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審決分類 審判 査定不服 商4条1項15号出所の混同 取り消して登録 W3643
審判 査定不服 観念類似 取り消して登録 W3643
審判 査定不服 外観類似 取り消して登録 W3643
審判 査定不服 称呼類似 取り消して登録 W3643
管理番号 1358771 
審判番号 不服2019-14389 
総通号数 242 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 商標審決公報 
発行日 2020-02-28 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2019-10-29 
確定日 2020-01-20 
事件の表示 商願2019-24261拒絶査定不服審判事件について、次のとおり審決する。 
結論 原査定を取り消す。 本願商標は、登録すべきものとする。
理由 第1 本願商標
本願商標は、「All About Furano」の欧文字を標準文字で表してなり、第36類「投資,保険情報の提供,株式市況に関する情報の提供,建物の管理,建物の貸借の代理又は媒介,建物の貸与,建物の売買,建物の売買の代理又は媒介,建物又は土地の鑑定評価,建物又は土地の情報の提供,土地の管理,土地の貸借の代理又は媒介,土地の貸与,土地の売買,土地の売買の代理又は媒介,金融又は財務に関する助言,金融又は財務に関する情報の提供」及び第43類「宿泊施設の提供,宿泊施設の提供の契約の媒介又は取次ぎ」を指定役務として、平成31年2月13日登録出願されたものである。

第2 原査定の拒絶の理由の要点
原査定は、以下の1及び2のとおり、認定、判断し、本願を拒絶したものである。
1 商標法第4条第1項第11号について
本願商標は、以下の登録商標と類似の商標であって、その登録商標に係る指定商品(指定役務)と同一又は類似の商品(役務)について使用するものであるから、商標法第4条第1項第11号に該当する。
なお、以下の登録商標は、いずれも現に有効に存続しているものである
(1)登録第4550210号商標(以下「引用商標1」という。)は、別掲1のとおりの構成よりなり、第9類、第16類、第35類ないし第42類に属する商標登録原簿記載のとおりの商品及び役務を指定商品及び指定役務として、平成12年8月21日に登録出願、同14年3月8日に設定登録され、その後、同24年3月6日に商標権の存続期間の更新登録がされたものである。
(2)登録第4685523号商標(以下「引用商標2」という。)は、「All About」の欧文字を標準文字で表してなり、第9類、第16類、第35類ないし第42類に属する商標登録原簿記載のとおりの商品及び役務を指定商品及び指定役務として、平成12年12月14日に登録出願、同15年6月27日に設定登録され、その後、同25年7月2日に商標権の存続期間の更新登録がされたものである。
(3)登録第5820359号商標(以下「引用商標3」という。)は、別掲2のとおりの構成よりなり、第9類、第35類、第38類、第39類、第41類及び第42類に属する商標登録原簿記載のとおりの商品及び役務を指定商品及び指定役務として、平成26年10月29日に登録出願、同28年1月22日に設定登録されたものである。
(4)登録第5841098号商標(以下「引用商標4」という。)は、別掲3のとおりの構成よりなり、第9類、第35類、第36類、第38類、第39類、第41類ないし第43類及び第45類に属する商標登録原簿記載のとおりの商品及び役務を指定商品及び指定役務として、平成27年11月18日に登録出願、同28年4月15日に設定登録されたものである。
以下、引用商標1ないし引用商標4をまとめていうときは、「引用商標」という。
2 商標法第4条第1項第15号について
本願商標は、株式会社オールアバウト(東京都渋谷区在)が「広告業」、「総合情報ウェブサイトの運営」について使用し、本願商標の登録出願前より取引者、需要者間に広く認識されている商標「All About」を含むものであるから、本願商標をその指定役務に使用するときは、該役務があたかも上記会社と経済的又は組織的に何らかの関係がある者の業務に係る役務であるかのように誤認し、その役務の出所について混同を生ずるおそれがあるものと認められる。したがって、本願商標は、商標法第4条第1項第15号に該当する。

