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審決分類 審判 査定不服 称呼類似 登録しない W30
審判 査定不服 外観類似 登録しない W30
審判 査定不服 観念類似 登録しない W30
管理番号 1294919 
審判番号 不服2014-11845 
総通号数 181 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 商標審決公報 
発行日 2015-01-30 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2014-06-23 
確定日 2014-11-27 
事件の表示 商願2013-84617拒絶査定不服審判事件について,次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は,成り立たない。
理由 1 本願商標
本願商標は,別掲1のとおりの構成からなり,第30類「調味料,香辛料」を指定商品とし,平成24年12月25日に登録出願された商願2012-104302号に係る商標法10条1項の規定による商願2013-35873号に係る同条同項の規定による商標登録出願として,平成25年10月29日に登録出願されたものである。

2 引用商標
原査定において,本願商標は商標法4条1項11号に該当するとして,本願の拒絶の理由に引用した登録第4331470号商標(以下「引用商標」という。)は,「養寿」の文字を横書きしてなり,平成10年8月11日に登録出願,第30類「調味料,香辛料,食用粉類」を指定商品として,同11年11月5日に設定登録され,現に有効に存続しているものである。

3 当審の判断
(1)本願商標について
本願商標は,別掲1のとおり,「養寿」の漢字の次に,くちへんに「加」及びくちへんに「厘」からなる漢字(以下,それぞれ「加」「厘」と表す。)を書してなるところ,該構成中「加厘」の文字は,「カレー」を表すものであり(「漢字源 改訂第四版」株式会社学習研究社),別掲2のとおり,飲食店の名称や,レトルトカレーにおいて使用され,親しまれているから,「カレー」を理解させるものである。
そして,別掲3のとおり,「カレー」は「カレー粉」を意味する語であり,また,カレー粉(カレーパウダー)の分野において「カレー」の語が「カレー粉」を表示するものとして使用されていることからすれば,本願商標をその指定商品中「カレー粉」が含まれる「香辛料」に使用するときは,需要者は,本願商標の構成中の「加厘」の文字から容易に「カレー粉」を認識するものといえる。
そうすると,本願商標の構成中「加厘」の文字部分は,本願商標の指定商品中「香辛料」との関係において,「カレー粉」を認識させるにすぎないから,出所識別標識としての称呼,観念を生じないものである。
してみれば,本願商標と引用商標の類否判断の際には,本願商標の構成中「養寿」の文字部分のみを引用商標と比較することも許されるものであり,「養寿」は,その文字に相応して「ヨウジュ」の称呼を生じ,辞書等に掲載の見受けられない一種の造語と認められるから,特定の親しまれた観念は生じないものの,「養」と「寿」のそれぞれの漢字の意味合いから,「長寿を培う」といった程度の意味合いを想起し得るものである。
(2)引用商標について
引用商標は,前記2のとおり,「養寿」の文字を書してなるから,これより「ヨウジュ」の称呼を生じ,「長寿を培う」といった程度の意味合いを想起し得るものである。
(3)本願商標と引用商標の類否について
本願商標と引用商標は,その全体の外観は,前記1及び2のとおり,差異を有するが,上記(1)のとおり,本願商標と引用商標との類否判断の際には,本願商標のうち「養寿」の文字部分をもって引用商標と比較することも許されるものであるから,当該文字部分と引用商標の外観を比較すると,両者は,書体に差異はあるものの,同一の漢字から構成されており,ほぼ同一といえるものである。また,本願商標の「養寿」の文字部分及び引用商標から生ずる称呼,意味合いも,「ヨウジュ」の称呼及び「長寿を培う」の意味合いにおいて同一であるから,これらを総合的に勘案すれば,本願商標と引用商標は,両者をその指定商品中「香辛料」に使用するときは,「香辛料」が高価なものばかりではなく日常的に取引されるものであり,その需要者が有する注意力もそれほど高くないことも踏まえると,その出所について混同を生ずるおそれのある,互いに類似の商標というのが相当である。
(4)本願商標の指定商品と引用商標の指定商品との類否について
本願商標及び引用商標の指定商品は,前記1及び2のとおりであり,両者に「香辛料」が含まれている。
(5)小括
以上からすれば,本願商標は,引用商標に類似する商標であり,かつ,引用商標の指定商品と同一又は類似の商品について使用をするものであるから,商標法4条1項11号に該当する。
(6)請求人の主張について
請求人は,本願商標は一体的に構成されその称呼も短く,また,本願商標の指定商品がカレーそのものでないことも考えれば,本願商標は「養寿」の文字のみをもって取引されることはない旨主張する。
しかしながら,上記(1)で述べたとおり,本願商標の指定商品には「カレー粉」を含む「香辛料」が含まれており,当該商品との関係において,本願商標の構成中「加厘」の文字部分は,「カレー粉」を認識させるにすぎず,出所識別標識としての称呼,観念を生じないものというべきである。
そうすると,本願商標は,「養寿」の文字部分をもって取引に資されるというべきであるから,上記請求人の主張は,採用できない。
また,請求人は,他の審決例,登録例を挙げ,これらの商標が登録されている以上,本願商標も登録されるべきである旨主張するが,登録出願に係る商標が商標登録の要件を具備しているか否かは,当該商標の構成態様と,指定商品の取引の実情等に基づいて,個別具体的に判断されるものであり,本願商標については,上記のとおり判断すべきであるから,請求人の該主張についても,採用することができない。
(7)結語
以上のとおり,本願商標は,商標法4条1項11号に該当するものであって,登録することができない。
したがって,本願商標が同号に該当するとして本願を拒絶した原査定は,取り消すことができない。
よって,結論のとおり審決する。
別掲 別掲1(本願商標)


