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審決分類 審判 査定不服 商3条1項3号 産地、販売地、品質、原材料など 登録しない W19
管理番号 1337132 
審判番号 不服2017-2199 
総通号数 219 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 商標審決公報 
発行日 2018-03-30 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2017-02-15 
確定日 2018-01-09 
事件の表示 商願2016-53101拒絶査定不服審判事件について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。
理由 1 本願商標
本願商標は、「和の伝統色」の文字を標準文字で表してなり、第1類、第2類、第16類、第17類、第19類及び第20類に属する願書記載のとおりの商品を指定商品として、平成28年5月17日に登録出願され、その後、指定商品については、原審における同年11月22日付け手続補正書並びに当審における同29年2月15日付け手続補正書及び同年9月4日付け手続補正書により、最終的に第19類「フェノール樹脂含浸化粧板,ポリエステル樹脂含浸化粧板,メラミン樹脂含浸化粧板,メラミン樹脂製不燃化粧板,合成樹脂を主材とする建築用化粧板」に補正されたものである。

2 当審における拒絶理由通知
当審において、請求人に対し、「本願商標は、商品の品質を普通に用いられる方法で表示する標章のみからなる商標であるから、商標法第3条第1項第3号に該当する。」旨の拒絶理由を、平成29年8月3日付けで通知した。

3 当審の判断
(1)商標法第3条第1項第3号該当性について
本願商標は、上記1のとおり、「和の伝統色」の文字を標準文字で表してなり、これは、普通に用いられる方法で表示するものである。
そして、本願商標の構成文字からは、「日本の伝統的な色彩」の意味合いが容易に看取されるところ、本願の指定商品に関連する建築業界において、「和の伝統色」の文字が上記意味合いで、色彩を表すものとして用いられている事実があることは、別掲1のとおりであり、また、その他の業界においても、同様に用いられている事実があることは、別掲2のとおりである。
さらに、本願商標と意味合いを同じくする「日本の伝統色」の文字についても、別掲3及び4のとおり、建築業界を含む各種業界において、色彩を表すものとして使用されている事実がある。
そうすると、本願商標をその指定商品に使用しても、これに接する取引者、需要者は、本願商標から、「日本の伝統的な色彩」の意味合いを看取し、その商品が日本の伝統的な色彩のものであること、すなわち、商品の品質を表示したものとして理解するにすぎないから、本願商標は、単に商品の品質を普通に用いられる方法で表示する商標のみからなる商標といえる。
したがって、本願商標は、商標法第3条第1項第3号に該当する。
(2)請求人の主張について
請求人は、本願の指定商品を「フェノール樹脂含浸化粧板,ポリエステル樹脂含浸化粧板,メラミン樹脂含浸化粧板,メラミン樹脂製不燃化粧板,合成樹脂を主材とする建築用化粧板」のみとし、その他の指定商品を削除したから、商標法第3条第1項第3号にかかる拒絶理由は解消した旨主張する。
しかしながら、本願商標を補正後の指定商品に使用しても、これに接する取引者、需要者は、商品の品質を表示したものとして理解するにすぎないこと上記(1)のとおりであるから、請求人の上記主張は採用することができない。
(3)まとめ
以上のとおり、本願商標は、商標法第3条第1項第3号に該当するから、登録することはできない。
よって、結論のとおり審決する。
別掲 別掲
以下の1(5)から(7)及び2(6)から(14)は、当審において職権で調査した事実であり、その他は原審において提示された事実である。

1
(1)「株式会社エクシィズ」のウェブサイトの「商品紹介」において、「飛鳥陶板」の見出しの下、「和の伝統色を意識した落ち着いた色調と還元焼成特有の焼きむらが焼き物本来の風情を感じさせます。」及び「《用途》屋内壁部 浴室壁・キッチンバック・トイレ壁・店舗壁等、使用高さが比較的低い壁部。水濡れがない屋内床部 キッチン床・室内トイレ床・室内店舗床等、土足やスリッパ等で歩く所で雨水等の水濡れがない床部。」の記載とともに、「ビードロ」、「金結晶」、「織部」、「海鼠(ナマコ)」、「伊羅保」、「天目」及び「鉄赤」の色の陶板の見本画像が掲載されている。
