の事実を発見しましたので、通知します。
そして、前記の事実を踏まえて本願商標の構成(花粉バリアマスク)及びその表記の方法(標準文字)から考察すれば、本願商標は、その指定商品中の「衛生マスク」については、「花粉防護用のマスク」の意味合いを需要者が一般に認識するものというのが相当です。また、これを、前記の指定商品以外の指定商品について使用するときは、商品の品質の誤認を生ずるおそれがあるものと認められます。

1 ユニ・チャームのインターネットウェブサイト
ユニ・チャームのインターネットウェブサイト(http://www.unicharm.co.jp/products/mask/d08/004/index.html)には、「スキマを作らず強力遮断!しっかりバリア・しっかり潤う!」として「ユニ・チャーム超立体マスク 女性用」が「・・・三層構造の高密度フィルターが、飛沫ウイルス・花粉の侵入をしっかりブロックします。『ノーズフィット』搭載の超立体構造でピッタリフィットするので、どこにもスキマを作らず、飛沫ウイルス・花粉の侵入を遮断します。バリア性と通気性を両立した“超息ラクフィルター”と口元の空間により、ぴったりフィットするのに呼吸が楽にできます。しゃべりやすく、口紅うつりの心配もありません。・・・」と紹介されています。
2 積水化成品のインターネットウェブサイト
積水化成品のインターネットウェブサイト(http://www.sekisuiplastics.co.jp/products/pure-pal/index.html)には、マスク「ピュアパル」について「飛沫を99%、花粉を99%バリアするマスクです。」との見出しで「『ピュアパル』は、ウィルスを含む飛沫を99%、花粉を99%バリアするマスクです。高機能マスクから低価格マスクまでさまざまな利用シーンに対応します。」と紹介されています。
3 大正製薬のインターネットウェブサイト
大正製薬のインターネットウェブサイト(http://www.catalog-taisho.com/04863.php)には、「パブロンマスク365」について「●立体4層構造のすぐれたバリア性でウイルス飛沫や花粉を99%カットする、使いきりタイプの不織布マスクです。」と紹介されています。
4 クー・メディカル・ジャパンのインターネットウェブサイト
クー・メディカルジャパンのインターネットウェブサイト(http://www.koo-japan.com/prdct/consumer/prdct_c_surgical_mask.html)には、「DR.SACCIサージカルマスク」について「●サージカルマスクの構造」として「3層構造で花粉・ウィルスをバリア!」と説明されています。
5 ケンコーコムのインターネットウェブサイト
ケンコーコムのインターネットウェブサイト(http://www.kenko.com/product/item/itm_6908830472.html)には、「サージカルマスク レギュラーサイズ大人用 50枚入り」の商品パッケージに「しっかりバリアしているのに息ラクラク」との記載があります。
6 ドラッグフジイのインターネットウェブサイト
ドラッグフジイのインターネットウェブサイト(http://www.drug-fujii.com/01colum/0603/e_column01.html)には、「クリーンラインコーワ 三次元マスク ふつうサイズ/女性用サイズ」の紹介として「☆ここがポイント!」、「花粉のバリア性と通気性を両立!」、「新型立体構造で、すき間をなくしてしっかり花粉をバリアするのに、口もとの空間は確保。会話もスムーズです。」との記載があります。
7 日刊繊維総合紙 繊維ニュースのインターネットウェブサイト
繊維ニュースのインターネットウェブサイト(http://202.214.18.226/seninews/viewArticle.do?data.articleId=214066&data.newskey=2740ea2de1c3c771976fc6396ccbcba4)には、2008年10月29日(水曜日) 午後6時18分として「ダイワボウノイ/抗ウイルス新マスクを市販/10月下旬からコンビニで」との見出しのもと、「ダイワボウノイは10月下旬から、鳥インフルエンザウイルスなどへの感染予防のため、抗ウイルス素材を用いた多機能マスク、(NEW)『アレルキャッチャー』をコンビニエンスストアで発売する。・・・バクテリアろ過効率99%を有するサージカルタイプで、ウイルス飛沫などに対し高機能性を発揮する。鳥インフルエンザだけでなく、人インフルエンザウイルスでも実験を行い、効果を確認していると言う。一般用として広く使用するために、比較的長時間使用が可能な不織布製プリーツ型形状を採用。エレクトレット加工を施した不織布も複合化することで、花粉バリア性も高めた。価格は1枚200円。・・・」との記載があります。
8 日経トレンディ2007年3月号
日経トレンディ2007年3月号34頁には、「本物のスギ花粉でバリアー性をチェック」との見出しの記事本文に「花粉から身を守る方法として、最も手軽、かつ効果が高いのがマスクだ。素材自体が『花粉を通さず』、しかもマスクと顔の『すき間が小さい』ものが望ましい。また、重症の人であれば、マスクは常に着けていたいもの。『息がしやすい』かも重要だ。そこで、この3点について各社のマスクをテスト。特に大切な『バリアー性』と『すき間のなさ』を重視した。」との記載があり、各社のマスクを前記の3つの観点で比較する記事が掲載されています。
9 日経トレンディ2010年2月号
日経トレンディ2010年2月号139頁には、「マスクの基礎知識Q&A」として「2「『花粉用』や『風邪・ウィルス用』などいろいろあるが、違いは?」の問いに対して「家庭用マスクには、花粉用、風邪用、インフルエンザ用などがある。基本的な違いは、フィルター部の粒子の捕集効率。ウイルスと花粉では大きさに100倍以上差があり、一般的にバリア性能を高めたものがウイルス対策用とされている。」との記載があります。
10 中部化研工業株式会社のインターネットウェブサイト
中部化研工業のインターネットウェブサイト(http://chubu-ckk.co.jp/original7.html)には、「4層特殊フィルターの活性炭入りマスク CKKバリアマスク」が「活性炭入りの平面型マスク! 静電フィルター採用で粉・埃・塵・花粉などを確実にキャッチして通しません」との記載があります。
11 WHITE MAX社の商品カタログ
WHITE MAX社の商品カタログ(http://www.whitemax.com/images/safe_catalog.pdf)中「マスク」の項目に「花粉、ほこり、雑菌を強力にキャッチ!!」との見出しで「バリアマスク(品番FM-11)」が掲載されています。


審理終結日 2012-10-19 
結審通知日 2012-10-23 
審決日 2012-11-05 
出願番号 商願2011-6140(T2011-6140) 
審決分類 T 1 8・ 13- Z (X05)
T 1 8・ 272- Z (X05)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 田中 幸一山田 正樹 
特許庁審判長 水茎 弥
特許庁審判官 井出 英一郎
小林 正和
商標の称呼 カフンバリアマスク、カフンバリア 
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