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審決分類 審判 査定不服 称呼類似 登録しない W43
審判 査定不服 観念類似 登録しない W43
審判 査定不服 外観類似 登録しない W43
管理番号 1320283 
審判番号 不服2016-3871 
総通号数 203 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 商標審決公報 
発行日 2016-11-25 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2016-03-14 
確定日 2016-09-14 
事件の表示 商願2015-26959拒絶査定不服審判事件について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。
理由 1 本願商標
本願商標は、別掲のとおりの構成からなり、第43類「飲食物の提供」を指定役務として、平成27年3月24日に登録出願されたものである。

2 引用商標
原査定において、本願商標が商標法第4条第1項第11号に該当するとして、本願の拒絶の理由に引用した登録商標は、次に掲げる2件の登録商標である(以下、2件の登録商標をまとめて「引用商標」ということがある。)。
(1)登録第3123545号商標(以下「引用商標1」という。)
引用商標1は、「不二家」の文字を横書きしてなり、平成4年6月29日登録出願、第42類「ハンバ?グ料理・ステ?キ料理・シチュ?料理・シ?フ?ド料理・焼肉料理・ピラフ料理・カレ?料理・フライ料理・ス?プ料理・サラダ料理及びスパゲッティ?料理の提供,アルコ?ル飲料の提供,茶・コ?ヒ?・清涼飲料及び果実飲料の提供,ケ?キ・パフェ及びアイスクリ?ムの提供」を指定役務として、平成8年2月29日に設定登録され、現に有効に存続しているものである。
(2)登録第3132543号商標(以下「引用商標2」という。)
引用商標2は、「FUJIYA」の欧文字を横書きしてなり、平成4年6月29日登録出願、第42類「ハンバ?グ料理・ステ?キ料理・シチュ?料理・シ?フ?ド料理・焼肉料理・ピラフ料理・カレ?料理・フライ料理・ス?プ料理・サラダ料理及びスパゲッティ?料理の提供,アルコ?ル飲料の提供,茶・コ?ヒ?・清涼飲料及び果実飲料の提供,ケ?キ・パフェ及びアイスクリ?ムの提供」を指定役務として、平成8年3月29日に設定登録され、現に有効に存続しているものである。

