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審決分類 |
審判 査定不服 商4条1項16号品質の誤認 取り消して登録 W03 審判 査定不服 商3条1項3号 産地、販売地、品質、原材料など 取り消して登録 W03 |
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管理番号 | 1356208 |
審判番号 | 不服2019-2631 |
総通号数 | 239 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 商標審決公報 |
発行日 | 2019-11-29 |
種別 | 拒絶査定不服の審決 |
審判請求日 | 2019-02-27 |
確定日 | 2019-10-30 |
事件の表示 | 商願2017-153165拒絶査定不服審判事件について、次のとおり審決する。 |
結論 | 原査定を取り消す。 本願商標は、登録すべきものとする。 |
理由 |
1 本願商標 本願商標は、「ラメラケア」の文字と「LAMELLAR CARE」の文字を二段に書してなり、第3類「化粧品,せっけん類,歯磨き,香料,薫料,つけづめ,つけまつ毛,口臭用消臭剤,動物用防臭剤」を指定商品として、平成29年11月21日に登録出願されたものである。 2 原査定における拒絶の理由(要点) 原査定は、「本願商標は、『ラメラケア』の文字と『LAMELLAR CARE』の文字を二段に横書きしてなるところ、その構成中の『ラメラ』及び『LAMELLAR』の文字は、『薄板状の、薄膜の』ほどの意味を表し、美容の分野においては、『皮膚内部にある細胞間脂質と呼ばれる層状構造』を意味する『ラメラ構造』を指称するものとして使用されており、その構成中の『ケア』及び『CARE』の文字は、『手入れ』ほどの意味を表し、化粧品やせっけんを取り扱う業界において、例えば『ヘッドケア』や『カカトケア』のように、特定の体の部位の手入れや保護をするための商品であることを表すものとして使用されている実情がある。さらに、上記業界において、ラメラ構造を守りながら肌のうるおいを保つ商品が製造、販売されており、そのような商品であることを表すものとして、『ラメラケア』の文字が使用されている。そうすると、本願商標をその指定商品中、『化粧品,せっけん類』に使用するときは、これに接する取引者、需要者は、『ラメラ構造を保護するための商品』ほどの意味合いを認識するにとどまるから、本願商標は、単にその商品の品質、用途を普通に用いられる方法で表示するにすぎないものである。したがって、本願商標は、その指定商品中、『化粧品,せっけん類』との関係において、『ラメラ構造を保護する商品、ラメラ構造により肌を保護するための商品』に使用するときは、商標法第3条第1項第3号に該当し、上記商品以外の『化粧品,せっけん類』に使用するときは、商品の品質の誤認を生ずるおそれがあるから、同法第4条第1項第16号に該当する。」旨認定、判断し、本願を拒絶したものである。 3 当審の判断 本願商標は、前記1のとおり、「ラメラケア」の文字と「LAMELLAR CARE」の文字を二段に書してなるものであるところ、これよりは、取引者、需要者が、原審説示の如き意味合いを直ちに認識するとはいい難い。 そして、当審において職権をもって調査するも、本願の指定商品を取り扱う業界において、「ラメラケア」及び「LAMELLAR CARE」の文字が、商品の品質等を表示するものとして一般に使用されている事実は発見できず、さらに、本願商標に接する取引者、需要者が、当該文字を商品の品質等を表示したものと認識するというべき事情も発見できなかった。 そうすると、本願商標は、その指定商品との関係において、商品の品質等を表示するものとはいえず、かつ、商品の品質について誤認を生ずるおそれがあるものということもできない。 したがって、本願商標が商標法第3条第1項第3号及び同法第4条第1項第16号に該当するとして本願を拒絶した原査定は、取消しを免れない。 その他、本願について拒絶の理由を発見しない。 よって、結論のとおり審決する。 |
審決日 | 2019-10-18 |
出願番号 | 商願2017-153165(T2017-153165) |
審決分類 |
T
1
8・
13-
WY
(W03)
T 1 8・ 272- WY (W03) |
最終処分 | 成立 |
前審関与審査官 | 早川 真規子、小林 稜 |
特許庁審判長 |
金子 尚人 |
特許庁審判官 |
有水 玲子 小松 里美 |
商標の称呼 | ラメラケア、ラメラーケア、ラメラ、ラメラー、ケア |
代理人 | 辻本 希世士 |