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審決分類 審判 査定不服 外観類似 取り消して登録 X09
審判 査定不服 称呼類似 取り消して登録 X09
審判 査定不服 観念類似 取り消して登録 X09
管理番号 1201919 
審判番号 不服2008-26890 
総通号数 117 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 商標審決公報 
発行日 2009-09-25 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2008-10-21 
確定日 2009-08-07 
事件の表示 商願2007-125590拒絶査定不服審判事件について、次のとおり審決する。 
結論 原査定を取り消す。 本願商標は、登録すべきものとする。
理由 1 本願商標
本願商標は、「妖怪大激戦」の漢字を横書きしてなり、第9類に属する願書に記載の商品を指定商品として、平成19年12月19日に登録出願されたものである。

2 引用商標
原査定において本願の拒絶の理由に引用した登録第4055954号商標は、(以下「引用商標」という。)は、「妖怪大決戦」の漢字を横書きしてなり、平成7年12月7日登録出願、第28類に属する商標登録原簿記載の商品を指定商品として同9年9月12日に設定登録されたものであり、その後、同19年8月14日に存続期間の更新登録がなされ、現に有効に存続しているものである。

3 当審の判断
本願商標は、前記1のとおり「妖怪大激戦」の漢字を同じ書体、同じ大きさ、等間隔で外観上まとまりよく一体的に表されており、該文字に相応して「ヨウカイダイゲキセン」の称呼を生ずるものである。そして、その構成中の「妖怪」の文字は、「人の理解を超えた不思議な現象や不気味な物体。化け物。」(「大辞泉」株式会社小学館 1998年12月1日発行)を意味し、「激戦」の文字は「はげしい戦い。」(前出「大辞泉」)などの意味を有する語として一般に親しまれた語であるから、全体として、「妖怪の大規模なはげしい戦い」くらいの意味合いを理解させるものである。
一方、引用商標は、前記2のとおり「妖怪大決戦」の漢字を一連にまとまりよく横書きしてなるところ、その構成文字に相応して「ヨウカイダイケッセン」の称呼を生ずるものである。そして、その構成中の「妖怪」の文字は、「人の理解を超えた不思議な現象や不気味な物体。化け物。」(前出「大辞泉」)を意味し、「決戦」の文字は「最終的な勝敗を決するために戦うこと。また、その戦い。」(前出「大辞泉」)の意味を有する語として広く知られている語であるから、全体として、「妖怪の大規模な最後の戦い」くらいの意味合いを理解させるものである。
そこで、本願商標と引用商標とを比較するに、称呼については、両者は、共に10音からなる音構成において、第7音及び第8音目の「ゲキ」と「ケッ」の音に差異を有するところ、本願商標は「ゲ」の濁音の次に、後舌面を軟口蓋に接し破裂させて発する無声子音(k)と母音(i)との結合した音節である「キ」の音が付随することから、「ゲ」と「キ」の音が一音ごとにはっきりと発音され明瞭に聴取されるものであり、引用商標は「ケッ」と促音を伴って詰まるように強く発音される部分であるから、後半に位置する音であるとしても、該差異音が称呼全体に及ぼす影響は決して小さいものとはいえない。加えて、本願商標及び引用商標を構成する漢字「激」及び「決」のそれぞれの意味合いの相違から、これに接する需要者・取引者は前記音の差異を十分認識し、区別するものというのが相当である。
そうすると、両者をそれぞれ一連に称呼したときには、全体の音調、音感が相違するから、称呼において聴き誤るおそれはないものというべきである。
次に、観念においてみるに、本願商標は「妖怪の大規模なはげしい戦い」程度の意味合いを認識させるのに対し、引用商標は、「妖怪の大規模な最後の戦い」程度の意味合いを認識させるものであるから、両者は、観念においても相紛れるおそれのない非類似の商標であるといえる。
そして、外観については、第5文字目における「激」及び「決」の一文字の相違であるが、漢字は表意文字で一つ一つが特定の意味を表すものであるところ、「激」及び「決」のそれぞれの漢字は、よく知られ、親しまれたものであるから、需要者として通常の注意力をもってすれば、その外観を見誤ることはないというべきである。
そうすると、本願商標と引用商標とは、その称呼、観念及び外観のいずれについても相紛れるおそれのない非類似の商標といわなければならない。
したがって、本願商標が商標法第4条第1項第11号に該当するとの原査定の拒絶の理由をもって、本願商標を拒絶することはできない。
その他、政令で定める期間内に本願について拒絶の理由を発見しない。
よって、結論のとおり審決する。
審決日 2009-07-23 
出願番号 商願2007-125590(T2007-125590) 
審決分類 T 1 8・ 261- WY (X09)
T 1 8・ 263- WY (X09)
T 1 8・ 262- WY (X09)
最終処分 成立  
前審関与審査官 鈴木 斎 
特許庁審判長 井岡 賢一
特許庁審判官 清川 恵子
末武 久佳
商標の称呼 ヨーカイダイゲキセン 

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