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審決分類 審判 査定不服 商4条1項16号品質の誤認 登録しない Z24
審判 査定不服 商3条1項3号 産地、販売地、品質、原材料など 登録しない Z24
管理番号 1081829 
審判番号 不服2000-13988 
総通号数 45 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 商標審決公報 
発行日 2003-09-26 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2000-09-04 
確定日 2003-07-11 
事件の表示 平成11年商標登録願第64836号拒絶査定に対する審判事件について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。
理由 1 本願商標
本願商標は、「BINCHO COTTON」の欧文字及び「備長コットン」の文字を二段に横書きしてなり、第24類に属する願書記載のとおりの商品を指定商品として、平成11年7月19日に登録出願され、その後、指定商品については、同12年11月7日付け手続補正書により、第24類「綿布製織物,綿布製不織布,綿布製ろ過布,綿布製身の回り品,綿織物製テーブルナプキン,綿布製ふきん,綿布製敷布,綿布製布団カバー,綿布製布団側,綿布製まくらカバー,綿織物製いすカバー,綿織物製壁掛け,綿布製カーテン,綿布製テーブル掛け」と補正されたものである。

2 原査定の拒絶理由の要点
原査定は、「本願商標は、『BINCHO COTTON』と備長炭の略である『備長』の文字と『綿』の意味を持つ英語の『COTTON』の表音と認められる『コットン』の文字とを組み合わせた『備長コットン』の文字を書してなるところ、近時、備長炭の持つ脱臭効果や遠赤外線効果等の機能を利用した製品が製造・販売されている事実が認められることから、これに接する取引者・需要者は『備長炭を使用した綿製の製品』程度の意味合いを理解するに止まるから、これをその指定商品中、前記文字に照応する商品に使用しても、自他商品を識別する標識としての機能を具有しない。したがって、本願商標は、商標法第3条第1項第3号に該当し、前記商品以外の商品に使用するときは、商品の品質の誤認を生じさせるおそれがあるので、商標法第4条第1項第16号に該当する。」旨認定、判断して、本願を拒絶したものである。

3 当審の判断
(1)本願商標は、「備長コットン」の文字を下段に、それを欧文字で表したものと認められる「BINCHO COTTON」の文字を上段に書してなるところ、その構成中の「備長」の文字は、備長炭の略として知られているものであり(広辞苑第五版及び大辞林第二版の「びんちょう」の項に「〈備長〉備長炭の略」の記載)、また、「コットン(COTTON)」の文字は、「綿」の意味を持つ語として、日常的に親しまれ、使用されている語であって、本願の指定商品との関係においてはその商品が綿製であることを表示したものと容易に認識させるものである。
そして、近年、備長炭の持つ脱臭効果や遠赤外線効果、マイナスイオン発生による癒し効果等の機能を利用した多くの製品が研究開発され、販売されている事実が認められ、繊維関連商品に関しても、備長炭を内部にいれたシートやまくらなどの商品が「備長炭」の表示と共に販売されていること、さらに、備長炭を練り混んだり付着させた繊維などが研究開発され、当該繊維を使用した製品、例えば、タオル、カーテン、下着、靴下、シャツ、サポーターなどの商品が「備長炭」の表示と共に販売されている実情がある。
(2)このことは、例えば、次の新聞記事及びインターネットの掲載情報等からも裏付けられる。
(ア)「瀧淀紳士服“エコロジーウェア”拡大、和紙100%や竹・炭混紡」の見出しで、「…備長炭入り混紡糸使いによるメンズウェアも開発。…また、備長炭を原料とした混紡素材も、オーガニックコットンとブレンドしている。…」の記載(1999年11月24日繊研新聞(繊研新聞社、以下同じ))。
(イ)「【インナーファッション】 量販店主販路の靴下メーカー」の見出しで、「…消臭効果のある備長炭糸を使ったソックスや…オーガニック綿のエコロジーソックスを出す。…」の記載(2000年5月11日繊研新聞)。
(ウ)「オーミケンシ 備長炭でいやし繊維開発、レーヨンに練り込み」の見出しで、「…備長炭をレーヨンに練り込んだ『紀州備長炭』繊維を開発、癒(いや)しの繊維として発売する。…」の記載(2001年1月5日繊研新聞)。
(エ)「グラフィティー21 備長炭繊維を拡販、幅広い用途提案へ」の見出しで、「…特許を取っているのは木炭の繊維への練り込みと含芯で、…その繊維はレーヨン綿混(備長炭練り込みレーヨン三〇%・レーヨン二〇%・綿五〇%)…。すでに富士紡績、高田化成工業、倉敷繊維加工などと商品開発し、衣料、寝装品、日用品などを大型専門店や生協ルートで販売している。」の記載(2001年2月19日繊研新聞)。
