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審判番号(事件番号) データベース 権利
不服200621551 審決 商標

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審決分類 審判 全部申立て  登録を維持 W2535
審判 全部申立て  登録を維持 W2535
審判 全部申立て  登録を維持 W2535
審判 全部申立て  登録を維持 W2535
管理番号 1292915 
異議申立番号 異議2013-685027 
総通号数 179 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 商標決定公報 
発行日 2014-11-28 
種別 異議の決定 
異議申立日 2013-12-26 
確定日 2014-09-01 
異議申立件数
事件の表示 国際登録第1119386号商標の商標登録に対する登録異議の申立てについて、次のとおり決定する。 
結論 国際登録第1119386号商標の商標登録を維持する。
理由 第1 本件商標
国際登録第1119386号商標(以下「本件商標」という。)は、別掲1のとおりの構成からなり、2012年(平成24年)4月3日に国際商標登録出願、第25類「Clothing,footwear,headgear.」及び第35類「Retailservices for umbrellas,bed and table covers,cushions,cushion covers,travel blankets and rugs,bed blankets,knitted bags,hot water bottle covers of textile,clothing,headgear,footwear.all the aforesaid services provided via retail shop outlets,mail order or online via the Internet or other interactive electronic platforms;information,advisory and consultancy services concerning commercial sales.」を指定商品及び指定役務として、同25年6月12日に登録査定、同年10月11日に設定登録されたものである。
第2 登録異議申立ての理由
登録異議申立人(以下「申立人」という。)は、本件商標は、商標法第4条第1項第11号及び同第15号に該当するものであるから、同法43条の2第1項により取り消されるべきものであると申し立て、その理由を要旨以下のように述べ、証拠方法として、甲第1号証ないし甲第17号証(枝番号を含む。)を提出した。
1 引用商標
(1)登録第4185200号商標(以下「引用商標1」という。)
商標 「HAWICK CASHMERE」(標準文字)
指定商品 第25類「カシミア製被服」
出願日 平成9年4月25日
設定登録日 平成10年9月4日
(2)国際登録第1095243号商標(以下「引用商標2」という。)
商標 「HAWICK CASHMERE」(別掲2)
指定商品 第35類「Retail services for articles of clothing and headgear.」
国際商標登録出願日 2011年(平成23年)9月30日
設定登録日 平成25年5月2日
以下、これらをまとめていうときは「引用各商標」という。
2 具体的理由
(1)商標法第4条第1項第11号について
本件商標は、「HAWICK」の文字部分より、「ホイック」及び「ホーウィック」の称呼が生ずる。
これに対し、引用各商標は、「HAWICK」の文字部分より、「ホイック」及び「ホーウィック」の称呼が生ずる。
そこで、本件商標から生ずる称呼と引用各商標から生ずる称呼とを比較するに、両者は、ともに「ホイック」及び「ホーウィック」の称呼を共通とするものである。
観念についてみても、「CASHMERE」と「KNITWEAR」の語は、材料と製品という、きわめて緊密な関係を有するものである。
さらに、外観については、本件商標と引用各商標とは、識別上重要な要素である前半部分の「HAWICK」の文字を共通とするものである。
以上のとおり、本件商標と引用各商標とは、称呼、観念及び外観について総合的に考察すれば、相紛らわしい類似の商標である。
