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審決分類 審判 査定不服 商4条1項16号品質の誤認 登録しない Y03080912141620212427
管理番号 1206644 
審判番号 不服2004-20018 
総通号数 120 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 商標審決公報 
発行日 2009-12-25 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2004-09-28 
確定日 2009-10-15 
事件の表示 商願2003- 85939拒絶査定不服審判事件について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。
理由 第1 本願商標
本願商標は、別掲のとおりの構成よりなり、第3類、第8類、第9類、第12類、第14類、第16類、第20類、第21類、第24及び第27類に属する願書に記載の商品を指定商品として、平成15年10月2日に登録出願し、その後、指定商品について同16年4月5日及び同年9月28日付けの手続補正書により、第8類「エッグスライサー(電気式のものを除く。),かつお節削り器,角砂糖挟み,缶切,くるみ割り器(貴金属製のものを除く。),スプーン,チーズスライサー(電気式のものを除く。),ピザカッター(電気式のものを除く。),フォーク」、第9類「眼鏡」、第14類「貴金属,貴金属製食器類,貴金属製のくるみ割り器・こしょう入れ・砂糖入れ・塩振出し容器・卵立て・ナプキンホルダー・ナプキンリング・盆及びようじ入れ,貴金属製宝石箱,貴金属製の花瓶及び水盤,時計,貴金属製喫煙用具」、第21類「なべ類,コーヒー沸かし(電気式又は貴金属製のものを除く。),鉄瓶,やかん,食器類(貴金属製のものを除く。),携帯用アイスボックス,米びつ,食品保存用ガラス瓶,水筒,魔法瓶,アイスペール,泡立て器,こし器,こしょう入れ・砂糖入れ及び塩振り出し容器(貴金属製のものを除く。),卵立て(貴金属製のものを除く。),ナプキンホルダー及びナプキンリング(貴金属製のものを除く。),盆(貴金属製のものを除く。),ようじ入れ(貴金属製のものを除く。),ざる,シェーカー,しゃもじ,手動式のコーヒー豆ひき器及びこしょうひき,じょうご,すりこぎ,すりばち,ぜん,栓抜,大根卸し,タルト取り分け用へら,なべ敷き,はし,はし箱,ひしゃく,ふるい,まな板,麺棒,焼き網,ようじ,レモン絞り器,ワッフル焼き型(電気式のものを除く。),清掃用具及び洗濯用具,湯かき棒,浴室用腰掛け,浴室用手おけ,愛玩動物用食器,花瓶及び水盤(貴金属製のものを除く。)」、第24類「織物,メリヤス生地,フェルト及び不織布,オイルクロス,ゴム引防水布,ビニルクロス,ラバークロス,レザークロス,ろ過布,織物製テーブルナプキン,ふきん,シャワーカーテン,織物製トイレットシートカバー,織物製いすカバー,織物製壁掛け,カーテン,テーブル掛け,どん帳,布製ラベル」及び第27類「洗い場用マット,敷物,壁掛け(織物製のものを除く。)」に補正されたものである。

第2 原査定の拒絶の理由の要旨
原査定は、「本願商標は、その構成中に、世界的に著名なイタリアのデザイナーである『Valentino Garavani(ヴァレンティノ ガラヴァーニ)』のデザインに係るバック、ベルト、婦人服、紳士服、ネクタイ、靴・・・シガレットケース等に使用され、本願商標の登録出願前より、我が国において、取引者、需要者の間に広く認識されている『VALENTINO』の文字を有してなるから、これをその指定商品に使用する場合は、あたかも『Valentino Garavani』もしくは同氏と経済的に何らかの関連を有する者の商品であるかのように、商品の出所についての混同を生じるおそれがあるものと認める。 したがって、本願商標は、商標法第4条第1項第15号に該当する。」旨認定、判断し本願を拒絶したものである。

第3 当審においてした証拠調べ
「VALENTINO GARAVANI/ヴァレンティノ・ガラヴァーニ」「VALENTINO GARAVANI」「ヴァレンティノ・ガラヴァーニ」「Valentino Garavani」の他、「VALENTINO」「Valentino」「ヴァレンティノ」「バレンチノ」に関して行った職権による証拠調べによれば、以下の事実が認められる。
1 辞典類
(ア)「英和商品名辞典」(株式会社研究社、1990年第1刷発行、447頁)には、「イタリアRomaのデザイナーValentino Garavani(1932- )のデザインした婦人・紳士物の衣料品・毛皮・革製バッグ・革小物・ベルト・ネクタイ・アクセサリー・婦人靴・香水・ライター・インテリア用品など.・・・1967年にFirenzeで白一色のコレクションを発表してマスコミに大きく取り上げられ、一躍その名を高めた.」の記載がある。
(イ)「岩波=ケンブリッジ世界人名辞典」(株式会社岩波書店、1997年11月21日第1刷発行)の[ガラヴァーニ]の項において「ヴァレンティノ Garavani,Valentino通称ヴァレンティノ Valentino(伊 1933-)服飾デザイナー、同じく、[ヴァレンティノ Valentino]の項において、「ガラヴァーニ、ヴァレンティノ」を見よ」との表示があること。
(ウ)「服飾辞典」(文化出版局、昭和63年9月5日第10刷発行、付録世界のデザイナー29及び30頁)「ヴァレンティノ・ガラヴァーニ」の項には、「イタリア北部の都市に生まれる。・・・スタイリストになるため、パリのサンジカ(パリ高級衣装店組合の学校)で技術を身につける。・・・1958年独立、ヴァレンティーノ・クチュールの名でローマに店を開いた。このころ、イタリアのモードは世界的に有名になりつつあった。彼の最初の仕事は、フィレンツェのピッティ宮殿でのコレクションである。このコレクションは、〈白だけの服〉という珍しい演出であったが、その美しさはジャーナリストの間で評判になり、『ニューズ・ウィーク』『ライフ』『タイム』『ウィメンズ・ウェア・デイリー』各誌紙で取材、モードのオスカー賞を獲得した。1967年、ヴァレンティーノの名は世界に知れわたった。1972年には紳士物も始め、その他アクセサリー、バッグ、宝石類、香水、化粧品、家具、布地、インテリアと、その仕事の幅はたいへん広いが、すべてヴァレンティーノ独特のセンスを保っているのはみごとである。」の記載がある。
(エ)「ファッション辞典」(文化出版局、2005年2月10日第4版第2刷発行、637頁)のガラヴァーニ,ヴァレンチノ[Valentino Garavani]の項には「1932年イタリア生まれ。パリでの修業の後、’60年にローマに店を開く。’69年ミラノに初のプレタポルテのブティックを出店。’89年オートクチュール進出。華麗でエレガントな作品で、世界中の社交界の女性を顧客に持つ。」の記載がある。
2 書籍、雑誌類
(ア)「メイド・イン・イタリア大図鑑」(昭和59年6月1日日本交通公社出版事業局発行)において「ヴァレンティノ・ガラヴァーニの語り口には、自信と誇りがあふれている。彼の創造するファッションは世界じゅうで人気を博しているが、彼の貴公子然とした、その美貌もまた有名なところだ。」との記載、及びその経歴等を紹介する内容とともに、オートクチュール・サロン、オートクチュールのロングドレス、コートのほか、「キーホルダー、バッグ、靴、サングラス、ジュエリー」の商品の写真が掲載されていること。
