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審決分類 審判 査定不服 商3条1項6号 1号から5号以外のもの 登録しない Y02
管理番号 1203868 
審判番号 不服2008-17837 
総通号数 118 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 商標審決公報 
発行日 2009-10-30 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2008-07-11 
確定日 2009-08-26 
事件の表示 商願2006-110660拒絶査定不服審判事件について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。
理由 第1 本願商標
本願商標は、「TOTAL CAR LIFE」の欧文字を標準文字で表してなり、第2類「カナダバルサム,壁紙剥離剤,コパール,サンダラック,セラック,松根油,ダンマール,媒染剤,マスチック,松脂,木材保存剤,防錆剤,染料,顔料,塗料,印刷インキ(「謄写版用インキ」を除く。),謄写版用インキ,絵の具,防錆グリース,塗装用・装飾用・印刷用又は美術用の非鉄金属はく及び粉,塗装用・装飾用・印刷用又は美術用の貴金属はく及び粉」を指定商品として、平成18年11月30日に登録出願されたものであり、その後、指定商品については、原審における、同19年9月7日付け手続補正書により、第2類「防錆剤,塗料,防錆グリース」に補正されたものである。

第2 原査定の拒絶理由の要旨
原査定は、「本願商標は、『総合的な車生活』というほどの意味合いを容易に理解させる『TOTAL CAR LIFE』の文字を書してなるところ、今日の車社会においては、車というものを抜きにしては現代の生活はなりたたないほどであり、また、自動車に関する極めて多くの商品やサービスが生産、製造され、提供されている実情がある。そうした中で、車に関わる事業や企業においては、車に関連した商品やサービス(新車・中古車・カー用品の販売、整備、買取、保険等)をまとめて全てにわたって提供していこうとする事業展開がなされており、これを象徴する言葉として、新聞、雑誌、インターネット等において幅広く『TOTAL CAR LIFE』及びその表音を片仮名文字で表記した『トータルカーライフ』の文字が使用されている。してみれば、本願商標は、これをその指定商品中『車に関連した商品(車用の商品)』について使用しても、取引者、需要者は『総合的な車生活』という意味合いで、商品の単なる広告・宣伝的な類のキャッチフレーズとして理解するに止まり、自他商品を識別するための標識とは認識し得ないとみるのが相当である。したがって、本願商標は、需要者が何人かの業務に係る商品であることを認識することができないものであるから、商標法第3条第1項第6号に該当する。」旨認定、判断し、本願を拒絶したものである。

第3 当審における証拠調べ通知の要旨
当審において、本願商標が商標法第3条第1項第6号に該当するか否かについて、職権に基づく証拠調べを行った結果、下記の事実を発見したので、請求人に対し、同法第56条第1項で準用する特許法第150条第5項の規定に基づく通知を行い、意見を求めた。

本願商標は「TOTAL CAR LIFE」の欧文字を標準文字で書してなるところ、該文字が「トータルカーライフ」の英語表記と認められる。
そして、「TOTAL CAR LIFE」の欧文字及び「トータルカーライフ」の片仮名文字に関しては、書籍、新聞記事及びインターネット上のウェブページの検索結果によれば、次の事実が認められる。
(1)広辞苑(第6版。「付録」を含む。株式会社岩波書店発行。)には、「トータル【total】」として「合計。総計。総額。全体的。総合的。」との記載があり、また、「カー【car】」として「車。車両。自動車。特に、乗用車。」、「ライフ【life】」として「命。生命。生活。暮し。」等の記載がある。
(2)1981年12月1日付け日経産業新聞8ページには、「追いつめられた整備業界??痛撃、スーパー進出、近代化に向け試練の場。」の表題の下、「流通大手が整備を万全な体制に仕上げて攻勢を仕掛けてくるのは目にみえている。大店法(大規模小売店舗法)の見直しで店舗の増設が厳しくなり、既存店舗の営業分野拡大で売り上げを伸ばそうともくろむ流通大手としては、自動車販売そのものよりもトータルカーライフを売り物に客層の拡大をめざそうと躍起になっているからだ。」との記載がある。
