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審決分類 |
審判 査定不服 商3条1項3号 産地、販売地、品質、原材料など 取り消して登録 X29 |
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管理番号 | 1264464 |
審判番号 | 不服2012-650012 |
総通号数 | 155 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 商標審決公報 |
発行日 | 2012-11-30 |
種別 | 拒絶査定不服の審決 |
審判請求日 | 2012-01-20 |
確定日 | 2012-09-10 |
事件の表示 | 国際登録第1043627号に係る国際商標登録出願の拒絶査定に対する審判事件について、次のとおり審決する。 |
結論 | 原査定を取り消す。 本願商標は、登録すべきものとする。 |
理由 |
1 本願商標 本願商標は、「HON BURI」の文字を表してなり、第29類「Fish.」を指定商品として、2010年3月15日にアメリカ合衆国においてした商標登録出願に基づいてパリ条約第4条による優先権を主張し、2010年(平成22年)7月8日に国際商標登録出願されたものである。 その後、指定商品については、原審における平成23年2月14日付けの手続補正書により、第29類「Yellowtails (not live).」とされたものである。 2 原査定の拒絶の理由(要旨) 原査定は、『本願商標は、「HON BURI」の欧文字で書してなるところ、構成中「HON」の文字は、「中心となるもの、てほん、書籍、まこと」を表す語であり、構成中「BURI」の文字は、魚の名前である「ブリ」を容易に想起させることから、全体として、「ホン(まことの)ブリ」なる意味合いを理解させるものである。そうすると、一般消費者は、「ホンブリ」の語は、「まこと」の意味に通じる「ホン」及び「ブリ」の結合語であって「天然ものブリ」若しくは「真(まこと)のブリ」を容易に認識するといえるものである。よって、本願商標は、その指定商品において商品の品質を表すものであり、自他商品の識別機能を果たさないものである。したがって、本願商標は、商標法第3条第1項第3号に該当する。』旨認定、判断し、本願を拒絶したものである。 3 当審の判断 本願商標は、前記1のとおり、「HON BURI」の文字を表してなるところ、その構成文字に相応して、「ホンブリ」と称呼されるとみるのが相当である。 そして、本願商標は、その指定商品「Yellowtails (not live).」との関係から、「ホンブリ(本鰤)」を想起させる場合があるとしても、「ホンブリ(本鰤)」の文字は、食品事典等の食品関連の書籍への掲載はなく、これがその商品の特定の品質を表示するものとして一般に理解されているものとはいい難い。 また、職権において調査しても、本願商標と同様の「HON BURI」の欧文字の表示が、商品「ぶり」との関係から、特定の品質を表示するものとして、取引上普通に使用されている事実も見出せなかった。 そうとすれば、本願商標は、全体をもって、特定の語義を有しない一種の造語と認識されるとみるのが相当であって、これをその指定商品に使用しても、その商品の品質を普通に用いられる方法で表示する標章のみからなる商標とはいえず、十分に、自他商品の識別標識としての機能を果たし得るものである。 したがって、本願商標が、商標法第3条第1項第3号に該当するとして本願を拒絶した原査定は、妥当でなく、取消しを免れない。 その他、本願について拒絶の理由を発見しない。 よって、結論のとおり審決する。 |
審決日 | 2012-08-28 |
国際登録番号 | 1043627 |
審決分類 |
T
1
8・
13-
WY
(X29)
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最終処分 | 成立 |
前審関与審査官 | 津金 純子 |
特許庁審判長 |
小林 由美子 |
特許庁審判官 |
瀬戸 俊晶 田中 亨子 |
商標の称呼 | ホンブリ |
代理人 | 森下 賢樹 |
代理人 | 村田 雄祐 |
代理人 | 高橋 菜穂恵 |