(http://x-s.jp/product/asuka-toban)
(2)「高橋建材 オンラインショップ」のウェブサイトにおいて、「うるわし 陶磁器表札」の見出しの下、「400年の伝統を誇る有田焼を、現代風にアレンジ。丸みのある柔らかいフォルムに金、銀をあしらい、モダンデザインと和の伝統色を融合しました。」の記載がある。
(http://www.takahashikenzai.net/126_2833.html)
(3)「合同会社イワ建開発」のウェブサイトに掲載されている「マグ塗壁 (マグ壁材を用いた高品位塗壁)」の見出しの下、「1-1 粉状の塗り材 弊社では、独自に開発したマグエンと、これを用いた、日本の伝統色で彩る塗壁に特化した粉状塗壁材や、(略)などを製造しています。」、「1-2 建築空間を日本の伝統色で彩る塗壁 四季の移ろいを色の美で見出し、洗練し、それを暮らしや文化の様々な形の中で具現化し、日本のありようの1つとして、育まれた様々な和の伝統色。」、「2-2 日本の伝統色の美で、塗壁を創生そして建築空間を彩る (略)イワ建開発では、日本の色の美で塗壁を創生そして建築空間を彩ることに特化して、マグ塗壁材を製造しています。」の記載がある。
(http://www.iwk-k.co.jp/kenkyuusiryou.html)
(http://www.iwk-k.co.jp/pdf/%E5%86%85%E8%A3%85%E7%94%A8%E5%A1%97%E3%82%8A%E5%A3%81002%E3%83%91%E3%83%B3%E3%83%95%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%88%E5%AE%8C%E6%88%90%E5%AE%8C%E6%88%90111H281005.pdf)
(4)「トータテハウジング 広島の注文住宅-未来家」のウェブサイトにおいて、「ジャパニーズグレイス 日本人の心に調和する『和み』の住まい」の見出しの下、「和モダン 水平の直線的なデザインと、無駄な装飾をそぎ落としたシンプルな空間をアースカラーや和の伝統色など、低彩度のカラーと自然素材の素朴な質感を活かし、和のイメージでコーディネート。」の記載がある。
(http://totate-h.jp/modelhouse/jgrace/)
(5)「イノスグループ」のウェブサイトにおいて、「住まいのラインナップ」の見出しの下、「連」の項目があり、「連子格子や光の庭、座のくつろぎ、そして和の伝統色を用いた外壁・・・。」「白、墨色、臙脂色という日本の伝統色を絶妙なバランスで配色した斬新な外壁カラー。」の記載がある。
(http://www.inos-ie.com/lineup/ren.html)
(6)丸永建設株式会社のウェブサイトにおいて、「施工例」の紹介として「安来市 S様邸 『和の伝統を受け継ぐ光と風の家』」の見出しの下、「和の伝統色を使い、お洒落で個性的な外観。」の記載がある。
(http://marunaga.jp/product/%E5%AE%89%E6%9D%A5%E5%B8%82%E3%80%80s%E6%A7%98%E9%82%B8/)
(7)「IIDA Japan Chapter」のウェブサイトにおいて、「株式会社太陽」の2016年2月26日付けの室内装飾和紙に係るプレスリリース中に、「和の伝統色や伝統柄をベースにしながらも現代の住空間で使えるよう工夫し、色柄を選定していますので、カーテンや家具、タイルなどとの組み合わせもしやすくなっています。」の記載がある。
(http://www.iida-japan.jp/pdf/i20160308.pdf)

2
(1)「横浜市都市整備局」のウェブサイトに掲載の「戸塚駅前地区中央土地区画整理事業」に係る「戸塚駅周辺地区西1,2街区 まち並みデザインガイドライン(案)」において、「3.まち並みデザインの考え方」の見出しの下、「屋外広告物は、通りの個性を形成する重要な要素であることを意識し、戸塚ならではの色彩の協調を心がけましょう。(略)□和の伝統色『四十八茶百鼠』を意識した色彩の使用を心がけましょう。」の記載と共に、「色見本」を掲載している。
(http://www.city.yokohama.lg.jp/toshi/tochu/76-guideline/pdf/guide-1-2.pdf)
(2)2016年3月1日付け山形新聞において、「記者席ノート 着物姿8県議、伝統色で議場を彩る」の見出しの下、「県議会2月定例会で29日、新人議員ら8議員が着物姿で本会議に臨み、議場は山吹、群青、桃など和の伝統色で彩られた。」の記載がある。
