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審判番号(事件番号) データベース 権利
不服20007282 審決 商標
不服200224089 審決 商標
不服200565171 審決 商標
不服200711785 審決 商標
不服200324916 審決 商標

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審決分類 審判 査定不服 商4条1項16号品質の誤認 登録しない X33
管理番号 1216393 
審判番号 不服2009-11907 
総通号数 126 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 商標審決公報 
発行日 2010-06-25 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2009-06-30 
確定日 2010-04-30 
事件の表示 商願2008- 33675拒絶査定不服審判事件について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。
理由 1 本願商標
本願商標は、「アユタヤの夢」の文字を標準文字で表してなり、第33類「日本酒,洋酒,果実酒,中国酒,薬味酒」を指定商品として、平成20年4月30日に登録出願されたものである。そして、願書記載の指定商品については、原審において、同20年12月22日付けの手続補正書により、第33類「日本酒」と補正され、さらに当審において、同21年6月30日付けの手続補正書により、第33類「しょうちゅう」と補正されたものである。

2 原査定の拒絶の理由(要点)
原査定は、「本願商標は、その構成中にタイのバンコク北方の都市名を理解させる『アユタヤ』の文字を有してなるため、タイ産の商品以外の商品に使用するときは、商品の品質について誤認を生じさせるおそれがあるものと認める。したがって、本願は、商標法第4条第1項第16号に該当する。」旨認定、判断し、本願を拒絶したものである。

3 当審における証拠調べ通知
当審において、本願商標が商標法第4条第1項第16号に該当するか否かについて、職権に基づく証拠調べをした結果、別掲に示すとおりの事実を発見したので、同法第56条第1項で準用する特許法第150条第5項の規定に基づき、請求人に対し、平成21年10月30日付けで証拠調べの結果を通知した。

4 証拠調べ通知に対する請求人の意見(要点)
本願商標「アユタヤの夢」は、特に産地としてでなくアユタヤに纏わる特有の様子を想起させる定型的な形態の商標であり、また、アユタヤ地方の産業との関係において、取引者或いは一般消費者に対して何らかの特別な商品につき商品もしくは原材料がアユタヤ産であるかの如く理解させるような現状はない。したがって、本願商標は、商標法第4条第1項第16号に該当しない。

5 当審の判断
(1)商標法第4条第1項第16号について
ア 「1.商品の品質又は役務の質の誤認を生ずるおそれ」とは、その品質又は質がその商品又は役務に現実に存在すると否とを問わず、その商品が有する品質又は役務が有する質として需要者において誤認される可能性がある場合をいう。また、「3.国家名・地名等を含む商標であって、それが指定商品又は指定役務との関係上、商品の産地・販売地又は役務の内容の特質若しくは役務の提供の場所を表すものと認識されるものについては、その商標が当該国若しくは当該地以外の国若しくは地で生産・販売される商品について使用されるとき、・・・商品の品質又は役務の質の誤認を生じさせるおそれがあるものとして、本号の規定を適用するものとする。」と審査基準を設けている。(特許庁審査業務部商標課商標審査基準室 商標審査基準)