(イ)「世界の一流品大図鑑’86年版」(発行日不明、講談社発行)において、「VALENTINO GARAVANI\ヴァレンティノ・ガラバーニ(イタリア)」と「スーツ、ジャケット、ブラウス、ポロシャツ、セーター、ブルゾン、靴、ネクタイ、バッグ、財布、ベルト」の写真が掲載されていること。
(ウ)「世界の一流品大図鑑’87年版」(発行日不明、講談社発行)において、「VALENTINO GARAVANI\ヴァレンティノ・ガラバーニ(イタリア)」と「ポロシャツ、ブルゾン、シャツ、スカート、ネクタイ」の写真が掲載されていること。
(エ)「イタリア大図鑑」(1987年11月6日読売新聞社発行)において、「VALENTINO GARAVANI\ヴァレンティノ・ガラヴァーニ」と「婦人服、香水」の写真が、説明文において「ヴァレンティノ」の略称を使用した文章と一緒に掲載されていること。
(オ)「世界の一流品大図鑑’95年版」(発行日不明、講談社発行)において、「VALENTINO GARAVANI\ヴァレンティノ ガラバ(ヴァ)ーニ(イタリア)」と「婦人服」の写真が掲載されていること。
(カ)「ファッション・ブランド・ベスト101」(2001年11月25日株式会社新書館発行)において「ヴァレンティノ ガラヴァーニ Valentino Garavani」の経歴等を紹介する内容とともに「現在、ブランドはヴァレンティノ(レディス、メンズ)、ヴァレンティノ ローマ(レディス、メンズ)、ヴァレンティノ ガラヴァーニ(バッグ、シューズなど)、ヴァレンティノ ジーンズなどのラインを展開。」と掲載されていること。
(キ)「イタリアン・ファッションの現在」(2005年3月30日株式会社学文社発行)において「ヴァレンティーノ・ガラヴァーニ[Valentino Garavani]は、パリのジャン・デセ[Jean Desses]やギー・ラロッシュ[Guy Laroche]での修行後、1959年にローマのコンドッティ通りに最初のアトリエを構えた。また、しばらくしてミラノでもアルタ・モーダのデザイナーの多くが活動しはじめ、そのなかにはジョレ・ヴェネツィアーニ[Jole Veneziani]もいて、彼はスカラ座のプリマやマリヤ・カラスの衣装担当を務め、『ライフ』や『ビギ』などの表紙に登場するなど国際的な評価を得ていた。」、「・・・イタリアでもっとも広く視聴されている番組-娯楽ニュース番組『ストゥリッシア・ラ・ノティーツイア[Striscia la Notizia]』-に登場する個性ある人物たちをみればわかる。同番組では、ヴァレンティーノ[Valentino]-1959年ローマのファッションショーでデビューして以来、ファッション界の”伝道者”であり、また風刺対象の”王者”であるデザイナー-の絶妙な物まねが登場する」と掲載されていること。
(ク)「世界のスターデザイナー43」(2005年12月15日株式会社未來社発行)において「ヴァレンティノ・ガラヴァーニ」について、「ファッション界にも、スーパースターがいる。ジョン・ガリアーノやトム・フォードをあげる人もいるに違いない。イブ・サンローランも、確かにそうだった。しかし、ヴァレンティノのように移ろいやすいファッションの世界で、40年以上スーパースターであり続けている人はほかにいない。」と掲載されていること。
(ケ)「よくわかるアパレル業界[改訂版]」(2006年1月20日株式会社日本実業出版社発行)において「ヴァレンティノ/Valentino」の項で「ヴァレンティノ・ブティック・ジャパン?ヴァレンティノ・ガラヴァーニがデザイン、パリコレクションに参加している。ヴァレンティノ・レッドと呼ばれる赤などの鮮やかな色を使った大胆でエレガントな作風が特徴。」と掲載されていること。
(コ)「marie claire japon\マリ・クレール日本版」(1989年12月号中央公論社発行)において、「ヴァレンティノ・ガラヴァーニ」と「婦人服」の写真が掲載されていること。
(サ)「毎日グラフ」(1991年8月4日発行)において、ヴァレンティノの東京でのコレクション・ショーの記事と写真が「ヴァレンティノ」の略称を使用した文章と一緒に掲載されていること。
(シ)「marie claire japon\マリ・クレール」(1991年9月号中央公論社発行)において、「ヴァレンチノ・ガラバーニ」について「ヴァレンチノ」の略称を使用して記載した記事と写真が掲載されていること。
(ス)「家庭画報 1991年12月号」(1991年12月1日発行)において、「…ヴァレンティノがファッション界にデビューして30年。その偉業を称えて彼の生地ローマでは街をあげての大祝賀パーティーが催されました…」 と掲載されていること。
(セ)「marie claire japon\マリ・クレール」(1992年11月号中央公論社発行)において、「そしてまたひとつ、新しい話題を呼びそうなスポットが誕生したが、こちらは昔ながらの代官山にふさわしい、大人のための空間である。八幡通りに面して、品格のあるたたずまいを見せる『サンローゼ代官山』だ。この一階にヴァレンティノ・ガラヴァーニの洒落たブッティックがオープンした…もっと身近にヴァレンティノのスタイルを取り入れたい、と思っている人には見逃せないブッティックとなるだろう。」と掲載されていること。
(ソ)「毎日グラフ」(1992年11月1日発行)において、ヴァレンティノの’92?’93秋冬コレクション。「時の予感?ファッションの未来へ」と題された3日間にわたるイベントの記事と写真が掲載されていること。
(タ)「marie claire japon\マリ・クレール」(1996年2月号中央公論社発行)において、「ヴァレンティノ・ガラヴァーニ」について「ヴァレンティノ」、「Valentino」の略称を使用して記載した記事と写真及び婦人服の写真が掲載されていること。
(チ)「marie claire japon\マリ・クレール」(1996年9月号中央公論社発行発行)において、「ヴァレンティノ」「VALENTINO」の見出しで「ヴァレンティノ・ガラバーニ」の記事と写真及びヴァレンティノの’96?’97秋冬・プレタポルテ・コレクションの写真が掲載されていること。
(ツ)「暮しの手帖66」(1997年2・3月号)において、「ヴァレンティノ・ガラバーニ」の記事と「Valentino」と婦人服の写真が掲載されていること。
(テ)「家庭画報」(1997年4月号)において、「ヴァレンティノ」と「VALENTINO」の婦人服、スーツの写真が掲載されていること。
(ト)「家庭画報」(1997年11月号)において、「ヴァレンティノ」の婦人服、スーツの写真が掲載されていること。
(ナ)「marie claire\マリ・クレールjapon」(1998年4月号中央公論社発行)において、「ヴァレンティノ」「VALENTINO」の’98年春夏パリ・オートクチュール・コレクションの写真が掲載されていること。
(ニ)「marie claire\マリ・クレールjapon」(1998年11月号発行)において、「ヴァレンティノ\Valentino」の見出しで、「ヴァレンティノ」の記事と’98?’99秋冬ヴァレンティノ オートクチュール\コレクションの写真が掲載されていること。
(ヌ)「週刊読売」(平成10年11月22日発行)において、「ヴァレンティノ」の見出しで「ヴァレンティノ・ガラヴァーニ」の記事と写真が掲載されていること。
