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審判番号(事件番号) データベース 権利
不服201418248 審決 商標
不服20156267 審決 商標
不服201421668 審決 商標
不服201417746 審決 商標
不服201426706 審決 商標

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審決分類 審判 査定不服 商3条1項6号 1号から5号以外のもの 登録しない W32
管理番号 1306575 
審判番号 不服2015-143 
総通号数 191 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 商標審決公報 
発行日 2015-11-27 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2015-01-05 
確定日 2015-10-01 
事件の表示 商願2014-12292拒絶査定不服審判事件について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。
理由 第1 本願商標について
本願商標は、別掲1のとおり、上段に「PREMIUM WATER」の欧文字を、下段に「HighQuality Water Delivery Service」の欧文字を二段に横書きし、その上段と下段の間に直線が引かれてなる構成からなるものであり、第32類「飲料水」を指定商品として、平成26年2月19日に登録出願されたものである。

第2 原査定の拒絶の理由
原査定は、「本願商標は、上部に『PREMIUM WATER』の文字を書し、その下に自他商品の識別力を特段有しない細線を配置し、そして、その下に、『HighQuality Water Delivery Service』の文字を表してなるところ、その構成中の『PREMIUM WATER』の文字よりは、『上質な水。高価な水。』程の意味を有するので自他商品の識別力を有せず、また、『HighQuality Water Delivery Service』の文字よりは、『高品質水のデリバリーサービス』程の意味合いを有するところ、近時、『デリバリーサービス』は、各種の商品を電話、ファクシミリ、インターネットメールやウェブサイト等で注文を受け発送する業務を『デリバリーサービス』と称して一般に使用されている実情がある。そうすると、本願商標の全体よりは、『上質な水。高品質水のデリバリーサービス』程の意味合いを理解させる。してみれば、本願商標をその指定商品に使用しても、これに接する取引者・需要者は、顧客の吸引、商品の販売の促進等のためのキャッチフレーズを表示したものと理解するにとどまるというのが相当であるから、本願商標は、需要者が何人かの業務に係る商品であることを認識することができないものと認める。したがって、本願商標は、商標法第3条第1項第6号に該当する。」旨認定、判断し、本願を拒絶したものである。

第3 当審における審尋
当審においては、平成27年5月14日付けをもって、請求人に対して、期間を指定して、別掲2及び3のインターネット情報及び新聞記事情報を提示した上で、当審の暫定的見解を述べて、回答を求める以下のとおりの審尋を行った。