イ 外国の地名等に関する商標については、「2.地名 (イ)首都名、(ロ)州名、(ハ)県名、・・・(ヲ)市、特別区、(ワ)著名な繁華街、(カ)著名な観光地 については、直接商品の産地、販売地(取引地)又は役務の提供場所(取引地)であることが辞書その他の資料に記載されていなくても、産地、販売地(取引地)又は提供地(取引地)に結びつき得る要因があれば、原則として産地、販売地(取引地)又は提供地(取引地)を表すものとして拒絶する。」、「8.国家名、地名を含む商標 国家名、地名を含む商標の場合は、以下のように取り扱うものとする。(1)商品の特産地はいうまでもなく、商品の産地、販売地(取引地)を表すものと認められる外国の国家名、地名を含む商標については、その商標が当該国又は当該地以外の国又は地で生産された商品に使用されるときは、商品の品質について誤認を生じさせるおそれがあるものとして拒絶の理由(第4条第1項第16号)を通知する。」と記載している。(特許庁審査業務部商標課商標審査基準室 商標審査便覧(41.103.01 参照))
(2)「アユタヤ」が著名な観光地であることについて
ア 「週刊ユネスコ世界遺産No.80」(株式会社講談社発行 平成18年2月28日)
「アユタヤと周辺の歴史地区」として、世界遺産のアユタヤの歴史について記載されている。
イ 「週刊世界旅行 No.20」(株式会社講談社発行 平成10年8月6日)
「黄金のバンコクと古都アユタヤ」として、バンコク・アユタヤの散策、タイの産業・経済について「年間600万t以上と、世界有数の輸出量を誇る米をはじめ、トウモロコシや砂糖などの農産物が貿易の中心。・・・一方、世界中から年に700万人を超える人々を迎える観光産業もタイ経済を支える重要な役割を担う。」と記載されている。
ウ 「フリーダム19 ’98?’99 タイ自遊自在」(JTB発行 1998年7月1日 2版)
「アユタヤ」の項に、「1991年、その遺跡群はユネスコ国際文化遺産に指定された。」と記載されており、その他「見る」、「泊まる」、「食べる」などアユタヤの遺跡の観光スポット、その周辺の宿泊地等を紹介している。
エ 「旅のガイドムック 海外編 タイの本」(近畿日本ツーリスト発行 改訂2版1996年7月1日)
「アユタヤ」の項に、アユタヤの遺跡の観光スポット、その周辺の宿泊地等を紹介している。
オ 「[マイ・パスポート]バリ島・シンガポール・タイ・マレーシア」(JTB 日本交通公社出版事業局 1994年4月1日)
「アユタヤ」の項に、「バンコクとはひと味違うアユタヤの寺院めぐり」、「アユタヤへ行くならリバー・クルーズが最高!」として、アユタヤ遺跡やツアーの内容を紹介している。
カ 「JTBのポケットガイド156 タイ」(JTB日本交通公社出版事業局 1993年10月1日)
「アユタヤ」の項に、「交通」、「見る」、「泊まる」、「食べる」として観光地としての記載がある。
キ 「ルックJTB アユタヤ・バンコク 2010.1月5日?3月31日」(旅行企画・実施 JTBワールドバケーションズ)
「うれしい6大ポイント うれしいポイント1 世界遺産アユタヤ観光 到着日はアユタヤにご宿泊!翌日そのまま観光へ・・・」と記載されている。
ク 「2010.1月12日?3月 ルックJTB 早春とっておき! タイ・ベトナム アンコール遺跡」(旅行企画・実施 JTBワールドバケーションズ)
「浪漫紀行 チェンマイ・アユタヤ・バンコク 満喫5」として、「3日目 ひと味違う 世界遺産 アユタヤ観光」と記載されている。
ケ 「2010年4月?9月 LOOK JTB アジアの世界遺産と周遊」(旅行企画・実施 JTBワールドバケーションズ)
「タイの王朝文化を堪能する6日間!!」の項に、「タイの4つの王都へご案内! 4日目 世界遺産アユタヤ 417年間にわたり王都として栄えたアユタヤは、四方を川に囲まれ水の都と呼ばれている。」と記載されている。
コ 「2009.10/1?2010.4/4 アジア 世界遺産周遊」(旅行企画・実施 近畿日本ツーリスト株式会社)
