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審決分類 審判 全部申立て  登録を維持 W354143
審判 全部申立て  登録を維持 W354143
審判 全部申立て  登録を維持 W354143
管理番号 1332410 
異議申立番号 異議2017-900148 
総通号数 214 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 商標決定公報 
発行日 2017-10-27 
種別 異議の決定 
異議申立日 2017-05-10 
確定日 2017-09-14 
異議申立件数
事件の表示 登録第5930839号商標の商標登録に対する登録異議の申立てについて,次のとおり決定する。 
結論 登録第5930839号商標の商標登録を維持する。
理由 第1 本件商標
本件登録第5930839号商標(以下「本件商標」という。)は,別掲1のとおりの構成よりなり,平成28年7月22日に登録出願,第35類「飲食料品の小売又は卸売の業務において行われる顧客に対する便益の提供,酒類の小売又は卸売の業務において行われる顧客に対する便益の提供,食肉の小売又は卸売の業務において行われる顧客に対する便益の提供,食用水産物の小売又は卸売の業務において行われる顧客に対する便益の提供,野菜及び果実の小売又は卸売の業務において行われる顧客に対する便益の提供,菓子及びパンの小売又は卸売の業務において行われる顧客に対する便益の提供,米穀類の小売又は卸売の業務において行われる顧客に対する便益の提供,牛乳の小売又は卸売の業務において行われる顧客に対する便益の提供,清涼飲料及び果実飲料の小売又は卸売の業務において行われる顧客に対する便益の提供,茶・コーヒー及びココアの小売又は卸売の業務において行われる顧客に対する便益の提供,加工食料品の小売又は卸売の業務において行われる顧客に対する便益の提供」,第41類「果実狩り施設の提供」及び第43類「飲食物の提供」を指定役務として,同29年2月3日に登録査定,同年3月10日に設定登録されたものである。

第2 引用商標
1 登録第5848068号商標(以下「引用商標1」という。)は,「ジョイファーム」の文字を標準文字で表してなり,平成26年11月11日に登録出願,第35類「加工食料品の小売又は卸売の業務において行われる顧客に対する便益の提供」を指定役務として,同28年5月13日に設定登録されたものであり,現に有効に存続しているものである。
2 登録第5850665号商標(以下「引用商標2」という。)は,上段に「JOYFARM」の欧文字と下段に「ジョイファーム」の片仮名を書してなり,平成26年10月7日に登録出願,第43類「飲食物の提供」を指定役務として,同28年5月20日に設定登録されたものであり,現に有効に存続しているものである。
3 商願2016-76256号商標(以下「引用商標3」という。)は,別掲2のとおりの構成よりなり,第35類「飲食料品の小売又は卸売の業務において行われる顧客に対する便益の提供,野菜及び果実の小売又は卸売の業務において行われる顧客に対する便益の提供,農産物の小売又は卸売の業務において行われる顧客に対する便益の提供,加工食料品の小売又は卸売の業務において行われる顧客に対する便益の提供,電気機械器具類の小売又は卸売の業務において行われる顧客に対する便益の提供,薬剤及び医療補助品の小売又は卸売の業務において行われる顧客に対する便益の提供,印刷物の小売又は卸売の業務において行われる顧客に対する便益の提供,紙類及び文房具類の小売又は卸売の業務において行われる顧客に対する便益の提供,おもちゃ・人形及び娯楽用具の小売又は卸売の業務において行われる顧客に対する便益の提供,楽器及びレコードの小売又は卸売の業務において行われる顧客に対する便益の提供,貸し農園の業務において行われる顧客に対する便益の提供,観光農園の業務において行われる顧客に対する便益の提供」を指定役務として,平成28年7月1日に登録出願,同出願は,現在も審査に継続中である。
なお,以下,これら3件の商標をまとめていうときは「引用商標」という。

