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審判番号(事件番号) | データベース | 権利 |
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不服20127104 | 審決 | 商標 |
不服20123363 | 審決 | 商標 |
不服20126976 | 審決 | 商標 |
不服20122574 | 審決 | 商標 |
不服201214062 | 審決 | 商標 |
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審決分類 |
審判 査定不服 称呼類似 取り消して登録 X11 |
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管理番号 | 1266005 |
審判番号 | 不服2012-11328 |
総通号数 | 156 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 商標審決公報 |
発行日 | 2012-12-28 |
種別 | 拒絶査定不服の審決 |
審判請求日 | 2012-06-18 |
確定日 | 2012-11-09 |
事件の表示 | 商願2011-19783拒絶査定不服審判事件について、次のとおり審決する。 |
結論 | 原査定を取り消す。 本願商標は、登録すべきものとする。 |
理由 |
1 本願商標 本願商標は、別掲1のとおりの構成からなり、第11類「家庭用浄水器」を指定商品とし、平成23年3月22日に登録出願されたものである。 2 引用商標 原査定において、本願商標が商標法第4条第1項第11号に該当するとして本願の拒絶の理由に引用した登録第5292070号商標は、別掲2のとおりの構成からなり、平成20年8月13日に登録出願された商願2008-66860に係る商標法第10条第1項の規定による商標登録出願として、同21年4月20日に登録出願されたものであって、第21類「電子レンジ調理用容器」を指定商品として、同22年1月8日に設定登録され、現に有効に存続しているものである。 3 当審の判断 本願商標は、別掲1のとおり、黒色の吹き出し様の図形中に白抜きで「TOSHIBA」の文字及び「eco style」の文字を上下二段に表してなる(該「TOSHIBA」及び「style」の各文字部分は、該「eco」の文字部分に比してやや小さく表されている。)ところ、近年においては、別掲3に示すとおり、環境保護の意識の高まりとともに、製造工程や日常生活等の様々な場面において、環境保護に配慮した取り組みがなされており、そのような取り組みを表す際に、「ECO STYLE」や「エコスタイル」といった語が一般に広く用いられている実情にあるといえる。 また、本願の指定商品を取り扱う業界においても、別掲4に示すとおり、環境保護に配慮すべく、節水やカートリッジ(ろ材)の交換頻度を低くするなどといった取り組みが行われていることがうかがえる。 そうとすると、本願商標をその指定商品に使用した場合、これに接する取引者、需要者は、その構成中の「eco style」の文字部分について、該商品が環境保護に配慮した取り組みに係るものであることを表したものとして看取、把握するにとどまるとみるのが相当であるから、該文字部分は自他商品の識別標識としての機能を果たし得ないか、又はその機能が極めて弱いというべきものであって、その構成文字に相応する称呼を生ずるとはいい難く、ほかに、商品の出所識別にあたり、該文字部分から生ずる称呼をもって取引に資するとみるべき特段の事情も見いだせない。 してみれば、本願商標から「エコスタイル」の称呼をも生ずるとし、その上で、本願商標と引用商標とが称呼において類似するものとして本願商標が商標法第4条第1項第11号に該当するとした原査定は、取消しを免れない。 その他、政令で定める期間内に、本願について拒絶の理由を発見しない。 なお、本願は、平成22年5月12日に登録出願された商願2010-36921に係る商標法第10条第1項の規定による商標登録出願とするものであるが、上記原出願の指定商品についての補正が本願と同時になされていないため、上記規定による商標登録出願とは認められず、通常の出願として処理した。 よって、結論のとおり審決する。 |
別掲 |
別掲1 本願商標 別掲2 引用商標 別掲3 「ECO STYLE」や「エコスタイル」の語について (1)「朝日新聞」(2005年11月22日、西部地方版/福岡、27頁)において、「肩ひじ張らず、環境考える『くらし先進県をめざして』朝日懇話会/福岡県」の見出しの下、「『くらし先進県をめざして--すてきに暮らす』をテーマに、『朝日懇話会ふくおか』が21日、北九州市小倉北区のステーションホテル小倉で開かれた。今回は環境問題への取り組みが主題。市民や企業には今、どんな暮らし方が求められているのか。4人の委員が自分たちの経験を交えながら、肩ひじ張らない取り組みや『エコスタイル』について議論を交わした。」の記載がある。 (2)「読売新聞」(2006年1月4日、大阪朝刊、12頁)において、「新春知事対談 豊かな未来へ、自然との共生・特集=京都」の見出しの下、「◆『エコ京都21』で創意工夫を認定・評価」として、「過去3年間で二酸化炭素排出量を3%以上削減した企業などを認定する『地球温暖化防止部門』、企業活動に伴う廃棄物排出量を3年間で半減した企業などを認定する『循環型社会形成部門』、使用済み食用油を燃料として再利用するなど創意工夫して環境保護に取り組む学校、地域を登録する『エコスタイル部門』がある。認定・登録期間はともに3年間で、現在、『温暖化』25件、『循環型』22件、『エコスタイル』91件が選ばれている。」の記載がある。 (3)「読売新聞」(2007年6月6日、東京朝刊、8頁)において、「プランタン銀座がエコ宣言 環境月間に合わせキャンペーン実施」の見出しの下、「プランタン銀座は5日から、全従業員約230人が職場や通勤途中などにゴミ削減や省エネに取り組むキャンペーン『ecoSTYLE(エコスタイル)宣言』を始めた。」の記載がある。 (4)「電気新聞」(2007年12月14日、4頁)において、「ダイエットCO2提案 エコプロダクツ展開幕」の見出しの下、「環境に配慮した企業の取り組みや製品を紹介する国内最大級の環境展示会『エコプロダクツ2007?地球と私のためのエコスタイルフェア?』(産業環境管理協会など主催)が13日、東京・有明の東京ビッグサイトで開幕した。」の記載がある。 (5)「毎日新聞」(2008年4月11日、地方版/東京、24頁)において、「展示:デンマークの『エコ』紹介 30日、大使館が渋谷で/東京」の見出しの下、「北海道洞爺湖サミットで環境問題が議題となるのを前に、デンマーク大使館(渋谷区猿楽町)は30日、環境先進国としての取り組みや環境配慮型の自国製品などを紹介する『デンマークのエコスタイル展』を同町の展示場・ヒルサイドフォーラムで開く。」の記載がある。 (6)「外食レストラン新聞」(2009年1月5日)において、「日本マクドナルド、全国3700店でレジ袋簡易包装へ」の見出しの下、「日本マクドナルドは、環境負荷軽減のため、全国のマクドナルド約3700店で持ち帰り商品の簡易包装を開始した。・・・新しく導入する紙の手さげ袋や紙袋には『This is ECO STYLE』のキャッチコピーを印刷し、顧客とマクドナルドが一緒に取り組むエコスタイルを提案する。」の記載がある。 (7)「日本食糧新聞」(2009年8月28日)において、「菓子秋需戦略特集:大手菓子メーカーの動向=江崎グリコ」の見出しの下、「江崎グリコの今秋季菓子戦略は、新しいブランドを投入せずに、既存品の価値向上を中心に取り組む。デベロップオブバリュー=価値を創造するという考えのもとに、(1)内容量の充実と価格の見直し(2)製法を見直し、おいしさを強化(3)新しい売場の創造(洋風おつまみ市場)(4)エコスタイル(環境と使い勝手に配慮)--の観点で商品を見直した。」の記載がある。 (8)「日刊工業新聞」(2009年12月17日、29頁)において、「京都産業エコ推進機構、エコスタイル製品を募集」の見出しの下、「京都産業エコ推進機構(京都市上京区)は『京都エコスタイル製品』の募集を始めた。対象は消費者向け製品と、その製造装置。原材料調達から製造、流通過程で環境負荷軽減価値が具体的に示せ、使用から廃棄、再利用までの段階で消費者のエコ活動につながることを基準とする。」の記載がある。 (9)「日本食糧新聞」(2010年8月27日)において、「岩谷産業、1人鍋対応サイズのカセットコンロ発売 内炎式バーナー搭載で省エネ」の見出しの下、「環境に対する意識や取組みは、年々高まりをみせ、今や『エコ』を取り入れたライフスタイルは、標準になりつつある。同社では、いち早く環境を意識した製品づくりに目を向け05年に内炎式バーナーを採用した省エネタイプのカセットコンロを発売した。以来『エコスタイル』の浸透とともに、販売台数は年々増加傾向にある。」の記載がある。 別掲4 「家庭用浄水器」における「エコ」の語の使用例について (1)「ダイト薬品」のウェブサイトにおいて、「浄水器なら23万台突破の大好評の『きよまろ』」の見出しの下、「浄水器 節水スクリーン採用 エコな高性能コンパクト浄水器 きよまろ」の記載がある。 (http://store.shopping.yahoo.co.jp/daito/h710.html) (2)「いるカフェ」のウェブサイトにおいて、「カートリッジが長持ちだからエコ Panasonic ミズトピア 浄水器」の記載がある。 (http://store.shopping.yahoo.co.jp/irucafe/114786.html) |
審決日 | 2012-10-23 |
出願番号 | 商願2011-19783(T2011-19783) |
審決分類 |
T
1
8・
262-
WY
(X11)
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最終処分 | 成立 |
前審関与審査官 | 日向野 浩志 |
特許庁審判長 |
寺光 幸子 |
特許庁審判官 |
田中 敬規 吉野 晃弘 |
商標の称呼 | トーシバエコスタイル、トーシバ、エコスタイル、エコ、イイシイオオ、スタイル |
代理人 | 藤原 康高 |