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審決分類 審判 全部申立て  登録を維持 W11
審判 全部申立て  登録を維持 W11
審判 全部申立て  登録を維持 W11
審判 全部申立て  登録を維持 W11
管理番号 1341276 
異議申立番号 異議2017-900327 
総通号数 223 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 商標決定公報 
発行日 2018-07-27 
種別 異議の決定 
異議申立日 2017-10-27 
確定日 2018-06-08 
異議申立件数
事件の表示 登録第5968627号商標の商標登録に対する登録異議の申立てについて,次のとおり決定する。 
結論 登録第5968627号商標の商標登録を維持する。
理由 1 本件商標
本件登録第5968627号商標(以下「本件商標」という。)は,「NUDESSE」の欧文字と「ヌデッセ」の片仮名とを上下2段に書してなり,平成28年11月22日に登録出願,第11類「家庭用電熱用品類,美容院又は理髮店用の機械器具(いすを除く。)」を指定商品として,同29年6月6日に登録査定,同年8月4日に設定登録されたものである。

2 引用商標
登録異議申立人(以下「申立人」という。)が登録異議の申立ての理由に引用する商標は,以下のとおりであり,いずれも現に有効に存続しているものである(以下,これらをまとめていうときには「引用商標」という。)。
(1)登録第5907841号商標(以下「引用商標1」という。)は,「NUDESSE」の欧文字を標準文字で表してなり,平成27年5月1日に登録出願,第3類「脱毛用ローション,抗菌ローション,抗菌クリーム」を指定商品として,同28年12月22日に設定登録されたものである。
(2)登録第5903711号商標(以下「引用商標2」という。)は,「NUFREE NUDESSE」の欧文字を標準文字で表してなり,平成28年6月20日に登録出願,第3類「脱毛用ローション,抗菌ローション,抗菌クリーム」を指定商品として,同年12月9日に設定登録されたものである。

3 登録異議の申立ての理由
申立人は,本件商標について,商標法第4条第1項第10号,同第11号,同第15号及び同第19号に該当するから,その登録は同法第43条の2第1号により取り消されるべきであると申し立て,その理由を要旨以下のとおり述べ,証拠方法として甲第1号証ないし甲第16号証(枝番を含む。)を提出した。
(1)商標法第4条第1項第第11号について
本件商標からは,「ヌデッセ」の称呼が生じ,引用商標1からは,「ヌデッセ」の称呼が生ずるものであるから,両商標は,称呼同一である。また,本件商標は,「NUDESSE/ヌデッセ」の文字からなり,引用商標1は,「NUDESSE」の文字からなるものであるから,両商標は,外観において類似する。このため,本件商標と引用商標1とは,互いに類似する。
また,本件商標からは,「ヌデッセ」の称呼が生じ,引用商標2からは,「ヌフリーヌデッセ」又は「ヌデッセ」の称呼が生ずるものであるから,両商標は,称呼において一部同一又は同一である。また,本件商標は,「NUDESSE/ヌデッセ」の文字からなり,引用商標2は,「NUFREE NUDESSE」の文字からなるものであるから,両商標は,外観において類似する。このため,本件商標と引用商標2とは,互いに類似する。
さらに,本件商標及び引用商標に係る指定商品に同一又は類似の商標を使用すると,同一営業主の製造,販売又は提供に係る商品と誤認されるおそれがあると認められる関係にある。このため,本件商標に係る指定商品と,引用商標に係る指定商品とは,互いに類似する。
したがって,本件商標は,商標法第4条第1項第11号に該当する。
(2)商標法第4条第1項第10号について
申立人が使用する引用商標は,申立人の業務に係る商品を表示するものとして需要者,取引者の間に広く認識されている商標である。
また,上述のとおり,本件商標と引用商標とは,互いに類似する商標である。
さらに,本件商標に係る指定商品と,引用商標が使用されている商品とは,同一又は類似の商標が使用されると,同一営業主の製造,販売又は提供に係る商品と誤認される恐れがあると認められる関係にある。このため,本件商標に係る指定商品と,引用商標が使用されている商品とは,互いに類似する。
したがって,本件商標は,商標法第4条第1項第10号に該当する。
