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審決分類 |
審判 査定不服 外観類似 取り消して登録 033 審判 査定不服 称呼類似 取り消して登録 033 審判 査定不服 観念類似 取り消して登録 033 |
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管理番号 | 1048966 |
審判番号 | 審判1999-1527 |
総通号数 | 24 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 商標審決公報 |
発行日 | 2001-12-28 |
種別 | 拒絶査定不服の審決 |
審判請求日 | 1999-01-28 |
確定日 | 2001-11-14 |
事件の表示 | 平成4年商標登録願第324117号拒絶査定に対する審判事件について、次のとおり審決する。 |
結論 | 原査定を取り消す。 本願商標は、登録すべきものとする。 |
理由 |
1 本願商標 本願商用は、別掲のとおりの構成より成り、 第33類「メキシコ産テキーラ」を指定商品して、平成4年12月15日は登録出願されたものである。 2 引用商標 登録第2717349号商標(以下、「引用商標」という。)は、平成元年9月13日に登録出願、「シエナ」の片仮名文字と「SIENA」の欧文字とを二段に併記して成り、第28類 「日本酒、洋酒、ビール、中国酒、薬味酒」を指定商品として、平成8年10月31日に設定登録されたものである。 3 当審の判断 本願商標は、別掲のとおり種々の文字と図形の組合せより成るところ、これに接する取引者・需要者は構成中、中央部に他の文字に比べ大きく顕著に表されている「SIERRA」の文字を捉え、これより生ずる称呼をもって取引にあたるものとみるのが相当である。 そして、該「SIERRA」の文字をわが国で最も親しまれている英語風に称呼した場合には、「連山、山脈」を意味する英語の「SIERRA」同様「シエラ」と称呼されるというのが相当である。 他方、引用商標は、上記のとおり「シエナ」及び「SIENA」の各文字を上下二段に書して成るところ、構成中上段の「シエナ」の片仮名文字は、下段「SIENA」の欧文字の称呼を特定した振り片仮名と認められるので、これより「シエナ」の称呼を生じるものと認められるものである。 そこで、本願商標より生ずる「シエラ」の称呼と引用商標より生ずる「シエナ」の称呼とを比較すると、両者は、共に3音構成より成るところ、語尾音において「ラ」と「ナ」と相違するものである。 しかしながら、該「ラ」の音は子音「r」と母音「a」と結合した響きの強い音であるのに対し、「ナ」の音は、通鼻音である子音「n」と母音「a」の結合した柔らかい音とその音質を異にするものである。 そして、これら両音の差異が、比較的短い音構成より成る両称呼に及ぼす影響は極めて大きく、それぞれ一連に称呼するも、全体の語調、語感が異なり、両者は称呼上充分聴別し得るものである。 また、本願商標と引用商標とは、外観上互いに区別し得る差異を有し、かつ、本願商標の「SIERRA」の文字は親しまれている語ともいい得ない語であるから、造語よりなるものとみるのが相当であり、観念上、両者は比較することはできない。 してみれば、本願商標と引用商標とは、その外観、称呼及び観念いずれの点よりみても、相紛れるおそれのない非類似の商標といわざるを得ない。 したがって、本願商標を、商標法第4条第1項第11号に該当するとして、本願を拒絶した原査定は、妥当でなく、取消を免れない。 その他、本願について拒絶理由を発見しない。 よって、結論のとおり審決する。 |
別掲 |
本願商標 |
審決日 | 2001-10-24 |
出願番号 | 商願平4-324117 |
審決分類 |
T
1
8・
263-
WY
(033)
T 1 8・ 261- WY (033) T 1 8・ 262- WY (033) |
最終処分 | 成立 |
前審関与審査官 | 須藤 祀久、木村 幸一 |
特許庁審判長 |
寺島 義則 |
特許庁審判官 |
柳原 雪身 佐藤久美枝 |
商標の称呼 | シエーラテキーラ、シエーラ |
代理人 | 加藤 義明 |