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審判番号(事件番号) データベース 権利
不服20121947 審決 商標
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不服201210602 審決 商標
不服201212081 審決 商標
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審決分類 審判 査定不服 商3条1項6号 1号から5号以外のもの 登録しない X35
管理番号 1267186 
審判番号 不服2012-8131 
総通号数 157 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 商標審決公報 
発行日 2013-01-25 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2012-05-07 
確定日 2012-11-28 
事件の表示 商願2011- 36941拒絶査定不服審判事件について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。
理由 第1 本願商標
本願商標は,「医療転職.com」の文字を標準文字で表してなり,第35類「医師のあっせん,歯科医師のあっせん,薬剤師のあっせん,歯科衛生士のあっせん,歯科技工士のあっせん,看護師のあっせん,准看護師のあっせん,保健師のあっせん,助産師のあっせん,臨床検査技師のあっせん,衛生検査技師のあっせん,診療放射線技師のあっせん,理学療法士のあっせん,作業療法士のあっせん,視能訓練士のあっせん,臨床工学技士のあっせん,言語聴覚士のあっせん,救急救命士のあっせん,あん摩・マッサージ及び指圧をする人のあっせん,整体師のあっせん,きゅう師のあっせん,柔道整復師のあっせん,はり師のあっせん,医療事務管理者のあっせん,医療情報処理技術者のあっせん,栄養士のあっせん,職業のあっせん,派遣による医療事務,医療分野における求人情報の提供(派遣によるものを含む。),求人情報の提供,経営の診断又は経営に関する助言,市場調査」を指定役務として,平成23年5月31日に登録出願されたものである。

第2 原査定の拒絶の理由の要点
原査定は,「本願商標は,『医療転職.com』の文字を標準文字で表示してなるところ,その構成中の『医療』の文字部分は,『医術で病気をなおすこと。療治。治療。』等の意味を有する語であり,『転職』の文字部分は,『一つの職から他の職に転ずること。職業をかえること。』等の意味を有する語であり,『.com』の部分は,インターネットのドメイン名の中のトップレベル・ドメインと呼ばれるものの一つであり,『インターネット上で商取引をする会社』等の意味を有する語として普通に使用されている。そして,『医療転職』の文字が,『(医師や看護師等の医療従事者を対象とした)医療業界における転職』を意味する語として使用され,インターネットを通じて,医療従事者のあっせんや医療業界の求人情報の提供が広く行われているところ,例えば,『広告転職.com』,『金融転職ドットコム』,『経理・転職.com』の文字が,それぞれ『広告・金融・経理業界における転職の情報を提供するホームページのドメイン』又は『広告・金融・経理業界における転職の情報を提供する会社』程を表す語として広く使用されている実情を窺い知ることができる。そうとすると,本願商標は全体として,『医療業界における転職の情報を提供するホームページのドメイン』又は『医療業界における転職の情報を提供する会社』程の意味合いを容易に認識させるに過ぎず,これをその指定役務中,例えば,『医師・薬剤師・看護師等の医療従事者のあっせん,医療従事者を対象とした求人情報の提供』等に使用しても,これに接する需要者は,上記意味合いを理解・認識するに止まり,自他役務の識別標識としての機能を果たし得ないものであり,需要者が何人かの業務に係る役務であることを認識することができないものといわなければならない。したがって,本願商標は,商標法第3条第1項第6号に該当し,前記役務以外の役務に使用するときは,役務の質の誤認を生じさせるおそれがあるので,同法第4条第1項第16号に該当する。」旨認定,判断し,本願を拒絶したものである。