(3)2015年7月29日付け産経新聞において、「【ファッションNavi】アジアネイルフェス 指先包む癒やしの緑」の見出しの下、「指先のおしゃれを楽しむネイルアート。国内外のネイリストが技を競ったり、新商品を紹介したりする『アジアネイルフェスティバル』が7月12、13日、大阪・南港のインテックス大阪で開催された。最新テクニックとともに来場者の関心が高かったのは、秋冬のトレンド。今秋は、温かみのある『ウオームグリーン』が流行し、迷彩柄や、立体的なデザインも注目を集めそうだという。(略)和の伝統色にも見られるように緑は日本人になじみのある色。」の記載がある。
(4)1998年12月5日付け産経新聞において、「【トレンドチャート】ホビー “和色”ボールペン」の見出しの下、「『萌葱色(もえぎいろ)』『瑠璃紺(るりこん)』・・・。日本人らしい繊細な感性で、自然の風物を表現する和の伝統色がボールペンになった。『絹物語』(ぺんてる、全20色)。」の記載がある。
(5)1998年9月16日付け京都新聞において、「京の友禅師・松木真澄さん“うまみのある色”好む日本人の特性伝えたい『和の伝統色名帳』作製 豊かな伝統の色再現」の見出しの下、「色彩は図案とともに、染織の命だ。特に日本人は、蘇芳(すおう)や山吹(やまぶき)、二藍(ふたあい)など、原色を少し抑えた微妙な色目を大切にし、色名にも歴史を重ねてきた。数は、七百五十色以上に及ぶ。そのなかで現在も使われる機会の多い色を集めた『和の伝統色名帳』を、このほど京都市西京区桂の友禅師(略)が作製した。繊細な京友禅をもはぐくんできた豊かな日本の色の歴史を包み込んでいる。」の記載がある。
(6)2014年12月30日付け読売新聞において、「和の伝統色を絹糸に 桐生 染色研究家 48種再現 狐色、桑茶色・・・=群馬」の見出しの下、「古くから日本で使われてきた伝統色の魅力を伝えようと、桐生市の染色研究家田島勝博さん(72)が天然植物を使う草木染で48色を再現した。自ら所長を務める民間工房『天然染色(そめいろ)研究所』(桐生市本町)でサンプルを公開している。再現したのは、梅の木を使った『狐(きつね)色』や、桑の樹皮を煮出した『桑茶色』、紅花を重ね染めした『韓紅(からくれない)』など。」の記載がある。
(7)2007年8月6日付け電気新聞において、「[FLASH新製品]和の伝統色で彩る音楽プレーヤー」の見出しの下、「東芝は、デジタルオーディオプレーヤー『ギガビートUシリーズ』の新モデルとして、『萌葱(もえぎ)』や『桜』など日本の伝統色24色を採用した『ギガビートU103』を発売した。」の記載がある。
(8)「DREAM GATE」のウェブサイトにおいて、「創業265年の日本画用絵の具メーカーが、『胡粉ネイル』で経営難から起死回生!」と題する記事に、「同社の本業は、京都の老舗日本画用絵の具メーカー。そんなバックグランドもあって、『胡粉ネイル』のラインナップには『艶紅』『水茜』『鶯緑』といった和の伝統色による『和色シリーズ』や、・・・など、日本的な商品コンセプトが前面に打ち出されている。」の記載がある。
(http://www.dreamgate.gr.jp/news/5019)
(9)「AUSE」のウェブサイトの化粧品の「ブランドコンセプト/研究開発」の項目において、「主張しすぎない和の伝統色で自分の色をそろえる」、「スキンケアのボトルヘッドのカラーリングは、一般的な赤や黄、青などと異なり、自然界の色合いが表現された日本の伝統色を取り入れました。」の記載がある。
(http://ause.jp/concept)
(10)「AllAbout」のウェブサイトにおいて、「浴衣に取り入れたい粋な色、和の伝統色」の見出しの下、「浴衣に取り入れたい粋な色、和の伝統色を、パーソナルカラーのアドバイスを交えながら、ご紹介します。」の記載がある。
(https://allabout.co.jp/gm/gc/190882/)
(11)「きれのはな」のウェブサイトにおいて、「きれのはなはじめに」の見出しの下、「細やかな凹凸(しぼ)が特徴の一越(ひとこし)ちりめんの生地に和の伝統色を再現し、やさしい和の世界を表現しました。」の記載がある。
(http://www.kirenohana.jp/goaisatsu.html)
(12)「Ten o-one」のウェブサイトにおいて、「FACE FONTS」の項目の「メガネと和菓子?メガネと茶碗??」の見出しの下、「落ち着きのある和の伝統色や、和菓子や着物や茶碗の気品、やわらかな和花の曲線を取り入れ、日本人の表情によくなじむ奥ゆかしさを表現しています。」の記載がある。
