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審決分類 審判 査定不服 商4条1項15号出所の混同 登録しない Y18
管理番号 1205251 
審判番号 不服2008-5817 
総通号数 119 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 商標審決公報 
発行日 2009-11-27 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2008-03-07 
確定日 2009-09-30 
事件の表示 商願2006-105532拒絶査定不服審判事件について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。
理由 第1 本願商標
本願商標は、別掲のとおり、図形とその下に「ALPHARD」及び「VALENTINO」の欧文字を上下二段に書してなり、第18類「かばん類,袋物,原革,原皮,なめし皮,毛皮,革ひも,携帯用化粧道具入れ,かばん金具,がま口口金,傘,ステッキ,つえ,つえ金具,つえの柄,乗馬用具,愛玩動物用被服類」を指定商品として、平成18年11月14日に登録出願されたものである。

第2 原査定における拒絶の理由の要旨
原査定は、「本願商標は、その構成中にイタリアのデザイナー『VALENTINO GARAVANI』が、商品『被服、かばん、婦人靴、香水』等に使用して世界的に著名と認められる商標『VALENTINO』の文字を有してなるものであるから、これをその指定商品に使用するときは、恰も前記デザイナーあるいは同デザイナーと何らかの関係を有する者の業務に係る商品であるかの如く、その商品の出所について混同を生じさせるおそれがあるものと認める。したがって、本願商標は、商標法第4条第1項第15号に該当する。」旨認定、判断し、本願を拒絶したものである。

第3 当審における職権証拠調べ通知
当審において、本願商標が商標法第4条第1項第15号に該当するか否かについて、職権により証拠調べをした結果、「VALENTINO GARAVANI/ヴァレンティノ・ガラヴァーニ」「VALENTINO GARAVANI」「ヴァレンティノ・ガラヴァーニ」「Valentino Garavani」の他、「VALENTINO」「Valentino」「ヴァレンティノ」「バレンチノ」の文字について、以下の事実が認められるとして、同法第56条第1項で準用する特許法第150条第5項の規定に基づき通知(平成21年6月3日付け)し、意見を求めた。

1 辞典類
(ア)「英和商品名辞典」(株式会社研究社、1990年第1刷発行、447頁)には、「イタリアRomaのデザイナーValentino Garavani(1932- )のデザインした婦人・紳士物の衣料品・毛皮・革製バッグ・革小物・ベルト・ネクタイ・アクセサリー・婦人靴・香水・ライター・インテリア用品など.・・・1967年にFirenzeで白一色のコレクションを発表してマスコミに大きく取り上げられ、一躍その名を高めた.」の記載があること。
(イ)「岩波=ケンブリッジ世界人名辞典」(株式会社岩波書店、1997年11月21日第1刷発行)の[ガラヴァーニ]の項において「ヴァレンティノ Garavani,Valentino通称ヴァレンティノ Valentino(伊 1933-)服飾デザイナー、同じく、[ヴァレンティノ Valentino]の項において、「ガラヴァーニ、ヴァレンティノ」を見よとの表示があること。
(ウ)「服飾辞典」(文化出版局、昭和63年9月5日第10刷発行、付録世界のデザイナー29及び30頁)の「ヴァレンティーノ・ガラヴァーニ」の項には、「イタリア北部の都市に生まれる。・・・スチリストになるため、パリのサンジカ(パリ高級衣装店組合の学校)で技術を身につける。・・・1958年独立、ヴァレンティーノ・クチュールの名でローマに店を開いた。このころ、イタリアのモードは世界的に有名になりつつあった。彼の最初の仕事は、フィレンツェのピッティ宮殿でのコレクションである。このコレクションは、〈白だけの服〉という珍しい演出であったが、その美しさはジャーナリストの間で評判になり、『ニューズ・ウィーク』『ライフ』『タイム』『ウィメンズ・ウェア・デイリー』各誌紙で取材、モードのオスカー賞を獲得した。1967年、ヴァレンティーノの名は世界に知れわたった。1972年には紳士物も始め、その他アクセサリー、バッグ、宝石類、香水、化粧品、家具、布地、インテリアと、その仕事の幅はたいへん広いが、すべてヴァレンティーノ独特のセンスを保っているのはみごとである。」の記載があること。
(エ)「ファッション辞典」(文化出版局、2005年2月10日第4版第2刷発行、637頁)のガラヴァーニ,ヴァレンチノ[Valentino Garavani]の項には「1932年イタリア生まれ。パリでの修業の後、’60年にローマに店を開く。’69年ミラノに初のプレタポルテのブティックを出店。’89年オートクチュール進出。華麗でエレガントな作品で、世界中の社交界の女性を顧客に持つ。」の記載があること。