(ネ)「marie claire\マリ・クレールjapon」(1999年1月号中央公論社発行)において、「クチュリエの最高峰と呼ばれ、エレガントなパリ・モードの世界を創造し続けるヴァレンティノ・ガラヴァーニ。その華やかなコレクションがフルラインアップされたブティックがこの秋、横浜に登場した。」と掲載されていること。
(ノ)「家庭画報」(1999年4月号)において、「ヴァレンティノ」の婦人服の写真が掲載されていること。
(ハ)「marie claire\マリ・クレールjapon」(1999年8月号)において、「ヴァレンティノ」のベルトの写真が掲載されていること。
(ヒ)「家庭画報」(2000年4月号世界文化社発行)において、「ヴァレンティノ」の婦人服及びバッグの写真が掲載されていること。
(フ)「ニューズウィーク日本版」(2001年4月18日TBSブリタニカ発行)において、「四〇年間にわたり、ファッション界をリードし続けてきたデザイナー、バレンチノ・ガラバーニ。ジャクリーン・ケネディ・オナシスやオードリー・ヘプバーンなど二〇世紀のスタイルを象徴する人々に服を提供してきた彼は、洗練されたデザインの規範をつくり上げてきた。」の記事と写真が掲載されていること。
(ヘ)「ハーパース・バザー」(2001年11月号エイチビー・ジャパン株式会社発行)において、「ヴァレンティノ」の記事と婦人服及びバッグの写真が掲載されていること。
(ホ)「婦人画報 2002年3月号」(2002年3月1日発行)において、「ヴァレンティノ」の婦人服の写真が掲載されていること。
(マ)「ハーパース・バザー日本版 2003年6月号」(2003年6月1日発行)において、「Valentino」「ヴァレンティノ」の見出しで「ヴァレンティノ・ガラヴァーニ」の記事と写真が掲載されていること。(ミ)「家庭画報 2004年1月号」(2004年1月1日発行)において、「ヴァレンティノ・ガラバーニ」の記事と写真が掲載されていること。(ム)「婦人公論」(2004年6月22日発行)において、「VALENTINO」「ヴァレンティノ」 の婦人服の写真が掲載されていること。
(メ)「婦人公論」(2005年4月7日発行)において、「ヴァレンティノ」 の婦人服の写真が掲載されていること。
(モ)「ヴァンサンカン 25ans 1994年4月号」(1994年4月1日婦人画報社発行)において、「手の込んだディテールで勝負する「ヴァレンティノガラヴァーニ」」の見出しの下「満足な着心地で、ディテールの手の込みようはプレタ・ラインであってもオートクチュール並みの完成度、それがヴァレンティノ・ガラヴァーニです。」との記載及び商品として「イヤリング(2点共)ヴァレンティノ ガラヴァーニ/ヴァレンティノブティックジャパン」が掲載されていること。
3 新聞記事
(ア)「繊研新聞」(昭和51年9月28日付)において「ヴァレンティノ秋冬ショー」の見出し記事が掲載されていること。
(イ)「センイ・ジャァナル」(昭和51年9月29日付)において「ヴァレンティノ・コレクション」との見出しの下「…この秋のバレンティノの個性を強調したものと見うけられた。…」との記事が掲載されていること。 (ウ)「読売新聞大阪版」(昭和51年9月30日付)において「ヴァレンティノのショーから」との見出しの下「イタリア服飾界の鬼才といわれるヴァレンティノ・ガラバーニの76秋冬コレクションが、このほど大阪ロイヤルホテルで開かれた。」との記事が掲載されていること。
(エ)「朝日新聞」(昭和51年9月30日付、同年10月2日付及び同月5日付)において「バレンティノ・ショー」との見出しの下「…かつて、白一色だけのショーを開き、注目を浴びたバレンティノが…」、「…もっともバレンティノにいわせると…」との記事が掲載されていること。
(オ)「秋田さきがけ新聞」(昭和51年9月30日付)において「見事な色と素材/バレンチノ作品展から/エレガンスを創造」との見出しの下「今、ファッションの世界で、本物の”エレガンス”を創造することができるのは、この人ぐらいではなかろうか。バレンチノ・ガラバーニ、イタリア・オートクチュールをリードする鬼才。」との記事が掲載されていること。
(カ)「河北新報」(昭和51年10月1日付)において「バレンチノのトータルファッション/鮮やかな赤と黒/エレガンスな世界を創造」との見出しの下「バレンチノ・ガラバーニ、イタリア・オートクチュールをリードする鬼才。」との記事が掲載されていること。
(キ)「センイ・ジャァナル」(昭和51年10月2日付)において「(東京)イタリアのデザイナーヴァレンティノの…」との記事が掲載されていること。
(ク)「日刊ゲンダイ」(昭和51年10月2日付)において「ヴァレンティノ・コレクション発表」との見出しの下「このほどそのイタリアンファッション界の鬼才と評されているヴァレンティノ・ガラバーニ氏のパリ。ローマでかっさいをあびたというコレクションの発表会が東京、大阪で開催され、そのオリエンタル風なデザイン感覚は、われわれ日本人の心を魅了した。」との記事が掲載されていること。
(ケ)「東奥日報」(昭和50年10月4日付)において「見事な色と素材/バレンチノの作品群」との見出しの下「今、ファッションの世界で、本物の”エレガンス”を創造することができるのは、この人ぐらいではなかろうか。バレンチノ・ガラバーニ、イタリア・オートクチュールをリードする鬼才。」との記事が掲載されていること。
(コ)「山陰中央新報」(昭和51年10月4日付)において「本物のエレガンスを創造」との見出しの下「…惜しみなく絶賛!を贈れるバレンチノだった。…」との記事が掲載されていること。
(サ)「サンケイ新聞」(昭和51年10月5日付)において「ヴァレンティノ・コレクション」との見出しの下「イタリアン・ファッションを代表するデザイナー、ヴァレンティノ・ガラバーニ氏の秋冬コレクション。」との記事が掲載されていること。
(シ)「宮崎日日新聞」(昭和51年10月5日付)において「超一級の色と素材/見事なバレンチノ作品」との見出し記事が掲載されていること。
(ス)「日経産業新聞」(昭和51年10月6日付)において「伊の鬼才ヴァレンティノ これが76年秋冬の新作 機能性と女らしさの融合」との見出し記事が掲載されていること。
(セ)「福島民友新聞」(昭和51年10月6日付)において「バレンチノの芸術」との見出しの下「今、ファッションの世界で、本物の”エレガンス”を創造することができるのは、この人ぐらいではなかろうか。バレンチノ・ガラバーニ、イタリア・オートクチュールをリードする鬼才。」との記事が掲載されていること。
(ソ)「日経流通新聞」(昭和51年10月7日付)において「来春からインテリア小物も ヴァレンティノ・ブティック・ジャパン」との見出しの下「ヴァレンティノ・ガラバーニの極東地区総代理権をもつヴァレンティノ・ブティック・ジャパン(本社東京)は来春からヴァレンティノブランドのインテリア小物を売り出す。」との記事が掲載されていること。
(タ)「徳島新聞」(昭和51年10月12日付)において「見事な色と素材/バレンチノの作品群から」との見出しの下「バレンチノ・ガラバーニ、イタリア・オートクチュールをリードする鬼才。」との記事が掲載されていること。
(チ)「公明新聞」(昭和51年10月14日付)において「無地が売り物のヴァレンティノ」との見出しの下「このほど伝統を誇る欧州イタリアのヴァレンティノの秋冬物が公開されました。」との記事及び写真に付された「ヴァレンティノのスポーティー・ルック」との記事が掲載されていること。