そして、本件商標の指定商品は、カシミヤ製被服を含むものであり、その指定役務は、被服・帽子・履物の小売の業務において行われる顧客に対する便益の提供を含むものであるから、引用各商標の指定商品と同一又は類似である。
よって、本件商標は、商標法第4条第1項第11号に該当する。
(2)商標法第4条第1項第15号について
ア 本件商標と引用各商標との類似性の程度
本件商標と引用各商標は、「HAWICK」の文字を共通とし、「ホイック」の称呼を同じくするものである。そして、後半部分の「CASHMERE」と「KNITWEAR」の語は、きわめて緊密な関係を有するものであるから、両商標は、その商品等の出所の混同を生じさせるほどに類似している。
イ 引用各商標の周知著名性の程度
申立人は、「HAWICK CASHMERE OF SCOTLAND」(甲7)及び「ホイック・カシミヤ・オブ スコットランド」(甲11ないし甲14)を商標として使用しているほか、「HAWICK」の文字を太字で大きく書し、その右下に細字で小さく「CASHMERE」及び「OF SCOTLAND」の文字を二段に書してなる商標を、ハウスマークとして、申立人のホームページ、店内のディスプレイ及び広告等に使用している(甲6、甲15ないし甲17)。該商標の構成中、「HAWICK」の文字が顕著に表されているのに加え、「CASHMERE」及び「SCOTLAND」は、自他商品(役務)の識別力が弱い部分であるから、「HAWICK」の文字部分のみをもって取引に資することが多いというのが相当である。
そして、「HAWICK」の文字を含む商標が、申立人によってカシミヤ製被服に使用された結果、同社の業務に係る商品を表すものとして広く知られ、強い顧客吸引力を取得するに至り、「HAWICK」の表示は、本件商標の出願時及び査定時において、アパレル業界を含む、指定商品及び指定役務の分野の取引者・需要者の間で周知・著名となっているものである。
したがって、本件商標が指定商品又は指定役務に使用された場合、これに接した取引者・需要者は、当該商品(役務)を申立人の取扱い商品(役務)またはそれと組織的・経済的に密接な関係がある者の業務に係る商品(役務)であるかのように、その出所について混同を生ずるおそれがある。特に、引用商標の構成中、「CASHMERE」は、本件商標を構成する「KNITWEAR」の素材の一であるから、本件商標に接した取引者・需要者は、申立人がカシミヤ以外の素材よりなるニットウェアの製造・販売に乗り出したと認識するに難くない。
よって、本件商標は、商標法第4条第1項第15号に該当する。
第4 当審の判断
1 商標法第4条第1項第11号について
(1)本件商標と引用各商標の類否について
ア 本件商標と引用各商標の構成等
本件商標は、別掲1のとおり、菱形図形を横一列に3つ並べ、該図形の2つめの位置の下段に「HAWICK KNITWEAR」の欧文字を配した構成からなるものである。
そして、その構成中の「HAWICK KNITWEAR」の文字部分は、「HAWICK」と「KNITWEAR」の間にスペースを有するものの、同じ大きさ、同じ書体をもって、視覚上、まとまりよく一体的に表されているものであり、これより生ずる「ホーイックニットウエア」の称呼も格別冗長というべきものではなく、無理なく一連に称呼し得るものである。
他方、引用各商標は「HAWICK CASHMERE」の欧文字を表してなり、「HAWICK」と「CASHMERE」の間にスペースを有するものの、同じ大きさ、同じ書体をもって、視覚上、まとまりよく一体的に表されているものであり、これより生ずる「ホーイックカシミア」の称呼も格別冗長というべきものではなく、無理なく一連に称呼し得るものである。
ところで、本件商標及び引用各商標の構成中の「HAWICK」の文字は、「スコットランドの南東部の街;ニットウエア産業が盛ん。」(小学館ランダムハウス英和大辞典及び研究社新英和大辞典)を意味するものであり、商品の産地を表示する語と認識され、自他商品の識別力は強いものとはいえない。
また、本件商標中の「KNITWEAR」の文字及び引用各商標中の「CASHMERE」の文字は、それぞれ商品の品質又は役務の質を表示する語と認識され、自他商品・役務の識別力は強いものとはいえない。
そして、一般に識別力がないか弱い文字同士がまとまりよく一体に表され、かつ、無理なく一連に称呼し得る商標においてはその構成中のいずれかの文字部分のみが着目され記憶されることなく、全体が不可分一体のものとして、取引者、需要者に認識されるというのが自然である。
