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審判番号(事件番号) データベース 権利
異議2013900318 審決 商標
異議2013900329 審決 商標
異議2013900372 審決 商標
異議2013900373 審決 商標
異議2013900206 審決 商標

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審決分類 審判 全部申立て  登録を維持 W03
審判 全部申立て  登録を維持 W03
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審判 全部申立て  登録を維持 W03
審判 全部申立て  登録を維持 W03
審判 全部申立て  登録を維持 W03
審判 全部申立て  登録を維持 W03
管理番号 1288809 
異議申立番号 異議2013-900291 
総通号数 175 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 商標決定公報 
発行日 2014-07-25 
種別 異議の決定 
異議申立日 2013-09-02 
確定日 2014-06-12 
異議申立件数
事件の表示 登録第5586120号商標の商標登録に対する登録異議の申立てについて、次のとおり決定する。 
結論 登録第5586120号商標の商標登録を維持する。
理由 第1 本件商標
登録第5586120号商標(以下「本件商標」という。)は、別掲1のとおり「Fantastic Fantasy」の欧文字を表してなり、平成25年1月16日に登録出願、第3類「せっけん類,化粧品,香料,薫料,歯磨き」を指定商品として、同年5月14日に登録査定、同月31日に設定登録されたものである。

第2 登録異議申立ての理由
登録異議申立人(以下「申立人」という。)は、本件商標は、商標法第4条第1項第8号、同第11号、同第10号、同第15号及び同第19号に該当するものであるから、同法43条の2第1項により取り消されるべきものであると申し立て、その理由を要旨以下のように述べ、証拠方法として、甲第1号証ないし甲第46号証を提出した。
1 引用商標
(1)登録第5124623号商標(以下「引用商標1」という。)
商標 別掲2のとおり
指定商品 第3類に属する商標登録原簿記載のとおりの商品
出願日 平成19年4月24日
設定登録日 平成20年4月4日
(2)国際登録第972461号商標(以下「引用商標2」という。)
商標 別掲3のとおり
指定商品 第3類、第18類及び第25類に属する国際登録
に基づく商標権に係る商標登録原簿に記載の商品
国際商標登録出願日 2008年(平成20年)3月13日
優先権主張 フランス 2007年9月20日商標登録出願
設定登録日 平成21年10月30日
(3)国際登録第1025327号商標(以下「引用商標3」という。)
商標 別掲4のとおり
指定商品 第3類、第18類及び第25類に属する国際登録
に基づく商標権に係る商標登録原簿に記載の商品
国際商標登録出願日 2009年(平成21年)10月28日
優先権主張 フランス 2009年4月29日商標登録出願
設定登録日 平成23年2月25日
以下、これらをまとめていうときは「引用各商標」という。
2 理由の要点
(1)商標法第4条第1項第8号について
本件商標は、その構成中に、香水を中心とした化粧品を世界各国に向けて製造販売する化粧品メーカーとして世界的に周知である申立人の称号「FANTASTIC COMPANY」の著名な略称であって当該商号の要部である「FANTASTIC」をそのまま含むものである。
したがって、本件商標は、一般取引者、一般需要者がこれに接した場合、申立人の著名な略称である「FANTASTIC」を容易に想起、看取、ひいては申立人を想起するものである。
以上よりすれば、本件商標は、申立人の著名な略称を含むものであり、かつ、その登録につき、申立人の承諾を得ていない。
(2)商標法第4条第1項第15号について
「Fantastic F1ower」及び「FANTASTIC DIAMONDS」は、申立人の事業に係る商品・香水のブランド名「FANTASTIC」の商標として同業界においては世界的に広く知られている商標である。
そして上記した申立人商品名は、既成語でもなく、申立人が独創した造語標章であって、かかる商品名は、出所表示機能の極めて高い商標である。
他方、本件商標は、その前半部分に、申立人の商品出所標識として広く認識されている「FANTASTIC」の文字とその称呼「ファンタスティック」を含むものである。
また、本件商標は、申立人の著名な商標「FANTASTIC」の同義語に近い「Fantasy」を単に連結したもので、指定商品との関係において出所の混同のおそれがある。
したがって、申立人商品の著名性とその出所表示機能の強さに照らせば、これに接した需要者、取引者は「FANTASTIC」の文字部分とその発音「ファンタスティック」に着目し、容易に周知、著名な申立人商品名を連想するものであり、本件商標をその指定商品に使用したときには、当該商品が申立人の業務に係る商品に関するものであると誤信されるおそれがあるのみならず、当該商品が申立人との間に、いわゆる親子会社や系列会社等の緊密な営業上の関係等がある者の業務に係る商品であると誤認されるおそれがある。
(3)商標法第4条第1項第11号について
本件商標は、引用各商標と商標において類似し、指定商品において相互に抵触するものである。
(4)商標法第4条第1項第10号について
引用各商標は、申立人の事業に係る商品・香水のブランド名「FANTASTIC」の商品名として同業界においては世界的に広く知られている商標であるから、「FANTASTIC」のみを看取することができる構成よりなる本件商標は、当然に申立人未登録周知商標「FANTASTIC」と類似の商標であり、かつ本件商標と申立人未登録周知商標「FANTASTIC」とが指定している商品は共通する。
(5)商標法第4条第1項第19号について
引用各商標は、本件商標の登録出願時に既に、わが国及び外国において、申立人の業務に係る商品を表示するものとして取引者、需要者の間に広く認識されていた。
ところで、本件商標の権利者は、化粧品の日本国内の大手化粧品メーカーであり、世界各国に商品を卸している(甲46)。すなわち、申立人とは、いわば同業者である。そうすると、同人はこのような同一の業界における営業活動のなかで、当然のことながら、申立人の宣伝、広告、インターネット隋報等を通じ、引用各商標の存在を採択時から容易に知り得る立場にあったものといえる。
そして、本件商標は、その指定商品の分野で使用される必然性のない独創性のある引用各商標と近似した構成方法よりなるものであって、そこから想起される意味合いも含め、近似した関係にあることは紛れもない事実であるところ、本件商標の商標権者が本件商標を自ら考案し、引用各商標と偶然一致したとは到底いえない。
そうすると、公平な取引の観点からすれば、広く知られた商標に近接するこのような商標の使用は避けるべきところ、あえてこのような商標を採択し、使用する出願人の行為は、取引秩序を乱すものであって、商道徳に反するばかりでなく、商標権者の悪意ないし不正の目的を推測させるに十分である。
したがって、本件商標は、その登録出願時及び登録査定時において申立人の業務に係る引用各商標を表示するものとして日本国内又は外国における需要者間に広く認識される商標と類似する商標であって、不正の目的をもって使用するものである。

