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審決分類 |
審判 全部申立て 登録を維持 Z10 |
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管理番号 | 1078622 |
異議申立番号 | 異議2002-90883 |
総通号数 | 43 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 商標決定公報 |
発行日 | 2003-07-25 |
種別 | 異議の決定 |
異議申立日 | 2002-12-20 |
確定日 | 2003-05-31 |
異議申立件数 | 1 |
事件の表示 | 登録第4607284号商標の商標登録に対する登録異議の申立てについて、次のとおり決定する。 |
結論 | 登録第4607284号商標の商標登録を維持する。 |
理由 |
1 本件商標 本件登録第4607284号商標(以下「本件商標」という。)は、「PALMAZ GENESIS」の欧文字を標準文字として、平成12年12月27日登録出願、第10類「ステント,その他の医療用機械器具」を指定商品として、同14年9月27日に設定登録されたものである。 2 登録異議の申立ての理由(要旨) 本件商標は、「ジェネシス」の片仮名文字と「GENESIS」の欧文字を上下二段に横書きしてなり、昭和60年10月1日登録出願、第10類「理化学機械器具、光学機械器具、写真機械器具、映画機械器具、測定機械器具、医療機械器具、これらの部品および附属品、写真材料」を指定商品として、同63年6月24日に設定登録された登録第2058877号商標(以下「引用商標」という。)と類似し、かつ、指定商品も抵触するものである。 したがって、本件商標は、商標法第4条第1項第11号に違反して登録されたものであるから、その登録を取り消されるべきである。 3 当審の判断 本件商標は、前記したとおり、「PALMAZ GENESIS」の文字よりなるところ、その構成中の中央部に一文字程度の間隔を有するとしても、いずれの文字も同書、同大、等間隔にまとまりよく一連に表されており、これより生ずると認められる「パルマズジェネシス」の称呼も格別冗長という程でもなく、一連に称呼し得るものである。 そして、その構成文字中、後半部の「GENESIS」の文字部分が「創世記」の意味を有する語であるとしても、本件商標は上記認定のとおりであって、かかる構成において殊更、その後半部に書された「GENESIS」の文字部分のみを分離抽出して「ジェネシス」の称呼をもって、取引に当たるというのは不自然であって、むしろ、その構成文字の全体をもって一体不可分の造語を表してなるものというのが相当である。 してみると、本件商標は、その構成文字に相応して「パルマズジェネシス」の称呼のみを生ずるものであって、全体をもって、一つの造語を表したものというのが自然である。 これ対し、引用商標は、前記した構成よりなるものであるから、その構成文字に相応して「ジェネシス」の称呼を生ずるものである。 そうとすれば、本件商標より生ずる「パルマズジェネシス」の称呼と引用商標より生ずる「ジェネシス」の称呼とは、前半部において「パルマズ」の音の有無という顕著な差異を有するものであるから、互いに聴別し得るものである。 また、本件商標と引用商標とは、外観において明らかに区別し得るものである。 さらに、本件商標は、前記のとおり、全体として特定の意味を有しない造語よりなるものであるから、引用商標とは観念上比較することができない。 してみれば、本件商標と引用商標とは、その称呼、外観及び観念のいずれの点においても非類似の商標といわざるを得ない。 したがって、本件商標は、商標法第4条第1項第11号に違反して登録されたものではないから、商標法第43条の3第4項の規定により、その登録を維持すべきものである。 よって、結論のとおり決定する。 |
異議決定日 | 2003-05-14 |
出願番号 | 商願2000-139951(T2000-139951) |
審決分類 |
T
1
651・
26-
Y
(Z10)
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最終処分 | 維持 |
前審関与審査官 | 小林 薫 |
特許庁審判長 |
野本 登美男 |
特許庁審判官 |
高野 義三 茂木 静代 |
登録日 | 2002-09-27 |
登録番号 | 商標登録第4607284号(T4607284) |
権利者 | ジョンソン アンド ジョンソン |
商標の称呼 | パルマズジェネシス、パルマズゼネシス、パルマズジーンシス |
代理人 | 岡村 信一 |
代理人 | 特許業務法人アルガ特許事務所 |
代理人 | 小林 十四雄 |