2 書籍、雑誌類
(ア)「メイド・イン・イタリア大図鑑」(昭和59年6月1日日本交通公社出版事業局発行)において「ヴァレンティノ・ガラヴァーニの語り口には、自信と誇りがあふれている。彼の創造するファッションは世界じゅうで人気を博しているが、彼の貴公子然とした、その美貌もまた有名なところだ。」との記載、及びその経歴等を紹介する内容とともに、オートクチュール・サロン、オートクチュールのロングドレス、コートのほか、「キーホルダー、バッグ、靴、サングラス、ジュエリー」の商品の写真が掲載されていること。
(イ)「世界の一流品大図鑑’86年版」(発行日不明、講談社発行)において、「VALENTINO GARAVANI\ヴァレンティノ・ガラバーニ(イタリア)」と「スーツ、ジャケット、ブラウス、ポロシャツ、セーター、ブルゾン、靴、ネクタイ、バッグ、財布、ベルト」の写真が掲載されていること。
(ウ)「世界の一流品大図鑑’87年版」(発行日不明、講談社発行)において、「VALENTINO GARAVANI\ヴァレンティノ・ガラバーニ(イタリア)」と「ポロシャツ、ブルゾン、シャツ、スカート、ネクタイ」の写真が掲載されていること。
(エ)「イタリア大図鑑」(1987年11月6日読売新聞社発行)において、「VALENTINO GARAVANI\ヴァレンティノ・ガラヴァーニ」と「婦人服、香水」の写真が、説明文において「ヴァレンティノ」の略称を使用した文章と一緒に掲載されていること。
(オ)「世界の一流品大図鑑’95年版」(発行日不明、講談社発行)において、「VALENTINO GARAVANI\ヴァレンティノ ガラバ(ヴァ)ーニ(イタリア)」と「婦人服」の写真が掲載されていること。
(カ)「ファッション・ブランド・ベスト101」(2001年11月25日株式会社新書館発行)において「ヴァレンティノ ガラヴァーニ Valentino Garavani」の経歴等を紹介する内容とともに「現在、ブランドはヴァレンティノ(レディス、メンズ)、ヴァレンティノ ローマ(レディス、メンズ)、ヴァレンティノ ガラヴァーニ(バッグ、シューズなど)、ヴァレンティノ ジーンズなどのラインを展開。」と掲載されていること。
(キ)「イタリアン・ファッションの現在」(2005年3月30日株式会社学文社発行)において「ヴァレンティーノ・ガラヴァーニ[Valentino Garavani]は、パリのジャン・デセ[Jean Desses]やギー・ラロッシュ[Guy Laroche]での修行後、1959年にローマのコンドッティ通りに最初のアトリエを構えた。また、しばらくしてミラノでもアルタ・モーダのデザイナーの多くが活動しはじめ、そのなかにはジョレ・ヴェネツィアーニ[Jole Veneziani]もいて、彼はスカラ座のプリマやマリヤ・カラスの衣装担当を務め、『ライフ』や『ビキ』などの表紙に登場するなど国際的な評価を得ていた。」、「・・・イタリアでもっとも広く視聴されている番組-娯楽ニュース番組『ストゥリッシア・ラ・ノティーツイア[Striscia la Notizia]』-に登場する個性ある人物たちをみればわかる。同番組では、ヴァレンティーノ[Valentino]-1959年ローマのファッションショーでデビューして以来、ファッション界の”伝道者”であり、また風刺対象の”王者”であるデザイナー-の絶妙な物まねが登場する。」と掲載されていること。
(ク)「世界のスターデザイナー43」(2005年12月15日株式会社未來社発行)において「ヴァレンティノ・ガラヴァーニ」について、「ファッション界にも、スーパースターがいる。ジョン・ガリアーノやトム・フォードをあげる人もいるに違いない。イブ・サンローランも、確かにそうだった。しかし、ヴァレンティノのように移ろいやすいファッションの世界で、40年以上スーパースターであり続けている人はほかにいない。」と掲載されていること。
(ケ)「よくわかるアパレル業界[改訂版]」(2006年1月20日株式会社日本実業出版社発行)において「ヴァレンティノ/Valentino」の項で「ヴァレンティノ・ブティック・ジャパン?ヴァレンティノ・ガラヴァーニがデザイン、パリコレクションに参加している。ヴァレンティノ・レッドと呼ばれる赤などの鮮やかな色を使った大胆でエレガントな作風が特徴。」と掲載されていること。
(コ)「marie claire japon\マリ・クレール日本版」(1989年12月号中央公論社発行)において、「ヴァレンティノ・ガラヴァーニ」と「婦人服」の写真が掲載されていること。
(サ)「毎日グラフ」(1991年8月4日発行)において、ヴァレンティノの東京でのコレクション・ショーの記事と写真が「ヴァレンティノ」の略称を使用した文章と一緒に掲載されていること。
(シ)「marie claire japon\マリ・クレール」(1991年9月号発行)において、「ヴァレンチノ・ガラバーニ」について「ヴァレンチノ」の略称を使用して記載した記事と写真が掲載されていること。
(ス)「家庭画報 1991年12月号発行」(1991年12月1日発行)において、「…ヴァレンティノがファッション界にデビューして30年。その偉業を称えて彼の生地ローマでは街をあげての大祝賀パーティーが催されました…」 と掲載されていること。
(セ)「marie claire japon\マリ・クレール」(1992年11月号発行)において、「そしてまたひとつ、新しい話題を呼びそうなスポットが誕生したが、こちらは昔ながらの代官山にふさわしい、大人のための空間である。八幡通りに面して、品格のあるたたずまいを見せる『サンローゼ代官山』だ。この一階にヴァレンティノ・ガラヴァーニの洒落たブッティックがオープンした…もっと身近にヴァレンティノのスタイルを取り入れたい、と思っている人には見逃せないブッティックとなるだろう。」と掲載されていること。
(ソ)「毎日グラフ」(1992年11月1日発行)において、ヴァレンティノの’92?’93秋冬コレクション。「時の予感?ファッションの未来へ」と題された3日間にわたるイベントの記事と写真が掲載されていること。
(タ)「marie claire japon\マリ・クレール」(1996年2月号中央公論社発行)において、「ヴァレンティノ・ガラヴァーニ」について「ヴァレンティノ」、「Valentino」の略称を使用して記載した記事と写真及び婦人服の写真が掲載されていること。
(チ)「marie claire japon\マリ・クレール」(1996年9月号発行)において、「ヴァレンティノ」「VALENTINO」の見出しで「ヴァレンティノ・ガラバーニ」の記事と写真及びヴァレンティノの’96?’97秋冬・プレタポルテ・コレクションの写真が掲載されていること。
(ツ)「暮しの手帖66」(1997年2・3月号発行)において、「ヴァレンティノ・ガラバーニ」の記事と「Valentino」と婦人服の写真が掲載されていること。
(テ)「家庭画報」(1997年4月号発行)において、「ヴァレンティノ」と「VALENTINO」の婦人服、スーツの写真が掲載されていること。
(ト)「家庭画報」(1997年11月号発行)において、「ヴァレンティノ」の婦人服、スーツの写真が掲載されていること。
(ナ)「marie claire\マリ・クレールjapon」(1998年4月号中央公論社発行)において、「ヴァレンティノ」「VALENTINO」の’98年春夏パリ・オートクチュール・コレクションの写真が掲載されていること。
(ニ)「marie claire\マリ・クレールjapon」(1998年11月号発行)において、「ヴァレンティノ\Valentino」の見出しで、「ヴァレンティノ」の記事と’98?’99秋冬ヴァレンティノ オートクチュール\コレクションの写真が掲載されていること。
(ヌ)「週刊読売」(平成10年11月22日発行)において、「ヴァレンティノ」の見出しで「ヴァレンティノ・ガラヴァーニ」の記事と写真が掲載されていること。
(ネ)「marie claire\マリ・クレールjapon」(1999年1月号中央公論社発行)において、「クチュリエの最高峰と呼ばれ、エレガントなパリ・モードの世界を創造し続けるヴァレンティノ・ガラヴァーニ。その華やかなコレクションがフルラインアップされたブティックがこの秋、横浜に登場した。」と掲載されていること。
(ノ)「家庭画報」(1999年4月号発行)において、「ヴァレンティノ」の婦人服の写真が掲載されていること。
(ハ)「marie claire\マリ・クレールjapon」(1999年8月号発行)において、「ヴァレンティノ」のベルトの写真が掲載されていること。
(ヒ)「家庭画報」(2000年4月号世界文化社発行)において、「ヴァレンティノ」の婦人服及びバッグの写真が掲載されていること。
(フ)「ニューズウィーク日本版」(2001年4月18日TBSブリタニカ発行)において、「四〇年間にわたり、ファッション界をリードし続けてきたデザイナー、バレンチノ・ガラバーニ。ジャクリーン・ケネディ・オナシスやオードリー・ヘプバーンなど二〇世紀のスタイルを象徴する人々に服を提供してきた彼は、洗練されたデザインの規範をつくり上げてきた。」の記事と写真が掲載されていること。
(ヘ)「ハーパース・バザー」(2001年11月号エイチビー・ジャパン株式会社発行)において、「ヴァレンティノ」の記事と婦人服及びバッグの写真が掲載されていること。
(ホ)「婦人画報 2002年3月号」(2002年3月1日発行)において、「ヴァレンティノ」の婦人服の写真が掲載されていること。
(マ)「ハーパース・バザー日本版 2003年6月号」(2003年6月1日発行)において、「Valentino」「ヴァレンティノ」の見出しで「ヴァレンティノ・ガラヴァーニ」の記事と写真が掲載されていること。
(ミ)「家庭画報 2004年1月号」(2004年1月1日発行)において、「ヴァレンティノ・ガラバーニ」の記事と写真が掲載されていること。
(ム)「婦人公論」(2004年6月22日発行)において、「VALENTINO」「ヴァレンティノ」 の婦人服の写真が掲載されていること。
(メ)「婦人公論」(2005年4月7日発行)において、「ヴァレンティノ」 の婦人服の写真が掲載されていること。
(モ)「ヴァンサンカン 25ans 1994年4月号」(1994年4月1日婦人画報社発行)において、「手の込んだディテールで勝負する「ヴァレンティノガラヴァーニ」」の見出しの下「満足な着心地で、ディテールの手の込みようはプレタ・ラインであってもオートクチュール並みの完成度、それがヴァレンティノ・ガラヴァーニです。」との記載及び商品として「イヤリング(2点共)ヴァレンティノ ガラヴァーニ/ヴァレンティノブティックジャパン」が掲載されていること。