そうとすれば、識別力がないか弱い文字をまとまりよく表した本件商標及び引用各商標は、それぞれ、その構成全体が不可分一体のものとして、取引者、需要者に認識されるものといわざるを得ない。
してみれば、本件商標は、欧文字部分に相応する「ホーイックニットウエア」の称呼を生じ、特定の観念は生じないものと判断するのが相当であり、引用各商標は、その構成文字に相応する「ホーイックカシミア」の称呼を生じ、特定の観念は生じないものと判断するのが相当である。
イ 対比
(ア)外観
前記アのとおり、本件商標と引用各商標は、いずれも構成全体をもって一体不可分の商標を表したと理解されるとみるのが相当であるから、後半部分において「KNITWEAR」の文字と「CASHMERE」の文字の差異を有するものであることからすれば、両商標を時と所を異にして離隔的に観察した場合においても、通常の注意力をもってすれば、相紛れるおそれはないというべきである。
(イ)称呼
本件商標から生ずる「ホーイックニットウエア」の称呼と引用各商標から生ずる「ホーイックカシミア」の称呼とは、「ホーイック」の音を同じくするものであるとしても、「ニットウエア」の音と「カシミア」の音の顕著な差異を有するものであるから、これら差異音が、両称呼全体に及ぼす影響は決して小さいものではなく、両称呼をそれぞれ全体として称呼した場合においても、その語調、語感が相違したものとなり、相紛れるおそれはないというべきである。
(ウ)観念
本件商標と引用各商標は、前記認定のとおり、いずれも特定の観念を有しない造語からなるものであるから、観念上相紛れるおそれはない。
ウ 小活
以上によれば、本件商標と引用各商標とは、外観、称呼及び観念のいずれの点においても相紛れるおそれのない非類似の商標というべきである。
したがって、本件商標が商標法第4条第1項第11号に該当しない。
2 商標法第4条第1項第15号について
申立人は、引用各商標の周知性を根拠に本件商標の商標法4条1項15号該当を主張するところ、前記1のとおり、本件商標と引用各商標は、相紛れるおそれのない非類似の商標ある。
そして、本件商標の構成中には、「HAWICK」の文字を有するが、該文字は前記1のとおり、「スコットランドの南東部の街;ニットウエア産業が盛ん。」を意味するものであり、商品の産地を表示する語と認識されるものであるから、本件商標中に「HAWICK」の文字が含まれていることのみをもって、本件商標が引用各商標に関連あるものとして看取されることになるとは到底認め難いから、結局、本件商標は、引用各商標とは別異の商標として看取されるというべきものである。
してみれば、本件商標をその指定商品及び指定役務に使用した場合、これに接する需要者が引用各商標を想起し連想して、当該商品及び役務を申立人の業務に係る商品及び役務、あるいは、同人と経済的又は組織的に何らかの関係を有する者の業務に係る商品及び役務であるかの如く誤信するとは認められないから、本件商標の出願時及び査定時において、商品及び役務の出所について混同するおそれがあったとすることはできないものである。
したがって、本件商標は、商標法第4条第1項第15号に該当しない。
3 まとめ
以上のとおり、本件商標は、商標法第4条第1項第11号及び同第15号に違反して登録されたものではないから、同法第43条の3第4項の規定により、その登録を維持すべきものである。
よって、結論のとおり決定する。
別掲 【別記】


異議決定日 2014-08-26 
審決分類 T 1 651・ 261- Y (W2535)
T 1 651・ 262- Y (W2535)
T 1 651・ 271- Y (W2535)
T 1 651・ 263- Y (W2535)
最終処分 維持 
前審関与審査官 池田 光治 
特許庁審判長 渡邉 健司
特許庁審判官 大森 健司
前山 るり子
登録日 2012-04-03 
権利者 Hawick Knitwear Limited
商標の称呼 ホウウイックニットウエア、ホーウイックニットウエア、ホーイックニットウエア、ハウイックニットウエア、ホーウイック、ホーイック、ハウイック、クニットウエア 
代理人 曾我 道治 
代理人 鈴木 昇 
代理人 穂坂 道子 
代理人 岡田 稔 
代理人 坂上 正明 
代理人 村上 晃一 
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