(http://www.ten-o-one.jp/facefonts.html)
(13)「デザイン情報サイト JDN」のウェブサイトにおいて、商品(書籍)「和ごころを伝えるデザイン」(風日舎・著、パイインターナショナル)が紹介されており、「和の伝統色を効果的にあしらったものや四季を彩る配色など、和のイメージを出しやすい手法。」の記載がある。
(https://www.japandesign.ne.jp/books/2016/03/12932/)
(14)「honto」のウェブサイトにおいて、商品(書籍)「あなたに贈る四季の色」(若菜晃子・著、パイインターナショナル )が掲載されており、「瑠璃色、萩色、珊瑚色・・・。あなたはどの色が好きですか? 『ひとつの色』からはじまる、和の伝統色の世界。」の記載がある。
(https://honto.jp/netstore/pd-book_25473320.html)

3
(1)「セキスイハイム」のウェブサイトに掲載されている「日本の伝統色を見直す」と題するコラムにおいて、「様々なニュアンスを楽しめる日本の伝統色」の項で、「日本の伝統色には、(略)『藍白』のように、白に近い色にも様々なニュアンスがあります。例えば『薄香色(うすこういろ)』。そこはかとなく漂う丁子(ちょうじ)の香りのように、あるかなしかの微かな色みを持ったごく薄い黄色。また、『鳥の子色(とりのこいろ)』。鳥の子という和紙のかぎりなく白に近い黄色です。あるいは『白緑(びゃくろく)』。日本画の絵の具の色名で、緑青(ろくしょう)を細かく粉末にすると白に近い緑になるというもの。『灰白(はいじろ)』は、わずかに灰みがかった霜のような白を指します。(略)日本の伝統色は、色そのものとともに、ネーミングにも素敵なニュアンスを感じさせてくれます。日本の伝統色は日本の『風土色』だとも言えます。」の記載がある。
(http://www.sekisuiheim.com/spcontent/lifestylenavi/column66/)
(2)「洛和会ヘルスケアシステム」のウェブサイトにおいて、病院の建築コンセプトについて、「日本の伝統色や草花を取り入れた色調やデザイン、建物中央には明るい日差しが直接差し込む吹き抜けと、その下に流れる滝を造り、ヒーリングの空間としています。」、「1階 青磁色(せいじいろ) 音羽の森の滝を中心に水源をイメージした、やわらかい青みがかった緑色を基調としています。」、「2階 萌黄色(もえぎいろ) みずみずしく新鮮な若葉からなる新緑の森をイメージした、明るい緑色を基調としています。」、「3階 柿渋色(かきしぶいろ) 力強く降り注ぐ朝日を受けて明るく色づいた朝の森をイメージした、黄赤色を基調としています。」及び「4階 山吹色(やまぶきいろ) 実りの季節をむかえ、鮮やかに色づいた黄金の森をイメージした黄色を基調としています。」の記載がある。
(http://www.rakuwa.or.jp/otowareha/concept.html)
(3)2017年3月9日付け毎日新聞において、「役立つ住宅情報:自由に自分色144通り 伊藤忠都市開発『クレヴィア浅草』」の見出しの下、「マンション正面の外観には、市松模様を現代風にアレンジした意匠を採用。鈍色(にびいろ)など日本の伝統色も使って、モダンでありながら日本建築の美も取り入れたデザインにしている。」の記載がある。
(4)2017年2月20日付け読売新聞において、「『和』を実感するホテル」の見出しの下、「『和』の要素を客室やロビーなどに取り入れるホテルが増えている。(略)本館の一般的な客室も『柿渋』や『藍』といった日本の伝統色を基調にした。」の記載がある。
(5)2016年11月29日付け建設通信新聞において、「特集・IAO竹田設計 設立40周年(4)」の見出しの下、「◆(仮称)特別養護老人ホームせいりょう姫島/スタッフの負担と介護連携配慮(略)和のデザインとして『市松模様』『格子』『勾配屋根』『犬矢来』『日本の伝統色』を採用し、高齢者にとって馴染み深い意匠を取り入れた。」の記載がある。
(6)2016年9月30日付け日刊建設工業新聞において、「コンセプト・ビュー/船場センタービル(大阪市中央区)」の見出しの下、「(略)船場センタービルも竣工40年が経ち、外壁タイルの劣化が見受けられ早急な外壁改修が必要となった。(略)既存外壁タイルを補修した上で、2階から上は小紋模様を施したアルミパネルを採用し、着物のデザインを取り入れることで、船場ならではの景観を演出した。(略)小紋模様をアルミパンチングのパターンに活かし、筋部には『もえぎ色』『朱色』といった日本の伝統色を使い、棟ごとに固有な『色』を与えた。」の記載がある。