第3 当審の判断
1 商標法第4条第1項第11号該当性について
(1)本願商標
本願商標は、上記第1のとおり、「All About Furano」の欧文字よりなるところ、その構成文字は、同じ書体、同じ大きさで外観上まとまりよく一体的に表されたものであり、構成文字全体から生じる「オールアバウトフラノ」の称呼も、無理なく一連に称呼し得るものである。
そして、本願商標の構成中の「All About」の欧文字は、その後に名詞や代名詞を配して「?に関するすべて」のように慣用的に表現される語(甲1、甲2、以下同じ。)であり、「Furano」の欧文字は、「北海道中央部、富良野盆地の中心都市。」(株式会社岩波書店「広辞苑第6版」)である「富良野」を容易に想起させるものであることからすれば、本願商標からは、「富良野に関するすべて」程の意味合いが認識されるものである。
そうすると、本願商標は、その構成文字全体から、「オールアバウトフラノ」の称呼を生じ、「富良野に関するすべて」の観念を生じるものである。
(2)引用商標
ア 引用商標1
引用商標1は、別掲1のとおり、「All About.Japan」(「o」の文字はデザイン化されている。)の欧文字よりなるところ、「.」はさほど目立つように表されているものではないことに加え、その構成中、「All About」の欧文字は、その後に名詞や代名詞を配して「?に関するすべて」のように慣用的に表現される語であり、「Japan」の欧文字は、「日本」を意味する英語であることからすれば、「日本に関するすべて」程の意味合いが容易に認識されるものである。
そうすると、引用商標1は、その構成文字全体から、「オールアバウトジャパン」の称呼を生じ、「日本に関するすべて」の観念を生じるものである。
イ 引用商標2
引用商標2は、上記第2の1(2)のとおり、「All About」の欧文字よりなるところ、「All About」の欧文字は、その後に名詞や代名詞を配して「?に関するすべて」のように慣用的に表現される語であるとしても、「All About」の欧文字のみからは、特定の観念は生じないものである。
そうすると、引用商標2は、その構成文字全体から、「オールアバウト」の称呼を生じ、特定の観念を生じないものである。
ウ 引用商標3
引用商標3は、別掲2のとおり、「All About」(「o」の文字はデザイン化されている。)の欧文字よりなるところ、「All About」の欧文字は、その後に名詞や代名詞を配して「?に関するすべて」のように慣用的に表現される語であるとしても、「All About」の欧文字のみからは、特定の観念は生じないものである。
そうすると、引用商標3は、その構成文字全体から、「オールアバウト」の称呼を生じ、特定の観念を生じないものである。
エ 引用商標4
引用商標4は、別掲3のとおり、「All About Japan」(「o」の文字はデザイン化されている。)の欧文字よりなるところ、構成中、「All About」の欧文字は、その後に名詞や代名詞を配して「?に関するすべて」のように慣用的に表現される語であり、「Japan」の欧文字は、「日本」を意味する英語であることからすれば、引用商標4からは、「日本に関するすべて」程の意味合いが容易に認識されるものである。
そうすると、引用商標4は、その構成文字全体から、「オールアバウトジャパン」の称呼を生じ、「日本に関するすべて」の観念を生じるものである。
(3)本願商標と引用商標の比較
本願商標と引用商標の類否について検討すると、外観においては、本願商標と引用商標は、上記(1)及び(2)のとおりの構成よりなるところ、その構成態様において明らかな差異を有するものであるから、外観上、明確に区別できるものである。
次に、称呼においては、本願商標から生じる「オールアバウトフラノ」の称呼と引用商標1及び引用商標4から生じる「オールアバウトジャパン」の称呼並びに引用商標2及び引用商標3から生じる「オールアバウト」の称呼を比較すると、両者は、その構成音において明らかな差異を有するものであるから、称呼上、明瞭に聴別されるものである。
また、観念においては、本願商標は「富良野に関するすべて」の観念を生じるものであるのに対して、引用商標1及び引用商標4からは「日本に関するすべて」の観念を生じ、引用商標2及び引用商標3は特定の観念を生じないから、本願商標と引用商標とは、観念上、相紛れるおそれはない。
そうすると、本願商標と引用商標とは、外観、称呼及び観念のいずれの点からみても、相紛れるおそれのない非類似の商標というべきである。
(4)小括
以上のとおり、本願商標と引用商標とは非類似の商標であるから、役務の類否について判断するまでもなく、本願商標は、商標法第4条第1項第11号に該当しない。
2 商標法第4条第1項第15号該当性について
(1)「All About」(以下「引用標章」とういう。)の周知性について