「アユタヤとアンコール遺跡 5・6日間」の項に、「ココがおすすめポイント ●1日目は世界遺産の街・アユタヤに宿泊し、アユタヤ遺跡のライトアップ観賞にご案内します。●アユタヤ遺跡では象乗り体験(約10分)をお楽しみいただけます。・・・」と記載されている。
サ 「2010.4?9 JALパック タイ・ベトナム・アンコール遺跡 インド・ブータン」(旅行企画・実施 株式会社ジャルパック)
「思い出に残したい 大切な旅 記念日旅行 イサーン地方をめぐる旅5日間」の項に、「4日目 世界遺産アユタヤ遺跡の観光。・・・夜:幻想的なアユタヤ遺跡の夜景観賞と夜店散策にご案内します。・・・」と記載されている。
(3)タイの産業について
ア 「アルコールいんりょう アルコール飲料」の項に、「伝統的アルコール飲料としては、薬草を漬けたラオ・ヤーとコメで造った焼酎のラオ・ローンがある。前者は・・・後者はいわゆる庶民の蒸留酒であり、沖縄の泡盛の原型となったものである。・・・近年ワインや日本酒もタイで製造されるようになっている。」と記載されている。
また、「統計」の項に、「表12 主要農産物の生産量(1970?2007年)(単位:1000トン) 年次2007 米30,014 枝豆118 サトウキビ68,641 トウモロコシ3,523 キャッサバ27,085 ・・・」、「表14 主要国・地域別輸出額(1980?2007年) 年次2007 実数(100万バーツ) 合計5,254,999 日本625,061 中国510,756 香港298,955 ASEAN 1,119,957 中近東256,052 アメリカ662,741 EU15 672,824・・・比率(%)年次2007 合計100.0 日本11.9 中国9.7 香港5.7 ASEAN 21.3 中近東4.9 アメリカ12.6 EU15 12.8」、「表15 主要国・地域別輸入額(1980?2007年) 年次2007 実数(100万バーツ) 合計4,871,996 日本988,536 中国564,951 香港50,146 ASEAN 872,365 中近東641,649 アメリカ330,663 EU15 403,243・・・比率(%)年次2007 合計100.0 日本20.3 中国11.6 香港1.0 ASEAN 17.9 中近東13.2 アメリカ6.8 EU15 8.3」、「表19 タイへの国籍別観光客数(1980?2007年)(単位:1000人) 年次2007 総数14,464 日本1,249 台湾427 香港448 中国1,003 マレーシア1,552 アメリカ624 ヨーロッパ3,690」と記載されている。
(タイ事典 株式会社めこん発行 2009年9月10日)
イ 「タイ 日本風蒸留酒の生産・販売が過熱」の見出しのもと、「タイには日本の蒸留酒のルーツとされる米原料の蒸留酒があるが、焼酎に類する酒類はなかった。そんなタイで、在タイ日系企業の関連会社によるベトナム製焼酎の登場の後、タイでの製造の可能性に着目した日本人の指導の下で焼酎製造が始まった。その後、ここ5年ほどで10種類を超える製品が登場し多くの店で出されるようになった。・・・タイ製焼酎は今、輸出を含めさらなる市場拡大が模索されている。」と記載されている。さらに、「日本に伝わったもち米焼酎を再現」の項に、「初のタイ製焼酎は、日系のサイアムショーチュー(Siam Shochuu)が製造・販売する『南蛮古酒』である。・・・現在は日本やシンガポールにもタイ市場に匹敵する数量が輸出される。・・・南蛮古酒に次いで登場したタイ製焼酎は、日系のツバキ・フード・サービス(Tsubaki Food Service)が販売する『あいやら(IYARA)』(タイ語で『白い象』の意)である。この焼酎は、バンコクの北、アユタヤ県にある現地酒造企業サイアム・スピリッツ・アンド・ワイン(Siam Spirits & Wine)の工場で製造される。・・・現在は日本にも輸出され、日本のタイ料理店でも出されるが、タイのタイスキ・レストランでも取り扱っている。