第3 当審の判断
1 引用各商標の周知著名性について
申立人提出の証拠によれば、「Fantastic Flower」、筆記体風の「Fantastic/Flower」及び「FANTASTIC/DIAMONDS」の標章を付した香水瓶若しくはその外箱の写真(甲6ないし甲17)、「Fantastic Flower」の文字と香水瓶を表示した、外国における二階建てバスの側面広告の写真(甲19及び甲20)、申立人の商号を表示した外国における展示会の写真(甲24及び甲25)、外国語で記載されている「Fantastic Flower」を含む香水の価格表(甲18)、外国語の通販サイトのウェブページ(甲32及び甲33)について、それぞれ使用されているものであるが、そのすべてが外国語で記載されたものであり、また、いつの時点における内容のものであるかを特定し得る表示は見当たらない。
そうとすれば、引用各商標の周知著名性の程度を推定するために必要な事実、例えば、引用各商標を付した商品の外国における市場占有比率、宣伝広告の回数や広告費などは把握することができない。
そして、申立人は、2008年3月27日及び2009年3月25日に、ウエニ貿易を荷受人とし、「FANTASTIC FLOWER」の文字が付された「香水」を輸出したインボイス等の英語で書かれた書類(甲28ないし甲30)を提出し、また、本件商標の登録査定(2013(平成25)年5月14日)の後に紙出力された「Fantastic Flower」及び「ファンタスティックフラワー」の文字を含む、花びら形状の香水瓶及びその外箱が表示されている「楽天市場 美容・コスメ・香水」のウェブページの写し(甲31)を提出しているが、申立人が、本件商標の登録出願時及び登録査定時に、我が国において、引用各商標を使用して、自己の業務に係る商品を販売、宣伝広告するなどした事実は見いだせない。
してみれば、引用各商標は、本件商標の登録出願時及び登録査定時において、申立人の業務に係る商品を表示するものとして、我が国の需要者の間に広く認識されていたということはできない。
2 「FANTASTIC」及び「ファンタスティック」の文字の著名性について
前記1のとおり、引用各商標は、本件商標の登録出願時及び登録査定時において、申立人の業務に係る商品を表示するものとして、我が国の需要者の間に広く認識されていたということはできず、さらに、申立人の提出に係る甲各号証を総合してみても、引用各商標の前半部分の「FANTASTIC」及び「ファンタスティック」の文字が、申立人の業務に係る商品「香水」を表示するものとして、需要者の間に広く認識されるに至っていたと認めるに足る事実は見いだせない。
してみれば、引用各商標の前半部分の「FANTASTIC」及び「ファンタスティック」の文字は、本件商標の登録出願時及び登録査定時において、申立人の業務に係る商品を表示するものとして、我が国の需要者の間に広く認識されていたということはできない。
3 申立人の名称の略称の著名性について
申立人の名称は、「FANTASTIC COMPANY」(甲3)であるところ、申立人がその名称の略称と主張する「FANTASTIC」の文字は、提出された証拠からは、申立人の名称の略称として使用されている事実は見いだせない。
してみれば、「FANTASTIC」の文字は、本件商標の出願時及び登録査定時に我が国において、申立人の略称を表示するものとして著名になっているものと認めることはできない。
4 商標法第4条第1項第8号の該当性について
前記3のとおり、「FANTASTIC」の文字は、申立人の略称として著名になっているということはできない。
したがって、本件商標は、商標法第4条第1項第8号に該当しない。
5 商標法第4条第1項第11号の該当性について
(1)本件商標について
本件商標は、別掲1のとおり、「すばらしい」の意味を有する「Fantastic」の欧文字と「空想」の意味を有する「Fantasy」の欧文字(「グランドセンチュリー英和辞典」、株式会社三省堂発行)とを「Fantastic Fantasy」と表してなるところ、「Fantastic」の文字と「Fantasy」の文字の間に半文字程度の間隔があるとしても、いずれの文字も、同じ大きさ、同じ書体であって、構成全体がまとまりよく一体的に表されているものであり、それから生ずる「ファンタスティックファンタジー」の称呼も無理なく一連に称呼し得るものである。
