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審決分類 審判 一部申立て  登録を維持 W1825
審判 一部申立て  登録を維持 W1825
審判 一部申立て  登録を維持 W1825
審判 一部申立て  登録を維持 W1825
管理番号 1346911 
異議申立番号 異議2018-900032 
総通号数 229 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 商標決定公報 
発行日 2019-01-25 
種別 異議の決定 
異議申立日 2018-01-29 
確定日 2018-12-14 
異議申立件数
事件の表示 登録第5993670号商標の商標登録に対する登録異議の申立てについて、次のとおり決定する。 
結論 登録第5993670号商標の商標登録を維持する。
理由 1 本件商標
本件登録第5993670号商標(以下「本件商標」という。)は、別掲1のとおりの構成からなり、平成29年3月3日に登録出願、第4類「香料入りろうそく」、第18類「革及び擬革,旅行かばん,リュックサック,ハンドバッグ,礼装用バッグ,バックパック,スポーツバッグ,男性用ハンドバッグ,ブリーフケース,クラッチバッグ,札入れ,クレジットカード入れ,財布,傘及び日傘,つえ,むち、引き革及び馬具類,動物用首輪、引きひも及び被服」及び第25類「被服,靴及び運動用特殊靴,帽子」を指定商品として、同年9月25日に登録査定、同年11月2日に設定登録されたものである。

2 引用商標
登録異議申立人(以下「申立人」という。)が、登録異議の申立ての理由として引用する登録商標は、以下の2件であり、いずれも現に有効に存続しているものである。
(1)国際登録第836171号商標(以下「引用商標1」という。)は、「IMPERIAL」の文字を横書きしてなり、2010年(平成22年)1月15日に国際商標登録出願(事後指定)、第25類「Clothing for men, women and children, namely dresses, skirts, trousers, shirts, jackets, sweaters and pullovers, blousons, coats, overcoats, raincoats, furs (clothing, other than "headwear"), sashes for wear, scarves, shawls; neckties, gloves, stockings (other than "sport, stockings"), socks; swimming costumes and trunks, beach robes; peignoirs; pyjamas and dressing gowns, underwear, brassieres, undervests, briefs and pants.」を指定商品として、平成24年12月28日に設定登録されたものである。
(2)国際登録第863901号商標(以下「引用商標2」という。)は、別掲2のとおりの構成からなり、2004年6月22日にItalyにおいてした商標登録出願に基づいてパリ条約第4条による優先権を主張し、2004年(平成16年)11月17日に国際商標登録出願、第9類「Spectacles and glasses, cases for spectacles and glasses; apparatus for recording, transmitting and reproducing sound or images; magnetic recording media; audio discs; compact discs, cassettes tapes.」、第14類「Precious metals and their alloys, articles of jewellery, precious stones, clocks and watches; chronometric instruments; precious metal ashtrays for smokers.」、第18類「Leather and imitations of leather, and goods made of these materials not included in other classes, such as handbags, pouches, travelling bags, wallets, purses, document cases, key holders; pochettes, travelling cases, umbrellas.」及び第25類「Clothing for men, ladies and children, such as suits, skirts, trousers, shirts, jackets, sweaters and pullovers, bomber jackets, coats, overcoats, raincoats, furs (clothing), track suits, windcheaters; scarves, headscarves, shawls; neck ties, gloves, stockings, socks; belts (clothing); bathing costumes and bathing trunks, beach robes and beach clothes; bathrobes; pyjamas and dressing gowns, underwear, brassieres, vests, underpants; hats; shoes, gym shoes, boots, sandals, clogs, slippers.」を指定商品として、平成19年12月7日に設定登録されたものである。
以下、上記の引用商標1及び引用商標2をまとめていうときは、「引用商標」という。