(ツ)「夕刊フクニチ」(昭和51年10月18日付)において「すばらしい色と素材/バレンチノの秋冬新作」との見出し記事が掲載されていること。(テ)「千葉日報」(昭和51年11月3日付)において「みごとな色と素材/ファッション/バレンチノの作品群」との見出しの下「今、ファッションの世界で、本物の”エレガンス”を創造することができるのは、この人ぐらいではなかろうか。バレンチノ・ガラバーニ、イタリア・オートクチュールをリードする鬼才。」との記事が掲載されていること。
(ト)「報知新聞」(平成3年7月29日付)において「リズの花嫁衣装はバレンチノ」との見出しの下「…イタリアの有名デザイナー,バレンチノが作ることになった。…」等との記事が掲載されていること。
(ナ)読売新聞東京朝刊(1990年6月30日付)において「この冬、毛皮が変わる 暖冬時代に即して毛あし短く布地感覚」との見出しの下「…自然の毛皮の色にこだわらず、さまざまな色やデザインのプリントをしているのも大きな特徴。染色技術の進歩で、ペーズリーを思わせるプリント柄や、はやりのアースカラーを濃淡をつけて並べたものなどが続々登場。これほど複雑なプリントは、今まで見られなかったものだ。デザインは、バレンチノ・ガラバーニ、ジャンフランコ・フェレなど、海外の著名デザイナーを起用。布地と同じようにファッション性を高めている。…」 との記事が掲載されていること。
(ニ)読売新聞東京朝刊(1990年7月22日付)において「[JUST FIT]ヴァレンティノ・ガラヴァーニ “イタリアの遺産”再生」との見出しの下「…『高級であること、美しくあること』にこだわり続けるイタリアのトップ・デザイナー、ヴァレンティノ・ガラヴァーニ。27歳でデビューしてから30年の歳月が流れたが、華麗でざん新なファッションは、衰えるどころか、新作発表の度にみずみずしさを増している。今シーズン、ヴァレンティノの心を捕らえた『美しいもの』はエトルリア美術。ギリシャ文明の流れをくむイタリアの『遺産』を長めのニットに大胆にプリントし、ボトムには軽快なミニのプリーツスカートを組み合わせる。…」 との記事が掲載されていること。
(ヌ)毎日新聞東京夕刊(1991年3月29日付)において「[ウイーク・エンド・ストリート]VALENTINO GARAVANI」との見出しの下「…東京・赤坂のニューオータニアベニューはスペースをゆったりと取った、エレガントなブティックが建ち並び、大人の高級ショッピングストリートとして最近注目を集めています。・・・ここの1階正面に世界中でも2番目に大きなヴァレンティノ ブティックがオープンしました。女性物と男性物、すべてインポートの豊富な品ぞろえが自慢です。180坪のぜいたくな店内、3坪の広さの試着室など、ゆったりとショッピングが楽しめます。商品は高級感あふれるものから若々しいカジュアル、パーティードレス、靴やバッグ、アクセサリーも充実しています。このブティックで限定販売の香水『ヴァレンティノ フレグランス』も見逃せません。★ヴァレンティノ ガラヴァーニ ブティック 東京都千代田区紀尾井町4-1 ホテルニューオータニ サンローゼ赤坂ガーデンコート1F…」との記事が掲載されていること。
(ネ)読売新聞東京朝刊(1991年4月7日付)において「[JUST FIT]ヴァレンティノ・ガラヴァーニ 職人芸にますます磨き」との見出しの下「…『シックな装い』を永遠のテーマに、甘く優しい女性の服を作り続けるベテラン、ヴァレンティノ・ガラヴァーニ。今春デザイナー生活30周年を迎え、精巧で繊細な職人芸にますます磨きがかかってきた。シンプルな黒のミニドレス。体のラインにそったシルエットが、ウエストで結んだピンクのリボンを境に広がり、柔らかなフレアースカートに変化する。肩をあらわにしているが、セクシーさより、むしろ清そな雰囲気が漂っている。…」 との記事が掲載されていること。
(ノ)読売新聞大阪朝刊(1992年2月6日付)において「バレンチノやコシノが参加/大阪コレクション」との見出しの下「…社団法人トータルファッション協会(ATF、春名和雄会長)は五日、三月三十一日と四月一日に大阪市中央区のマイドームおおさかで開く『ワールド・ファッション・コレクション』のデザイナーを発表した。大阪とミラノの姉妹都市提携十周年を記念して、『OSAKA-ITALY実力派デザイナーたちのNEWエナジー』がテーマ。日本のコシノ・ヒロコさんとイタリアのバレンチノ・ガラバーニ氏、さらにフェンディファミリーから女性デザイナー三人が参加し、九二年秋冬物の最新コレクションを発表する。…」 との記事が掲載されていること。
(ハ)朝日新聞大阪朝刊(1992年3月3日付)において「ファッション関係の合同見本市を開催 3日から大阪・南港で【大阪】」との見出しの下「…このほかコシノヒロコやイタリアのバレンチノ・ガラバーニなどのファッションショーが、ワールド・ファッション・コレクションとして、31日から2日間、大阪市のマイドームおおさかで行われる。…」 との記事が掲載されていること。
(ヒ)毎日新聞大阪朝刊(1992年4月1日付)において「ワールド・ファッション・コレクション 一流ブランドの秋冬コレクションを紹介」との見出しの下「…『ワールド・ファッション・コレクション』(トータルファッション協会主催)が31日、大阪市中央区のマイドームおおさかで開かれた=写真。大阪・ミラノ姉妹都市提携10周年を記念して、イタリアのバレンチノ・ガラバーニの『オリバー』、フェンディーの『フェンディシメ』など一流ブランドの秋冬コレクションが紹介された。…」 との記事が掲載されていること。
(フ)読売新聞大阪朝刊(1992年4月4日付)において「手ごろな価格セカンドブランド ミラノ・ファッション・ショーで紹介/大阪」との見出しの下「…高級ブランドのイメージを残しながら価格は親ブランドに比べてぐっと手ごろな『セカンドブランド』を紹介するファッション・ショーが大阪市内で開かれた。トータルファッション協会が大阪・ミラノ姉妹都市提携十周年を記念して、フェンディの若者向けブランド『フェンディシメ』とバレンチノ・ガラバーニの『オリバー』を紹介した。世界的な景気の後退で高級品の売れ行きが鈍っているため、これまで富裕なマダム層を顧客にしてきた高級ブランドも買いやすい価格帯のセカンドブランドの開発に力を入れ始めている。…」 との記事が掲載されていること。
(ヘ)流通サービス新聞(1993年2月2日付)において「三喜商事、93春夏『ヴァレンティノ・ガラヴァーニ・アトリエ』コレクション」との見出しの下「輸入商社の三喜商事(東京都千代田区三番町6の5、社長堀田康彦氏、電03・3238・1381)は全国4都市で、イタリアのデザイナー、ヴァレンティノ・ガラヴァーニ氏のレディーステキスタイル(服地)ブランド『ヴァレンティノ・ガラヴァーニ・アトリエ』の93年春夏シーズンのフロアショーを開催した。『アトリエ』はテキスタイルに具体的なデザインイラストを付ける販売方法を取っている。同フロアショーは、そのデザインイラストを再現したコレクションで、春夏・秋冬の年2回、オーダーメード専門店や百貨店などの取引先を招いて開催している。ヴァレンティノ・ガラヴァーニ氏のテキスタイルブランドは、『アルタモーダ』、『ミスV』と『アトリエ』の三ブランドあり、すべて三喜商事が輸入販売している。…」 との記事が掲載されていること。