そして、「Fantastic」の文字部分のみが分離して把握されるとする事情は見いだせない。
そうすると、本件商標は、「ファンタスティックファンタジー」の称呼のみを生じ、また、「すばらしい空想」の程の意味合いを想起させるものであるから、かかる観念を生ずるというのが相当である。
(2)引用各商標について
ア 引用商標1は、別掲2のとおり、「Fantastic Flower」の欧文字と「ファンタスティックフラワー」の片仮名を上下二段に横書きしてなるところ、上段の「Fantastic」の文字と「Flower」の文字の間に1文字程度の間隔があるとしても、いずれの文字も、同じ大きさ、同じ書体であって、構成全体がまとまりよく一体的に表されているものであり、また、下段の片仮名は上段の読みを特定しものと無理なく理解されるものである。
そして、「Fantastic」の文字部分のみが分離して把握されるとする事情は見いだせない。
そうすると、引用商標1は、「ファンタスティックフラワー」の称呼のみを生じ、「すばらしい花」の程の意味合いを想起させるものであるから、かかる観念を生ずるというのが相当である。
イ 引用商標2は、別掲3のとおり、「FANTASTIC FLOWER」の欧文字を表してなるところ、「FANTASTIC」の文字と「FLOWER」の文字の間に半文字程度の間隔があるとしても、いずれの文字も、同じ大きさ、同じ書体であって、構成全体がまとまりよく一体的に表されているものであり、それから生ずる「ファンタスティックフラワー」の称呼も無理なく一連に称呼し得るものである。
そして、「FANTASTIC」の文字部分のみが分離して把握されるとする事情は見いだせない。
そうすると、引用商標2は、引用1と同様に「ファンタスティックフラワー」の称呼のみを生じ、「すばらしい花」の程の意味合いを想起させるものであるから、かかる観念を生ずるというのが相当である。
ウ 引用商標3は、別掲4のとおり、「FANTASTIC DIAMONDS」の欧文字を表してなるところ、「FANTASTIC」の文字と「DIAMONDS」の文字の間に半文字程度の間隔があるとしても、いずれの文字も、同じ大きさ、同じ書体であって、構成全体がまとまりよく一体的に表されているものであり、それから生ずる「ファンタスティックダイヤモンズ」の称呼も無理なく一連に称呼し得るものである。
そして、「Fantastic」の文字部分のみが分離して把握されるとする事情は見いだせない。
そうすると、引用商標3は、「ファンタスティックダイヤモンズ」の称呼のみを生じ、「すばらしいダイヤモンド」の程の意味合いを想起させるものであるから、かかる観念を生ずるというのが相当である。
(3)本件商標と引用各商標の類否について
ア 外観について
本件商標と引用各商標とは、それぞれの構成に照らし、外観上、相紛れることなく区別できるものである。
イ 称呼について
本件商標は、前記(1)のとおり、「ファンタスティックファンタジー」の称呼を生ずるものであり、他方、引用各商標は、「ファンタスティックフラワー」、「ファンタスティックダイヤモンズ」の称呼を生ずるため、本件商標と引用各商標は、前半部分における「ファンタスティック」の称呼を共通にするとしても、これに続く後半部分において、「ファンタジー」の音と「フラワー」の音及び「ダイヤモンズ」の音に明らかな差異を有するから、両者をそれぞれ一連に称呼しても、その語調、語感が相違し、相紛れるおそれはない。
ウ 観念について
本件商標は、「すばらしい空想」の観念を生じ、引用商標1及び2は、「すばらしい花」の観念を生じ、引用商標3は、「すばらしいダイヤモンド」の観念を生ずるものであるから、観念上、相紛れるおそれはない。
エ むすび