(7)2016年2月29日付け建設通信新聞において、「金沢区総合庁舎改築工事完成/国産木材と切妻屋根“和の趣”」の見出しの下、「横浜市の金沢区総合庁舎改築工事が完成、29日から区役所・消防署棟が全面供用となる。(略)内部の色彩は、日本の伝統色を用いて、窓口のサインや東西の階段、トイレへ分かりやすく誘導し、2階の共用ホールは木格子とフローリング材により温かみのある空間にした。」の記載がある。
(8)2016年2月5日付け建設通信新聞において、「竣工特集・九州がんセンター全面建替え」の見出しの下、「外装は九州の温暖な気候風土に調和する明るい色合いのタイルおよび塗装を施し、内装には色調を抑えたリノリウムや木材などの自然素材を使い、サインをはっきりと引き立てるようにした。テーマカラーを日本の伝統色から選定したり、病室に博多織調のアクセントを配したりと、落ち着いた『和』のテイストで仕上げている。」の記載がある。

4
(1)「株式会社サングラス」のウェブサイトに掲載されているメールマガジン「ガラス原料あれこれ」において、「フリットシリーズの和色に、新しい色が仲間入りします。現在フリットシリーズの和色は、『蘇芳色(すおういろ)』、『抹茶色(まっちゃいろ)』、『鉄納戸(てつなんど)』、『利休茶(りきゅうちゃ)』、『紫苑色(しおんいろ)』、『鈍色(にびいろ)』、『浅葱(あさぎ)』、『苔色(こけいろ)』、『銅赤(どうあか)』の9色です。(略)やはり日本の伝統色は日本人の感性を揺さぶるのですね。」の記載がある。
(http://www.glass-kougeihiroba.jp/arekore/index98.html)
(2)2017年7月10日付け神戸新聞において、「【シニア】<ひょうご 北から南から>朝来市 『竹泉』が新シリーズ発売」の見出しの下、「日本酒『竹泉』の醸造元、田治米合名会社(朝来市山東町矢名瀬町)が、『常盤緑(ときわみどり)』『茄子紺(なすこん)』など、日本古来の色をラベルに用いた『和色シリーズ』(全8種)を発売した。(略)昭和初期ごろの『竹泉』ロゴも復活させ、個性豊かな8種の酒に合うイメージ色を、日本の伝統色から選んだ。」の記載がある。
(3)2017年7月7日付け朝日新聞において、「『湯帳』着て入浴、気分は王朝びと 道後・飛鳥乃湯泉9月完成 /愛媛県」の見出しの下、「9月に完成予定の『道後温泉別館 飛鳥乃湯泉(あすかのゆ)』で使用する昔の浴衣(よくい)『湯帳(ゆちょう)』が6日、披露された。(略)色は日本の伝統色である鳩羽(はとば)紫色(紫色)、薄蘇芳(うすすおう)色(桃色)、老竹(おいたけ)色(緑色)の3種類あり、高貴さとツバキを表現した。」の記載がある。
(4)2017年7月1日付け中日新聞において、「工芸品が集結 日本の職人展 栄の松坂屋」の見出しの下、「【愛知県】全国の工芸品が集まる『日本の職人展』が、栄の松坂屋名古屋店で開かれている。(略)『日本の伝統色』と題し色とりどりの草木染や和ろうそくが販売される。」の記載がある。
(5)2017年6月27日付けスポーツ報知において、「野球日本代表『侍ジャパン』が着用する新ユニホームの発表会見」の見出しの下、「各世代の野球日本代表『侍ジャパン』が着用する新ユニホームの発表会見が26日、都内で行われた。(略)新ユニホームは、日本の伝統色である『青褐色(あおかちいろ)』『真白(ましろ)』『紅色(くれないいろ)』『黄金色(こがねいろ)』の4色を使用。」の記載がある。
(6)2017年5月28日付け京都新聞において、「◎MyウェイMyライフ 上羽絵惣取締役 石田結実さん 化粧や洋服で彩る女性はアーティスト 『優しいネイル』貝殻で」の見出しの下、「臙脂(えんじ)に紫苑(しおん)、蘇芳(すおう)-。日本の伝統色を用いたマニキュアが、京都市下京区の店内にずらりと並ぶ。」の記載がある。

審理終結日 2017-11-10 
結審通知日 2017-11-14 
審決日 2017-11-28 
出願番号 商願2016-53101(T2016-53101) 
審決分類 T 1 8・ 13- Z (W19)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 白鳥 幹周 
特許庁審判長 大森 健司
特許庁審判官 小松 里美
松浦 裕紀子
商標の称呼 ワノデントーショク、ナゴミノデントーショク 

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