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この審決には、下記の判例・審決が関連していると思われます。
審判番号(事件番号) データベース 権利
不服20157788 審決 商標
不服201312372 審決 商標

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審決分類 審判 査定不服 観念類似 登録しない W37
審判 査定不服 称呼類似 登録しない W37
審判 査定不服 外観類似 登録しない W37
審判 査定不服 商品(役務)の類否 登録しない W37
管理番号 1319279 
審判番号 不服2016-3100 
総通号数 202 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 商標審決公報 
発行日 2016-10-28 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2016-02-29 
確定日 2016-08-25 
事件の表示 商願2015-27578拒絶査定不服審判事件について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。
理由 1 本願商標
本願商標は、別掲のとおりの構成からなり、第37類及び第42類に属する願書記載のとおりの役務を指定役務として、平成27年3月26日に登録出願され、指定役務については、当審における同28年2月29日付け手続補正書により、第37類「アンカー設置工事」となったものである。

2 原査定の拒絶の理由の要点
原査定は、「本願商標は、登録第4452504号商標(以下「引用商標1」という。)、登録第4826909号商標(以下「引用商標2」という。)及び登録第4853026号商標(以下「引用商標3」という。)と類似の商標であって、その登録に係る指定役務と同一又は類似の役務について使用をするものであるから、商標法第4条第1項第11号に該当する。」旨認定、判断し、本願を拒絶したものである。
そして、引用商標1は、「トラスト」の文字を標準文字で表してなり、平成10年8月12日に登録出願され、「建築一式工事,しゅんせつ工事,土木一式工事,舗装工事,石工事,ガラス工事,鋼構造物工事,左官工事,大工工事,タイル・れんが又はブロックの工事,建具工事,鉄筋工事,塗装工事,とび・土工又はコンクリートの工事,内装仕上工事,板金工事,防水工事,屋根工事,管工事,機械器具設置工事,さく井工事,電気工事,電気通信工事,熱絶縁工事」を含む第37類に属する商標登録原簿に記載のとおりの役務を指定役務として、同13年2月9日に設定登録され、その後、同23年2月8日に商標権の存続期間の更新登録がされたものであり、現に有効に存在しているものである。