3 登録異議の申立ての理由
申立人は、本件商標は、商標法第4条第1項第11号及び同項第15号に該当するものであるから、本件商標に係る商標登録は、その指定商品中、第18類「全指定商品」及び第25類「全指定商品」について、商標法第43条の2第1号により、取り消されるべきである旨申し立て、その理由を要旨以下のように述べ、証拠方法として甲第1号証ないし甲第22号証を提出した。
(1)商標法第4条第1項第11号について
本件商標と引用商標とは、称呼及び観念において類似する商標であり、指定商品においても、本件商標の第25類の指定商品は、引用商標の指定商品と、また、第18類の指定商品は引用商標2の指定商品と、それぞれ抵触するものである。
したがって、本件商標は商標法第4条第1項第11号に該当する。
(2)商標法第4条第1項第15号について
引用商標1は、申立人の商標として、広く一般に知られているから、本件商標がその全指定商品に使用された場合、商品の出所について混同を生じるおそれがある。
したがって、本件商標は商標法第4条第1項第15号に該当する。

4 当審の判断
(1)引用商標1の周知・著名性について
ア 申立人の主張及び同人の提出に係る甲各号証によれば、申立人は、1978年にイタリアにおいて設立された被服メーカーであり、申立人のグループ全体の売上高は2010年が6,700万ユーロ、2016年が21,000万ユーロであり、申立人の生産する商品は、日本をはじめフランス、スペイン、ポルトガル、カナダ、ドイツ、オランダ、デンマーク等で販売されており(甲9)、我が国において、引用商標1がジャケット、ワンピースなどの女性用の被服(以下「申立人商品」という。)を表示する商標として使用されていることが認められる(甲10?甲21)。
イ しかしながら、申立人創業者のインタビュー記事(甲9)は、申立人グループ全体の2010年及び2016年の売上高や申立人の世界における事業展開が記載されているものの、その詳細は明らかではなく、また、申立人商品を紹介するインターネットのウェブサイト記事(甲10?甲20)は、申立人商品がインターネットを通じて我が国において販売されていることはうかがえるものの、その販売開始時期は明らかではない。
加えて、申立人商品の売上一覧(甲21)は、2012年ないし2017年の期間の我が国における各年毎の売上金額が記載されているものであるが、該証拠に記載の数字を裏付ける具体的な証拠の提出はない。
さらに、引用商標1を付した申立人商品の市場占有率(シェア)、宣伝広告の回数や期間、広告費などについては、これを証する書面の提出はない。
してみると、申立人の提出に係る甲各号証によっては、引用商標1が、本件商標の登録出願時及び登録査定時において、申立人の業務に係る商品を表示する商標として、我が国の取引者、需要者の間で広く認識されていたものということはできない。
(2)商標法第4条第1項第11号該当性について
ア 本件商標について
本件商標は、別掲1のとおり、「FETE IMPERIALE」(決定注:前半部の「FETE」の2字目の「E」の上には、アクサンシルコンフレックスが付されており、後半部の「IMPERIALE」の4文字目の「E」の上には、アクサンテギュが付されている。以下同じ。)の文字を横書きしてなるところ、その構成は、「FETE」と「IMPERIALE」の文字の間に半角程度のスペースがあるとしても、構成各文字は同書、同大で表されており、視覚上、その構成全体をもって、まとまりある一体的なものとして看取、把握されるといえ、そのうちのいずれかの文字部分のみが強く印象付けられることはないとみるのが相当である。
また、本件商標は、その構成全体から生じる「フェットインペリアル」の称呼も、無理なく一連に称呼し得るものである。
さらに、本件商標は、その構成中、「FETE」の文字が「祝日、祭り」等の意味を、「IMPERIALE」の文字が「帝国」の意味を有するフランス語であるとしても、当該語が我が国において一般的に親しまれ知られているとはいえないことから、本件商標は、その構成文字全体として、特定の意味合いを看取されることのない一種の造語と理解されるものである。
そうすると、本件商標は、その構成全体が一体不可分のものとして認識されるものであり、「フェットインペリアル」の称呼のみを生じ、特定の観念を生じないものというべきである。
イ 引用商標について
(ア)引用商標1は、前記2(1)のとおり、「IMPERIAL」の文字を横書きしてなるところ、これは、比較的平易な英語であることから、その構成文字に相応して「インペリアル」の称呼及び「帝国」の観念を生じるものである。