(ホ)流通サービス新聞(1997年1月14日付)において「ホテルCS戦略・パートII/ホテルニューオータニ-会員専用センター開設」との見出しの下「…ニューオータニのショッピング街にはヴァレンティノ・ガラバーニやジョルジオ・アルマーニなど内外有名ブランドショップが五十店ある。…」との記事が掲載されていること。
(マ)日刊工業新聞(1997年4月30日付)において「富士紡績、製品事業を拡大。男性下着を拡販、レディース向けも増産」との見出しの下「…富士紡績は製品事業を拡大する。・・・富士紡績の製品事業はB・V・Dを中心とするインナーウエアが六割、バレンチノ・ガラバーニのジーンズやスポーツ、カジュアルなどアウターウエアが四割の構成となっている。…」 との記事が掲載されていること。
(ミ)読売新聞(1998年2月3日付)において「98春夏パリコレオートクチュール 『豪華さ』世代で対照的(寄稿)」との見出しの下「…ヴァレンティノも、新しい社屋でサロン形式のショーを開いた。デザイナーのヴァレンティノ・ガラバーニは、昼の服にはワンピースのひだ奥にさりげなくビーズを施し、夜のドレスには、セミの羽のように薄い布にクモの巣をはりめぐらしたようなビーズのドレスを見せてくれた。かなりの重さだろうが、見た目にはとても軽やかなのは、高度な技術の結晶なのだろう。間近で見るからこそ、すばらしさがよくわかる。…」との記事が掲載されていること。
(ム)繊研新聞(1998年3月16日付)において「福井・鯖江眼鏡産地 ブランド事業に新しい流れ」との見出しの下「…シャルマン(本社鯖江市、堀川馨社長)は国内外に販路を拡大し、グループ年商が四百六十億円。『ヴァレンティノ・ガラバーニ』『ケンゾー』『エスプリ』など十六ブランドを販売している。…」との記事が掲載されていること。
(メ)日刊スポーツ新聞(2000年3月3日付)において「連載 パリコレ短信(5)原点に返った『バレンチノ』」との見出しの下「…バレンチノ 1932年イタリア生まれのバレンチノ・ガラバーニ氏が60年にスタート。故ジャクリーヌ・ケネディさんがオナシス氏との結婚式で着たレースのミニドレスは世界中の雑誌の表紙に取り上げられた。同氏はエリザベス・テーラーと親友で、91年、リズが8回目の挙式で着たウエディングドレスを制作した。『V』のブランドロゴでおなじみ。…」との記事が掲載されていること。
(モ)繊研新聞(2002年2月20日付)において「高島屋 大阪店に最大級の特選ゾーン開設、新規に20ブランド」との見出しの下「…高島屋大阪店は三月一日サウスタワーホテル内に、二十のインポートブランド(ブティック)で構成する『サロン・ル・シック・サウスタワー』を開設する。売り場面積は千五百平方メートル、初年度約十四億円の売上高を計画している。…パート3では、『シャネル』をはじめ、『セリーヌ』『ダンヒル』『ヴァレンティノ・ガラヴァーニ』など十四ブランド。…」 との記事が掲載されていること。
4 インターネット情報(2007年5月にインターネット検索を実施した。)
(ア)「Valentino Garabani ヴァレンティノ・ガラヴァーニ 解説・歴史 ヴァレンティノ・ガラヴァーニは1933年、北イタリアのヴォゲラ生まれ。パリ・オートクチュール組合学校で学んだ後、ジャン・デッセ、ギ・ラロッシュのアシスタントとして約10年働いた後、1959年独立。ローマにオートクチュールの店を開く。60年に最初のコレクションを発表。62年フィレンツェのピッティ宮殿で開かれた『白だけの服』が注目を集め一躍国際的に知られることとなる。…2001年春夏からディヒュージョンライン『ヴァレンティノ ローマ』を発表。ヴァレンティノのデザインの原点となっているローマをネーミングし、ヴァレンティノらしい優雅で洗練された世界に加え、若さあふれるコレクションとなっている。 … ショップリスト 旗艦店 サンローゼ赤坂 東京都千代田区紀尾井町4-1 ホテルニューオータニ・サンローゼ赤坂 TEL 03-3261-9156 インショップ 札幌三越5F特選サロン 札幌市中央区南1条西3-8 TEL 011-222-6888 インペリアルプラザ 東京東京都千代田区内幸町1-1-1 インペリアルプラザ2F TEL 03-3501-7070 新宿伊勢丹3F 東京都新宿区新宿3-14-1 TEL 03-3354-5303日本橋三越3F 東京都中央区日本橋室町1-4-1 TEL 03-3276-0636 日本橋高島屋4F 東京都中央区日本橋2-4-1 TEL 03-3281-1751 渋谷西武A館7F 東京都渋谷区宇田川町21-1 TEL 03-3462-3549 池袋西武6F 東京都豊島区南池袋1-28-1 TEL 03-3987-5739 銀座松屋4F 東京都中央区銀座3-6-1 TEL 03-3567-5025 小田急百貨店6F 東京都新宿区西新宿1-1-3 TEL 03-5325-2437 東急百貨店本店3F 東京都渋谷区道玄坂2-24-1 TEL 03-3477-3584 玉川高島屋SC店 東京都世田谷区玉川3-17-1 TEL 03-5717-6672 名古屋店 名古屋市中区錦3-6-29 サウスハウス 1F TEL 052-955-8550 京都高島屋2F 京都市下京区4条河原町西入間町52 TEL 075-255-0920 ジェイアール京都伊勢丹3F 京都市下京区烏丸通塩小路下る東塩小路町533-6 TEL 075-352-6286 梅田阪急4F 大阪市北区角田町8-7 TEL 06-6361-1446 リーガロイヤルホテルタカシマヤ 大阪市北区中ノ島5-3-68 TEL 06-6448-4721 大阪高島屋サロン・ル・シックサウスタワー5F 大阪市中央区難波5-1-60 南海サウスタワーホテル大阪 TEL 06-6646-5174 大丸神戸店 神戸市中央区播磨町29 TEL 078-391-1644 福屋八丁堀本店3F 広島市中区胡町6-26 TEL 082-246-6152 松山三越3F 愛媛県松山市一番町3-1-1 TEL 089-934-8064 タカシマヤサンローゼ博多2F 福岡市中央区渡辺通1-1-2 TEL 092-726-6000 (http://www.fashion-st.net/link/val.html)
(イ)「ファッション用語集◆1000◆ … ・ヴァレンティノ・ガラヴァーニ【Valentino Garavani】〔1933?.イタリア;ヴォゲラ〕パリ・クチュール組合学校卒業後、ジャン・デッセ、ギ・ラロッシュのもとで修行を積み、’59年に独立しました。ローマにオート・クチュール・メゾンを構えて、’60年には初のコレクションを発表してました。’62に発表された「白だけの服」と名付けられた“白一色”のコレクションは意表をつく演出で大成功をおさめ、〈ヴァレンティノ〉の名を国際的に知らしめるものとなりました。良質の素材からつくり出される洗練されたエレガンスは、シンプルな中にも優雅や女性らしさを兼ね備え、多くの女性達の支持を受けています。(http://www.wamasa.com/fash/2005/09/post_99.html)
