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この審決には、下記の判例・審決が関連していると思われます。
審判番号(事件番号) データベース 権利
不服201211568 審決 商標
不服20128904 審決 商標
平成13行ケ45審決取消請求事件 判例 商標

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審決分類 審判 査定不服 商3条1項6号 1号から5号以外のもの 登録しない X2930
管理番号 1221498 
審判番号 不服2009-6432 
総通号数 129 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 商標審決公報 
発行日 2010-09-24 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2009-03-26 
確定日 2010-07-29 
事件の表示 商願2008- 3307拒絶査定不服審判事件について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。
理由 第1 本願商標
本願商標は、「おいしさ体感」の文字を書してなり、第29類及び第30類に属する願書記載の商品を指定商品として、平成20年1月21日に登録出願されたものである。その後、指定商品については、同年9月16日付けの手続補正書により、第29類「にんにくと卵黄を原材料としてなるソフトカプセル状の加工食品,ケフィアを主原料とする顆粒状・粉末状・液状・ゲル状・固形状・錠剤状・カプセル状の加工食品,乳製品を主成分とする顆粒状・粉末状・液状・ゲル状・固形状・錠剤状・カプセル状の加工食品,加工水産物を主成分とする顆粒状・粉末状・液状・ゲル状・固形状・錠剤状・カプセル状の加工食品,野菜又は果実を主成分とする顆粒状・粉末状・液状・ゲル状・固形状・錠剤状・カプセル状の加工食品,食用油脂,ケフィア,その他の乳製品,肉製品,加工水産物,加工野菜及び加工果実,カレー・シチュー又はスープのもと,豆」及び第30類「きな粉・ハトムギエキス末・デキストリン・乳果オリゴ糖を主原料とする粉状の加工食品,玄米・麦及び雑穀を原材料とした顆粒状・粉末状・液体状・ゲル状・カプセル状・錠剤状・煎餅状の加工食品,穀物を主成分とする顆粒状・粉末状・液状・ゲル状・固形状・錠剤状・カプセル状の加工食品,茶,調味料,香辛料,電子レンジ加工用米飯パック,穀物の加工品,米,脱穀済みのえん麦,脱穀済みの大麦,食用粉類,発芽させてまぜ合せた雑穀,もちきび・もちあわ・押麦・ハト麦・玄米・胚麦・玄ソバ・アマランサス・洗い黒ごまを混合させた雑穀米」に補正されたものである。

第2 原査定の拒絶の理由の要点
原査定は、「本願商標は、『おいしさ体感』の文字を普通に横書きしてなるところ、該文字は、『おいしさを体感する』程の意味合いを認識させるものである。そして、食品を取扱う業界において、『おいしさ体感』の文字は、『おいしさを体感できる』ことを誇称的に表示する語として使用されている。そうとすれば、これをその指定商品に使用しても、これに接する需要者等は、商品の販売促進のためのキャッチフレーズの一種と理解するにとどまり、何人かの業務に係る商品であることを認識することができないものと認める。したがって、本願商標は、商標法第3条第1項第6号に該当する。」旨認定、判断し、本願を拒絶したものである。

第3 当審の判断
1 本願商標の商標法第3条第1項第6号の該当性について
本願商標は、前記第1のとおり、「おいしさ体感」の文字からなるところ、その構成中の「体感」の文字は、「身体に受ける感じ。自分の体の存在に対するやや漠然とした感覚。内部感覚の総合によって形成され、身体的自我の基礎をなす。」(広辞苑第六版)を意味するものであるから、該文字に「おいしさ」の文字を冠した構成文字全体からは「おいしさを身体(全体)で感じる」程の意味合いを理解・認識させるものである。
また、本願の指定商品を取り扱う業界のみならず、他の業界においても、食品等のおいしさをPRする目的のイベント、キャンペーン等が実施されており、これらのイベント等において、参加者が実際に食品等を手に取って、見て、触れ、嗅ぎ、味わえることができる試食・試飲等を通じて、商品の販売促進が図られているところであり、その際に、「おいしさ体感」、「美味しさ体感」あるいは、「おいしさ」と「体感」とを「を」で連結した「おいしさを体感」の語が、「おいしさを身体(全体)で感じる」程を意味する語として、広く採択・使用されている実情が、例えば、別掲に示す新聞記事情報及びインターネット情報からも認められる。
そうすると、本願商標は、全体として「おいしさを身体(全体)で感じる」程の意味合いを認識させるものであって、かつ、上記使用の実情をも考慮すれば、これをその指定商品に使用しても、これに接する取引者、需要者をして、「おいしさを視覚・味覚・嗅覚等を通じて感じる」、すなわち、「おいしさを身体(全体)で感じる」程を意味する、商品の販売促進を図る際の宣伝文句ないしはキャッチフレーズの一種として理解、把握させるに止まり、結局、何人かの業務に係る商品であることを認識することができないものというべきである。