3 新聞記事
(ア)「繊研新聞」(昭和51年9月28日付)において「ヴァレンティノ秋冬ショー」の見出し記事が掲載されていること。
(イ)「センイ・ジャァナル」(昭和51年9月29日付)において「ヴァレンティノ・コレクション」との見出しの下「…この秋のバレンティノの個性を強調したものと見うけられた。…」との記事が掲載されていること。
(ウ)「読売新聞大阪版」(昭和51年9月30日付)において「ヴァレンティノのショーから」との見出しの下「イタリア服飾界の鬼才といわれるヴァレンティノ・ガラバーニの76秋冬コレクションが、このほど大阪ロイヤルホテルで開かれた。」との記事が掲載されていること。
(エ)「朝日新聞」(昭和51年9月30日付、同年10月2日付及び同月5日付)において「バレンティノ・ショー」との見出しの下「…かつて、白一色だけのショーを開き、注目を浴びたバレンティノが…」、「…もっともバレンティノにいわせると…」との記事が掲載されていること。
(オ)「秋田さきがけ新聞」(昭和51年9月30日付)において「見事な色と素材/バレンチノ作品展から/エレガンスを創造」との見出しの下「今、ファッションの世界で、本物の”エレガンス”を創造することができるのは、この人ぐらいではなかろうか。バレンチノ・ガラバーニ、イタリア・オートクチュールをリードする鬼才。」との記事が掲載されていること。
(カ)「河北新報」(昭和51年10月1日付)において「バレンチノのトータルファッション/鮮やかな赤と黒/エレガンスな世界を創造」との見出しの下「バレンチノ・ガラバーニ、イタリア・オートクチュールをリードする鬼才。」との記事が掲載されていること。
(キ)「センイ・ジャァナル」(昭和51年10月1日付)において「(東京)イタリアのデザイナーヴァレンティノの…」との記事が掲載されていること。
(ク)「日刊ゲンダイ」(昭和51年10月2日付)において「ヴァレンティノ・コレクション発表」との見出しの下「このほどそのイタリアンファッション界の鬼才と評されているヴァレンティノ・ガラバーニ氏のパリ。ローマでかっさいをあびたというコレクションの発表会が東京、大阪で開催され、そのオリエンタル風なデザイン感覚は、われわれ日本人の心を魅了した。」との記事が掲載されていること。
(ケ)「東奥日報」(昭和51年10月4日付)において「見事な色と素材/バレンチノの作品群」との見出しの下「今、ファッションの世界で、本物の”エレガンス”を創造することができるのは、この人ぐらいではなかろうか。バレンチノ・ガラバーニ、イタリア・オートクチュールをリードする鬼才。」との記事が掲載されていること。
(コ)「山陰中央新報」(昭和51年10月4日付)において「本物のエレガンスを創造」との見出しの下「…惜しみなく絶賛!を贈れるバレンチノだった。…」との記事が掲載されていること。
(サ)「サンケイ新聞」(昭和51年10月5日付)において「ヴァレンティノ・コレクション」との見出しの下「イタリアン・ファッションを代表するデザイナー、ヴァレンティノ・ガラバーニ氏の秋冬コレクション。」との記事が掲載されていること。
(シ)「宮崎日日新聞」(昭和51年10月5日付)において「超一級の色と素材/見事なバレンチノ作品」との見出し記事が掲載されていること。
(ス)「日経産業新聞」(昭和51年10月6日付)において「伊の鬼才ヴァレンティノ これが76年秋冬の新作 機能性と女らしさの融合」との見出し記事が掲載されていること。
(セ)「福島民友新聞」(昭和51年10月6日付)において「バレンチノの芸術」との見出しの下「今、ファッションの世界で、本物の”エレガンス”を創造することができるのは、この人ぐらいではなかろうか。バレンチノ・ガラバーニ、イタリア・オートクチュールをリードする鬼才。」との記事が掲載されていること。
(ソ)「日経流通新聞」(昭和51年10月7日付)において「来春からインテリア小物も ヴァレンティノ・ブティック・ジャパン」との見出しの下「ヴァレンティノ・ガラバーニの極東地区総代理権をもつヴァレンティノ・ブティック・ジャパン(本社東京)は来春からヴァレンティノブランドのインテリア小物を売り出す。」との記事が掲載されていること。
(タ)「徳島新聞」(昭和51年10月12日付)において「見事な色と素材/バレンチノの作品群から」との見出しの下「バレンチノ・ガラバーニ、イタリア・オートクチュールをリードする鬼才。」との記事が掲載されていること。
(チ)「公明新聞」(昭和51年10月14日付)において「無地が売り物のヴァレンティノ」との見出しの下「このほど伝統を誇る欧州イタリアのヴァレンティノの秋冬物が公開されました。」との記事及び写真に付された「ヴァレンティノのスポーティー・ルック」との記事が掲載されていること。
(ツ)「夕刊フクニチ」(昭和51年10月18日付)において「すばらしい色と素材/バレンチノの秋冬新作」との見出し記事が掲載されていること。
(テ)「千葉日報」(昭和51年11月3日付)において「みごとな色と素材/ファッション/バレンチノの作品群」との見出しの下「今、ファッションの世界で、本物の”エレガンス”を創造することができるのは、この人ぐらいではなかろうか。バレンチノ・ガラバーニ、イタリア・オートクチュールをリードする鬼才。」との記事が掲載されていること。
(ト)「報知新聞」(平成3年7月29日付)において「リズの花嫁衣装はバレンチノ」との見出しの下「…イタリアの有名デザイナー,バレンチノが作ることになった。…」等との記事が掲載されていること。
(ナ)読売新聞東京朝刊(1990年6月30日付)において「この冬、毛皮が変わる 暖冬時代に即して毛あし短く布地感覚」との見出しの下「…自然の毛皮の色にこだわらず、さまざまな色やデザインのプリントをしているのも大きな特徴。染色技術の進歩で、ペーズリーを思わせるプリント柄や、はやりのアースカラーを濃淡をつけて並べたものなどが続々登場。これほど複雑なプリントは、今まで見られなかったものだ。デザインは、バレンチノ・ガラバーニ、ジャンフランコ・フェレなど、海外の著名デザイナーを起用。布地と同じようにファッション性を高めている。…」 との記事が掲載されていること。