第3 登録異議の申立ての理由
登録異議申立人(以下「申立人」という。)は,本件商標は,商標法第4条第1項第11号に該当するものであるから,同法第43条の2第1号により,その登録は取り消されるべきであると申立て,その理由を要旨以下のように述べ,証拠方法として甲第1号証ないし甲第5号証を提出した。
1 商標の類似性について
本件商標は,帽子を被った黒い鳥とおぼしき図形を有し,その右上に「ジョイフルフアーム」,右中に「うのいけ」,右下に筆記体で「鵜の池」の文字を有してなるところ,文字部分と図形部分が重なり合ったり,文字が一連のデザインの中に包含されてたりするなどのように文字と図形とを分離して観察することが取引上不自然であると思われるほど不可分に結合しているものとは認められず,本件商標の「ジョイフルフアーム」の文字部分から生じる「ジョイフルファーム」との称呼及び「喜びの農場」との観念を持って取引の供されるものと認められる。
これに対して,引用商標は,いずれも「ジョイファーム」又は「JOYFARM」との文字を中心とする商標であって,「ジョイファーム」との称呼及び「喜びの農場」という観念を生じさせるものである。
してみれば,本件商標と,引用商標とは,本件商標の一部に引用商標とほぼ同一の文字列を有するから,そこから生じる観念(審決注:「称呼」の誤り),観念を同一にし,外観上も類似するものである。
以上のとおり,本件商標と,引用商標とは,何れも「ジョイファーム」との称呼を生じ,「喜びの農場」という観念において共通するから,隔離的に観察された際には,同一人,又は何らかの関係を有する者の業務に係る商品・役務であると誤認混同を生じさせる恐れがある類似の商標である。
2 役務の類似性について
本件商標の指定役務は,引用商標の指定役務と同一又は類似するものである。
3 むすび
以上のとおり,本件商標は,引用商標に類似する商標であって,その役務も同一又は類似するものである。
したがって,本件商標は,商標法第4条第1項第11号に該当する。