(3)商標法第4条第1項第15号について
申立人が使用する引用商標は,外国において著名な商標であって,申立人の業務に係る商品を表示するものとして日本国内の需要者,取引者によって広く認識されている商標である。
また,上述のとおり,本件商標と引用商標とは,互いに類似する商標であり,共に造語よりなるものであるから,構成上顕著な特徴を有するものである。
さらに,本件商標に係る指定商品と,申立人によって引用商標が使用されている商品とは,共に美容院等で使用される商品であり,両者は,需要者,取引者が共通し,取引の実情を考慮すると,互いに関連性の深い商品である。
このため,本件商標がその指定商品に使用された場合,申立人の業務に係る商品と広義の混同を生ずる恐れがある。
したがって,本件商標は,商標法第4条第1項第15号に該当する。
(4)商標法第4条第1項第19号について
申立人が使用する引用商標は,申立人の業務に係る商品を表示するものとして日本国内又は外国において需要者,取引者の間に広く認識されている商標である。
また,本件商標と,引用商標とは,極めて類似する商標であり,共に造語よりなるものであるから,構成上顕著な特徴を有するものである。
このため,本件商標は,商標の著名性にただ乗りし,不正の利益を得る等の目的で出願されたものであり,不正の目的をもって使用する商標に該当する。
したがって,本件商標は,商標法第4条第1項第19号に該当する。

4 当審の判断
(1)商標法第4条第1項第11号該当性について
ア 本件商標の指定商品
本件商標の指定商品は,前記1のとおりであるところ,「商品及び役務の区分解説[国際分類第10版対応]」(特許庁商標課編,以下「区分解説」という。)によれば,指定商品中の「家庭用電熱用品類」については,「主として,『電気ストーブ』や『電気トースター』等,家庭用の電化製品のうち,加熱用,調理用,冷却用,乾燥用,換気用,衛生用の装置が該当」と記載され,また,「美容院又は理髮店用の機械器具(いすを除く。)」については,「美容院や理髪店で使用する業務用の頭髪乾燥機等が該当」と記載されている。
イ 引用商標の指定商品
引用商標の指定商品は,前記2のとおり,第3類に属する商品であり,商標法施行令第2条において規定する別表には,第3類は「洗浄剤及び化粧品」とされていることからすれば,引用商標の指定商品は「化粧品」の範ちゅうに属する商品である。
そして,区分解説によれば,化粧品については,「薬事法に規定する『化粧品』の大部分が含まれる」とあり,「医薬品,医療機器等の品質,有効性及び安全性の確保等に関する法律((旧)薬事法)」第2条第3項よれば,「化粧品」について,「人の身体を清潔にし,美化し,魅力を増し,容貌を変え,又は皮膚若しくは毛髪を健やかに保つために身体に塗擦,散布その他これらに類似する方法で使用されることが目的とされている物で,人体に対する作用が緩和なものをいう。・・・」と規定されている。
ウ 本件商標の指定商品と引用商標の指定商品との類否
本件商標の指定商品と引用商標の指定商品は,上記ア及びイのとおり全く相違するものであるから,両商品は,その機能,性質,用途の内容を異にするものである。
そうすると,本件商標の指定商品と引用商標の指定商品とは,生産者,取引系統,需要者等を異にする非類似の商品であるというべきである。
エ 申立人の主張
この点に関し,申立人は,本件商標に係る指定商品の中には,主に美容関係の取引者,需要者によって美容院等で取り扱われるものが含まれ,引用商標に係る指定商品もまた,主に美容関係の取引者,需要者によって美容院等で取り扱われるものであるから,本件商標の指定商品と引用商標の指定商品は,共に,主に同一の美容関係の取引者,需要者によって,同一の店舗の美容院等で取り扱われるのが通常である商品であるため,用途や需要者,取引者等の範囲が一致する商品である旨主張する。
しかしながら,本件商標の指定商品及び引用商標の指定商品の一部に,取引者などの取扱範囲が一致する商品が含まれているとしても,両商品は,異なった分野のものであって,生産部門,販売部門,品質,用途等において相違するものであり,完成品と部品との関係にもないものであるから,これらを総合的に判断すると,両商品は,非類似の商品である。
よって,申立人の主張は,採用することができない。
オ 小括
以上のとおり,本件商標の指定商品と引用商標の指定商品とは,非類似の商品であるから,本件商標の指定商品と引用商標の指定商品に,類似の商標を付したとしても,同一営業主の製造又は販売に係る商品であるかのように,その出所について誤認混同を生ずるおそれはないとみるのが相当である。