(イ)引用商標2は、別掲2に示すとおり、円と楕円を組み合わせた図形の中央部に、黒塗り円図形を配し、その中に白抜きで「imperial」及び「magico」の欧文字を上下二段に配した構成からなるものである。
そして、黒塗り円図形の中央に配された「imperial」の文字は、「magico」の文字に比べて大きく太く表されており、看者の注意を強く惹くものといえ、当該文字部分に相応して「インペリアル」の称呼及び「帝国」の観念を生じるものといえる。
ウ 本件商標と引用商標との類否について
(ア)本件商標と引用商標1とを比較すると、外観においては、両商標は、上記ア及びイ(ア)のとおりの構成からなるところ、その構成文字における語頭に位置する「FETE」の文字の有無という明らかな差異を有するものであるから、両者は、外観上、相紛れるおそれはない。
また、称呼においては、本件商標から生じる「フェットインペリアル」の称呼と引用商標1から生じる「インペリアル」の称呼とは、「フェット」の音の有無の差異があるから、称呼上、相紛れるおそれはない。
さらに、観念においては、本件商標は特定の観念を生じないものであるのに対し、引用商標1は「帝国」の観念が生じるものであるから、両者は、観念上、相紛れるおそれはない。
そうすると、本件商標と引用商標1とは、外観、称呼及び観念のいずれにおいても相紛れるおそれのない非類似の商標であって、別異の商標というべきものである。
(イ)本件商標と引用商標2の「imperial」の文字部分とを比較すると、外観においては、その構成文字における語頭に位置する「FETE」の文字の有無という明らかな差異を有するものであるから、両者は、外観上、相紛れるおそれはない。
また、称呼においては、本件商標から生じる「フェットインペリアル」の称呼と「imperial」の文字部分から生じる「インペリアル」の称呼とは、「フェット」の音の有無の差異があるから、称呼上、相紛れるおそれはない。
さらに、観念においては、本件商標は特定の観念を生じないものであるのに対し、「imperial」の文字部分は「帝国」の観念が生じるものであるから、両者は、観念上、相紛れるおそれはない。
また、本件商標と上記イ(イ)の構成からなる引用商標2の構成全体とは、図形の有無や全体の文字構成の相違などからすれば、相紛れるおそれのないものである。
そうすると本件商標と引用商標2とは、相紛れるおそれのない非類似の商標であって、別異の商標というべきものである。
(ウ)小括
上記(ア)及び(イ)のとおり、本件商標と引用商標とは、非類似の商標というべきものである。
したがって、本件商標は、商標法第4条第1項第11号に該当しない。
(3)商標法第4条第1項第15号該当性について
引用商標1は、前記(1)のとおり、申立人又は申立人の業務を表示するものとして、本件商標の登録出願時及び登録査定時において、我が国の取引者、需要者の間に広く認識されていたと認めることができないものである。
また、本件商標と引用商標1とは、前記(2)のとおり、相紛れるおそれのない非類似の商標であって、別異の商標というべきものである。
そうすると、本件商標をその指定商品について使用しても、これに接する取引者、需要者が、引用商標1を連想、想起することはなく、該商品が申立人又は同人と経済的又は組織的に何らかの関係を有する者の業務に係る商品であるかのように、商品の出所について混同を生じさせるおそれのないものというべきである。
したがって、本件商標は、商標法第4条第1項第15号に該当しない。
(4)まとめ
以上のとおり、本件商標の登録は、商標法第4条第1項第11号及び同項第15号のいずれにも違反してされたものではないから、同法第43条の3第4項の規定により、その登録を維持すべきである。
よって、結論のとおり決定する。
別掲 別掲1(本件商標)



別掲2(引用商標2)


異議決定日 2018-12-06 
出願番号 商願2017-27350(T2017-27350) 
審決分類 T 1 652・ 262- Y (W1825)
T 1 652・ 263- Y (W1825)
T 1 652・ 261- Y (W1825)
T 1 652・ 271- Y (W1825)
最終処分 維持 
前審関与審査官 白鳥 幹周小林 稜 
特許庁審判長 大森 健司
特許庁審判官 中束 としえ
金子 尚人
登録日 2017-11-02 
登録番号 商標登録第5993670号(T5993670) 
権利者 エルジェペ コンセイユ
商標の称呼 フェットアンペリアル、フェットインペリアル、フェットインペリアーレ 
代理人 田島 壽 
代理人 青木 篤 
代理人 特許業務法人三枝国際特許事務所 
代理人 外川 奈美 
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