2 請求人の主張について
(1)請求人は、「日本語で『おいしさ』は、『味に関する感覚』であり、通常は体感、即ち、身体で感じるものではなく、一般には『実感』するものであると考えられるところからすれば、本願商標は、『おいしさを身体全体で感じる』程の意味合いを意味する語ではあるが、日本語本来の表現からは逸脱した比喩的・暗示的な表現の造語であると判断する方が自然である」旨主張する。
確かに、「おいしさ(美味しさ)実感」が一般的に用いられている語であることは認められる。
しかしながら、請求人も認めるとおり、本願商標は、「おいしさを身体全体で感じる」程の意味合いを有する語であって、その意味合いとして、実際に「おいしさ体感」「美味しさ体感」「おいしさを体感」の語が広く採択・使用されているのが実情であることは、上記1のとおりである。
そうとすると、本願商標が、日本語本来の表現からは逸脱した比喩的・暗示的な表現の造語であるということはできない。
(2)また、請求人は、「本願商標は、その使用実態(甲第4号証及び甲第7号証-1、2)から見てキャッチフレーズと断定することはできず、むしろ自他商品の識別力があるとの判断の方が商取引の実体に合っていて自然である」旨主張する。
しかしながら、本願商標が、実際に、キャッチフレーズとして一般に使用されているか否かによって、キャッチフレーズと断定するのではなく、本願商標に接した取引者,需要者がこれをキャッチフレーズとして理解するのか否かによるものといえるものである(平成13年(行ケ)第00045号 東京高裁 平成13年6月28日判決言渡参照)。
そして、本願商標は、上記1のとおり、商品の販売促進を図る際の宣伝文句ないしはキャッチフレーズの一種として認定・判断したものである。
(3)さらに、請求人は、「過去の登録例を調査したところ、いずれの登録例についてもキャッチフレーズと見ることが可能であるにもかかわらず登録されている。したがって、本願商標がたとえキャッチフレーズと見る人がいたとしても、全体として自他商品の識別力が有れば登録されるべきであり、上記登録例と同様の判断がなされるべきである」旨主張する。
しかしながら、登録出願に係る商標が商標法第3条第1項の規定に該当するか否かは、当該商標の査定時又は審決時において、個別具体的に判断されるべきものであるから、それらの登録例に前記認定が左右されるものではない。
(4)したがって、請求人の上記(1)ないし(3)の主張は、いずれも採用することができない。

3 まとめ
以上のとおり、本願商標が商標法第3条第1項第6号に該当するとして、本願を拒絶した原査定は、妥当であって、取り消すことはできない。
よって、結論のとおり審決する。
別掲 別掲
(1)2009.06.17 読売新聞 大阪朝刊 30頁
「阪谷地区の野菜、おいしさ体感を 来月5日、大野=福井 」の見出しの下、「大野市蓑道の農業体験施設『スターランドさかだに』で、7月5日午前10時から、地場産の野菜などを紹介するイベント『阪谷こだわり野菜を食するつどい』(実行委主催)が開かれる。好評だった昨年に続き2回目で、今年は100人多い450人の参加を見込んでいる。実行委は、有機肥料にこだわった野菜作りを進めている同市阪谷地区の11団体で組織。地区ぐるみでの取り組みをアピールし、おいしさを体感してもらう狙いで開く。」との記載。

(2)2009.03.06 日本食糧新聞
「小岩井乳業、『大地をまるごとプレゼント』キャンペーン2企画実施 」の見出しの下、「小岩井乳業は“おいしさの理由(わけ)、発見!”『小岩井 大地をまるごとプレゼント!』キャンペーン2企画を実施する。・・・・ ▽“おうちで発見!”『小岩井 おいしさ体感』プレゼント=同社全商品を対象。」との記載。