1 本願商標について
本願商標は、別掲1のとおり、上段に「PREMIUM WATER」の欧文字を、下段に「HighQuality Water Delivery Service」の欧文字を配し、これら欧文字を二段に横書きし、その上段と下段の間を直線が引かれてなる構成からなるものである。加えて、下段の文字は、上段の欧文字と比べて、文字の大きさがかなり小さく、しかも、文字を構成する線も細いものといえる。加えて、その構成文字は、いずれも活字体の一種といえるものである。
そして、本願商標の指定商品は、第32類「飲料水」である。
2 本願商標の商標法第3条第1項第6号該当性について
(1)本願商標は、外観上、上記1のとおり、上段部と下段部の間を仕切るように直線が引かれており、しかも、上段部と下段部の文字の大きさ、線の太さが異なり、観念上も、上段部と下段部の文字の意味合いが下述のとおりであって、上段部と下段部の全体をもって、特定の意味合いを表しているような事情は見いだし得ない。さらに、称呼上も、上段部と下段部の文字全体から生じる「プレミアムウォーターハイクオリティーウォーターデリバリーサービス」の称呼も一連に称呼するにはあまりに冗長といえるものである。
そうすると、本願商標に接する取引者、需要者は、本願商標を上段部と下段部の文字全体を一体不可分のものとして把握、認識するというよりも、上段部の文字と下段部の文字とで構成されるものとして、上下を別々に把握、認識するとみるのが自然といえる。
(2)本願商標の構成中の上段部については、「PREMIUM」の文字部分が「上質な」の意味を有する語として、同じく、「WATER」の文字部分が「飲料水」の意味を有し、ともに親しまれた語であり、その上段の欧文字全体としては、「上質の飲料水」程度の意味を表すものとして容易に認識し得るものである。
そして、本願商標の指定商品を含む飲料を取り扱う業界においては、別掲2のとおり、上質な商品を「PREMIUM商品(プレミアム商品)」と称するほか、個別の上質な商品○○について「PREMIUM○○(プレミアム○○)」と称して商取引に当たっている実情が認められる。
また、本願商標の構成中の下段部については、「HighQuality」の文字部分が「高品質な」の意味、「Water」の文字部分が「飲料水」の意味、「Delivery」の文字部分が「配達」の意味、「Service」の文字部分が「サービス」の意味を有する語としてそれぞれ親しまれた語であって、その下段の欧文字全体としては、「高品質な飲料水の配達サービス」程度の意味合いを容易に認識し得るものである。
そして、本願商標の指定商品を取り扱う業界においては、別掲3のとおり、顧客の自宅等に商品を配達するサービスが普通に行われている実情が認められる。
(3)以上のとおりであるから、本願商標は、その指定商品に使用しても、その取引者、需要者には、上段部の文字に相応して「上質の飲料水」程度の意味合いを、下段部の文字に相応して「高品質な飲料水の配達サービス」程度の意味合いを認識するにとどまるといえる。
また、本願商標の構成中の直線も、上段部と下段部を仕切るためのもの程度に把握、認識されるにとどまり、この線に取引者、需要者の注意が集まるとも考え難いものである。
したがって、本願商標は、何人かの業務に係る商品であることを認識することができないものである。
3 使用による識別力を有しているとの請求人の主張について
請求人は、本願商標を平成22年(2010年)11月から現在に至るまで、その指定商品である「飲料水」に継続して使用し続けているとして、その結果、請求人の「飲料水」を表すものとして周知、著名になっている旨主張し、甲第1号証ないし甲第35号証を提出している。
請求人は、球場や各種イベント、チラシ等において本願商標の使用をしていた旨主張しているが、これらに接する取引者、需要者は、その会場を訪問した者に限られることを踏まえると、これらをもって我が国において周知、著名になっているとはいい難い。さらに、請求人が提出するいわゆる業界紙と思しき「週刊賃貸住宅新聞」や「引越準備」という雑誌も、本願商標の指定商品とは異なる業界のものとみられるほか、その発行規模や販売地域も定かでない。
しかも、甲号証によれば、請求人は、顧客にウォーターサーバーを設置して貰って宅配する飲料水の販売をしているものと認め得るが、本願商標の指定商品である「飲料水」の市場は、それにとどまらず、ペットボトルやビンなどの容器に入った飲料水を小売店等で販売するものも含むものであり、それらを含めた飲料水全体の市場の中での本願商標を使用した商品の規模やシェア等も定かになっていない。
そうすると、請求人提出の甲号証をもって、本願商標が使用の結果、取引者、需要者によって、請求人の業務に係る商品であることを認識できるに至っているものということができない。
したがって、請求人の上記主張を採用することができない。
4 むすび
以上のとおり、本願商標は、何人かの業務に係る商品であること認識することができないものであるから、商標法第3条第1項第6号に該当する。

第4 請求人の対応
請求人は,上記審尋に対し,所定の期間を経過するも何らの応答もしていない。

第5 当審の判断
当審において、上記第3の審尋において示した、本願商標が商標法第3条第1項第6号に該当するとの暫定的見解は、妥当なものと認められる。
そして、請求人は,上記第4のとおり、該審尋に対し,所定の期間を経過するも何らの応答もしていない。
以上のとおりであるから、本願商標は、商標法第3条第1項第6号に該当するものであって、登録することができない。
よって、結論のとおり審決する。
別掲 別掲1(本願商標)

(色彩は原本参照)