(ウ)「Valentino 1932年、ヴォゲラ(イタリア)の生まれ。本名ヴァレンティノ・ガラヴァーニ。エレガントなイヴニングドレスやクラシックなデザインで、40年以上もファッション界のトップに君臨してきた。子どものころからファッションや絵画、建築などに興味を持っていた。ミラノでファッション・デザインとフランス語を学び、ファッションを勉強するためにパリへ渡る。学生時代にIWS(国際羊毛事務局)で高い評価を得たことがきっかけで、50年からジャン・デッセの下で働くことになった。5年間後、『ギ・ラロッシュ』に移籍し、60年には自身のブランドを立ち上げた。初のコレクションはローマで発表、撮影で当地を訪れていたエリザベス・テイラーの目に止まったことで、彼のサクセス・ストーリーが始まった。 … 60年代を代表するデザイナーのひとりとなったヴァレンティノは、ミニスカート全盛のトレンドに逆らって、床まで届くロングスカートにこだわった。テーマ・カラーの「ヴァレンティノ・レッド」や白黒のシンプルなコントラストも永遠のものだ。」(http://www.vogue.co.jp/people/valentino.html)
(エ)「Valentino GARAVANI ヴァレンティノ・ガラヴァーニ ブランドネクタイの中でも、ラインアップの多様さ・贅沢な材質を惜しみなく使った贅沢さで定評あるヴァレンティノ。生地のボリュームに滑らかな質感と、どれをとっても一級品のネクタイばかり。カジュアルなものから、フォーマルなものまで幅広く取り揃えました。豪華でありながらもさりげないデザインは、貴方のスーツ姿をシャープに、かつ美しく演出いたします。」(http://www.e-necktie.jp/necktie/valentino/index.html)
(オ)「VALENTINO … 夏の白昼夢、憧れのヴァレンティノ どこまでも洗練されたモダンクラシックの世界を追い求めるヴァレンティノ・ガラヴァーニ。その美意識が織りなすエレガントで知的なスタイル、特別な時間への憧れ、贅沢なリラックスをあなたへ。 … ヴァレンティノ・ガラヴァーニ 精練されたモダンクラシックの世界を。ヴァレンティノ【玄関マット ジェネローソFH1861】68×120cm 15,750円 税込 送料込 … ヴァレンティノ・ガラヴァーニ 精練されたモダンクラシックの世界を。 ヴァレンティノ【ジェネローソ リビングシート LN1801】45×45cm 5,145 円 税込 送料別 … ヴァレンティノ・ガラヴァーニ 精練されたモダンクラシックの世界を。 ヴァレンティノ【エスティーヴォ フロアークッション LL1808】55×55cm 8,190 円 税込 送料別 … 」(http://item.rakuten.co.jp/neore/c/0000000424/)
(カ)「VALENTINO ホテルニューオータニ博多店 ファッションの世界最高峰であるヴァレンティノ・ガラヴァーニのワンブランドショップ。福岡で30年以上に渡り毎シーズンのコレクションをご紹介して参りました。 九州で唯一のブティック。婦人を中心に、紳士の単品も揃えてあります。 福岡市中央区渡辺通り1丁目1-2 ホテルニューオータニ博多サンローゼ2階 」(http://www.horaya.co.jp/file/boutiques.html)
(キ)「ヴァレンティノ 銀座が’05年12月2日(金)、オープン … オートクチュールメゾンの最高峰として知られる、イタリアの名門ブランド『ヴァレンティノ』。ハイパーラグジュアリーな素材を惜しみなく用い、シンプルななかにも優雅さ、極上のエレガンスを醸し出すデザインはジェニファー・ロペス、ペネロペ・クルス、ジュリア・ロバーツなど世界のセレブリティに愛され、時代を超えて世界中の女性たちを虜にし続けている。その『ヴァレンティノ』が’05年12月2日(金)、銀座・並木通りに新しいブティックをオープンした。 … 1階にはアクセサリーライン『ヴァレンティノ ガラヴァーニ』のバッグ、シューズなど小物が揃う… 」(http://www.elle.co.jp/home/fashion/news/bd/?news=05_1202)
(ク)「VALENTINO ヴァレンティノ … ジャクリーヌ・ケネディ、エリザベス・テイラー、ブルック・シールズ、ジナ・ロロブリジータ、モニカ・ヴィッティ、ロスチャイルド、モナコのカトリーヌ大妃、イギリスのダイアナ妃など、世界のトップレディーを魅了してきたクチュリエの最高峰。ヨーロッパをはじめとする世界の社交界では憧れの的となっているヴァレンティノは、名実ともに『世界のトップ・デザイナー』として君臨している。北イタリアのヴォゲラ生まれ。その輝かしいキャリアは1959年、ローマのアトリエハウスからはじまった。1967年にはファッション界のオスカーとして多くの憧憬を集める『ニーマン・マーカス賞』を受賞。
翌1968年のホワイトコレクションにより世界の注目を浴びた。その才能を誰よりも早く認識したアメリカのファッション プレスは、ヴァレンティノを『真実の新発見』と絶賛する。またこのコレクションで彼は初めて、『勝利の象徴である“V”』を自分のマークとして採用。2大雑誌『TIME』『LIFE』の表紙を飾り、『キング・オブ・デザイナー』の地位を確立した。… さらに2000年、CFDA(アメリカ ファッションデザイナーズ協会)より生涯功労賞が贈られた。このように数々の賞によって証明されてきたヴァレンティノの類いまれなる創造性は、今後もさらに輝きを増し、高まっていくにちがいない。」(http://www.vbj.co.jp/history/index.html)
5 以上の事実によれば、「VALENTINO」の表示は,本願商標の出願日の当時、ヴァレンティノ・ガラヴァーニ又はそのデザインに係る商品群に使用されるブランドの略称を表すものとして、我が国の取引者及び需要者の間に広く認識されており、その状態が現在においても継続していると認められる。

第4 証拠調べ通知に対する請求人の意見の概要
1 請求人は、審判官が証拠調べ通知書によって提示した数々の事実を否定するものでなく、「VALENTINO GARAVANI」商標の著名性も争わないが、「VALENTINO」のみの表示が「VALENTINO GARAVANI」の略称を表すものではないと主張してきたが、請求人の主張は受け入れられなかった。
請求人が納得できないのは、「VALENTINO GARAVANI」商標とは類似しておらず、かつ、長年継続して使用している本件商標について、「VALENTINO」の表示が「VALENTINO GARAVANI」の略称を表すものとして認識されているとの一事をもって、本願商標が、商標法第4条第1項第15号に該当するとして拒絶されねばならないかということであり、商品の出所につき混同を生ずるおそれがあるとの理由が示されていない。「VALENTINO」のみの表示が「VALENTINO GARAVANI」の略称を表すものとして認識されているとは到底いえないと主張したが、受け入れられなかった。
2 本件商標は「VALENTINO GARAVANI」商標とは類似しておらず、かつ、長年継続して使用しているにもかかわらず、「VALENTINO GARAVANI」商標と商品の出所につき混同を生ずるおそれがあると判断されているが、審判官は、その具体的な理由を示していない。
3 請求人は、本件商標の採用のいきさつについて説明し、1982年(昭和57年)から使用を開始し、1985年(昭和60年)からはライセンス事業が軌道にのり各種の商品展開をしていること、及び取引の実情について詳細に説明すると共に、数多くの使用実績を示す証拠を提出した。