第4 当審の判断
1 本件商標について
本件商標は,別掲1のとおり,黒色のリボンをつけた赤色の帽子をかぶり,長いくちばしと足が黄色に着色され,羽根を広げた鳥とおぼしき図形とその右側の上段に「ジョイフルフアーム」の片仮名,下段に大きく筆書きした「鵜の池」の文字と「の」の平仮名の上に小さく「〈うのいけ〉」の文字を書した構成よりなるところ,左側の図形部分と右側の文字部分は,やや間隔を置いて配されており,それぞれが視覚上分離,独立して認識,看取されるものであると認められる。
また,右側の「うのいけ」の文字部分は,下段の「鵜の池」の文字部分の読みを表してなるものとみるのが自然であり,上段の「ジョイフルフアーム」の文字部分と下段の「鵜の池」の文字部分は,字形も字の大きさも異なることから,それぞれが視覚上分離,独立して認識,看取されるものであると認められる。
そうすると,本件商標の図形部分と文字部分及び上段と下段の文字部分は,それぞれ分離して観察することが取引上不自然であると思われるほど不可分的に結合しているものとはいえず,本件商標に接する需要者,取引者は,それぞれの部分から独立した印象を受けるもので,これらいずれもが本件商標の要部として,自他役務の識別標識としての機能を果たし得るというべきである。
そして,本件商標は,その要部である図形部分からは,特定の称呼及び観念を生じるものではなく,文字部分の要部の一つである「うのいけ」及び「鵜の池」の文字部分からは,その構成文字に相応して「ウノイケ」の称呼を生じ,特定の観念を生じないものである。
また,「ジョイフルフアーム」の文字部分からは,その構成文字に相応して「ジョイフルフアーム」の称呼を生じ,該語は,我が国において一般的に親しまれた成語を表したものではなく,一種の造語として認識されるものであるから,特定の観念を生じないものである。
2 引用商標について
(1)引用商標1について
引用商標1は,「ジョイファーム」の片仮名からなるところ,その構成文字に相応して「ジョイファーム」の称呼を生じるものである。
そして,「ジョイファーム」の文字は,辞書に載録されていない語であって,特定の意味を有しない一種の造語と理解されるのが自然であるから,特定の観念を生じないものである。
(2)引用商標2について
引用商標2は,上段に「JOYFARM」の欧文字と下段に「ジョイファーム」の片仮名を書してなるところ,下段の片仮名が上段の欧文字の読みを特定したものと容易に理解できるものであるから,これより「ジョイファーム」の称呼を生じるものである。
また,引用商標2を構成する「JOYFARM」及び「ジョイファーム」の文字は,いずれも辞書に載録されていない語であって,特定の意味を有しない一種の造語として認識されるものであるから,特定の観念を生じないものである。
(3)引用商標3について
引用商標3は,別掲2のとおり,外側を細線,内側を太線で表した二重輪郭の横長楕円形内の中央に「JOYFARM」の欧文字と,その下に黒色矩形内に白抜き文字で「ジョイ ファーム」の片仮名を配した構成よりなるところ,その構成文字中「JOYFARM」の文字部分は,大きく最も顕著に表されており,かつ,「ジョイ ファーム」の文字部分は,その欧文字の読みを特定したものと容易に理解できるから,「ジョイファーム」の称呼を生じるものである。
また,これらの文字は,引用商標2のとおり,辞書に載録されていない語であって,特定の意味を有しない一種の造語として認識されるものであるから,特定の観念を生じないものである。
3 本件商標と引用商標との類否について
本件商標と引用商標との類否について検討すると,本件商標と引用商標とは,文字の構成,文字数及び図形の有無などの顕著な差異を有しているから,外観上,判然と区別し得るものである。
また,称呼においては,本件商標の「ジョイフルフアーム」の称呼と引用商標の「ジョイファーム」の称呼とを比較すると,構成音数において差異を有するものであるばかりでなく,両者は中間における「フル」の音の有無及び「フア」と「ファ」の音の差異を有するものであるから,これらの差異が両称呼全体に及ぼす影響は大きく,それぞれを一連に称呼した場合は,語調,語感が異なり,称呼上,両者は十分に聴別し得るものである。
また,本件商標より生ずる「ウノイケ」の称呼と引用商標より生ずる「ジョイファーム」の称呼は,構成音数及び音構成の顕著な差により互いに聞き誤るおそれはないから,称呼上,両者は明瞭に聴別し得るものである。
さらに,観念においては,本件商標及び引用商標のいずれも特定の観念を生じないものであるから,観念上,本件商標と引用商標とは比較することができないものである。
してみれば,本件商標と引用商標とは,観念において比較できないとしても,外観及び称呼において,相紛れるおそれのない非類似の商標というべきである。
なお,引用商標3は,上記のとおり,非類似の商標である上に,未だ審査に継続しているものであって,未登録のものである。
したがって,本件商標は,商標法第4条第1項第11号に該当しない。
4 むすび
以上のとおり,本件商標の登録は,商標法第4条第1項第11号に違反してされたものとはいえないから,同法第43条の3第4項の規定により,その登録は維持すべきである。
よって,結論のとおり決定する。
別掲 別掲1(本件商標)


(色彩については,原本参照。)

別掲2(引用商標3)



異議決定日 2017-09-06 
出願番号 商願2016-78723(T2016-78723) 
審決分類 T 1 651・ 261- Y (W354143)
T 1 651・ 262- Y (W354143)
T 1 651・ 263- Y (W354143)
最終処分 維持 
前審関与審査官 中尾 真由美 
特許庁審判長 井出 英一郎
特許庁審判官 榎本 政実
中束 としえ
登録日 2017-03-10 
登録番号 商標登録第5930839号(T5930839) 
権利者 農事組合法人鵜の味
商標の称呼 ジョイフルフアームウノイケ、ジョイフルフアーム、ウノイケ 
代理人 稲葉 民安 
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