3 当審の判断
(1)本願商標について
本願商標は、別掲のとおり、普通に用いられるゴシック体で横書きされた「居酒屋」の漢字の右側に「ふじや」の平仮名をやや特徴を有する書体により太字で横書きしてなるところ、「居酒屋」の文字部分と「ふじや」の文字部分とは、異なる文字種(漢字と平仮名)及び書体であり、文字の太さも異なることから、本願商標は、視覚上「居酒屋」と「ふじや」の二つの文字部分からなるものと直ちに看取されるものである。そして、前記両文字部分は、前者に比較して後者が太字で強調されていること等により、後者の文字部分が看者に強く印象付けられるものといえる。
また、本願商標の構成中、左側に位置する「居酒屋」の文字部分は、「店先で酒を飲ませる酒屋。また、安く酒を飲ませる店。」(株式会社岩波書店 広辞苑第六版)を意味するものであって、本願商標の指定役務である「飲食物の提供」との関係において、飲食店の一形態を表すものであるから、その役務の提供の質(提供に係る業種の内容)を理解、認識させるものであるといえる。
他方、本願商標の構成中、「ふじや」の文字部分は、辞書等に掲載されている語ではないから、特定の意味合いを有しない一種の造語と認められ、特定の観念を生じないものである。
そうとすると、本願商標の構成中、「居酒屋」の文字部分は、役務の質(提供に係る業種の内容)を理解、認識させるものであって、自他役務の識別機能を有しないものというべきであるから、本願商標に接する取引者、需要者は、その構成中の「ふじや」の文字部分が自他役務の識別機能を有する部分であると着目し、該部分をもって取引に資される場合も決して少なくないといえるものである。
したがって、本願商標からは、全体より生じる称呼のほか、「ふじや」の文字部分に対応して「フジヤ」の称呼をも生じ、そして、特定の観念を生じないものである。
(2)引用商標1について
引用商標1は、上記2(1)のとおり、「不二家」の文字を横書きしてなるところ、該文字は、辞書等に掲載されている語ではないから、特定の意味合いを有しない一種の造語と認められるものである。
してみれば、引用商標1は、その構成文字に相応して、「フジヤ」の称呼を生じ、特定の観念を生じないものである。
(3)引用商標2について
引用商標2は、上記2(2)のとおり、「FUJIYA」の欧文字を横書きしてなるところ、該文字は、辞書等に掲載されている語ではないから、特定の意味合いを有しない一種の造語と認められるものである。
してみれば、引用商標2は、その構成文字に相応して、「フジヤ」の称呼を生じ、特定の観念を生じないものである。
(4)本願商標と引用商標との類否について
本願商標と引用商標とは、外観において相違するものの、上記(1)ないし(3)のとおり、「フジヤ」の称呼において共通し、観念においては比較することはできないものである。
そして、本願商標の指定役務を取り扱う業界においては、商標の構成文字を同一の称呼を生じる範囲内で、漢字又はローマ字と平仮名とを相互に変更したり、デザイン化したりすることが一般に行われている取引の実情があることからすれば、特定の観念を有しない文字商標においては、観念において商標を記憶することができないため、称呼を記憶し、その称呼を頼りに取引にあたることが少なくないというのが相当であるから、そのような商標の類否判断においては、称呼が重要な役割を果たすといわなければならない。
そうとすれば、本願商標と引用商標の外観、称呼及び観念等によって、取引者、需要者に与える印象、記憶、連想等を総合し、取引の実情を考慮すれば、両者の外観が相違するとしても、観念において区別できず、取引上重要な役割を果たす称呼において相紛らわしい両者は、役務の出所について誤認混同を生じさせるおそれのある類似の商標と判断するのが相当である。
(5)本願商標の指定役務と引用商標の指定役務との類否について
本願商標の指定役務と引用商標の指定役務は、上記1及び2のとおりであるところ、本願商標の指定役務「飲食物の提供」は、引用商標の指定役務「ハンバ?グ料理・ステ?キ料理・シチュ?料理・シ?フ?ド料理・焼肉料理・ピラフ料理・カレ?料理・フライ料理・ス?プ料理・サラダ料理及びスパゲッティ?料理の提供,アルコ?ル飲料の提供,茶・コ?ヒ?・清涼飲料及び果実飲料の提供,ケ?キ・パフェ及びアイスクリ?ムの提供」と同一又は類似する役務である。
(6)小括
以上からすれば、本願商標は、引用商標と類似する商標であり、かつ、本願商標の指定役務は、引用商標の指定役務と同一又は類似の役務について使用をするものであるから、商標法第4条第1項第11号に該当するものである。
(7)請求人の主張について
請求人は、他の並存する登録例を挙げて、本願商標もこれと同様に登録されるべきである旨主張しているが、本願商標と登録例は商標の構成等において相違し事案を異にするものであるから、同一に論ずることは適切ではなく、また、そもそも商標の類否判断は、当該商標の査定時又は審決時において、その商標が使用される役務における取引の実情等を考慮し、本件の事案に即して本願商標と引用商標とを対比することにより、個別具体的に判断されるべきものであって、過去の登録例等の判断に拘束されるものではないから、請求人の主張は、採用することができない。
(8)結語
以上のとおり、本願商標は、商標法第4条第1項第11号に該当するものであって、登録することできない。
したがって、本願商標が同号に該当するとして本願を拒絶した原査定は、取り消すことができない。
よって、結論のとおり審決する。
別掲 別掲(本願商標)


審理終結日 2016-07-15 
結審通知日 2016-07-19 
審決日 2016-08-02 
出願番号 商願2015-26959(T2015-26959) 
審決分類 T 1 8・ 261- Z (W43)
T 1 8・ 262- Z (W43)
T 1 8・ 263- Z (W43)
最終処分 不成立 
前審関与審査官 豊瀬 京太郎 
特許庁審判長 田中 幸一
特許庁審判官 真鍋 伸行
酒井 福造
商標の称呼 イザカヤフジヤ、フジヤ 
代理人 鳥巣 実 
代理人 鳥巣 慶太 
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