(オ)「小泉テキスタイル 来春夏婦人服向けは快適・健康で3企画、フルアイテム対応で」の見出しで、「…備長炭は消臭効果やマイナスイオン、遠赤外線効果などで注目される炭の特性を生かしてレーヨンとポリエステルに備長炭を練り込み、綿と混紡したオリジナル糸を開発して展開する素材群。…」の記載(2001年6月13日繊研新聞)。
(カ)「西陣の若手グループ 木炭繊維織り込んだ白生地を開発、通常染色も可能」の見出しで、「…木炭繊維を織り込み、しかも通常の染色も可能な白生地を開発した。この商品は、備長炭を織り込んだ黒色の木炭繊維を特殊な織り技法(特許出願中)で白生地に織り込み、通常の白生地と同じ染色を可能にした。…」の記載(2002年2月14日 繊研新聞)。
(キ)「【テキスタイル】 健康・快適素材多彩な顔触れ 一般衣料でも高まる期待」の見出しで、「…有害物質を吸収する備長炭などを使った繊維・テキスタイル・二次製品なども提案・販売されている。…」の記載(2002年4月4日繊研新聞)。
(ク)「小松精練 リビング関連へ機能製品を提案」の見出しで、「…リビング関連市場に向けてカーテン生地を中心とした光触媒消臭、遮音、マイナスイオン効果などを発揮する機能性製品を提案した。…消臭効果の『クリーンガード備長炭』などを販売する。」の記載(2002年7月25日繊研新聞)。
(ケ)「パジャマなどアイテム拡大 オーミケンシの備長炭素材製品」の見出しで、「…『紀州備長炭』素材製品の種類が大幅に増える。01年春夏からタオル、綿毛布を主にカタログ販売してきたが、…パジャマ(綿・レーヨン、4800円)、アイピロー、ピロケース、シーツを発売する。」の記載(2002年10月25日繊研新聞)。
(コ)「天然素材LineUp(紀州備長炭繊維)」の見出しで、「紀州備長炭繊維の製造…優れた機能を有する紀州備長炭を細かく粉砕し、天然素材であるセルロースレーヨンに独特の手法で練り込んだ繊維で、…」の記載
(http://e-egaogenki.com/material/c_fiber/c_fiber.html)。
(サ)「炭を着る備長炭でシャツを作りました」の見出しで、「…開発した備長炭繊維C21NX(特許申請中)を使用し、…『Tシャツ、婦人3分袖、婦人ボトム 品質表示:綿85%、備長炭含有ポリエステル15%』、『婦人タイツ 品質表示:ナイロン・ポリウレタン・綿ポリエステル・備長炭(ヒップの内側に備長炭繊維が編み込んであります)』、『5本指靴下…素材:綿・備長炭含有ポリエステル・アクリル・ナイロン・ポリエステル…』」等の商品紹介記事(http://www2e.biglobe.ne.jp/~smile/t.html)。
(シ)「紀州備長炭繊維」の見出しで、「Towel(バスタオル、フェイスタオル等)、パイル地ジャガード織(紀州備長炭繊維使用)」の商品紹介記事(http://www.omikenshi.co.jp/products/textile/home/bintyotan.html)。
(ス)「はじめませんか備長炭のある暮らし」の見出しで、「、…「備長炭衣装ケース、いやなにおいを吸収し、さわやかな着心地…品名:木炭カバー、材質:ポリエステル不織布、成分:備長炭80%・活性炭20%…」等の商品紹介記事(http://www.arkworld.co.jp/kyowa/kaiteki/binchoutan/binchoutan.html)。
(3)以上からすれば、本願商標は、「備長炭」を認識させる「BINCHO」及び「備長」の文字と「綿製」を表示したものと理解させる「COTTON」及び「コットン」の文字とを結合してなるものと容易に理解し認識され、これに接する取引者・需要者は、当該商品が備長炭を使用した綿製品であることを認識するに止まるといわざるを得ない。
してみれば、本願商標は、これを指定商品中の備長炭を使用した綿製品に使用した場合、該商品の品質(機能、材質)を表示するにすぎず、自他商品の識別標識としての機能を果たし得ないものであり、また、これを上記の商品以外の商品に使用するときは、商品の品質について誤認を生ずるおそれがあるものというべきである。
したがって、本願商標が商標法第3条第1項第3号及び同法第4条第1項第16号に該当するとして本願を拒絶した原査定は、妥当なものであって、これを取り消すべき限りでない。
よって、結論のとおり審決する。
審理終結日 2003-04-23 
結審通知日 2003-05-02 
審決日 2003-05-21 
出願番号 商願平11-64836 
審決分類 T 1 8・ 13- Z (Z24)
T 1 8・ 272- Z (Z24)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 椎名 実小田 昌子 
特許庁審判長 大橋 良三
特許庁審判官 土井 敬子
高野 義三
商標の称呼 ビンチョーコットン、ビンチョー 
代理人 福島 三雄 
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