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審決分類 |
審判 査定不服 商4条1項11号一般他人の登録商標 取り消して登録 Z03 審判 査定不服 商4条1項16号品質の誤認 取り消して登録 Z03 |
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管理番号 | 1067775 |
審判番号 | 審判1999-3739 |
総通号数 | 36 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 商標審決公報 |
発行日 | 2002-12-27 |
種別 | 拒絶査定不服の審決 |
審判請求日 | 1999-03-04 |
確定日 | 2002-11-06 |
事件の表示 | 平成9年商標登録願第140787号拒絶査定に対する審判事件について、次のとおり審決する。 |
結論 | 原査定を取り消す。 本願商標は、登録すべきものとする。 |
理由 |
1 本願商標 本願商標は、「QUEENROSE」の欧文字と「クイーンローズ」の片仮名文字を二段に書してなり、第3類「せっけん類,化粧品,つけまつ毛,つけまつ毛用接着剤,歯磨き」を指定商品として、平成9年7月22日に登録出願されたものである。 2 原査定の理由 原査定は、「1.本願商標が、商標法第4条第1項第11号に該当するとして、その拒絶の理由に引用した登録第2698139号商標(以下「引用商標」という。)は、「クイーン」の片仮名文字と「QUEEN」の欧文字を上下二段に書してなり、平成4年2月20日登録出願、第4類「歯みがき、化粧品(薬剤に属するものを除く)香料類」を指定商品として、同6年10月31日に設定登録がなされているものである。2.本願商標は、構成中に『ROSE』の欧文字と『ローズ』の文字を有してなるところ、該文字は、薔薇の花から採取された香油、『ローズ油(ローズオイル)』、俗称『バラの香料』と呼ばれる、指定商品の香気成分として著名な、Oleum rosaeを指称する植物(Rosa.)の略称であるところの、「バラ」を表す部分として人口に膾炙しているものであるので、該商標より『ローズ(若しくはバラ)成分を配合してなる商品』として認識される場合も少なくないものと認められるところであるから、本願商標を『ローズ成分を配合してなるせっけん類、ローズ成分を配合してなる化粧品、ローズ成分を配合してなる歯磨き』等以外の商品に使用するときは、商品の品質について誤認を生じさせるおそれがあるものと認められる。したがって、本願商標は、商標法第4条第1項第16号に該当する。」旨認定、判断し、本願を拒絶したものである。 3 当審の判断 本願商標は、前記に表示したとおり「QUEENROSE」と「クイーンローズ」の文字よりなるところ、構成各文字は外観上まとまりよく一体に表現されていて、しかも、全体をもって称呼した場合もよどみなく一連に称呼できるものである。 そして、「QUEEN」「クイーン」と「ROSE」「ローズ」の文字部分が、原査定説示の意味合いを有するものであるとしても、かかる構成においては特定の商品又は商品の品質、用途等を具体的に表示するものとして直ちに理解できるものともいい難いところであるから、むしろ構成全体をもって一体不可分のものと認識し把握されるとみるのが自然である。 そうすると、本願商標は、その構成文字全体に相応して、「クイーンローズ」の称呼のみを生ずるものと判断するのが相当である。 したがって、本願商標より「クイーン」の称呼をも生ずるとし、そのうえで、本願商標と引用商標が称呼上類似するものとすることはできない。 また、原査定の拒絶の理由2.を検討したが、本願商標は、「ROSE」「ローズ」の文字部分が商品の品質等を具体的に表示するものとして直ちに理解し得るものともいい難く、その構成文字全体をもって不可分一体の商標とみるのが自然であり、本願商標をその指定商品について使用した場合、「ローズ(若しくはバラ)成分を配合してなる商品」であるかのごとく、商品の品質について誤認を生ずるおそれがあるものとすべき事実は認められない。 したがって、本願商標を商標法第4条第1項第11号及び同第16号に該当すると認定した原査定の拒絶理由は妥当でなく、その理由をもって拒絶すべきものとすることはできない。 その他、本願について拒絶の理由を発見しない。 よって、結論のとおり審決する。 |
審決日 | 2002-10-15 |
出願番号 | 商願平9-140787 |
審決分類 |
T
1
8・
26-
WY
(Z03)
T 1 8・ 272- WY (Z03) |
最終処分 | 成立 |
前審関与審査官 | 八木橋 正雄 |
特許庁審判長 |
宮下 正之 |
特許庁審判官 |
高橋 厚子 小林 和男 |
商標の称呼 | クイーンローズ、クイーン |
代理人 | 安田 敏雄 |