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審決分類 審判 全部申立て  登録を維持 Y03
審判 全部申立て  登録を維持 Y03
管理番号 1155847 
異議申立番号 異議2006-90608 
総通号数 89 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 商標決定公報 
発行日 2007-05-25 
種別 異議の決定 
異議申立日 2006-11-21 
確定日 2007-03-19 
異議申立件数
事件の表示 登録第4982693号商標の商標登録に対する登録異議の申立てについて、次のとおり決定する。 
結論 登録第4982693号商標の商標登録を維持する。
理由 1 本件商標
本件登録第4982693号商標(以下「本件商標」という。)は、「白金」の文字を標準文字で表してなり、平成18年1月11日に登録出願、第3類「せっけん類,化粧品」を指定商品として、同年9月1日に設定登録されたものである。

2 登録異議の申立ての理由の要旨
登録異議申立人(以下「申立人」という。)は、要旨以下のように主張し、証拠方法として甲第1号証ないし同第4号証を提出している。
本件商標は、漢字で「白金」と横書きしてなるものであるが、「白金」は、原子番号78であって、灰白色を帯びた鮮明な光沢を有する貴金属を表すものであることは明白なところである。
しかるに、本件商標とその指定商品との関連を鑑みるに、「白金」は、クリーム、美容液、化粧水等のその指定商品の原材料として使用されているとともに化粧品の成分の名称として「白金」の語は使用されているものである(甲第1号証ないし同第4号証)。
すなわち、本件商標「白金」は、これをその指定商品中「白金を原料とした商品」に使用するときには、単に商品の原材料、品質を表す標章にすぎないものであって、商標法第3条第1項第3号に該当するものである。
また、万一本件商標「白金」を、「白金」を原料としないその指定商品に使用するときには、あたかもその商品が「白金を原材料とした商品」であるかの如く直感させ、その商品の品質について誤認を生ずるおそれのあることは明白であって、同法第4条第1項第16号に該当するものである。

3 当審の判断
本件商標は、前記1のとおり、「白金」の文字を書してなるところ、「金属元素の一。原子番号七八。灰白色を帯び、鮮明な光沢をもつ貴金属で展性・延性に富む。」(広辞苑第五版 岩波書店発行)の意味を容易に理解させるものであるとしても、申立人の提出した甲各号証によっては、「白金」がクリーム、美容液、化粧水等の原材料や化粧品の成分の名称として普通に使用されていることを直ちに理解、認識させると認めるに足りないものといわざるを得ない。
また、職権をもって調査するも、「白金」の語が、本件商標の指定商品の原材料、品質等を表示するためのものとして、その登録査定時に、取引上普通に使用されていたという事実を発見することができなかった。
そうすると、本件商標は、その指定商品との関係からみて、特定の商品の原材料、品質等を具体的に表示するものということはできず、これをその指定商品のいずれについて使用しても、自他商品の識別標識としての機能を果たし得るものであり、かつ、商品の品質について誤認を生じさせるおそれはないものといわなければならない。
したがって、本件商標の登録は、商標法第3条第1項第3号及び同法第4条第1項第16号に違反してされたものではないから、同法第43条の3第4項の規定により、維持すべきものとする。
よって、結論のとおり決定する。
異議決定日 2007-02-27 
出願番号 商願2006-1105(T2006-1105) 
審決分類 T 1 651・ 13- Y (Y03)
T 1 651・ 272- Y (Y03)
最終処分 維持  
前審関与審査官 小川 敏 
特許庁審判長 澁谷 良雄
特許庁審判官 山本 良廣
石田 清
登録日 2006-09-01 
登録番号 商標登録第4982693号(T4982693) 
権利者 株式会社ナノイー社
商標の称呼 シロガネ、ハッキン 
代理人 菅野 中 

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