別掲2(「加厘」の文字が「カレー」を指称するものとして使用されている例。下線は当合議体が付加。別掲3も同様。)
(1)「銀座コア」に係るウェブサイト
「シチューとカレー 銀座加厘堂」の見出しにて,「大人のカレーとシチューの専門店」と記載されている(http://www.ginza-core.co.jp/shops/gourmet/gourmet_19.html)。
(2)「指定障害福祉サービス事業所DE・TE・KO・I」に係るウェブサイト
「『加厘茶房』カリーカフェ オープンしました」の見出しにて,「DETEKOIは誰でも気軽に集える場所としてカレーのお店『加厘茶房(カリーカフェ)』を白山にオープンしました。」と記載されている(http://detekoi.sagafan.jp/e691025.html)。
(3)「楽天ICHIBA24」に係るウェブサイト
「カリー屋 カレー 中辛 200g」の見出しにて,「加厘屋カレー」と書された商品(包装)の画像が掲載されている(http://item.rakuten.co.jp/rakuten24/c008279458010/)。

別掲3
(1)「大辞泉 増補・新装版」株式会社小学館
「カレー」の見出しにて,「カレー粉のこと。」と記載されている。
(2)「コンサイスカタカナ語辞典第4版」株式会社三省堂
「カレー」の見出しにて,「香辛料を調合して作った調味料.黄色い色のもととなるウコンをはじめ,コショウ,ショウガ,トウガラシ,チョウジ,ニクズクなど10種類以上の粉末を調合してある.カレー粉.」と記載されている。
(3)「ケンコーコム」に係るウェブサイト
「S&B 料理用カレー 58g」の見出しにて,「『S&B 料理用カレー 58g』は,カレー粉と調味料をバランスよくブレンドし,使いやすい顆粒タイプにしたカレーパウダーです。」と記載されている(http://www.kenko.com/product/item/itm_6923676372.html)。
(4)「ケンコーコム」に係るウェブサイト
「ゾネントア カレー(甘・粉末)35g」の見出しにて,「『ゾネントア カレー(甘・粉末)35g』は,深いスパイスの風味とマイルドな口当たりが女性やお子さまにも親しみやすいカレーパウダーです。」と記載されている(http://www.kenko.com/product/item/itm_6935017172.html)。
(5)「Amazon.co.jp」に係るウェブサイト
「ギャバン 純カレーパウダー丸缶」の見出しにて,「純カレー」と書された商品の包装(缶)の画像が掲載されている(http://www.amazon.co.jp/gp/product/B002ZB8JBE/ref=pd_lpo_sbs_dp_ss_2/378-3972456-5569219?pf_rd_m=AN1VRQENFRJN5&pf_rd_s=lpo-top-stripe&pf_rd_r=1JKY8HC4JY76FAHHKWB2&pf_rd_t=201&pf_rd_p=466449256&pf_rd_i=B004GTEIOK)。
(6)「ヱスビー食品オンラインショップ」に係るウェブサイト
「業務用・大容量カレー特集」の見出しにて,「業務用・大容量カレーシリーズ 商品ラインナップ」として,「カレー粉」が紹介されている(http://www.sbotodoke.com/lp/curry_lp/?utm_source=google&utm_medium=cpc&utm_campaign=%E3%82%AB%E3%83%AC%E3%83%BC%E7%B2%89)。
(7)「楽天市場」に係るウェブサイト
「市販のインスタントラーメンにこの南蛮カレーを入れるだけで美味しいカレーラーメンに!!」と記載され,「特性南蛮カレー」の見出しにて,「特性南蛮カレー粉20個セット」が販売されている(http://item.rakuten.co.jp/56udon/curry20/)。
(8)「楽天市場」に係るウェブサイト
「厳選された多種類のスパイスをじっくり熟成させた純カレー。調和のとれたブレンドによる高い香りが特徴です。」と記載され,「テーオー純カレー粉」の見出しにて,「テーオー純カレー」と書されたカレー粉の包装(袋)の画像が掲載されている(http://item.rakuten.co.jp/syokuhinoroshi/09-01-007/)。





審理終結日 2014-09-26 
結審通知日 2014-09-30 
審決日 2014-10-16 
出願番号 商願2013-84617(T2013-84617) 
審決分類 T 1 8・ 261- Z (W30)
T 1 8・ 263- Z (W30)
T 1 8・ 262- Z (W30)
最終処分 不成立 
前審関与審査官 鈴木 雅也矢澤 一幸 
特許庁審判長 野口 美代子
特許庁審判官 堀内 仁子
守屋 友宏
商標の称呼 ヨージュカリ、ヨージュ、ヨージュカレー 
代理人 藤原 清隆 
代理人 小羽根 孝康 
代理人 稗苗 秀三 
代理人 大島 泰甫 
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