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審判番号(事件番号) データベース 権利
不服200918153 審決 商標
不服20097872 審決 商標

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審決分類 審判 査定不服 称呼類似 取り消して登録 X28
管理番号 1216385 
審判番号 不服2009-7876 
総通号数 126 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 商標審決公報 
発行日 2010-06-25 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2009-04-10 
確定日 2010-05-21 
事件の表示 商願2008-51640拒絶査定不服審判事件について、次のとおり審決する。 
結論 原査定を取り消す。 本願商標は、登録すべきものとする。
理由 1 本願商標
本願商標は、「TRAD」の文字と「トラッド」の文字を上下二段に横書きしてなり、第28類「スロットマシン,その他の遊戯用器具,ビリヤード用具」を指定商品として、平成20年6月27日に登録出願されたものである。

2 引用商標
原査定において、本願の拒絶の理由に引用した登録商標は、次のとおりである。

(1)登録第2025602号商標(以下「引用商標1」という。)は、「トラッド」の文字を横書きしてなり、昭和58年6月13日登録出願、第24類に属する商標登録原簿記載のとおりの商品を指定商品として、昭和63年2月22日に設定登録され、2回にわたり商標権の存続期間の更新登録がなされ、さらに、平成20年1月23日に、第28類「おもちゃ,人形,囲碁用具,将棋用具,歌がるた,さいころ,すごろく,ダイスカップ,ダイヤモンドゲーム,チェス用具,チェッカー用具,手品用具,ドミノ用具,トランプ,花札,マージャン用具,遊戯用器具,ビリヤード用具,運動用具,釣り具」を指定商品とする書換登録がされ、その後、商標登録の取消し審判により、指定商品中「遊戯用器具」について取り消すべき旨の審決がされ、平成21年3月2日にその確定審決の登録がされ、また、指定商品中「ビリヤード用具」について取り消すべき旨の審決がされ、平成21年10月9日にその確定審決の登録がされ、現に有効に存続しているものである。

(2)登録第5079787号商標(以下「引用商標2」という。)は、「スロット ニュー トラッド」の文字と「SLOT NEW TRAD」の文字を上下二段に横書きしてなり、平成19年1月15日登録出願、第9類、第28類及び第41類に属する商標登録原簿記載のとおりの商品及び役務を指定商品及び指定役務として、平成19年9月28日に設定登録され、現に有効に存続しているものである。

(3)登録第5079789号商標(以下「引用商標3」という。)は、「スロット トラッド」の文字と「SLOT TRAD」の文字を上下二段に横書きしてなり、平成19年1月15日登録出願、第9類、第28類及び第41類に属する商標登録原簿記載のとおりの商品及び役務を指定商品及び指定役務として、平成19年9月28日に設定登録され、現に有効に存続しているものである。

(4)登録第5079790号商標(以下「引用商標4」という。)は、「トラッド スロット」の文字と「TRAD SLOT」の文字を上下二段に横書きしてなり、平成19年1月15日登録出願、第9類、第28類及び第41類に属する商標登録原簿記載のとおりの商品及び役務を指定商品及び指定役務として、平成19年9月28日に設定登録され、現に有効に存続しているものである。

3 当審の判断
引用商標1の商標権は、商標登録原簿の記載によれば、請求人(出願人)が譲渡により取得し、その移転の申請が平成21年3月30日になされ、本願商標の請求人(出願人)と引用商標の商標権者は同一人になった。
したがって、引用商標1をもって本願商標が商標法第4条第1項第11号に該当するとして本願を拒絶した原査定の拒絶の理由は、解消した。
次に、本願商標と引用商標2ないし4との類否について検討する。(以下、引用商標2ないし4をまとめていうときは、「引用各商標」という。)
本願商標は、前記1のとおり「TRAD」の文字と「トラッド」の文字を上下二段に書してなるところ、これより「トラッド」の称呼を生ずるものである。
これに対して、引用商標2は、前記2のとおり「スロット ニュー トラッド」の文字と「SLOT NEW TRAD」の文字を上下二段に書してなるところ、「スロット」、「SLOT」と、「ニュー」、「NEW」と、「トラッド」、「TRAD」の各文字部分の間に一文字分程度の間隔があるとはいえ、これらを構成する各文字は、同じ書体、同じ大きさで表されており、全体として、外観上まとまりよく一体に構成されているものであり、これより生ずると認められる「スロットニュートラッド」の称呼も、格別冗長でもなく、よどみなく一連に称呼できるものである。
そうとすれば、引用商標2は、その構成文字全体に相応して「スロットニュートラッド」の称呼のみを生ずるものというのが相当である。
また、引用商標3は、前記2のとおり「スロット トラッド」の文字と「SLOT TRAD」の文字を上下二段に書してなるところ、「スロット」、「SLOT」と「トラッド」、「TRAD」の各文字部分の間に一文字分程度の間隔があるとはいえ、これらを構成する各文字は、同じ書体、同じ大きさで表されており、全体として、外観上まとまりよく一体に構成されているものであり、これより生ずると認められる「スロットトラッド」の称呼も、語呂のよい称呼として一連に称呼できるものである。
そうとすれば、引用商標3は、その構成文字全体に相応して「スロットトラッド」の称呼のみを生ずるものというのが相当である。
さらに、引用商標4は、前記2のとおり「トラッド スロット」の文字と「TRAD SLOT」の文字を上下二段に書してなるところ、「トラッド」、「TRAD」と「スロット」、「SLOT」の各文字部分の間に一文字分程度の間隔があるとはいえ、これらを構成する各文字は、同じ書体、同じ大きさで表されており、全体として、外観上まとまりよく一体に構成されているものであり、これより生ずると認められる「トラッドスロット」の称呼も、語呂のよい称呼として一連に称呼できるものである。
そうとすれば、引用商標4は、その構成文字全体に相応して「トラッドスロット」の称呼のみを生ずるものというのが相当である。
したがって、引用各商標より、「トラッド」の称呼をも生ずるとし、その上で、本願商標と引用各商標とが称呼上類似するものとして、本願商標を商標法第4条第1項第11号に該当するとした原査定は、取り消しを免れない。
その他、政令で定める期間内に本願について拒絶の理由を発見しない。
よって、結論のとおり審決する。
審決日 2010-05-06 
出願番号 商願2008-51640(T2008-51640) 
審決分類 T 1 8・ 262- WY (X28)
最終処分 成立  
前審関与審査官 菅沼 結香子金子 尚人 
特許庁審判長 芦葉 松美
特許庁審判官 岩崎 良子
板谷 玲子
商標の称呼 トラッド 
代理人 高良 尚志 

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