第3 当審の判断
1 商標法第3条第1項第6号の該当性について
本願商標は,「医療転職.com」の文字を標準文字で表してなるところ,その構成中,「医療」の文字は「医術で病気をなおすこと,療治,治療」の意味,「転職」の文字は「一つの職から他の職に転ずること,職業をかえること」の意味(広辞苑第六版)を有するものである。
また,後半の「.com」の文字は「インターネットのドメイン名で,企業を表す『.com』」(広辞苑第六版)を意味するものとして一般に親しまれているものであるから,本願商標は,全体として「医療分野における転職に関するインターネット(ウェブサイト)のドメイン」を表したものと容易に認識させるものである。
ところで,インターネットを使用した役務の提供が一般に広く行われているところ,「医師のあっせん,薬剤師のあっせん,看護師のあっせん,医療分野における求人情報の提供(派遣によるものを含む。)」等の医療に関する分野において,転職や求人に関する役務の提供を行うためのウェブサイトが存在し,そのウェブサイトにおいて,「医療転職」の文字が「医療分野における従事者(すなわち,医療従事者)の転職」を意味する語として,広く使用されている実情がある。
このことは,原審において開示した情報を含む下記に示す新聞記事及びウェブサイトの記載から窺い知ることができる。
(1)2009年10月27日付「日刊工業新聞」17頁
「メドレー,医療分野に特化した求人サイトの運用開始」の見出しの下,「メドレー・・・は,医療分野に特化した求人サイト『JOBメドレー』の運用を11月1日に始める。サイトへの掲載を無料とし,採用決定時に課金する採用課金型の求人サイト。・・・医療現場では医師,看護師,医療技師など慢性的な人材不足に陥っているが,人材の流動性は低い。求人情報量が少ないことや,求人・求職をつなぐコミュニケーションツールの不足などが課題になっていた。同サイトは医療機関の求人と求職を直接つなぐ医療転職の専門サイトとして,安価かつ双方向での情報交換を可能とする。」と記載されている。
(2)「メディアール」に係るウェブサイト
(https://secure429b.sakura.ne.jp/mediar.biz/public_shtml/cgi-bin/form1/form2.html)
「医師・看護師人材紹介・医療転職・求人募集情報のメディアール」「医師求人 看護師求人 薬剤師求人など医療従事者の就職・転職を支援する人材紹介・転職情報・求人情報サイト」と記載されている。
(3)「メディス」に係るウェブサイト
(http://www.qol-medis.co.jp/)
「クオール薬局が作った薬剤師中心の医療転職サイト」「薬剤師の転職・求人などの医療転職情報サイト【メディス】」と記載されている。
(4)「はたらぼ」に係るウェブサイト
(http://www.med-career.jp/)
「医療転職専門サイト 医療業界でのキャリアを考えるあなたの為の転職情報専門サイト」と記載されている。
(5)「医療転職に成功するには?専門家への相談が最短ルートなんです!」に係るウェブサイト
(http://www.location-bungalows-reunion.com/)
「看護師の転職を成功に導く」の見出しの下,「医療転職を考えている看護師の皆さんが,希望に叶った求人を見つける最善の方法は,プロのサポートを受けるのが一番です。」「医療転職に有利な看護師の転職支援サイトBEST5を紹介しているので,ぜひ利用して希望に叶った転職を実現して下さい。」と記載されている。
(6)「医療転職『ナース人材バンク』信頼の登録実績No.1で上場企業!」に係るウェブサイト
(http://xn--ekr082f65g23o.net/index.html)
「看護師の転職はやっぱり実績のあるナース人材バンクにお任せ。」「医療転職『ナース人材バンク』は2003年のサービス開始から看護師さんの登録は増え続け年間の看護師紹介実績は日本で1番の実績です。」と記載されている。

また,転職に関する情報を集めたウェブサイトにおいて,当該情報の内容を冠した「○○.com」又は「○○ドットコム」との表示が,ウェブサイトのタイトルとして広く使用されている実情がある。
このことも,原審において開示した情報を含む下記に示すインターネット上のウェブサイトのタイトルのとおり,広く使用されていることから窺い知ることができる。
(7)「金融転職ドットコム」に係るウェブサイト
(http://www.kinyutensyoku.com/)
「金融転職ドットコムは,金融業界に専門特化した転職エージェント『ウィルハーツ』が運営する金融業界に専門特化した本格的転職支援サイトです。・・・『収益増強』のために選択された業務分野での人員補強が活発です。そういった求人は,主に特定のエージェントを通じて非公開求人として採用活動が行われており,ご自身で転職活動をされている金融業界への転職希望者が情報として入手する事は困難です。ウィルハーツは,取引先金融機関の人事部経由の公開求人に加え,各部門から直接非公開求人を受けているのが特徴です。」と記載されている。
(8)「経理・転職.com」に係るウェブサイト
(http://www.keiri-tenshoku.com/index.html)
「経理転職の人材紹介 経理・転職.com」「経理・転職.comでは,あなたにあった職場をご紹介いたします。経験豊富なコンサルタントが,貴方の転職をサポート!転職で悩まれている方,経理・転職.comで転職活動してみませんか。」と記載されている。
(9)「栃木住宅転職.com」に係るウェブサイト
(http://www.jyutaku-job.com/)
「栃木県の住宅会社への転職専門サイト」と記載されている。
(10)「コールセンター転職.com」に係るウェブサイト
(http://callcenter-tenshoku.com/)
「コールセンター転職.comは仙台・宮城のコールセンターの求人情報掲載・転職支援を行なっております。」と記載されている。

