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審決分類 審判 査定不服 商3条1項6号 1号から5号以外のもの 登録しない X35
管理番号 1219863 
審判番号 不服2009-1903 
総通号数 128 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 商標審決公報 
発行日 2010-08-27 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2009-01-23 
確定日 2010-06-25 
事件の表示 商願2007-70496拒絶査定不服審判事件について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。
理由 1 本願商標
本願商標は、「樹上完熟」の文字を横書きしてなり、第35類「野菜及び果実の小売又は卸売の業務において行われる顧客に対する便益の提供,加工食料品の小売又は卸売の業務において行われる顧客に対する便益の提供」を指定役務として、平成19年6月29日に登録出願されたものである。

2 原査定の拒絶の理由
原査定は、「本願商標は、『樹の上で完熟させること』の意味合いを容易に認識させる『樹上完熟』の文字を普通に用いられる方法で書してなるところ、これをその指定役務に使用するときは、その取扱に係る商品が樹の上で完熟させたものであること、あるいは樹の上で完熟させたものを使用して製造された加工食料品であることを理解させるにすぎず、自他役務識別標識としての機能を果たすものとは言い難く、結局、需要者が何人かの業務に係る役務であることを認識することができないものと認める。したがって、本願商標は、商標法第3条第1項第6号に該当する。」旨認定、判断し、本願を拒絶したものである。

3 当審の判断
本願商標は、前記1のとおり、「樹上完熟」の文字を表してなるところ、その構成中「樹上」の文字部分は「樹木のうえ。」を意味するものであり、また、「完熟」の文字部分は「果実または種子が十分熟し、内容も充実した状態になること。」(いずれも広辞苑 第6版)の意味をそれぞれ表わすものである。
また、「樹上完熟」の文字については、本願指定役務を提供する業界において、例えば、果実や野菜等の商品を取り扱う場合、「樹上で完熟した果実、野菜」等を指称するものとして普通に採択、使用されている実情がある。
そして、これらの実情は、例えば、以下のインターネットにおけるウェブサイトの情報からも十分に裏付けられるところである。
(1)「自然堂本舗」のウェブサイトにおいて、「昔のままの香りと味 丸かじりできる樹上完熟トマト 栃木のカクテルトマト 4P」の見出しのもと、「完熟まで樹につけて置くから、本来のトマトの風味が一年中楽しめます。」の記載。(http://www.shizendo.jp/shopdetail/047008000001/)
(2)「てんまり工房」のウェブサイトにおいて、「樹上完熟すもものジャム」の見出しのもと、「樹上で完熟させたスモモは、鮮やかな赤から紫黒へと濃く染まりその香りはさながらプルーンのよう。」の記載。(http://tenmari.ocnk.net/product/76)
(3)「茶匠庵」のウェブサイトにおいて、「とっても贅沢な 樹上完熟梅」の見出しのもと、「『感動の梅干』は、樹につけたまま完熟の時期を待って採取された梅、『樹上完熟梅』を使用。」の記載。(http://www.chashoan.co.jp/SHOP/3-204.html)
(4)「西武池袋本店」のウェブサイトにおいて、「特集 これからが食べどき 樹上完熟マンゴー」の見出しのもと、「今回とくにおすすめしたい、『ころくや』の鹿児島県産『樹上完熟マンゴー』は、熟した実が重みで自然に落下するまで樹上で栽培する方法で育てられています。」の記載。(http://www2.seibu.jp/html_mail/seibu_ikebukuro/003_seisen/0042_090506/index.html)
(5)「ぐるなび食市場」のウェブサイトにおいて、「その熟練したハウスみかんの技術で作られた 樹上完熟温室デコポン 初登場」の見出しのもと、「濃厚で繊細にも感じられる甘さは、ハウスでじっくり丁寧に栽培された証のよう。樹上でゆっくり熟成され、完熟状態になります。」の記載。(http://shop.gnavi.co.jp/Mall2/498/289153.html)
(6)「一里山農園」のウェブサイトにおいて、「信州長野より樹上完熟のりんご、プルーンを産地直送でお届け!!私たちは美味しさと安心にこだわり続けます。」の見出しのもと、「当園のりんごは、すべて木に実らせた状態で完熟させた後に、収穫しています。」の記載。(http://www.sun-apple.com/apple.html)
(7)「まぼろしの果実.COM」のウェブサイトにおいて、「金峰・樹上完熟 梨 販売」の見出しのもと、「梨は、収穫時期が肝心!! 樹上で完熟時期を確認しながら、収穫します。樹上完熟の特徴で、果肉の食感がマイルドで、甘くなります。」の記載。(http://www.maboroshi-fruits.com/youhouen-sponser-nashi-meisai.htm)
上記のとおり、「樹上」及び「完熟」のもつ意味合い及び「樹上完熟」の文字の使用の実情を勘案すれば、「樹上完熟」の文字よりなる本願商標は、「樹の上で完熟させた野菜、果実」程の意味合いを容易に認識させるというべきものである。
そうとすれば、本願商標をその指定役務に使用した場合、これに接する取引者、需要者は、取扱いに係る商品が「樹の上で完熟させた野菜、果実」あるいは「樹の上で完熟させたものを使用して製造された加工食料品」であること、すなわち、取扱いに係る商品の品質等を表示したものと理解・認識するにすぎず、何人かの業務に係る役務であることを認識し得ないものと判断するのが相当である。
したがって、本願商標が、商標法第3条第1項第6号に該当するとした原査定は、妥当であって、取り消すことはできない。
なお、請求人は、請求人の保有する登録第4294030号を含む過去の登録例を挙げて、「本願商標は自他役務識別力を有しているから登録されるべきである。」旨述べているが、商標登録出願に係る商標が自他役務識別標識として機能し得るかの判断は、出願に係る商標のそれぞれの構成態様や指定商品及び指定役務との関係において、取引の実情等を考慮して、個別具体的に判断されるべき性質のものであって、かつ、その判断時期は、査定時又は審決時と解されるものであるから、請求人が挙げた商標登録例の存在によって、前記判断は左右されないというべきである。
また、請求人は、「『樹上完熟』商標を用いて、インターネット販売等を行っている使用者等に、該文字の削除・変更などを依頼し、適正な登録商標『樹上完熟』の保護を進めており、その結果、それらの使用例については、『樹上完熟』の文字には何らかの変更がされている。」旨述べると共に、証拠を提出しているが、例え、請求人が一部の使用者等に対して「樹上完熟」の文字の削除・変更などを求めた事実が認められるとしても、該事実が、本願商標を指定役務に使用した場合に、自他役務の識別標識としての機能を果たし得るかの判断に影響を及ぼすものではなく、請求人の該主張は、採用することができない。
よって、結論のとおり審決する。
審理終結日 2010-04-22 
結審通知日 2010-04-23 
審決日 2010-05-14 
出願番号 商願2007-70496(T2007-70496) 
審決分類 T 1 8・ 16- Z (X35)
最終処分 不成立 
前審関与審査官 茂木 裕子 
特許庁審判長 佐藤 達夫
特許庁審判官 小田 昌子
田中 亨子
商標の称呼 ジュジョーカンジュク 
代理人 中川 邦雄 
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