(3)1984年1月18日付け日経産業新聞11ページには、「オートラマ系ディーラーにマルエツなど10社参加へ-年内に100社めざす。」の表題の下、「マルエツは同社が計画しているカーライフ事業推進策の一環としてオートラマに参入するもので、『将来、車検サービス、カー用品、部品販売部門に本格的に参入するためのノウハウを吸収するとともに、マルエツグループの顧客層を広げる』のがねらい。また東方会館の参入は『従来から展開しているカー用品販売に厚みを持たせ、トータルカーライフ事業に発展させるため』としている。」との記載がある。
(4)1984年12月12日付け日本経済新聞地方経済面(長野)3ページには、「信州ジャスコ??営業活動、加盟社任せ(びじねすトップ)」の表題の下、「信州ジャスコの多角化戦略はソフトウエア開発を中心としたOAショップ『ニューメディア』の展開、トータルカーライフを提供する『オートラマライフ信州』の設立などすでに動き始めている。」との記載がある。
(5)1987年8月5日付け日本経済新聞朝刊9ページには、「日産、系列超え共同展示場??都内遊休地を再開発。」の表題の下、「東京日産自動車販売、日産プリンス東京販売など都内の日産系五系列の販社に共同ショールーム(六百六十平方メートル)を賃貸するほか、自動車関連製品、情報を売り込む「トータルカーライフショップ」も開設。」との記載がある。
(6)1988年6月8日付け日本経済新聞地方経済面(北関東)4ページには、「茨城県中古自動車販売商工組合、情報化と輸入車販売強化を??初の将来ビジョン策定。」の表題の下、「それによると、組合員販売店の進むべき方向として、車、部品、サービスのほか車に関するあらゆる情報を兼ね備えた『トータルカーライフショップ』への脱皮が必要と提言。そのための手段として、新車の取り扱いの事業化、情報ネットワークの構築??の二点をあげている。」との記載がある。
(7)1993年5月17日付け化学工業日報6ページには、「英雄グループ、装い新たに未来へ飛躍(企画記事)」の表題の下、「〔ユーノスサミット大阪〕90年に設立され、ユーノス車および輸入車の販売を行っている。総販売元であるユーノス・住友商事と共同出資で設立されたが、森石油のトータルカーライフの提案という狙いがある。このため近い将来、数店舗のトータル・カーライフ・サービスショップの開設を計画。事業内容も立体駐車場の管理など幅広い展開を目指している。」との記載がある。
(8)1997年5月22日付け日刊工業新聞35ページには、「上燃、2000年ビジョン達成へグループウエア導入」の表題の下、「これは“トータルエネルギーとトータルカーライフサービス”の二つの事業を柱に、二〇〇〇年までに達成するマーケティングおよび財務目標の経営戦略をまとめ、同時に知的生産性向上(DIPS)運動を導入した。」との記載がある。
(9)1999年6月26日付け日本農業新聞 ブロック版/信越には、「自動車取り扱い25万台を達成、JA新潟経済連が記念大会」の表題の下、「大会では、(1)JAの自動車取扱シェアの向上を図る(2)自主推進による取扱体制の強化に努める(3)地域に密着した自動車総合事業体制の確立を目指す(4)二十五万台達成を一つの節目として、自動車事業の取扱拡充に取り組むーーとする大会スローガンを確認し、今後の事業強化を誓った。」及び「今後、利用者に『信頼と安心のトータルカーライフ』を提供し、多様化するユーザーニーズに対応できる魅力あるJA自動車事業を確立することを基本に、事業拡充を図る。」との記載がある。
(10)1999年8月3日付け住宅新報18面には、「共用部の管理だけでなく生活に密着 試行から実用へ、大京が本格参入/入居者の利便向上へ新事業」の表題の下、「具体的にはリフォーム事業部、ライフアップ事業部、保険事業部、ファミリーサービス部で、入居者向けサービス業務を行う。その内容はリフォーム・リフレッシュのほか、インテリア販売、ベビーシッター、トータルカーライフなどの生活密着サービス、旅行・レジャー企画などまで、ファミリーデスクと情報誌を活用しながら双方向できめ細かいサービスを提供する予定だ。」との記載がある。
(11)2000年6月21日付け日経産業新聞24ページには、「カーポイント、板金修理の700工場紹介、ネットを活用。」の表題の下、「カーポイントは新車や中古車の販売仲介だけでなく、板金・修理など周辺サービスの仲介も手がけることで、利用者の『トータルカーライフ』を支援する体制を目指している。」との記載。
(12)2001年1月19日付け日刊工業新聞31ページには、「経営ひと言/松早石油・松本博社長『今度は円安が』」の表題の下、「生き残り策は『客のトータルカーライフをサポートする経営体制づくり』と明確。『SSは消費者に直結しているので、生活に必要な物販から多様なサービスを提供する仕組みを構築する』と秘策を胸に早くも勝算ありげ。」との記載がある。