本件商標は、使用開始してすでに25年目になり、今日まで、引き続き使用し、かつ、宣伝広告にも力を入れ、一般の人々が行き来する地下鉄ホームや構内のショーウインドや電照板への掲出、地下鉄車内やバス車内の広告(第37号証?第41号証)など、毎日、大勢の人々の目に触れているという事実は無視できないものと思料する。
取引の実情については、すでに提出済みの第13号証ないし第15号証のライセンスブランド市場におけるマーケティング調査による数字及び分析結果で明らかなように、本件商標は、ライセンスブランドの強さを発揮しているブランドのーつであると評価され、市場にすっかり定着しているものである。
4 審判官は、「VALENTINO GARAVANI」の著名性のみに着目するのではなく、本件商標の使用実績や取引の現実をも十二分に検証し、「VALENTINO GARAVANI」との間における取引者・需要者層の相違、商品群の相違、価格の相違などを基準として総合的に判断するべきである。そうすれば、「VALENTINO GARAVANI」と本件商標との相違を明確に理解できるものと思料する。
5 審判官は、「VALENTINO」の表示は、ヴァレンティノ・ガラヴァーニ又はそのデザインに係る商品群に使用されるブランドの略称を表すものとして、我が国の取引者及び需要者の間に広く認識されていると認定した。このことは、「VALENTINO」といえば、著名な「VALENTINO GARAVANI」を認識することになるということであるから、「VALENTINO GARAVANI」と異なる商標は埒外ということになる。すなわち、この認定判断に従えば、「VALENTINO」のみの表示に接する取引者・需要者は、「VALENTINO GARAVANI」を指しているものと認識し、それ以外の商標に対しては、例え、「VALENTINO」の文字を有するといえども、「VALENTINO GARAVANI」とは異なる商標であることを明確に認識することができるということになる。
6 商標審査基準によれば、商標法第4条第1項第15号にいう「他人の業務に係る商品又は役務と混同を生ずるおそれがある場合」とは、「その他人の業務に係る商品又は役務であると誤認し、その商品又は役務の需要者が商品又は役務の出所について混同するおそれがある場合のみならず、その他人と経済的又は組織的に何らかの関係がある者の業務に係る商品又は役務であると誤認し、その商品又は役務の需要者が商品又は役務の出所について混同するおそれがある場合をもいう。」と説明されている。
7 本件商標は、出願後あるいは登録後に使用することを予定していたものではなく、出願時点では、使用開始後21年も経過しており、取引者・需要者にはすでに認知されている商標であり、将来の「おそれ」を論じる余地はないものである。
8 商標法の目的は、長年の使用により商標に化体した信用を保護することにあるが、本件商標はまさに商標法により保護されてしかるべき信用を維持している。もし、出所の混同を生ずるおそれがあるのであれば、使用開始してまもなく、取引者・需要者をして誤認・混同を生ぜしめていたものと思われるが、使用開始後25年、そのような問題は全くなく、我が国の取引者・需要者に迷惑をかけたことは一度もなく、「GIANNI VALENTINO」として認識され、取引市場に定着しているブランドの一つである。
以上のとおり、「VALENTINO」の文字を含んでいるとの一事をもって、本願商標が拒絶される理由は全くないものと確信する。
9 本願商標は、「図形/GIANNI VALENTINO」であり、「VALENTINO」とのみ略して使用することは決してなく、かつ、「ヴァレンティーノ」と略して称することも決してない。略すとすれば、「GIANNI」、「ジアンニ」であり、取引者・需要者からも「ジアンニ」と指称される。
10 以上のとおり、本願商標は、「VALENTINO GARAVANI」商標とは、商品の出所につき混同を生ずるおそれはない。

第5 当審の判断
1 「Valentino(ヴァレンティノ)」の著名性について
前記第3の職権による証拠調べによれば、以下の事実が認められる。
(1)Valentino Garavani(ヴァレンティノ・ガラヴァーニ)は、1933年、北イタリアのヴォゲラで生まれ、パリ・オートクチュール組合学校で学んだ後、ジャン・デッセ、ギ・ラ・ロッシュのアシスタントとして約10年働き、1959年独立し、ローマにオートクチュールの店を開く。1960年に最初のコレクションを発表し、1962年フィレンツェのピッティ宮殿で開かれた『白だけの服』が注目を集め一躍国際的に知られることとなる。そして、1967年(昭和42年)には、デザイナーとして最も栄誉があるとされる「ファッションオスカー(Fashion Oscar)」を受賞し、ライフ誌、ニューヨークタイム誌等著名な新聞、雑誌に「Valentino Garavani」の作品として掲載され、「Valentino Garavani」と共に「Valentino」の名は世界に知れわたった。その後、2001年春夏からディヒュージョンライン『ヴァレンティノ ローマ』を発表した。
我が国においても、昭和51年9月に、ヴァレンティノ・ガラバーニの76秋冬コレクションが、大阪ロイヤルホテルで開かれ新聞各社が報道している。
また、「Valentino Garavani」のデザインによる商品は、紳士物も始め、アクセサリー、バッグ、宝石類、香水、化粧品、家具、布地、インテリア、ベルト、婦人服、紳士服、ネクタイ、靴、装身具、手袋、ボールペン、万年筆、シャープペン、靴下、眼鏡フレーム、ライター、傘、ハンカチ、下着、小物入れ、シガレットケース等その仕事の幅は非常に広範囲にわたっている。
そして、「Valentino Garavani」及び「ヴァレンティノ ガラヴァーニ」、その略称である「VALENTINO(Valentino)」又は「ヴァレンティノ(バレンチノ)」は、各種ファッション雑誌、新聞記事等において、ファッション関連の商品のデザイナー「Valentino Garavani(ヴァレンティノ ガラヴァーニ)」の略称として、また、同人のデザイナーブランドである「Valentino Garavani」及び「ヴァレンティノ ガラヴァーニ」を示す表示として、繰り返し使用されている。
以上認定のとおり、「VALENTINO」、「ヴァレンティノ」は、有名なファッションデザイナーである「Valentino Garavani」「ヴァレンティノ ガラヴァーニ」のデザインに係る商品のブランドの略称として、本願商標の登録出願日前より、我が国の婦人服、紳士服その他のファッション関連の商品の取引者、需要者において周知、著名なものと認められ、その著名性は、現在においても継続しているとみるのが相当である。
2 出所の混同について
(1)本願商標について
本願商標は、前記のとおりの構成よりなるところ、その構成中に世界的に著名なデザイナーであり、かつそのデザインに係る商品のブランドの著名な略称である「VALENTINO」の文字を有するものである。そして、該「VALENTINO」の文字に接した取引者、需要者は、該文字部分を「VALENTINO GARAVANI」に係る「VALENTINO」の表示と把握、認識し、特に注意を強く引くものである。
(2)指定商品について
本願商標の指定商品は、「眼鏡」、「織物」、「なべ類,コーヒー沸かし(電気式又は貴金属製のものを除く。),鉄瓶,やかん,食器類(貴金属製のものを除く。),携帯用アイスボックス,米びつ,食品保存用ガラス瓶,水筒,魔法瓶」等の台所用品、日用品とするものであるところ、該商品の需要者は、一般の消費者であると認められる。一方、「Valentino Garavani」「ヴァレンティノ ガラヴァーニ」のデザインに係る商品の需要者も、一般の消費者と認められる。