別掲2
(1)「まとめ」のウェブサイトでは、「いま“プレミアム”がアツい!食品・飲料業界が高級路線 世界一おいしい飲み物を作る『別格』」の見出しの下に、「PREMIU」(プレミアム)の語を冠したビール、菓子などが紹介されている。
(http://matome.naver.jp/odai/2141075388632381701)
(2)「日経ビジネス」のウェブサイトでは、「セブンがビール・飲料メーカーに“モテまくり”のワケ 5年ぶりの『プレミアムブーム』は定着するか?」の見出しの下に、「・・・コーヒー『ルーツ プレミアム ラテ』・・・の販売を開始した。これら4商品はすべて、・・・単価の高いプレミアム商品だ。」、「なぜセブン限定のプレミアム商品が相次いで発売されているのか。最大の理由は、コンビニエンスストア業界トップの巨大販路だ。」と記載されている。
(http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20121031/238828/)
(3)「AllAbout グルメ」のウェブサイトでは、「新・プレミアム抹茶飲料『遥香(HARUKA)』発売」の見出しの下に、「おいしく飲める遥香のこだわり」として、「●鮮度へのこだわり ・・・遥香は、抹茶の鮮度を完全密封で維持する特別なキャップを採用しており、保存料を一切使わず抹茶のコクと香りを、キャップをひねる、その瞬間まで新鮮に保ちます。」、「●茶葉へのこだわり 全国一の玉露の産地として知られる福岡県八女・星野の伝統本玉露製法の高級抹茶を使用。・・・通常の何倍もの手間をかけて大切に育てられた茶葉は旨み成分の含有量を高め、一年に一度だけ人間の手で摘み取られます。茶師十段山口真也氏に厳選された茶葉が遥香に使われています。」及び「●水へのこだわり 茶葉同様、味の決め手となる『水』は、伊吹山系より採水、抹茶の旨みを引き出すように硬度約1mg/リットルの純水を使用。抹茶を溶けやすく、成分を抽出しやすくする水を選び、美味しさ、安全性、安定性にこだわりました。」と記載されている。
(http://allabout.co.jp/gm/gc/416828/)
(4)「聘珍樓」のウェブサイトでは、「これはワイン?いいえ、お茶です。」の見出しの下に、「料理と一緒に嗜むプレミアムノンアルコール飲料です。ワインのように愉しめる、世界で初めての洗練されたお茶です。」と記載されている。
(http://www.heichin.com/shop/all_shops/royalbluetea/1404_1.html)
(5)「n.e.o PROFESSIONAL」のウェブサイトでは、「ネオプロフェッショナル プレミアム ジンジャーエール。」の見出しの下に、「生姜と数種類の香辛料をじっくりと煮詰めた原液を使用した本格ジンジャーエール。」と記載されている。
(http://www.neo-premium.com/product1.html)
(6)2014年10月7日付け朝日新聞(朝刊)には、「ちょっと高くていい素材 プレミアム食品続々」の見出しの下に、「値段は高いが、いい素材を使っているプレミアム食品やプレミアム飲料の発売が相次ぐ。安さを求める消費との二極化が進む中、『プチぜいたく』を演出する。」と記載されている。
(7)2014年9月11日付け日刊工業新聞には、「キリンビバ、緑茶などプレミアム飲料4商品を11月発売-価格・味とも“別格”」の見出しの下に、「キリンビバレッジは10日、原料や製法にこだわったプレミアム飲料商品『キリン 別格』シリーズ4品を11月4日から順次、発売すると発表した。緑茶、コーヒー、生姜炭酸、黄金鉄観の4種で、消費税抜き価格は200円と一般商品の2倍弱。年内に100万ケース(1ケースは24本)、将来的に年間1000万ケースの販売を目指す。同社では『消費者の商品選考は二極化が進み、飲料にもプレミアムビールやアイスクリームのようにプレミアム品が必要』(佐藤章社長)としている。」と記載されている。