あいやらは、ジェトロの集計では、タイ製の焼酎や焼酎ベースの梅酒などの中では数量、金額ともにタイで最大の売れ筋銘柄であり、・・・焼酎が伝来したころの日本との縁も深かった古都アユタヤ近郊で製造されていることもあり、この焼酎も泡盛のルーツとなったタイの蒸留酒を復活させたものとされている。」と記載されている。また、「タイで販売されている現地製造の焼酎など一覧」には、「商品名またはシリーズ名 種類 ターゲット 『大陸シリーズ(ベトナム製) 麦・米・芋焼酎・梅酒 日本料理店』、『南蛮古酒 米焼酎 日本料理店』、『きび南蛮 黒糖焼酎 日本料理店』、『あいやら(IYARA) 米焼酎 日本料理店』、『和の心 芋焼酎 日本料理店』、『ふじやま一番 米焼酎 日本料理店』、『韓流本格焼酎 サランソジュ 米の韓国焼酎 韓国料理店』、『サイアムスピリッツシリーズ バナナ、パイナップルのスピリッツ 外国人観光客』、『米しょうちゅうシルク(SILK) 米焼酎 日本料理店』、『あるこーる物語シリーズ リキュール類(米、芋、梅) 小売店,タイ人』」と記載されている。
(ジェトロセンサー 11月号第58巻696号 2008年11月15日 日本貿易振興機構(ジェトロ)発行)
(4)前記3の平成21年10月30日付け証拠調べ通知書の第1の2のほかに、「タイ(国名)」の文字が指定商品「しょうちゅう」との関係において、商品の産地等を表示する文字として使用されている事実について
ア 大天狗酒造株式会社「大天狗酒造」のウェブサイトにおいて、「タイ焼酎」の項に、「黒糖焼酎 きび南蛮 30度 550ml スリムボトル 『きび南蛮』は、もち米と黒糖を原料とした黒糖焼酎です。タイ国中部はサトウキビの一大産地。・・・自然豊かなタイの大地で育ったサトウキビを原料に新製法の竹炭ろ過で造られたのがこの黒糖焼酎です。」と記載されている。
(http://www.daiteng.com/SHOP/8858756200029.html/)
イ 「Yahoo!ショッピング 世界のお酒 ニューヨーク」の見出しのもと、「【タイの黒糖焼酎】タイの黒糖 28度 720ml」の項に、「外国のタイで造られた焼酎です。タイで黒砂糖と黒麹で仕込みゆっくりと蒸留し、熟成の後、瓶詰めされた黒糖焼酎です。現地のタイでは日本料理のレストランで販売されています。」と記載されている。
(http://store.shopping.yahoo.co.jp/newyork19892005/214000720023.html/)
ウ 株式会社SBSのウェブサイトにおいて、「遂に、日本上陸。日本の焼酎の原点、タイ王国に在り。【アユタヤ王朝時代のタイを起源とするお酒『ラオロン』は約500年前に沖縄に伝播し、『泡盛』の源流となり、その後の日本における焼酎文化の礎を形成したと言われている。】原点回帰。 商品紹介」の項に、「【商品名】ろじゃな 黒糖焼酎25度パック 【酒質・分類】本格焼酎/黒糖焼酎 【原材料】黒糖/米麹 【原産地】タイ王国 【商品特徴】黒糖・米麹の本場である『タイ王国』で、厳選された現地の原料のみを使い、日本人技術者指導の下、製造いたしました。」と記載されている。
(http://www.sakebs.co.jp//)
(5)そうすると、請求人が主張するように、本願商標はアユタヤに纏わる特有の様子を想起させる商標であること及び焼酎の取引の実情において品質誤認を生じさせる恐れがない旨主張する点については、前記5(1)ないし(4)及び別掲に記載のとおり、本願商標の構成中「アユタヤ」の文字からは、世界文化遺産に登録された遺跡のある地名であると同時に著名な観光地であること、また、タイにおいて、焼酎が製造され、それが日本に輸出されている実情やタイ米が日本に輸出され、焼酎にも使用されていた事実があることなどからして、本願の指定商品である「しょうちゅう」に、「アユタヤ」の文字を含む本願商標を使用した場合には、これに接する需要者は、該商品が「タイ(アユタヤ)産の商品」又は「タイ産の原材料を使用した商品」であるかの如く、商品の品質、原材料、産地について誤認を生じさせるおそれがある商標といわなければならない。