(3)2008.12.23 日本農業新聞 46頁
「県産ミカン おいしさ体感/山口市立秋穂小が勉強、給食にも」の見出しの下、「【山口中央】山口市立秋穂小学校でこのほど、4年生35人が県産ミカンについて勉強した。JA全農やまぐちと(財)山口県学校給食会、やまぐちの農水産物需要拡大協議会が主体で取り組み、今年で4回目。児童らは防府市柑橘(かんきつ)部会の内田正夫部会長から、栽培の仕組みや甘いミカンの見分け方など説明を受けた。給食でもミカンが登場し、大喜びで食べていた。」との記載。

(4)2007.12.07 朝刊 23頁 神戸新聞
「 <青空主義>兵庫おでかけ情報 まち探検 短信」の見出しの下、「食の宴?おいしさ体感-と銘打ち、多彩な出店が予定されている。牛肉を格安販売、その場で焼いて舌鼓。おかしの家づくり、アロマキャンドルづくりなどの体験コーナーや、母子そば・松風地どりの即売コーナーなどがある。懐かしい『しょうが板』や『大漁鍋』もある。」との記載。

(5)2003.09.19 日本食糧新聞
「サッポロビール、『生搾りFIBER』TVCMを放映」の見出しの下、「TVCMは同商品発売日の3日から、車体広告は8日から一ヵ月間行っている。また同商品新発売に伴って『北海道生搾りFIBERおいしさ体感モニター』を16日午後5時まで、Web(http://namashibori.com/fibertry)上で募集している。」との記載。

(6)2003.07.09 日本食糧新聞
「サントリー、熊本工場竣工記念で『九州体感!』プレゼントキャンペーン実施中」の見出しの下、「サントリー(株)(東京都港区、03・3470・1104)は、・・・九州七県限定で、誕生!阿蘇のふもとのサントリー九州熊本工場『“九州体感!”プレゼントキャンペーン!』を実施している。・・・▽賞品・当選者数=A『九州よかとこ体感!コース』・・・B『工場体感!コース』・・・C『おいしさ体感!コース』:『サントリー モルツ』(三五〇ミリリットル缶×二四本)・『サントリー天然水(阿蘇)』(二リットル×六本)いずれか一ケース・各一〇〇〇人。当選者の発表は賞品の発送をもってかえる。」との記載。

(7)1999.04.12 日本食糧新聞
「スーパーニッカ対象においしさ体験キャンペーン」の見出しの下、「ニッカウヰスキー(株)(東京都港区、03・3498・9258)は、『スーパーニッカ」を対象に、『マイウイスキーづくりの旅』や『スーパーニッカ原酒』などが抽選で五五〇人に当たる『スーパーなおいしさ体感プレゼント』キャンペーンを10日から6月30日まで実施している。」との記載。

(8)「沖縄タイムス」のウェブサイトの「農林水産業」の項目に、「試食でおいしさ体感 シークヮーサーDAY 県などが初制定しPR (2009年08月24日09:53)」との記載。
(http://www.okinawatimes.co.jp/category/%E8%BE%B2%E6%9E%97%E6%B0%B4%E7%94%A3%E6%A5%AD/4)

(9)「京都マルキ商店」のウェブサイトの「お味見 20%OFF!京のおいしい ひやしあめ1本詰(10人分)」の項目に、「840円(税込) 限定お味見価格!ひやしあめのおいしさ 体感」との記載。
(http://www.kyo-maruki.com/SHOP/124756/126927/list.html)

(10)「地産地消講演会『おいしく食べ・学ぶ 仙台の野菜』」を見出しとするウェブサイトにおいて、「仙台市収穫まつりで行われる野菜ソムリエによる仙台産野菜の講演会です。/『おいしさ体感!仙台の野菜をまるごと食べる』/【日時】11月15日(日)11時?12時」との記載。
(http://flat.kahoku.co.jp/u/sahpa/FsEYOa5Qlqz9ZKoJGtxB/)

(11)「Ameba Vision 」のウェブサイトにおいて、動画のムービーポータブルと「牛角 美味しさ体感キャンペーン」との記載。
(http://vision.ameba.jp/watch.do;jsessionid=BDCE7A0775D987820BECC8A181CA5056?movie=774446)

(12)「霜降りハンバーグとステーキの店鉄重」のウェブサイトの「鉄重TOPICS」の項目に、「鉄重の美味しさ体感フェアー開催!!第二弾は10月1日?15日(2009.10更新)」「鉄重の美味しさ体感フェアー開催!!第一弾は9月14日?30日(2009.9更新)」との記載。
(http://www.tesshige.com/pc/index.html)

