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この審決には、下記の判例・審決が関連していると思われます。
審判番号(事件番号) データベース 権利
不服201422909 審決 商標
不服201414373 審決 商標
不服201419393 審決 商標
不服2014650001 審決 商標
不服201417484 審決 商標

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審決分類 審判 査定不服 商3条1項3号 産地、販売地、品質、原材料など 取り消して登録 W03
審判 査定不服 商4条1項16号品質の誤認 取り消して登録 W03
管理番号 1299493 
審判番号 不服2015-1452 
総通号数 185 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 商標審決公報 
発行日 2015-05-29 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2015-01-26 
確定日 2015-04-15 
事件の表示 商願2014-6800拒絶査定不服審判事件について、次のとおり審決する。 
結論 原査定を取り消す。 本願商標は、登録すべきものとする。
理由 1 本願商標
本願商標は、「セラミドホイップ」の文字を標準文字で表してなり、第3類「口臭用消臭剤,動物用防臭剤,せっけん類,歯磨き,化粧品,香料,つけづめ,つけまつ毛,化粧用コットン,化粧用綿棒」を指定商品として、平成26年1月31日に登録出願されたものである。

2 原査定の拒絶の理由の要点
原査定は、「本願商標は、『セラミドホイップ』を標準文字で表してなるところ、その構成中の『セラミド』の文字が『肌の角質細胞間に存在する細胞間脂質の約半分を占める物質。肌のハリ、弾力や保湿力の決め手となる』の意味を、『ホイップ』の文字が『卵白や生クリームを強くかき回して泡立てること。また、その泡立てたもの。』の意味を有するものであって、各語が本願の指定商品中のせっけん類や化粧品を取り扱う業界において使用されている事実がある。そうすると、本願商標を本願指定商品中の『せっけん類,化粧品』に使用するときは、これに接する取引者、需要者に『(肌の)セラミドの補給のための泡状の、あるいはセラミドの補給のための使用時に泡状になるせっけん類・化粧品』であることを認識させるにとどまるから、本願商標は、単に商品の品質を普通に用いられる方法で表示するにすぎないものと認められる。したがって、本願商標は、商標法第3条第1項第3号に該当し、本願商標に照応する前記商品以外の『せっけん類,化粧品』に使用するときは、商品の品質の誤認を生じさせるおそれがあるので、同法第4条第1項第16号に該当する。」旨認定、判断し、本願を拒絶したものである。

3 当審の判断
本願商標は、上記1のとおり、「セラミドホイップ」の文字を標準文字で表してなるところ、構成各文字は、同じ書体、同じ大きさ及び同じ間隔で、外観上、まとまりよく一体に表されているものである。
そして、本願商標を構成する「セラミド」の文字は、「動物の脳の白質や表皮の角質層を形成する細胞膜に、多量に存在する脂質の一種」を意味する語であって、皮膚の保湿、柔軟性を維持する働きがあるとされ、化粧品などに使用されるものであり、また、同「ホイップ」の文字は、「卵白や生クリームを泡立てること。また、その泡立てたもの。」を意味する語であるとしても、これらを一体に表した「セラミドホイップ」の文字は、商品の特定の品質を直接的かつ具体的に表したものと認識されるとはいい難い。
また、当審において職権をもって調査したが、「セラミドホイップ」の文字が、本願商標の指定商品を取り扱う業界において、商品の品質等を表示するものとして、取引上普通に使用されている事実を発見できず、他に取引者、需要者が本願商標を商品の品質を表示するものと認識するとすべき事情も見いだすことはできなかった。
そうとすれば、本願商標は、取引者、需要者に構成全体をもって一体不可分の一種の造語を表したものとして認識されるとみるのが相当である。
してみれば、本願商標は、これをその指定商品に使用しても、商品の品質を普通に用いられる方法で表示するものとはいえず、自他商品の識別標識としての機能を十分に果たし得るものであり、かつ、商品の品質について誤認を生ずるおそれもないものである。
したがって、本願商標が商標法第3条第1項第3号及び同法第4条第1項第16号に該当するとして本願を拒絶した原査定は妥当ではなく、取消しを免れない。
その他、本願について拒絶の理由を発見しない。
よって、結論のとおり審決する。
審決日 2015-04-01 
出願番号 商願2014-6800(T2014-6800) 
審決分類 T 1 8・ 13- WY (W03)
T 1 8・ 272- WY (W03)
最終処分 成立  
前審関与審査官 箕輪 秀人 
特許庁審判長 土井 敬子
特許庁審判官 梶原 良子
大橋 洋子
商標の称呼 セラミドホイップ 
代理人 樺澤 聡 
代理人 山田 哲也 
代理人 樺澤 襄 
代理人 石井 茂樹 

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