したがって、本願商標は、商標法第4条第1項第16号するものである。
なお、請求人が上げた過去の登録例については、商標の構成等において事案を異にするものであり、ある商標が識別力を有するか否かの判断は、個々の商標ごとに個別具体的に判断されるべきものであるから、本願の判断に影響を与えるものとは認められない。
(6)まとめ
以上のとおり、本願商標が、商標法第4条第1項第16号に該当するとして本願を拒絶した原査定は、妥当であって取り消すべきでない。
よって、結論のとおり審決する。


別掲
(証拠調べ通知の内容)
第1 本願商標は、「アユタヤの夢」の文字を標準文字で表してなるところ、本願商標を構成する「アユタヤ」の文字に関して行った職権による証拠調べによれば、以下の事実が認められる。
1 「アユタヤ」の文字が有する意味について
(1)「アユタヤ」の項に、「タイのバンコク北方の都市。1351年に興り、1767年ビルマに滅ぼされた同名の王朝の首都。国際貿易の要衝として栄え、外国人の多く居住した都市で、日本人町の遺跡があり、山田長政も住んだ。歴史上の遺跡は世界遺産。」等の記載がある(広辞苑第六版 岩波書店発行)。
(2)「アユタヤ」の項に、「タイ中部の古都。バンコクの北方、メナム川支流の川中の島にある。稲作が盛ん。」等の記載がある(大辞泉増補・新装版 小学館発行)。
(3)「アユタヤ」の項に、「タイ中部,アユタヤ県の県都。バンコクの北約64km,【正称】プラ-ナコン-シ-アユタヤ Phra Nakhon Si Ayutthaya。周辺稲作地域の中心地。1350より1767までアユタヤ朝の首都。王城の遺跡や寺院が多い。山田長政の活躍地で、当時は日本人町が栄えた。1991ユネスコの世界文化遺産に登録。」等の記載がある(コンサイス外国地名事典第3版 三省堂発行)。
(4)「アユタヤの歴史都市」の項に、「アユタヤは、首都バンコクからチャオプラヤー川を遡って北へ約71kmにあるチャオプラヤー川とその支流パーサック川、ロップリー川に囲まれ、自然の要塞が形成された中洲にある。アユタヤ王朝の首都として14世紀から400年にわたり、インドシナ最大の都市として繁栄、最盛期の17世紀には、ヨーロッパとアジア諸国との貿易の中継地として、国際的に大きな役割を果たした。・・・バンコクからバス、鉄道どちらを利用しても約2時間で行くことができるので、バンコクから手軽に日帰り旅行が楽しめる。文化遺産(登録基準(3))1991年」等の記載がある(世界遺産事典-878全物件プロフィール-2009改訂版 シンクタンクせとうち総合研究機構発行)。
2 インターネットにおいて、「アユタヤ」又は「タイ(国名)」の文字が指定商品「しょうちゅう」との関係において、商品の産地等を表示する文字として使用されている事実について
(1)「株式会社池光エンタープライズ」と称するウェブサイトにおいて、「アユタヤ産本格焼酎 厳選されたタイ米と良質の地下水を用いて、スッキリとした飲み口とほのかな香りが特徴の本格米焼酎。・・・『あいやら』とはタイの王様が神聖な白象に命名したロイヤルネーム。 原産国:タイ メーカー:サイアムスピリッツ&ワイン社 カテゴリー:蒸留酒(米焼酎) タイプ:焼酎(乙類) 原材料:タイ産香り米、もち米・・・」との記載がある(http://www.ikemitsu.com/sp0001.html/)。
(2)「タイ産 本格蒸留酒 あいやら〔iyara〕焼酎 関東・東海」※1の項に、「あいやらについて・・・こだわりの原料と製法 『あいやら』は、天然水からできているお酒です。また、米所アユタヤの最高級の餅米と香り米を使っています。・・・」※2との記載がある(※1 http://www.iyara.jp/list/tiki/t-kanto-tokai.html/)(※2 http://www.iyara.jp/text/t-details.html)。