(13)「グルメGyaO」のウェブサイトの「宮城のおもてなし/潮彩の國 六右衛門」の「お店のイチオシメニュー」の項目に、「食べて実感!美味しさ体感 特選霜降仙台牛しゃぶしゃぶセット」との記載。
(http://ggyao.usen.com/0004004680/)

(14)「六右衛門のご宴会」を見出しとするウェブサイトの「 忘・新年会・歓送迎会・クラス会等宴会のご案内」の項目に、「食べて実感・美味しさ体感 ステーキ&しゃぶしゃぶ 」との記載。
(http://www.rokuemon.jp/tudoi.htm)

(15)2009.08.27 朝刊 北国・富山新聞
「金沢市でウイスキーフェスタ サントリービア&スピリッツ 全国最大級の企画 神田支店長らが来社」の見出しの下、「サントリービア&スピリッツの神田秀樹北陸支店長は26日、北國新聞社を訪れ、9月9日に金沢市のホテル金沢で開く『ウイスキーフェスタ!2009』を紹介した。・・・日本バーテンダー協会加盟の地元バーテンダーが作ったハイボールやプレミアムウイスキーが味わえる。・・・ 神田氏は『ウイスキーのおいしさを体感してほしい』と話した。」との記載。

(16)2009.08.08 北海道新聞 朝刊地方 30頁 旭A
「誕生の地 旭川・永山*『きらら』20年 魅力再発信を*きょうからパネル展*生みの親佐々木さんも参加」の見出しの下、「旭川市永山で誕生し、本格栽培開始から20年を迎えた道産米『きらら397』を紹介するパネル展が8、9の両日、永山市民交流センター(永山3の19)ロビーで開かれる。・・・9日には佐々木さん本人が会場で来館者の質問に答え、『きららのおいしさを体感してもらおう』と会場でのおにぎり200個プレゼントも。」との記載。

(17)2009.06.17 読売新聞 大阪朝刊 30頁
「阪谷地区の野菜、おいしさ体感を 来月5日、大野=福井」の見出しの下、「大野市蓑道の農業体験施設『スターランドさかだに』で、7月5日午前10時から、地場産の野菜などを紹介するイベント『阪谷こだわり野菜を食するつどい』(実行委主催)が開かれる。・・・ 実行委は、有機肥料にこだわった野菜作りを進めている同市阪谷地区の11団体で組織。地区ぐるみでの取り組みをアピールし、おいしさを体感してもらう狙いで開く。」との記載。

(18)2009.02.06 神戸新聞 朝刊 10頁 地経
「蔵元が神戸で山田錦フェア 7、8日」の見出しの下、「兵庫県が誇る酒米『山田錦』で造った日本酒のおいしさをPRするイベントが七、八の両日、神戸市中央区東川崎町一のデュオこうべで開かれる。県酒米振興会などが主催。当日は、神戸や姫路など県内の九蔵元が、山田錦を原料にした自慢の日本酒を用意。日本酒のおいしさを体感してもらう。」との記載。

(19)2008.08.22 日本食糧新聞
「乳業夏期特集:わが社のヒット商品&期待の新商品=明治乳業」の見出しの下、「◆『明治北海道十勝 スマートチーズ12個入り』・・・〈今後の展開&販促策〉十勝チーズのおいしさを体感しよう?『どっちが十勝!?』キャラバンカーサンプリングプロモーションやTVCM、消費者キャンペーンなどを展開する。」との記載。

(20)2007.09.12 朝日新聞 東京地方版/千葉 26頁
「食べて学べる『まめカフェ』しょうゆソフトなど人気 キッコーマン野田工場/千葉県」の見出しの下、「野田市のキッコーマン野田工場「もの知りしょうゆ館」内に、食べて学べる「まめカフェ」がオープンし、見学者らに好評だ。同社が取り組む食育プロジェクトの一環で、しょうゆのおいしさを体感してもらおうと、工場ならではのメニューを考えた。」との記載。

審理終結日 2010-05-27 
結審通知日 2010-06-01 
審決日 2010-06-14 
出願番号 商願2008-3307(T2008-3307) 
審決分類 T 1 8・ 16- Z (X2930)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 石塚 文子小田 明 
特許庁審判長 野口 美代子
特許庁審判官 小川 きみえ
豊田 純一
商標の称呼 オイシサタイカン、タイカン 
代理人 涌井 謙一 
代理人 山本 典弘 
代理人 鈴木 正次 
代理人 鈴木 一永 
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