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審決分類 審判 全部申立て  登録を維持 Y03
審判 全部申立て  登録を維持 Y03
管理番号 1162658 
異議申立番号 異議2006-90676 
総通号数 93 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 商標決定公報 
発行日 2007-09-28 
種別 異議の決定 
異議申立日 2006-12-18 
確定日 2007-08-06 
異議申立件数
事件の表示 登録第4994112号商標の商標登録に対する登録異議の申立てについて、次のとおり決定する。 
結論 登録第4994112号商標の商標登録を維持する。
理由 1 本件商標
本件商標は、「セレクトリップス」の文字を標準文字により表してなり、平成17年4月26日に登録出願され、第3類「リップクリーム」を指定商品として平成18年10月6日に設定登録されたものである。

2 登録異議申立ての理由の要点
本件商標は、その指定商品に使用するときは、「複数の色から需要者が自由に選べる口唇用商品」を直感させ、単に商品の形状、品質を表示するにすぎないものであるから、商標法第3条第1項第3号に該当する。また、「複数の色から需要者が自由に選べる口唇用商品」以外の商品に使用するときは商品の品質について誤認を生ずるおそれがあるから、同法第4条第1項第16号に該当する。

3 当審の判断
本件商標は、上記1のとおりの構成からなるところ、構成各文字は外観上まとまりよく一体に表現されていて、しかも全体をもって称呼してもよどみなく一連に称呼できるものである。そして、たとえ、構成中の「セレクト」の文字が「選ぶ、選択する」の意味を有し、「リップ(ス)」の文字が「唇、口」の意味を有する外来語として知られているとしても、かかる構成においては特定の商品又は商品の品質、形状等を具体的に表示するものとして直ちに認識し理解できるものともいい難いところであるから、むしろ構成全体をもって不可分一体の一種の造語を表したものとして認識し把握されるとみるのが自然である。
なお、登録異議申立人(以下「申立人」という。)は、「アイシャドウ、マニキュア、ファンデーション等の本類の商品においては、・・・『複数の色から需要者が自由に選べる商品』を表す語として『セレクト』の語が普通に使用され、認識されている」旨主張し、証拠を提出しているが、本件商標の指定商品は、アイシャドウ、マニキュア、ファンデーションとは別異の範疇に属する商品たる「リップクリーム」であるし、申立人の提出に係る証拠を徴しても、本件商標の指定商品を取り扱う業界において、「セレクト」の文字が、申立人のいう上記意味合いの語としてないしは商品の形状、品質等を具体的に表示するために普通に使用されている事実は見出せないから、申立人の主張は採用することができない。
そうすると、本件商標は、その指定商品について使用する場合には、自他商品の識別標識としての機能を十分に果たし得るものというべきであり、また、商品の品質について誤認を生ずるおそれもないものと判断するのが相当である。
したがって、本件商標は、商標法第3条第1項第3号及び同法第4条第1項第16号のいずれの規定にも違反して登録されたものではないから、同法第43条の3第4項の規定に基づき、その登録を維持すべきものである。
よって、結論のとおり決定する。
異議決定日 2007-07-19 
出願番号 商願2005-37599(T2005-37599) 
審決分類 T 1 651・ 272- Y (Y03)
T 1 651・ 13- Y (Y03)
最終処分 維持  
前審関与審査官 酒井 福造野口 美代子 
特許庁審判長 小林 和男
特許庁審判官 石田 清
小川きみえ
登録日 2006-10-06 
登録番号 商標登録第4994112号(T4994112) 
権利者 株式会社近江兄弟社
商標の称呼 セレクトリップス 
代理人 井滝 裕敬 
代理人 松尾 和子 
代理人 熊倉 禎男 
代理人 中村 稔 

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