(ニ)読売新聞東京朝刊(1990年7月22日付)において「[JUST FIT]ヴァレンティノ・ガラヴァーニ “イタリアの遺産”再生」との見出しの下「…『高級であること、美しくあること』にこだわり続けるイタリアのトップ・デザイナー、ヴァレンティノ・ガラヴァーニ。27歳でデビューしてから30年の歳月が流れたが、華麗でざん新なファッションは、衰えるどころか、新作発表の度にみずみずしさを増している。今シーズン、ヴァレンティノの心を捕らえた『美しいもの』はエトルリア美術。ギリシャ文明の流れをくむイタリアの『遺産』を長めのニットに大胆にプリントし、ボトムには軽快なミニのプリーツスカートを組み合わせる。…」 との記事が掲載されていること。
(ヌ)毎日新聞東京夕刊(1991年3月29日付)において「[ウイーク・エンド・ストリート]VALENTINO GARAVANI」との見出しの下「…東京・赤坂のニューオータニアベニューはスペースをゆったりと取った、エレガントなブティックが建ち並び、大人の高級ショッピングストリートとして最近注目を集めています。・・・ここの1階正面に世界中でも2番目に大きなヴァレンティノ ブティックがオープンしました。女性物と男性物、すべてインポートの豊富な品ぞろえが自慢です。180坪のぜいたくな店内、3坪の広さの試着室など、ゆったりとショッピングが楽しめます。商品は高級感あふれるものから若々しいカジュアル、パーティードレス、靴やバッグ、アクセサリーも充実しています。このブティックで限定販売の香水『ヴァレンティノ フレグランス』も見逃せません。★ヴァレンティノ ガラヴァーニ ブティック 東京都千代田区紀尾井町4-1 ホテルニューオータニ サンローゼ赤坂ガーデンコート1F…」との記事が掲載されていること。
(ネ)読売新聞東京朝刊(1991年4月7日付)において「[JUST FIT]ヴァレンティノ・ガラヴァーニ 職人芸にますます磨き」との見出しの下「…『シックな装い』を永遠のテーマに、甘く優しい女性の服を作り続けるベテラン、ヴァレンティノ・ガラヴァーニ。今春デザイナー生活30周年を迎え、精巧で繊細な職人芸にますます磨きがかかってきた。シンプルな黒のミニドレス。体のラインにそったシルエットが、ウエストで結んだピンクのリボンを境に広がり、柔らかなフレアースカートに変化する。肩をあらわにしているが、セクシーさより、むしろ清そな雰囲気が漂っている。…」 との記事が掲載されていること。
(ノ)読売新聞大阪朝刊(1992年2月6日付)において「バレンチノやコシノが参加/大阪コレクション」との見出しの下「…社団法人トータルファッション協会(ATF、春名和雄会長)は五日、三月三十一日と四月一日に大阪市中央区のマイドームおおさかで開く『ワールド・ファッション・コレクション』のデザイナーを発表した。大阪とミラノの姉妹都市提携十周年を記念して、『OSAKA-ITALY実力派デザイナーたちのNEWエナジー』がテーマ。日本のコシノ・ヒロコさんとイタリアのバレンチノ・ガラバーニ氏、さらにフェンディファミリーから女性デザイナー三人が参加し、九二年秋冬物の最新コレクションを発表する。…」 との記事が掲載されていること。
(ハ)朝日新聞大阪朝刊(1992年3月3日付)において「ファッション関係の合同見本市を開催 3日から大阪・南港で【大阪】」との見出しの下「…このほかコシノヒロコやイタリアのバレンチノ・ガラバーニなどのファッションショーが、ワールド・ファッション・コレクションとして、31日から2日間、大阪市のマイドームおおさかで行われる。…」 との記事が掲載されていること。
(ヒ)毎日新聞大阪朝刊(1992年4月1日付)において「ワールド・ファッション・コレクション 一流ブランドの秋冬コレクションを紹介」との見出しの下「…『ワールド・ファッション・コレクション』(トータルファッション協会主催)が31日、大阪市中央区のマイドームおおさかで開かれた=写真。大阪・ミラノ姉妹都市提携10周年を記念して、イタリアのバレンチノ・ガラバーニの『オリバー』、フェンディーの『フェンディシメ』など一流ブランドの秋冬コレクションが紹介された。…」 との記事が掲載されていること。
(フ)読売新聞大阪朝刊(1992年4月4日付)において「手ごろな価格セカンドブランド ミラノ・ファッション・ショーで紹介/大阪」との見出しの下「…高級ブランドのイメージを残しながら価格は親ブランドに比べてぐっと手ごろな『セカンドブランド』を紹介するファッション・ショーが大阪市内で開かれた。トータルファッション協会が大阪・ミラノ姉妹都市提携十周年を記念して、フェンディの若者向けブランド『フェンディシメ』とバレンチノ・ガラバーニの『オリバー』を紹介した。世界的な景気の後退で高級品の売れ行きが鈍っているため、これまで富裕なマダム層を顧客にしてきた高級ブランドも買いやすい価格帯のセカンドブランドの開発に力を入れ始めている。…」 との記事が掲載されていること。
(ヘ)流通サービス新聞(1993年2月2日付)において「三喜商事、93春夏『ヴァレンティノ・ガラヴァーニ・アトリエ』コレクション」との見出しの下「輸入商社の三喜商事(東京都千代田区三番町6の5、社長堀田康彦氏、電03・3238・1381)は全国4都市で、イタリアのデザイナー、ヴァレンティノ・ガラヴァーニ氏のレディーステキスタイル(服地)ブランド『ヴァレンティノ・ガラヴァーニ・アトリエ』の93年春夏シーズンのフロアショーを開催した。『アトリエ』はテキスタイルに具体的なデザインイラストを付ける販売方法を取っている。同フロアショーは、そのデザインイラストを再現したコレクションで、春夏・秋冬の年2回、オーダーメード専門店や百貨店などの取引先を招いて開催している。ヴァレンティノ・ガラヴァーニ氏のテキスタイルブランドは、『アルタモーダ』、『ミスV』と『アトリエ』の三ブランドあり、すべて三喜商事が輸入販売している。…」 との記事が掲載されていること。
(ホ)流通サービス新聞(1997年1月14日付)において「ホテルCS戦略・パートII/ホテルニューオータニ-会員専用センター開設」との見出しの下「…ニューオータニのショッピング街にはヴァレンティノ・ガラバーニやジョルジオ・アルマーニなど内外有名ブランドショップが五十店ある。…」との記事が掲載されていること。