本願商標の構成中の「All About」の文字(引用標章)は、原審において提示した新聞記事情報及び当審における職権調査によれば、「株式会社オールアバウト」が、「(専門ガイドによる)総合情報ウェブサイトの運営」について使用し、一定程度の周知性を獲得していることがうかがえる。
(2)本願商標と引用標章の類似性の程度について
ア 本願商標
本願商標は、上記1(1)のとおり、「All About Furano」の欧文字よりなり、該文字に相応して、「オールアバウトフラノ」の称呼を生じ、「富良野に関するすべて」の観念を生じるものである。
イ 引用標章
引用標章は、「All About」の欧文字よりなり、該文字に相応して、「オールアバウト」の称呼を生じ、特定の観念を生じないものである。
ウ 本願商標と引用標章の比較
本願商標と引用標章を比較すると、外観においては、上記ア及びイのとおり、両者は、その構成態様において明らかな差異を有するものであるから、外観上、明確に区別できるものである。
次に、称呼においては、本願商標から生じる「オールアバウトフラノ」の称呼と引用標章から生じる「オールアバウト」の称呼を比較すると、両者は、その構成音数において明らかな差異を有するものであるから、称呼上、明瞭に聴別されるものである。
そして、観念においては、本願商標は「富良野に関するすべて」の観念が生じるのに対して、引用標章は、特定の観念を生じないものであるから、両者は、観念上、相紛れるおそれはない。
そうすると、本願商標と引用標章とは、外観、称呼及び観念のいずれの点についても、相紛れるおそれのない非類似の商標(標章)というべきであるから、類似性の程度は低いものである。
(3)引用標章の独創性について
引用標章は「All About」の文字からなるところ、該文字は、その後に名詞や代名詞を配して「?に関するすべて」のように慣用的に表現される語であるから、独創性は低いものといえる。
(4)本願の指定役務と引用標章の使用に係る役務の関連性の程度及び需要者の共通性について
本願の指定役務は、上記第1のとおり、第36類「投資,保険情報の提供,株式市況に関する情報の提供,建物の管理,建物の貸借の代理又は媒介,建物の貸与,建物の売買,建物の売買の代理又は媒介,建物又は土地の鑑定評価,建物又は土地の情報の提供,土地の管理,土地の貸借の代理又は媒介,土地の貸与,土地の売買,土地の売買の代理又は媒介,金融又は財務に関する助言,金融又は財務に関する情報の提供」及び第43類「宿泊施設の提供,宿泊施設の提供の契約の媒介又は取次ぎ」であり、引用標章の使用に係る役務「総合情報ウェブサイトの運営」とは、役務の目的、役務の提供場所、業種等において異なるものであるから、役務の関連性の程度及び両役務の需要者の共通性は低いものといえる。
(5)出所の混同のおそれについて
上記(1)ないし(4)のとおり、引用標章は「総合情報ウェブサイトの運営」について、取引者、需要者の間に一定程度の周知性を有しているとしても、本願商標と引用標章の類似性の程度、引用標章の独創性、役務の関連性の程度及び需要者の共通性は、いずれも低いものといえる。
そうすると、本願商標に係る請求人(出願人)が、本願商標をその指定役務に使用しても、これに接する取引者、需要者をして、引用標章を連想又は想起させるものとは認められず、その役務が、「株式会社オールアバウト」又は同人と経済的、組織的に何らかの関係がある者の業務に係る役務であるかのごとく、その役務の出所の混同を生じるおそれはないとみるのが相当である。
その他、本願商標について、出所の混同を生じさせるおそれがあるというべき事情も見いだせない。
したがって、本願商標は、商標法第4条第1項第15号に該当しない。
3 まとめ
以上のとおり、本願商標が商標法第4条第1項第11号及び同第15号に該当するとして本願を拒絶した原査定は、取消しを免れない。
その他、本願について拒絶の理由を発見しない。
よって、結論のとおり審決する。
別掲 別掲1 引用商標1(色彩は、原本を参照。)

別掲2 引用商標3(色彩は、原本を参照。)

別掲3 引用商標4(色彩は、原本を参照。)


審決日 2020-01-08 
出願番号 商願2019-24261(T2019-24261) 
審決分類 T 1 8・ 262- WY (W3643)
T 1 8・ 263- WY (W3643)
T 1 8・ 261- WY (W3643)
T 1 8・ 271- WY (W3643)
最終処分 成立 
前審関与審査官 水落 洋濱田 佐代子 
特許庁審判長 冨澤 美加
特許庁審判官 木住野 勝也
小俣 克巳
商標の称呼 オールアバウトフラノ、オールアバウト 
代理人 小林 健一郎 
代理人 宮崎 超史 
代理人 辻本 依子 
代理人 土野 史隆 
代理人 特許業務法人Toreru 
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