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審決分類 |
審判 査定不服 称呼類似 取り消して登録 Z05 |
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管理番号 | 1028785 |
審判番号 | 不服2000-220 |
総通号数 | 16 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 商標審決公報 |
発行日 | 2001-04-27 |
種別 | 拒絶査定不服の審決 |
審判請求日 | 2000-01-07 |
確定日 | 2000-11-08 |
事件の表示 | 平成9年商標登録願第121514号拒絶査定に対する審判事件について、次のとおり審決する。 |
結論 | 原査定を取り消す。 本願商標は、登録すべきものとする。 |
理由 |
1 本願商標 本願商標は、「MEGADENT」の文字を横書きしてなり、第5類「義歯保持剤,義歯用接着剤,その他の歯科用材料,薬剤」を指定商品として、平成9年5月30日に登録出願されたものである。 2 原査定の引用商標 原査定において、商標法第4条第1項第11号に該当するとして拒絶の理由に引用した登録第1849614号商標(以下、「引用商標」という。)は、「メタデント」の文字と「METADENT」の文字を二段に横書きしてなり、第1類「人工歯用材料、補綴充てん用材料、歯科用セメント」を指定商品として、昭和56年1月26日に登録出願、同61年3月26日に設定登録、平成8年7月30日に商標権の存続期間の更新登録がされ、現に有効に存続しているものである。 3 当審の判断 本願商標と引用商標の類否について判断すると、外観においては、商標の構成がそれぞれ記載のとおりであり、両者は明確な差異を有するから、互いに区別し得るものである。 次に、称呼についてみると、本願商標は、「MEGADENT」の文字を横書きしてなり、その構成文字に相応して「メガデント」の称呼を生ずるものと認められる。 他方、引用商標は、「メタデント」の文字と「METADENT」の文字を二段に横書きしてなり、これよりは、該文字に相応して、「メタデント」の称呼を生ずること明らかである。 そこで、本願商標より生ずる「メガデント」の称呼と、引用商標より生ずる「メタデント」の称呼とを比較すると、両称呼は、共に5音構成よりなり、第二音において濁音「ガ」と清音「タ」の相違があり、両者は母音(a)を共通にする音である、けれども、前者の子音が軟□蓋と舌の後部で調音される有声子音(g)であるのに対し、後者のそれは上歯または歯茎と舌尖で調音される無声子音(t)であって、両者はその調音点を異にし、音感において明瞭な差異が認められるばかりでなく、これらが両称呼において他音に比し強くひびく音であるが故に、比較的短い両称呼上にそれぞれ及ぼす影響は少なからざるものがあり、したがって、両称呼をそれぞれ一連に称呼するときは、その語感において相異なるものとなるから、互いに相紛れるおそれはない。 さらに、観念についてみると、本願商標と引用商標は、これを構成する文字が、特定の意味合いを有しない造語と認められるものであるから、比較することができない。 したがって、本願商標と引用商標とは、その外観、称呼、及び観念のいずれの点より見ても互いに相紛れるおそれのない非類似の商標といわなければならないから、本願商標を商標法第4条第1項第11号に該当するとして本願を拒絶した原査定は妥当ではなく、取り消しを免れない。 その他、本願について拒絶すべき理由を発見しない。 よって、結論のとおり審決する。 |
審決日 | 2000-10-26 |
出願番号 | 商願平9-121514 |
審決分類 |
T
1
8・
262-
WY
(Z05)
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最終処分 | 成立 |
前審関与審査官 | 小川 有三 |
特許庁審判長 |
廣田 米男 |
特許庁審判官 |
江崎 静雄 大島 護 |
商標の称呼 | メガデント |
代理人 | 小沢 慶之輔 |