(マ)日刊工業新聞(1997年4月30日付)において「富士紡績、製品事業を拡大。男性下着を拡販、レディース向けも増産」との見出しの下「…富士紡績は製品事業を拡大する。九七年三月期二百億円の売上高を二ケタ成長の二百二十億円超にする。具体的には主力の男性下着『B・V・D』の高付加価値シリーズ『ボディギア』を拡販する。加えて三月に発売したレディース向けを増産する。一方、頭打ちとなっているアウターウエアではブランドビジネスを再構築し、企画から製造、販売までの一貫化を目指した展開を図る。富士紡績の製品事業はB・V・Dを中心とするインナーウエアが六割、バレンチノ・ガラバーニのジーンズやスポーツ、カジュアルなどアウターウエアが四割の構成となっている。…」 との記事が掲載されていること。
(ミ)読売新聞(1998年2月3日付)において「98春夏パリコレオートクチュール 『豪華さ』世代で対照的(寄稿)」との見出しの下「…ヴァレンティノも、新しい社屋でサロン形式のショーを開いた。デザイナーのヴァレンティノ・ガラバーニは、昼の服にはワンピースのひだ奥にさりげなくビーズを施し、夜のドレスには、セミの羽のように薄い布にクモの巣をはりめぐらしたようなビーズのドレスを見せてくれた。かなりの重さだろうが、見た目にはとても軽やかなのは、高度な技術の結晶なのだろう。間近で見るからこそ、すばらしさがよくわかる。…」との記事が掲載されていること。
(ム)繊研新聞(1998年3月16日付)において「福井・鯖江眼鏡産地 ブランド事業に新しい流れ」との見出しの下「…シャルマン(本社鯖江市、堀川馨社長)は国内外に販路を拡大し、グループ年商が四百六十億円。『ヴァレンティノ・ガラバーニ』『ケンゾー』『エスプリ』など十六ブランドを販売している。…」との記事が掲載されていること。
(メ)日刊スポーツ新聞(2000年3月3日付)において「連載 パリコレ短信(5)原点に返った『バレンチノ』」との見出しの下「…バレンチノ 1932年イタリア生まれのバレンチノ・ガラバーニ氏が60年にスタート。故ジャクリーヌ・ケネディさんがオナシス氏との結婚式で着たレースのミニドレスは世界中の雑誌の表紙に取り上げられた。同氏はエリザベス・テーラーと親友で、91年、リズが8回目の挙式で着たウエディングドレスを制作した。『V』のブランドロゴでおなじみ。…」との記事が掲載されていること。
(モ)繊研新聞(2002年2月20日付)において「高島屋 大阪店に最大級の特選ゾーン開設、新規に20ブランド」との見出しの下「…高島屋大阪店は三月一日サウスタワーホテル内に、二十のインポートブランド(ブティック)で構成する『サロン・ル・シック・サウスタワー』を開設する。売り場面積は千五百平方メートル、初年度約十四億円の売上高を計画している。…パート3では、『シャネル』をはじめ、『セリーヌ』『ダンヒル』『ヴァレンティノ・ガラヴァーニ』など十四ブランド。…」 との記事が掲載されていること。
(ヤ)共同通信(2003年10月21日付)において、「『生活=おしゃれの手帖』(31)女性の美を知り尽くす ヴァレンティノの赤」の見出しの下「・・・今回ご紹介するのは、ヴァレンティノ・ガラヴァーニ本人が現在もデザイナーを務めるメゾン『ヴァレンティノ』です。・・・赤は必ずコレクションに登場する、ヴァレンティノにとって特別な色。・・・エレガントで美しいヴァレンティノの服を見ながら女らしくありたいと思いました。・・・」との記事が記載されていること。
(ユ)読売新聞(2004年6月15日付)「[ブランド街]ヴァレンティノ=VALENTINO」の見出しの下「◆創業者、いまも現役デザイナー・・・その歴史は一九五九年、ヴァレンティノ・ガラヴァーニ氏がローマに開いた小さなアトリエハウスから始まった。・・・現在もヴァレンティノ・ガラヴァーニ氏は現役として活躍している。創業者本人が、いまだにデザインを手がけ続けている点でも、貴重なブランドといえる。日本では、七四年に三井物産などが出資してヴァレンティノ ブティック ジャパンが設立され、東京・千代田区に最初の直営店をオープンした。現在、百貨店内の店舗も含め、国内で二十四店を展開する。世界全体で占める日本での売り上げは約二割に上るという。・・・」との記事が記載されていること。
(ヨ)読売新聞(2007年4月27日付)「プリマヴェーラ・イタリアーナ 日本におけるイタリア2007・春=特集」の見出しの下「・・・最新のイタリアファッションを紹介する『プリマヴェーラ・イタリアーナ イン 東京ミッドタウン』(読売新聞社主催)が4月3?6日、東京・六本木の東京ミッドタウンで開かれた。現在、開催中の「日本におけるイタリア2007・春」の開幕イベント。高級ブランド、ヴァレンティノのオートクチュール(高級注文服)とプレタポルテ(高級既製服)の2007春夏コレクションに加え、イタリアの新進デザイナーが作品を発表。・・・◆女性美追求服/ヴァレンティノ・・・イタリアの高級ブランド、ヴァレンティノのデザイナー、ヴァレンティノ・ガラヴァーニさんは以前、本紙のインタビューに、こう答えた。4月上旬に東京・六本木で行われた同ブランドのファッションショーでは、この言葉通りの華やかな洋服が次々と登場した。・・・」との記事が記載されていること。
(ラ)産経新聞(2007年7月20日付)「【ぷちアイ】ローマへ回帰 45年目の『ヴァレンティノ』の見出しの下「・・・イタリアのブランド『ヴァレンティノ』はメゾン設立45周年を迎えた。記念すべき年のオートクチュール・コレクションは、17年間コレクションを発表し続けたパリから、アトリエ設立の地、ローマに場所を移して開催。バチカンのサンピエトロ広場を舞台に、1960年代に発表されて話題となった“白のコレクション”を思わせるドレスや“ヴァレンティノレッド”と呼ばれる鮮やかな赤のドレスなど、約60点の新作を発表した。ショーのあとに開かれた記念パーティーの会場は、ボルゲーゼ広場の近くの庭園に設けられた大テント。ミック・ジャガーやモナコのカロリーヌ王女、女優のユマ・サーマンやサラ・ジェシカ・パーカー=写真=(ロイター)など、世界中から集まった約1000人ものセレブたちが、75歳になるイタリア人デザイナー、ヴァレンティノ・ガラヴァーニをたたえた。」との記事が記載されていること。