別掲3
(1)「YASUDA Co.,Ltd」のウェブサイトでは、「WATER SERVICE 飲料水宅配」及び「おいしくて安全なお水を、お届けいたします」の見出しの下に、「おいしくて、安全なお水をお客様のところへ配達致します。ご注文いただいた翌日にはお届けにあがり、ある程度の時間指定にも出来る限り対応させていただいております。」と記載されている。
(http://www.yasuda-bussan.co.jp/water/)
(2)「AquaClara」のウェブサイトでは、「アクアクララについて」の見出しの下に、「アクアクララ全国宅配システム」として「アクアクララなら、お電話一本で、全国各地へスピーディーにお水をお届けします。」と記載されている。
(http://www.aquaclara.co.jp/about/)
(3)「飲料水 宅配」のウェブサイトでは、「ウォーターサーバーへの乗り換えが急増中」の見出しの下に、「そこで最近注目されているのが、ウォーターサーバーです。これは、サーバーを自宅に設置すればあとは飲料水の入ったボトルを定期的に宅配してくれるというサービスです。一番負担になる飲料水自体を定期的に宅配してくれるので、飲料水を買いに行く手間も重いペットボトルを持ち帰る必要もなくなって、とても助かるんです。」と記載されている。
(http://www.crimsontea.org/)
(4)2000年8月11日付け日本食糧新聞には、「国分GC上期既存店0.8%減、スーパーマーケット長時間営業増加など響く」の見出しの下に、「インターネット事業はナチュラルウオーター『那須連峰大自然の水』の販売に続き、ネット書籍販売の(株)本屋さんの注文商品の店頭受け渡し、宅配サービスを首都圏一七店で開始する。本屋さんはミニストップが4月から商品受け渡しと代金決済サービスを行っている。」と記載されている。
(5)2014年4月9日付け日本経済新聞(地方経済面 広島)には、「コイ生き生き応援水、宅配水にカープのキャラ、ウォーターポイントが発売。」の見出しの下に、「宅配水の製造・販売を手掛けるウォーターポイント(広島市)は広島東洋カープを応援する宅配水を発売した。『カープ応援水・天上山』は、太田川の源流である渓谷の伏流水を使用。パッケージにはカープのキャラクターをあしらった。今後は宅配水として定期契約した利用者を対象に、カープグッズや試合観戦券のプレゼントキャンペーンも企画していく考え。空ボトルを回収するリターナブル商品は8リットル入りで1本800円(税抜き)。4本以上で配達する。」と記載されている。
(6)2013年4月10日付け朝日新聞(夕刊)には、「(経済ナビゲーター)宅配水:中 競争激化、大手も参入」の見出しの下に、「Q どんな企業が飲料水を配達しているの? A 市場シェア2割強で首位のブランド『クリクラ』は、ダスキンの清掃サービスを手がけるナック(東京都新宿区)が2002年に事業をはじめた。シェア18%で2位の『アクアクララ』は、三井物産の社内ベンチャーとしてうまれた事業を、首都圏などでLPガスを販売するレモンガス(神奈川県平塚市)が受け継ぎ、大きくした。3位の『コスモウォーター』を展開するコスモライフ(兵庫県加古川市)の本業は、ギフト商品の卸売りだった。 Q 副業として宅配を始めた企業が多いんだね。 A もともと本業でもっていた顧客網やノウハウをいかしながら、始めるケースが多いんだ。製造元と販売代理店契約を結べば始められるから、どんどん参入企業が出てきている。日本宅配水協会によると、配達する会社は全国に3千社ぐらいあるらしいよ。 Q 大手企業もいるの? A 大手ではキリンビバレッジが今年1月、宅配水事業に参入した。サントリーも12年3月から『サントリー天然水』の宅配を関東で本格的に始めている。飲料が本業の企業ばかりじゃない。国鉄時代から『谷川連峰の天然水』を売っていたJR東日本や、医薬品の興和なども、宅配水ビジネスを強化中だ。」と記載されている。
(7)2012年3月20日付け日本経済新聞(朝刊)には、「宅配飲料水、安心も運ぶ、安否確認機能付き、高齢者の利用状況把握。」の見出しの下に、「東京都世田谷区に住む40代の主婦は2歳児を抱えており『1カ月に12リットルのボトルで12本を使う。震災前の2倍に増えた』と話す。炊飯やみそ汁などに使う水も宅配水に切り替えているという。ナックは神奈川県内で警備大手の綜合警備保障と組み、高齢者向けの安否確認サービスを開始した。水のサーバーにセンサーを付け、一定時間内に利用がないと家族などにメールで連絡する仕組みだ。宅配水の代金に加え月額約5000円で利用できる。同社の宅配水『クリクラ』の利用は2011年末で44万件と前年比10万件以上増えている。・・・市場調査会社の総合プランニング(大阪市)によると、11年の宅配水の市場規模は推計で865億円。前年に比べ24%伸びており、家庭向けは同30%増の520億円となった。『東日本で安全な水を求める需要はしばらく続く』(同社)とし、12年は市場規模が1000億円を超えるとみている。」と記載されている。


審理終結日 2015-07-24 
結審通知日 2015-07-28 
審決日 2015-08-17 
出願番号 商願2014-12292(T2014-12292) 
審決分類 T 1 8・ 16- Z (W32)
最終処分 不成立 
前審関与審査官 蛭川 一治 
特許庁審判長 大森 健司
特許庁審判官 真鍋 伸行
林 栄二
商標の称呼 プレミアムウオーター、プレミアム、ハイクオリティーウオーターデリバリーサービス、ハイクオリティーウオーターデリバリー、クオリティーウオーターデリバリーサービス、クオリティーウオーターデリバリー、ウオーターデリバリーサービス、ウオーターデリバリー、デリバリーサービス、デリバリー 
代理人 石橋 佳之夫 
代理人 赤羽 崇 
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