以上のとおり,医療に関する分野において,転職や求人に関する役務の提供を行うためのウェブサイトが存在し,そのウェブサイトにおいて,「医療転職」の文字が「医療分野における従事者(すなわち,医療従事者)の転職」を意味する語として,広く使用されている実情及び,転職に関する情報を集めたウェブサイトにおいて,当該情報の内容を冠した「○○.com」又は「○○ドットコム」との表示が,ウェブサイトのタイトルとして広く使用されている実情を総合的に考慮すれば,本願商標「医療転職.com」に接する取引者,需要者は,「インターネット上で医療従事者の転職に関する役務を提供するウェブサイト」を表したものと容易に認識するにすぎないものである。
してみれば,本願の指定役務中,「医療従事者の転職あるいはこれに関する役務」と認められる「医師のあっせん,歯科医師のあっせん,薬剤師のあっせん,歯科衛生士のあっせん,歯科技工士のあっせん,看護師のあっせん,准看護師のあっせん,保健師のあっせん,助産師のあっせん,臨床検査技師のあっせん,衛生検査技師のあっせん,診療放射線技師のあっせん,理学療法士のあっせん,作業療法士のあっせん,視能訓練士のあっせん,臨床工学技士のあっせん,言語聴覚士のあっせん,救急救命士のあっせん,あん摩・マッサージ及び指圧をする人のあっせん,整体師のあっせん,きゅう師のあっせん,柔道整復師のあっせん,はり師のあっせん,医療事務管理者のあっせん,医療情報処理技術者のあっせん,栄養士のあっせん,職業のあっせん,派遣による医療事務,医療分野における求人情報の提供(派遣によるものを含む。),求人情報の提供」について本願商標を使用しても,自他役務の識別標識としての機能を果たし得ないものであって,本願商標は,需要者が何人かの業務に係る役務であることを認識することができない商標である。
したがって,本願商標は,商標法第3条第1項第6号に該当する。

2 請求人の主張について
(1)請求人は,「『医療転職.com』の文字からなる商標を請求人の業務に係る役務であることを表示するために請求人のみが使用している」旨主張している。
しかしながら,現時点において,請求人のみが「医療転職.com」の文字を使用しているとしても,前記認定のとおり,本願商標は,上記新聞記事及びウェブサイトにおいて示されている実情から,上記指定役務との関係においては,「インターネット上で医療従事者の転職に関する役務を提供するウェブサイト」を表したものと容易に認識するにすぎず,自他役務の識別標識としての機能を果たし得ないものであるから,請求人の主張は採用することができない。
(2)請求人は,登録商標,審決例を引用して,本願商標が自他役務の識別標識としての機能を果たし得るものである旨主張し,甲各号証を提出している。
しかしながら,商標の識別性の判断は,各商標につき,それぞれの構成態様や取引の実情等をも勘案し,指定商品・指定役務ごとに個別具体的に判断されるべき性質のものであるばかりでなく,請求人の引用する登録商標,審決例をもって本件の判断が拘束されるものでもないから,請求人の主張は採用することができない。

3 まとめ
以上から,本願商標が商標法第3条第1項第6号に該当するとした原査定は,妥当なものであって,取り消すべき限りでない。
よって,結論のとおり審決する。
審理終結日 2012-10-03 
結審通知日 2012-10-04 
審決日 2012-10-17 
出願番号 商願2011-36941(T2011-36941) 
審決分類 T 1 8・ 16- Z (X35)
最終処分 不成立 
前審関与審査官 平澤 芳行大房 真弓 
特許庁審判長 小林 由美子
特許庁審判官 田中 亨子
谷村 浩幸
商標の称呼 イリョーテンショクドットコム、イリョーテンショクコム、イリョーテンショク、テンショクドットコム、テンショクコム、テンショク 
代理人 小山 輝晃 
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