したがって,たとえ本件商標と引用商標が類似であるとしても,本件商標は商標法第4条第1項第11号に該当しない。
(2)商標法第4条第1項第10号及び同第15号該当性について
ア 申立人の主張及び提出した証拠によれば,以下のとおりである。
(ア)申立人は,1984年から米国において美容関連商品の製造販売を開始し,現在も米国において脱毛剤等を製造販売している(甲10)。
(イ)申立人の製造販売する商品には,若干デザイン化された「nufree」の文字と「nudesse」の文字が2段に表示されている(甲10の2,甲11,甲14)。
(ウ)申立人は,米国におけるウェブサイトで脱毛剤を販売している(甲11)。
(エ)申立人は,申立人の製造販売する「FINIPILFREE」なる商品を我が国に輸出しており,その数量は,2009年から2017年まで毎年数百個から2千個程度である(甲12)。
イ 上記アによれば,申立人は,1984年より米国において,美容関連商品の製造販売を開始し,米国における,ウェブサイト上で,引用商標と同一のつづりからなる商標を使用した脱毛剤(以下「使用商品」という。)を販売していることは認められる。
しかしながら,上記ウェブサイトは英語で記載されており,価格も米ドルであるから我が国の需要者を対象としたウェブサイトとは認められない。
また,該ウェブサイトのみでは,使用商品の売上高,シェア等が不明であり,引用商標が,米国を含む外国において広く認識されているものとは,認めることはできない。
さらに,提出されたインボイスには,本件商標の表示はなく,仮にインボイスに表示されている商品が使用商品であるとしても,使用商品の我が国への輸出数は,年に数百個から多くても2千個程度と僅かなものである。
そして,その他に使用商品の我が国での販売量,売上高,シェア等を示す資料は,提出されていない。
そうすると,申立人が提出した証拠からは,本件商標の登録出願時及び登録査定時において,引用商標が,申立人の業務にかかる商品を表示するものとして,日本国内又は外国において広く認識されているものとは,認めることはできない。
ウ 以上のとおり,引用商標が本件商標の登録出願時及び登録査定時において,申立人の業務にかかる商品を表示するものとして,我が国の需要者の間に広く認識されていたものと認めることはできない。
そうすると,本件商標と引用商標が類似であったとしても,本件商標をその指定商品に使用したときは,本件商標に接する取引者,需要者が引用商標を想起又は連想することはないというべきであり,商品の出所について混同を生じるおそれはないものと判断するのが相当である。
したがって,本件商標は,商標法第4条第1項第10号及び同第15号に該当しない。
(3)商標法第4条第1項第19号該当性について
上記(2)のとおり,引用商標が本件商標の登録出願時及び登録査定時において,申立人の業務にかかる商品を表示するものとして,日本国内及び外国における需要者の間に広く認識されていたものと認めることはできない。 また,本件商標が不正の目的をもって使用されていたという証拠の提出はない。
したがって,本件商標と引用商標が類似であっても,本件商標は,商標法第4条第1項第19号に該当しない。
(4)むすび
以上のとおり,本件商標は,商標法第4条第1項第10号,同第11号,同第15号及び同第19号に違反して登録されたものではないから,同法第43条の3第4項の規定に基づき,その登録を維持すべきものである。
よって,結論のとおり決定する。
異議決定日 2018-05-31 
出願番号 商願2016-137084(T2016-137084) 
審決分類 T 1 651・ 264- Y (W11)
T 1 651・ 271- Y (W11)
T 1 651・ 222- Y (W11)
T 1 651・ 255- Y (W11)
最終処分 維持 
前審関与審査官 森山 啓 
特許庁審判長 井出 英一郎
特許庁審判官 榎本 政実
大森 友子
登録日 2017-08-04 
登録番号 商標登録第5968627号(T5968627) 
権利者 瀧川株式会社
商標の称呼 ヌデッセ、ヌーデッセ 
代理人 河田 良夫 
代理人 狩野 彰 
代理人 大橋 剛之 
代理人 古谷 史旺 
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