さらに、「眼鏡」はいうまでもなく、近時、食器類等の台所用品や日用品において、ファッション関連のブランド(エルメス、ルイ・ヴィトン)や著名なデザイナー名を表示した商品がみられる。
そうとすると、本願商標の指定商品と「Valentino Garavani」「ヴァレンティノ ガラヴァーニ」のデザインに係るファッション関連商品は、取引者・需要者を共通にし、密接な関連性を有するものといわなければならない。
(3)本願商標の構成態様及び上記商品の取引の実情よりすれば、本願商標をその指定商品について使用した場合は、これに接する取引者及び需要者は、その構成中の「VALENTINO」の文字部分に強く印象付けられ、「ヴァレンティノ」とも呼ばれる「Valentino Garavani(ヴァレンティノ ガラヴァーニ)」のブランドを連想、想起することは明らかであり、該商品が「Valentino Garavani(ヴァレンティノ ガラヴァーニ)」のブランドの一つないしは、兄弟ブランドであるとの誤解を生ずるか、あるいは「Valentino Garavani(ヴァレンティノ ガラヴァーニ)」、もしくはその関連会社と組織的、経済的に何らかの関係がある者の業務に係る商品であるかのように認識する可能性が極めて高いというべきである。
3 請求人の主張について
(1)請求人は、本件審判請求書及び証拠調べ通知に対する意見書において、要旨次のように主張している。
(ア)証拠調べ通知の各証拠をもって、「VALENTINO」のみが、「Valentino Garavani」の略称を表すものとして認識されていないこと。
(イ)また、「Valentino Garavani(ヴァレンティノ ガラヴァーニ)」以外の、「VALENTINO」の文字を含むデザイナーは、その使用するブランドについて、他のデザイナーに係る商品と混同を避けるため、一連で使用し、棲み分けを図っていること、本願商標は、登録商標として他類で登録を有すること、及び「GIANNI VALENTINO」は、新人デザイナーのときにその才能が発掘され、請求人の自社ブランドとして使用することで出発し、ブランドの業務拡大を目指してライセンス事業へと拡大し、「繊研新聞」への継続的広告掲載や大阪の地下鉄御堂筋線長堀橋駅、難波駅の電照看板、大阪市営地下鉄と市営バスの全車両にイべントポスター広告を掲出し、地下鉄梅田駅のショーウインドや東京営団地下鉄の人形町、浜松町の電照看板への広告を行い、大勢の人、しかも一般の人々が行き来する地下鉄ホームや構内のショーウインドや電照板への広告を行ってったことにより、株式会社矢野経済研究所の「2001年版/ライセンスブランド全調査」によれば、「GIANNI VALENTINO」(「ジャンニバレンチノ」と表示されている)は、2000年度ライセンスブランド売上高ランキングでは、116ブランド中、年商250億円で「第7位」にランクされていること等を挙げ、「GIANNI VALENTINO」は一体の商標として、「VALENTINO GARAVANI」と同程度に、本願出願日である平成15年10月2日前には、取引者・需要者の間に広く知られた周知の商標となっていること。
(2)しかしながら、(ア)については、上記第5 1で認定したとおり、「VALENTINO(ヴァレンティノ)」は、「Valentino Garavani(ヴァレンティノ ガラヴァーニ)」の略称として、ファッション関連の商品分野の取引者及び需要者の間に極めて著名である。また、「Valentino Garavani(ヴァレンティノ ガラヴァーニ)」以外の、「VALENTINO」の文字を含むデザイナーに係るブランドが、単に「ヴァレンティノ」若しくは「VALENTINO」と略称されている事実は存在しない。
そうとすれば、「VALENTINO」「ヴァレンティノ」の表示から、取引者及び需要者は、直ちに「Valentino Garavani(ヴァレンティノ ガラヴァーニ)」ないしは、同デザイナーのデザインに係る商品群について使用される「VALENTINO(ヴァレンティノ)商標」を想起することは明らかである。
(イ)については、「GIANNI VALENTINO」が、イタリア国ミラノ在のデザイナーであることは認められるものの、「VALENTINO」が、著名なファッションデザイナー「Valentino Garavani(ヴァレンティノ ガラヴァーニ)」に係る表示として取引者、需要者に広く知られていることと同程度に「GIANNI VALENTINO」が広く知られているとは認め難たい。
さらに、「繊研新聞」の広告掲載も単にライセンス事業に係る内容であり、大阪の地下鉄のショーケースには紳士用被服等展示されているものの一箇所のみであり、地下鉄、市バスの広告についても、イベントのスポンサーとしての一時的な掲載であって、「GIANNI VALENTINO」として本件指定商品との関係において独自の自他商品の識別性を獲得しているとは認められない。
加えて、株式会社矢野経済研究所の「2001年版/ライセンスブランド全調査」において、2000年度ライセンスブランド売上高ランキングで、116ブランド中、年商250億円で「第7位」にランクされていることについては、我が国におけるライセンス事業全般の売り上げ及び順位を示したものにすぎない。
そうとすると、「GIANNI VALENTINO」は、請求人の所有するライセンスブランドの一つにすぎず、本願出願日である平成15年10月2日前及び現在において、「VALENTINO GARAVANI」と同程度に取引者・需要者の間に広く知られたデザイナー名又は商標とは認め難いものである。
以上のとおり、請求人の上記主張は何れも採用できない。
4 むすび
本願商標は、これをその指定商品について使用するときは、「Valentino Garavani(ヴァレンティノ ガラヴァーニ)」の略称として知られる「VALENTINO」を使用した商品であるかのごとく誤認し、「Valentino Garavani(ヴァレンティノ ガラヴァーニ)」、もしくはその関連会社と組織的、経済的に何らかの関係がある者の業務に係る商品であるかのよう商品の出所の混同を生ずるおそれがあるものといわなければならない。
したがって、本願商標が商標法第4条第1項第15号に該当するとして、本願を拒絶した原査定は妥当であり、これを取消すことはできない。
よって、結論のとおり審決する。
別掲 別掲 本願商標



審理終結日 2009-08-10 
結審通知日 2009-08-11 
審決日 2009-09-01 
出願番号 商願2003-85939(T2003-85939) 
審決分類 T 1 8・ 272- Z (Y03080912141620212427)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 飯山 茂 
特許庁審判長 芦葉 松美
特許庁審判官 内山 進
岩崎 良子
商標の称呼 ジイブイ、ジャンニバレンチノ、ジアンニバレンチノ、ジャンニ、ジアンニ、バレンチノ 
代理人 川村 恭子 
代理人 佐々木 功 

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