(3)「WaiWaiTHAILAND」と称するウェブサイトにおいて、「商品名 タイ国産 本格米焼酎 あいやら iyara 商品紹介 厳選ジャスミン米ともち米で作った日本人向け本格焼酎『あいやら』『あいやら』はアユタヤの蔵元で限定生産され、バンコックの日本駐在員に最も親しまれている純粋タイ産焼酎です。」との記載がある(http://www.waiwaithailand.com/iyara//)。
(4)「ぐるなび東京版」と称するウェブサイトにおいて、「ASIAN GARDEN ガドガド 新宿店 メニュー ☆☆☆焼酎☆☆☆ ■あいやら(タイ)■(本格米焼酎)タイのアユタヤにて造られる本格米焼酎。」との記載がある(http://r.gnavi.co.jp/g008219/menu3.htm/)。
(5)「酒屋DD.com」と称するウェブサイトにおいて、「焼酎・酎ハイ」の項に、「あいやら 日本の蒸留酒の起源、タイのアユタヤにて造られた本格蒸留酒『あいやら』。」との記載がある(https://www.sakayadd.com/cgi-bin/shop/detail_disp.cgi?product_id=2985/)。
(6)「ぐるなび東京版」と称するウェブサイトにおいて、「タイ料理 ジャーングン レストラン メニュー SPIRITS あいやら タイ米焼酎 あいやら/ボトル 今から500年前、アユタヤ王朝から琉球経由でもたらされたのが焼酎の起源いわれています。」との記載がある(http://r.gnavi.co.jp/a384203/menu5.htm/)。
(7)「もち米焼酎 南蛮古酒 30度 550ml スリムボトル 大天狗酒造」の項に、「遥か500年、アユタヤ時代に琉球に伝わり泡盛となったラオロン。タイのもち米ともち米麹を使いていねいに仕込みました。タイ古来の醸造法に『竹炭ろ過』を新たに加え、こだわりの澄みきったこくのある焼酎を再現しました。芳醇な美酒ここに甦る。『南蛮古酒』は、原料として、もち米を使い昔のタイ蒸留酒の味を復元しています。」との記載がある(http://www.daiteng.com/SHOP/8858756200012.html/)。
(8)「カラメル」と称するウェブサイトにおいて、「モンシャム(タイ焼酎)☆タイ土産●代引限定 ●商品内容 ●SHAM社 ●タイ産/焼酎 ●泡盛のルーツとなったタイ焼酎。アユタヤ時代に琉球に伝わり、『泡盛』のルーツとなったのがタイ焼酎(ラオロン・ラオカオ)。500年の時を経て、故郷のタイで新技法の『竹炭ろ過』を使い、香り高い高級ジャスミンライス(長粒米)から造られたお酒です。」との記載がある(http://calamel.jp/%E3%83%A2%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%A0%EF%BC%88%E3%82%BF%E3%82%A4%E7%84%BC%E9%85%8E%EF%BC%89%E2%98%86%E3%82%BF%E3%82%A4%E5%9C%9F%E7%94%A3%E2%97%8F%E4%BB%A3%E5%BC%95%E9%99%90%E5%AE%9A/item/14157037)。
(9)「幻のタイ焼酎、ここに蘇える。遠く500年の昔、アユタヤ王朝の時代」の項に、「南蛮古酒 ◆特徴 この焼酎は、『もち米100%』を原料にした焼酎で日本では珍しい品種です。・・・◆成分 原材料・・・実り豊かなタイ国中部で丁寧に育てられた無農薬のもち米100%を使用しています。・・・」との記載がある(www1.plala.or.jp/kuririn/namban.pdf)。