してみれば、本件商標と引用各商標とは、外観、称呼及び観念のいずれの点においても相紛れるおそれのない非類似の商標といわなければならない。 したがって、本件商標は、商標法第4条第1項第11号に該当しない。
6 商標法第4条第1項第10号の該当性について
「FANTASTIC」の文字は、前記2のとおり、申立人の業務に係る商品を表すものとして、本件商標の登録出願時及び査定時において需要者の間に広く認識されているということはできない。
さらに、前記5のとおり、本件商標及び引用各商標において、「Fantastic」又は「FANTASTIC」の文字部分のみが分離して把握されることはないものであり、本件商標と引用各商標とは、その外観、称呼及び観念のいずれよりみても、何ら相紛れるおそれのない、非類似の商標である。
したがって、本件商標は、商標法第4条第1項第10号に該当しない。
7 商標法第4条第1項第15号の該当性について
「FANTASTIC」の文字は、前記2のとおり、申立人の業務に係る商品を表すものとして、本件商標の登録出願時及び査定時において需要者の間に広く認識されているということはできない。
さらに、前記5のとおり、本件商標及び引用各商標において、「Fantastic」又は「FANTASTIC」の文字部分のみが分離して把握されることはないものであり、本件商標と引用各商標とは、その外観、称呼及び観念のいずれよりみても、何ら相紛れるおそれのない、別異の商標である。
してみれば、本件商標に接する需要者が、引用各商標を想起又は連想することはないというべきであるから、本件商標は、商標権者がこれをその指定商品について使用しても、該商品が申立人等又は申立人等と経済的又は組織的に何らかの関係を有する者の業務に係る商品であるかのように、その商品の出所について混同を生ずるおそれのある商標ということはできない。
したがって、本件商標は、商標法第4条第1項第15号に該当しない。
8 商標法第4条第1項第19号の該当性について
引用各商標及び「FANTASTIC」の文字が、本件商標の登録出願時及び登録査定時において需要者の間で広く認識されていたということができないことは、前記1及び2で判断したとおりであり、また、本件商標が引用各商標と類似しないことは、前記5のとおりである。
そして、不正の目的については、本件で提出された証拠によっては、本件商標が引用各商標の周知性などに便乗して不正の利益を得ることを目的にしていたとか、申立人に損害を与えることを目的に登録出願したとの事情は見いだせない。
そのほか、本件商標は、不正の目的をもって使用をするものというべき事情も窺うことはできない。
したがって、本件商標は、商標法第4条第1項第19号に該当しない。
9 むすび
以上のとおり、本件商標は、商標法第4条第1項第8号、同第11号、同第10号、同第15号及び同第19号に違反して登録されたものではないから、商標法第43条の3第4項の規定により、その登録を維持すべきものである。
よって、結論のとおり決定する。
別掲 別掲1(本件商標)

別掲2(引用商標1)


別掲3(引用商標2)


別掲4(引用商標3)



異議決定日 2014-06-02 
出願番号 商願2013-1851(T2013-1851) 
審決分類 T 1 651・ 262- Y (W03)
T 1 651・ 23- Y (W03)
T 1 651・ 261- Y (W03)
T 1 651・ 25- Y (W03)
T 1 651・ 222- Y (W03)
T 1 651・ 271- Y (W03)
T 1 651・ 263- Y (W03)
最終処分 維持 
前審関与審査官 津金 純子 
特許庁審判長 渡邉 健司
特許庁審判官 前山 るり子
大森 健司
登録日 2013-05-31 
登録番号 商標登録第5586120号(T5586120) 
権利者 株式会社 資生堂
商標の称呼 ファンタスティックファンタジー、ファンタスティック、ファンタジー 
代理人 下坂 スミ子 
代理人 関口 嗣畝子 
代理人 打越 佑介 
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