4 インターネット情報(2009年6月にインターネット検索を実施した。)
(ア)Valentino Garabani ヴァレンティノ・ガラヴァーニ 解説・歴史 ヴァレンティノ・ガラヴァーニは1933年、北イタリアのヴォゲラ生まれ。パリ・オートクチュール組合学校で学んだ後、ジャン・デッセ、ギ・ラロッシュのアシスタントとして約10年働いた後、1959年独立。ローマにオートクチュールの店を開く。60年に最初のコレクションを発表。62年フィレンツェのピッティ宮殿で開かれた「白だけの服」が注目を集め一躍国際的に知られることとなる。…2001年春夏からディヒュージョンライン「ヴァレンティノ ローマ」を発表。ヴァレンティノのデザインの原点となっているローマをネーミングし、ヴァレンティノらしい優雅で洗練された世界に加え、若さあふれるコレクションとなっている。 … ショップリスト 旗艦店 サンローゼ赤坂 東京都千代田区紀尾井町4-1 ホテルニューオータニ・サンローゼ赤坂 TEL 03-3261-9156 インショップ 札幌三越5F特選サロン 札幌市中央区南1条西3-8 TEL 011-222-6888 インペリアルプラザ 東京東京都千代田区内幸町1-1-1 インペリアルプラザ2F TEL 03-3501-7070 新宿伊勢丹3F 東京都新宿区新宿3-14-1 TEL 03-3354-5303日本橋三越3F 東京都中央区日本橋室町1-4-1 TEL 03-3276-0636 日本橋高島屋4F 東京都中央区日本橋2-4-1 TEL 03-3281-1751 渋谷西武A館7F 東京都渋谷区宇田川町21-1 TEL 03-3462-3549 池袋西武6F 東京都豊島区南池袋1-28-1 TEL 03-3987-5739 銀座松屋4F 東京都中央区銀座3-6-1 TEL 03-3567-5025 小田急百貨店6F 東京都新宿区西新宿1-1-3 TEL 03-5325-2437 東急百貨店本店3F 東京都渋谷区道玄坂2-24-1 TEL 03-3477-3584 玉川高島屋SC店 東京都世田谷区玉川3-17-1 TEL 03-5717-6672 名古屋店 名古屋市中区錦3-6-29 サウスハウス 1F TEL 052-955-8550 京都高島屋2F 京都市下京区4条河原町西入間町52 TEL 075-255-0920 ジェイアール京都伊勢丹3F 京都市下京区烏丸通塩小路下る東塩小路町533-6 TEL 075-352-6286 梅田阪急4F 大阪市北区角田町8-7 TEL 06-6361-1446 リーガロイヤルホテルタカシマヤ 大阪市北区中ノ島5-3-68 TEL 06-6448-4721 大阪高島屋サロン・ル・シックサウスタワー5F 大阪市中央区難波5-1-60 南海サウスタワーホテル大阪 TEL 06-6646-5174 大丸神戸店 神戸市中央区播磨町29 TEL 078-391-1644 福屋八丁堀本店3F 広島市中区胡町6-26 TEL 082-246-6152 松山三越3F 愛媛県松山市一番町3-1-1 TEL 089-934-8064 タカシマヤサンローゼ博多2F 福岡市中央区渡辺通1-1-2 TEL 092-726-6000(http://www.fashion-st.net/link/val.html)
(イ)ヴァレンティノの歴史 ヴァレンティノ(VALENTINO)の起源1959年、ヴァレンティノ・ガラヴァーニがイタリアのローマでデザイン活動を始める。 ヴァレンティノの履歴 ヴァレンティノ・ガラヴァーニ(Valentino Garavani)は1932年、北イタリアのヴォゲラ生まれ。父親は地元の電力供給会社を取り仕切っていた。49年ミラノにあるサンマルタ専門学校のファッションスケッチ課程に入学。1年後50年パリ・オートクチュール組合学校サンディカにて服作りの基礎を学ぶ。在学中IWS(国際羊毛事務局)主催のコンテストで優勝を果たす。 卒業後ジャン・デッセのクチュール、ギ・ラロッシュのアシスタントとして約10年働く。1959年独立。ローマのコンドッティー通りにオートクチュールの小さなアトリエを開く。60年ガラヴァーニと公私を共にし、ヴァレンティノ・ブランドを世界的大ブランドへと成長させたジャンカルロ・ジャンメッティーとの協業体制がスタート。(http://ap10.arehoshii.jp/)
(ウ)Valentino GARAVANI ヴァレンティノ・ガラヴァーニ ブランドネクタイの中でも、ラインアップの多様さ・贅沢な材質を惜しみなく使った贅沢さで定評あるヴァレンティノ。生地のボリュームに滑らかな質感と、どれをとっても一級品のネクタイばかり。カジュアルなものから、フォーマルなものまで幅広く取り揃えました。豪華でありながらもさりげないデザインは、貴方のスーツ姿をシャープに、かつ美しく演出いたします。(http://www.e-necktie.jp/necktie/valentino/index.html)
(エ) VALENTINO ホテルニューオータニ博多店 ファッションの世界最高峰であるヴァレンティノ・ガラヴァーニのワンブランドショップ。福岡で30年以上に渡り毎シーズンのコレクションをご紹介して参りました。 九州で唯一のブティック。婦人を中心に、紳士の単品も揃えてあります。 福岡市中央区渡辺通り1丁目1-2 ホテルニューオータニ博多サンローゼ2階(http://www.horaya.co.jp/file/boutiques.html)
(オ)ヴァレンティノ 銀座が'05年12月2日(金)、オープン … オートクチュールメゾンの最高峰として知られる、イタリアの名門ブランド「ヴァレンティノ」。ハイパーラグジュアリーな素材を惜しみなく用い、シンプルななかにも優雅さ、極上のエレガンスを醸し出すデザインはジェニファー・ロペス、ペネロペ・クルス、ジュリア・ロバーツなど世界のセレブリティに愛され、時代を超えて世界中の女性たちを虜にし続けている。その「ヴァレンティノ」が'05年12月2日(金)、銀座・並木通りに新しいブティックをオープンした。 … 1階にはアクセサリーライン「ヴァレンティノ ガラヴァーニ」のバッグ、シューズなど小物が揃う…(http://www.elle.co.jp/home/fashion/news/bd/?news=05_1202)