3 当審の判断
(1)引用商標2及び3について
本願商標に係る指定役務は、前記1のとおり補正された結果、引用商標2及び3に係る指定役務と類似の役務は全て削除されたものである。
したがって、本願商標と引用商標2及び3とは、その指定役務において互いに類似しない役務となったから、本願商標が引用商標2及び3との関係において、商標法第4条第1項第11号に該当するとした拒絶の理由は解消した。
(2)引用商標1について
ア 本願商標
本願商標は、別掲のとおり、上段に、左側が太く、右側にいくにつれ徐々に細くなる5本の右上がり直線と矩形を組み合わせた緑色の幾何図形と、その下段に、Tの左端部、Uの左上部の先及びTの右端部に緑色の矩形を配した「TRUST」の欧文字を太字で横書きした構成からなるところ(以下、上段の図形部分を「図形部分」と、下段の文字部分を「文字部分」という。)、本願商標は、その構成態様から、視覚上、一見して、図形部分と文字部分から構成されているものと直ちに看取されることから、両部分は、明確に分離して認識することができるものである。
そして、本願商標の構成中の図形部分は、幾何図形を表してなるものであるところ、該部分全体として、特定の観念を認識させる等の特段の事情は見いだせないことからすれば、該図形部分は、特定の称呼及び観念を生じないのに対し、本願商標の構成中の文字部分である「TRUST」の文字は、「信頼」の意味を有する親しまれた英語を表したものと理解、認識されるものであるから、該文字部分から、「トラスト」の称呼及び「信頼」という観念が生ずることからすると、図形部分と文字部分とは、称呼及び観念において、密接な関連性を見いだせないものである。
そうすると、本願商標は、図形部分と文字部分とからなる結合商標であって、両部分は、外観上、明確に分離して認識されるものであること、かつ、それぞれの称呼及び観念においても、密接な関連性を見いだせないものであることから、本願商標中の図形部分と文字部分は、これらを分離して観察することが取引上不自然であると思わせるほど一体不可分に結合しているものとは認められないものである。
してみれば、本願商標は、その構成中、図形部分と文字部分とが、それぞれ、要部として独立して、取引者、需要者に対し、商品の出所識別標識としての機能を果たし得るものといえる。
イ 引用商標1
引用商標1は、前記2のとおり、「トラスト」の文字を標準文字で表してなるものであるところ、引用商標1からは、その構成文字に照応して、「トラスト」の称呼を生じ、また、該文字は、「信頼」の意味を有する親しまれた英語「TRUST」を片仮名表記したものと認められるから、「信頼」の観念を生ずるものである。
ウ 商標の類否
本願商標の要部である文字部分と引用商標1との類否について検討するに、本願商標の文字部分は、上記アのとおり、「トラスト」の称呼及び「信頼」の観念を生ずるものであり、また、引用商標1は、上記イのとおり、「トラスト」の称呼及び「信頼」の観念を生ずるものであるから、両商標は、「トラスト」の称呼及び「信頼」の観念を同一にするものである。
してみれば、本願商標と引用商標1とは、外観上相違するとしても、「トラスト」の称呼及び「信頼」の観念を共通にするものであるから、両商標は、互いに紛れるおそれのある類似の商標というべきである。
エ 本願商標及び引用商標1に係る指定役務の類否
本願商標に係る指定役務である第37類「アンカー設置工事」と、引用商標1に係る指定役務中の第37類「建築一式工事,しゅんせつ工事,土木一式工事,舗装工事,石工事,ガラス工事,鋼構造物工事,左官工事,大工工事,タイル・れんが又はブロックの工事,建具工事,鉄筋工事,塗装工事,とび・土工又はコンクリートの工事,内装仕上工事,板金工事,防水工事,屋根工事,管工事,機械器具設置工事,さく井工事,電気工事,電気通信工事,熱絶縁工事」とについて検討するに、「アンカー」が、「鉄骨造でアンカーボルトを基礎コンクリート中に,また鉄筋コンクリート造で鉄筋の端部を圧縮側のコンクリート中に必要な長さだけ埋込んで,それぞれ引張力を受けたときに抵抗できるように備えること」(技報堂出版株式会社発行「建築用語辞典(第二版)」)であることからすると、「アンカー設置工事」は、「建築一式工事,土木一式工事」等の役務を提供するに当たり、建造物等の建設工事の過程において、必要に応じて、他の様々な工事と共に提供される工事の一種であるから、本願商標に係る上記の指定役務と引用商標1に係る上記の指定役務は、類似するものであることは明らかである。
オ 小括
以上からすれば、本願商標は、引用商標1と類似する商標であって、かつ、その指定役務は、引用商標1の役務と同一又は類似するものであるから、商標法第4条第1項第11号に該当するものである。
(3)請求人(出願人)の主張について
ア 請求人は、「アンカー設置工事」は、アンカーの敷設設置のみを行うものであり、一般の土木工事の中でも特殊かつ限定された工事であるため、他の一般的な「建築一式工事,土木一式工事,とび・土光又はコンクリートの工事,鋼構造物工事」のいずれとも異なる旨主張する。
しかしながら、「アンカー設置工事」は、建造物等の建設工事の過程において、必要に応じて、他の様々な工事と共に提供されるものであって、本願商標の指定役務と引用商標1の指定役務とが互いに類似する役務であることは、上記(2)エで述べたとおりである。
イ 請求人は、本願商標は、「T」と「I」の形をデザインした図形部分により、ネジ及び縦型構造物が並ぶと共に斜めのシャープなラインで平行に切り刻まれた印象を与え、商標全体から生ずる「ティートラスト」又は「ティーアイトラスト」との称呼と合わせて、独特の観念を生じさせており、本願商標の外観の印象、全体称呼及び独特の観念が、特に図形部分によるものであるという点で、本願商標に係る指定役務を取り扱う当業者にとって別の識別力を発揮させる程度に引用商標1と相違している旨主張する。
しかしながら、本願商標の図形部分は、「T」及び「I」の欧文字をモチーフにデザインされたとしても、その図案化の程度は、もはや両文字の形状を脱しており、その構成から文字を認識できるとはいえず、むしろ、直線と矩形を組み合わせた幾何学図形と見るのが自然である。そして、本願商標は、その図形部分からは、特定の称呼及び観念を生じず、また、その構成態様から、視覚上、一見して、図形部分と文字部分とから構成されていることが直ちに看取されるものであり、よって、それぞれが独立して要部となることは、上記(2)アで述べたとおりである。
また、本願商標が、一体不可分で、出願人を表示するものとして、取引者、需要者の間において広く知られたものであると判断するに足る証拠の提出もない。
ウ 請求人は、第37類で「トラスト」の称呼を有する他の並存する登録例を挙げて、本願商標もこれと同様に登録されるべきである旨主張しているが、本願商標と登録例は商標の構成等において相違し事案を異にするものであるから、同一に論ずることは適切ではなく、また、そもそも商標の類否判断は、当該商標の査定時又は審決時において、その商標が使用される商品の取引の実情等を考慮し、本件の事案に即して本願商標と引用商標とを対比することにより、個別具体的に判断されるべきものであって、過去の登録例等の判断に拘束されるものではない。
エ したがって、請求人のいずれの主張も、採用することができない。
(4)まとめ
以上のとおり、本願商標は商標法第4条第1項第11号に該当し、登録することができない。
よって、結論のとおり審決する。
別掲 別掲 本願商標(色彩については、原本参照のこと。)



審理終結日 2016-06-16 
結審通知日 2016-06-29 
審決日 2016-07-12 
出願番号 商願2015-27578(T2015-27578) 
審決分類 T 1 8・ 264- Z (W37)
T 1 8・ 261- Z (W37)
T 1 8・ 263- Z (W37)
T 1 8・ 262- Z (W37)
最終処分 不成立 
前審関与審査官 安達 輝幸 
特許庁審判長 今田 三男
特許庁審判官 藤田 和美
田中 幸一
商標の称呼 トラスト、テイ 
代理人 森田 拓生 
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