(10)「どーよ!ショッピングモール」と称するウェブサイトにおいて、「スピリッツ男爵」の項に、「商品詳細/タイ焼酎 モンシャム(Mon Siam) 700ml 30度 アユタヤ時代に琉球に伝わり、泡盛のルーツとなったのがタイ焼酎です。 500年の時を経て、故郷のタイで新技法の『竹炭ろ過』を使い、香り高い高級ジャスミンライスから生まれた米焼酎が『Mon Siam』(モンシャム)です。」との記載がある(http://www.do-yo.tv/search/1258/385/23104/item.html/)。
(11)「タイ屋台料理 オシャ MENU」の項に、「タイの焼酎 モンシャム MON-SIAM(香米) タイの最高級ジャスミン米で造ったタイ産焼酎。『竹炭ろ過』の逸品です。」との記載がある(http://www.osha.jp/drink.html/)。
(12)「今月のスカイワード」の項に、「『タイ産焼酎 南蛮古酒』などタイならではの魅力ある商品が揃っています。・・・また焼酎ファンには見逃せない逸品『タイ産焼酎 南蛮古酒』もおすすめです。原料には無農薬もち米を100%使用し、竹炭ろ過法でタイの古酒・ラオロンを再現。」との記載がある(http://www.jalux.com/skyward/sw0607.html/)。
(13)「世界のおみやげShop」の項に、「高級ジャスミンライスを竹炭ろ過した米焼酎 〔タイ土産〕モンシャム(タイお土産 ハネムーン)」との記載がある(http://www.isanyodo.com/goods/categori/liquor/shochu/R36002.html/)。
(14)「373news.com」と称するウェブサイトにおいて、「麹用の長粒米を試験栽培 曽於・財部焼酎業者ら研究会」の項に、「鹿児島県内の焼酎卸売業者と焼酎メーカー4社でつくる『長粒米栽培研究会』(前畑浩一代表)は18日、曽於市財部で、焼酎用麹(こうじ)米に使う長粒米(インディカ米)の試験栽培を始めた。長粒米は焼酎用麹に適しており、大半の焼酎造りに主にタイ産が使われている。」との記載がある(http://373news.com/modules/pickup/area.php?areaid=22&storyid=17571/)。
3 新聞記事において、「アユタヤ」又は「タイ(国名)」の文字が指定商品「しょうちゅう」との関係において、商品の産地等を表示する文字として使用されている事実について
(1)「米の輸入量前年と同じ/農水省」の見出しのもと、「05年度の輸入実績では、タイ産砕精米などを約7万トン輸入し、焼酎や発泡酒などの原料需要に対応。」との記事がある(2006.04.04 日本農業新聞 3頁)。
(2)「8960トン成約/加工用MA米」の見出しのもと、「農水省は20日までに、入札による加工原材料向けのミニマムアクセス(最低輸入機会=MA)米の定例販売結果をまとめた。・・・最も売れたのは2003年度に輸入したタイ産うるちの破砕精米で全体の4分の1を占めた。同米の平均価格は1トン当たり9万5100円(60キロ当たり5710円)。焼酎の醸造加工用が中心だ。」との記事がある(2004.12.21 日本農業新聞 2頁)。
(3)「焼酎・みそ用強い引き合い/加工用MA米定例販売」の見出しのもと、「同省は『焼酎ブームを受け、醸造加工用にタイ産長粒種米の引き合いが強かった』(総合食料局)とみる。」との記事がある(2004.11.21 日本農業新聞 2頁)。
(4)「経営ひと言/タイ国通商代表のプラチュアブ・チャイヤサンさん『支援に大変感謝』」の見出しのもと、「『タイと日本はアユタヤ時代に、山田長政がタイのもち米を焼酎にしたころから経済関係があり、交流が深い』と歴史的なつながりを強調する。」との記事がある(2003.03.06 日刊工業新聞 31頁)。
(5)「甘い香りいいね、黒糖焼酎仕込み 奄美、シーズン到来 /鹿児島」の見出しのもと、「奄美群島特産の黒糖焼酎(しょうちゅう)の仕込みが沖永良部島・知名町の新納酒造で始まり、工場には甘い香りが立ちこめている。・・・新納酒造では94年のコメ不足以降、原料の米をタイ産にしている。新納忠人社長(58)は『沖縄の泡盛と同じで、タイ米を使うと味がまろやかになる。これからは、長期間寝かせる古酒の製造を伸ばしたい』と話している。」との記事がある(2001.11.17 朝日新聞社 西部地方版/鹿児島 24頁)。