5 以上の事実によれば、「Valentino」の表示は、本願商標の出願日の当時、ヴァレンティノ・ガラヴァーニ又はそのデザインに係る商品群に使用されるブランドの略称を表すものとして、我が国の取引者及び需要者の間に広く認識されており、その状態が現在においても継続していると認められる。

第4 請求人(出願人)は、上記第3の証拠調べ通知に対し、所定の期間を経過するも何らの応答をしていない。

第5 当審の判断
1 商標法第4条第1項第15号について
商標法第4条第1項第15号の判断に際しては、「商標法4条1項15号にいう『他人の業務に係る商品又は役務と混同を生ずるおそれがある商標』には、当該商標をその指定商品又は指定役務(以下「指定商品等」という。)に使用したときに、当該商品等が他人の商品又は役務(以下「商品等」という。)に係るものであると誤信されるおそれがある商標のみならず、当該商品等が右他人との間にいわゆる親子会社や系列会社等の緊密な営業上の関係又は同一の表示による商品化事業を営むグループに属する関係にある営業主の業務に係る商品等であると誤信されるおそれ(以下『広義の混同を生ずるおそれ』という。)がある商標を含むものと解するのが相当である。けだし、同号の規定は、周知表示又は著名表示へのただ乗り(いわゆるフリーライド)及び当該表示の希釈化(いわゆるダイリューション)を防止し、商標の自他識別機能を保護することによって、商標を使用する者の業務上の信用の維持を図り、需要者の利益を保護することを目的とするものであるところ、その趣旨からすれば、企業経営の多角化、同一の表示による商品化事業を通して結束する企業グループの形成、有名ブランドの成立等、企業や市場の変化に応じて、周知又は著名な商品等の表示を使用する者の正当な利益を保護するためには、広義の混同を生ずるおそれがある商標をも商標登録を受けることができないものとすべきであるからである。そして、『混同を生ずるおそれ』の有無は、当該商標と他人の表示との類似性の程度、他人の表示の周知著名性及び独創性の程度や、当該商標の指定商品等と他人の業務に係る商品等との間の性質、用途又は目的における関連性の程度並びに商品等の取引者及び需要者の共通性その他取引の実情などに照らし、当該商標の指定商品等の取引者及び需要者において普通に払われる注意力を基準として、総合的に判断されるべきである。」(最高裁平成10年(行ヒ)第85号 平成12年7月11日判決言渡参照)と判示されている。
そこで、前記を踏まえて本件について以下のとおり検討する。

2 「VALENTINO」の周知著名性
上記第3の証拠調べによれば、ヴァレンティノ・ガラヴァーニ(Valentino Garavani)氏は、本願商標の登録出願時には既に、我が国のみならず、世界的に著名なデザイナーであったものと認められる。
そして、同氏の略称又はそのデザインに係る婦人・紳士物の衣料品、革製バック、革小物、ネクタイ、アクセサリー、香水、インテリア用品などの商品群に使用されるブランドを表すものとして、「VALENTINO」「Valentino」「ヴァレンティノ」「ヴァレンティーノ」「ヴァレンチノ」「バレンチノ」の表示がそれぞれ単独で用いられ、「VALENTINO」の表示は、本願商標の登録出願時において、我が国の取引者、需要者等の間に広く認識され、その状態が現在においても継続しているものと認められる。

3 本願商標と「VALENTINO」の表示との類似性の程度
本願商標は、別掲のとおり、「A」と「V」の欧文字を組み合わせて図案化した図形部分と、その下部に「ALPHARD」と「VALENTINO」の欧文字を上下二段に書してなる文字部分より構成されてなるところ、該図形部分と該文字部分は視覚上分離した構成になっているとともに、これらを常に一体不可分のものとしてみなければならない特段の事情を見いだし得ないものである。
また、該文字部分は、上下二段に書されているから、外観上、常に一体不可分なものとはいえず、該文字部分全体から生じると認められる「アルファードバレンチノ」の称呼も長音を含む9音から構成されて、やや冗長といえるものであり、かつ、最下部には、ヴァレンティノ・ガラヴァーニ氏の略称ないしそのデザインに係る商品のブランドを表すものとして、周知、著名な表示である「VALENTINO」の文字を含むものである。
そして、「ALPHARD」と「VALENTINO」の文字とが、全体として特定人名や成語として一般に知られているものとはいえないこと、及び「VALENTINO」の表示が、著名なファッションデザイナーであるヴァレンティノ・ガラヴァーニのデザインに係る商品に付されるブランドの表示として我が国の取引者、需要者にとって周知・著名であることなどをも考慮すると、構成中の「VALENTINO」の文字部分が、「VALENTINO GARAVANI」に係る「VALENTINO」の表示を表したものと把握されることによって、取引者、需要者の注意を特に強く引くものと認められる。

4 商品間における関連性及び需要者
引用商標は、前記のとおり、「婦人服、紳士服、アクセサリー、バック、香水、インテリア用品」等に使用して、本願商標の登録出願前より、取引者、需要者の間で広く知られていたものであるところ、本願商標の指定商品中の「かばん類、袋物」等の商品は、引用商標に係るバックと同一又は類似する商品であり、また、婦人服、紳士服、アクセサリー等の商品とはいずれもファッション関連の商品として密接な関連性を有しており、両商品の取引者、需要者の相当部分が共通している。

5 出所混同のおそれ
したがって、上記の事情に照らせば、本願商標をその指定商品について使用した場合、これに接する取引者、需要者は、本願商標構成中の「VALENTINO」の文字部分に強い注意力が注がれ、「VALENTINO GARAVANI」を想起、連想するとともに、同人に係る一連のデザイナーブランドであるかの如く誤認し、或いは、同人と組織的、経済的に何らかの関係にある者の業務に係る商品であるかの如く、商品の出所について混同を生ずるおそれがあるのものといわなければならない。

6 請求人の主張について
(1)請求人は、本願商標は、その構成中「ALPHARD」と「VALENTINO」の文字が同じ字体で同じ大きさで表されていることから、二段併記でも「アルファードバレンチノ」と一連に称呼され、本願商標は、引用商標とはその構成態様も異なるから、非類似の商標である旨述べ、さらに「VALENTINO」の文字を含む商標の登録例が存在することからすれば本願の拒絶査定の判断には同意できない旨主張している。
しかし、本願商標が我が国において広く知られている等の特段の事情があれば格別、そのような事情は認められないから、本願商標は、前記のとおり、構成中に「VALENTINO」の文字部分を含むことにより、「VALENTINO GARAVANI」に係る「VALENTINO」の表示を表したものと把握されるとみるのが相当である。
また、審理にあたっては、既登録例に何ら拘束されることなく客観的証拠に基づき個別具体的に判断するものであるから、既登録例の存在をもって上記認定が左右されるものではない。
(2)請求人は、「ヴァレンティノ」を含む商標が市場に多く存在していることからすると、各商標が各商品の出所表示機能を果たしながら併存しているものと解すべきであって、かかる現在の取引業界の状況からすると、本願商標に含まれる「VALENTINO」の文字部分のみから、取引者、需要者が「VALENTINO GARAVANI」の商標「VALENTINO」を想起して商品の出所について混同する蓋然性があるとは考えられず、類似範囲を超えて具体的な出所の混同は生じてない旨主張する。
しかし、市場において「ヴァレンティノ」を含む商標の存在が多いとしても、それが常に出所について混同を生ずるおそれもなく取引に資されていることを意味するわけではなく、そして、本願商標が引用商標と商品の出所について混同を生ずるおそれがあること前記のとおりである。
以上、請求人の主張は、いずれも採用できない。

6 まとめ
したがって、本願商標が商標法第4条第1項第15号に該当するとして本願を拒絶した原査定の理由は妥当であって、取り消すことはできない。
よって、結論のとおり審決する。
別掲 別掲(本願商標)


審理終結日 2009-08-06 
結審通知日 2009-08-07 
審決日 2009-08-19 
出願番号 商願2006-105532(T2006-105532) 
審決分類 T 1 8・ 271- Z (Y18)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 山田 忠司 
特許庁審判長 内山 進
特許庁審判官 岩崎 良子
佐藤 淳
商標の称呼 エイブイ、アルファードバレンチノ、アルファードバレンティノ、アルファード、アルファルド、バレンチノ、バレンティノ 
代理人 木村 高明 

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