(6)「SAKE イン ザ ワールド <20> アジア編 タイ 泡盛のルーツ 琉球-シャム間に『海の道』」の見出しのもと、「蒸留の原理は、紀元前のアラビアで発見された。それは十三世紀に中国に入り、インドシナ半島を南下。アユタヤ王朝のシャムに伝わった。ここで米を原料にした『ラオロン(王の館の酒)』として花開く。いわばタイ焼酎(しょうちゅう)である。」との記事がある(1996.01.18 中国朝刊 特集)。
(7)「不人気、さばけぬタイ米、中国米も加工用に」の見出しのもと、「食糧庁は三十日、加工用米の供給で、これまでのタイ産米に加え、中国産米も供給することを決めた。・・・加工用米の供給は、昨年十二月からタイ産米だけで供給してきた。・・・需要先別に見ると、みそ、焼酎(しょうちゅう)などの需要はあるものの、和菓子、せんべい、冷凍米飯などの需要は大きく落ち込んでいる。」との記事がある(1994.07.31 日本農業新聞)。
(8)「鹿児島港のタイ米、第2陣を陸揚げへ」の見出しのもと、「【鹿児島】鹿児島港への緊急輸入米第二陣、タイ産うるち精米五千トンを積んだ『コスモ・エンジェル』号が十日午前七時、同港谷山七号岸壁に着いた。・・・第一陣同様、南九州各県の焼酎(しょうちゅう)、みそなどの加工業者に売却される。」との記事がある(1994.01.11 日本農業新聞社 ブロック版/九州)。
(9)「加工用タイ米、鹿児島港に到着」の見出しのもと、「今回輸入したのはすべてタイ産のうるち米(長粒種)。焼酎やみそなどの加工用で鹿児島県内を中心に消費される。」との記事がある(1994.01.06 西日本新聞社 朝刊 3頁)。
(10)「輸入米入港、不安隠せぬ加工業界、今後の安定供給も心配」の見出しのもと、「今回入港したのは、タイ産長粒種のうるち米七千トンで、十二月からみそ業界や焼酎(しょうちゅう)業界を中心に加工業界に配分される。・・・焼酎メーカーも麹(こうじ)用の原料米不足で、輸入米での代替に期待をかけているが、『どのような使い方ができるか、現物を見ないことには分からない』(福岡県内のメーカー)と不安を募らせ、早く入手して確かめたいとしている。」との記事がある(1993.11.19 日本農業新聞)。

第2 本願商標は、その構成中に「タイのバンコク北方の都市。周辺稲作地域の中心地。1350より1767までアユタヤ朝の首都。山田長政の活躍地で、当時は日本人町が栄えた。1991ユネスコの世界文化遺産に登録。」を意味する「アユタヤ」の文字を有してなるところ、前記第1の2ないし3の実情よりすれば、「アユタヤ」の文字からは、商品の産地又は商品の原材料の産地として使用されている実情が窺い知れるところである。
してみれば、本願商標を「タイ(アユタヤ)産の商品」又は「タイ産の原材料を使用した商品」以外の商品に使用するときは、これに接する取引者・需要者は、該商品が恰も「タイ(アユタヤ)産の商品」又は「タイ産の原材料を使用した商品」であるかの如く、商品の品質について誤認を生じさせるおそれがある商標といわなければならない。
したがって、本願商標は、商標法第4条第1項第16号に該当するものである。



審理終結日 2010-02-25 
結審通知日 2010-03-02 
審決日 2010-03-15 
出願番号 商願2008-33675(T2008-33675) 
審決分類 T 1 8・ 272- Z (X33)
最終処分 不成立 
前審関与審査官 守屋 友宏 
特許庁審判長 鈴木 修
特許庁審判官 大島 康浩
小畑 恵一
商標の称呼 アユタヤノユメ 
代理人 福留 正治 
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