(13)2001年3月29日付け日刊工業新聞39ページには、「関彰商事、3業態複合店舗を茨城県境町に開設」の表題の下、「境店は99年10月にオープンした『ビークル・ビー結城店』に次ぐ第2号店となる。敷地は2137平方メートルで、自動車展示場や整備作業室、洗車機などを設置したほか、給油所はセルフ給油方式を採用した。オープンを記念し、4月6日から3日間、イベントを開催する。『ビークル』はフランス語でクルマ、『ビー』は生活を意味し、関彰ではビークル・ビーの店舗をトータルカーライフ支援ステーションと位置付けている。」との記載がある。
(14)2003年5月12日付け日経産業新聞15ページには、「クインランド、中古車選び相談サイト、従業員が直接回答。」の表題の下、「中古車販売店『オーラッシュ』を関西で展開するクインランドは十五日、自動車についての疑問や悩みに答える相談窓口をホームページ(http://www.o-rush.com)上に開設する。中古自動車選びのコツや維持費の節約方法などの相談に対し、従業員が直接回答する。自動車に関する専門知識が少ない女性客などからの信頼を高め、集客増や認知度向上につなげる。『トータルカーライフエージェント“100”の宣言』と題して、ページ上に『整備工場の選び方』など百の相談項目を掲載。」との記載がある。
(15)2003年5月15日付け日経MJ(流通新聞)12ページには、「中古車販売のクインランド、ネットでクルマ相談、選ぶコツや維持費節約法。」の表題の下、「中古車販売店『オーラッシュ』を関西で展開するクインランドは十五日、自動車についての疑問や悩みに答える相談窓口をホームページ(http://www.o-rush.com)上に開設する。中古自動車選びのコツや維持費の節約方法などの相談に対して、従業員が直接回答する。自動車に関する専門知識が少ない女性客などからの信頼を高め、集客増や認知度向上につなげる。『トータルカーライフエージェント“100”の宣言』と題し、ページ上に『整備工場の選び方』など百の相談項目を掲載する。」との記載がある。
(16)2004年3月29日付け日刊工業新聞5ページには、「オートセブン、2輪子会社を設立」との表題の下、「【神戸】オートセブンは4月1日に子会社、バイクセブン(神戸市須磨区)を設立する。経営方針である『トータルカーライフ』提案企業グループとしてオートバイや自動車、周辺部品・用品の売買や輸出入、修理のほか、オートバイのレンタル、保険代理業などを手掛ける。」との記載がある。
(17)2004年9月3日付け建設通信新聞には、「日産村山工場跡開発/大型商業施設にイオン/日産は大型カーショップ」の表題の下、「また、日産自動車が計画しているカレストは『人とクルマと社会を結ぶ新時代の情報発信基地』をコンセプトに、新車、中古車、カー用品の販売と整備、買取センター『カウゾー』などカーライフに関するすべてを一個所に集中させたトータルカーライフショップ。」との記載がある。
(18)2005年3月3日付け北國新聞朝刊には、「日産系販売3社が保険で特級ディーラー認定」との表題の下、「日産サティオ石川、日産プリンス石川販売の授与式で、松村昌彦社長は『保険を拡販することでトータルカーライフを充実させていく』と述べた。」との記載がある。
(19)2005年5月13日付け北國新聞朝刊には、「特級ディーラーに 富山日産モーター」との表題の下、「富山日産モーター(富山市)は損保ジャパンからディーラー特級の認定を受けた。十二日の認定証授与式で松村昌彦社長は『保険代理店業務とCS(顧客満足)の取り組みをさらに強化し、トータルカーライフを提供したい』と話した。」との記載がある。
(20)2008年10月29日付け山形新聞朝刊4ページには、「情報センサー 県北自動車整備組合30周年」との表題の下、「引き続き、損害保険ジャパン山形支店新庄支社の金井賢一支社長が『お客様の期待に応えるトータルカーライフサービスについて』と題して記念講演した。」との記載がある。
(21)2008年11月18日付け保険毎日新聞には、「AIRジャパン三重支部、研修会と車検祭り抽選会を開催[2008年11月6日]」との表題の下、「研修会は、(株)損保ジャパン代理店サポートの宮舘孝幸氏を講師として招き、整備業界動向セミナー『地域オンリーワンを目指して』を開催。整備業界の現状と対応策について研修を行った。同氏は、車検整備のみでなく整備・車販・保険などによるトータルカーライフサービスによる、顧客の立場に立った経営が必要と語った。」との記載がある。
(22)岡山県備北商工会のウェブページ(http://www.shokokai.or.jp/asp/SrcSyosai.asp?ken=33&block=26&no=a&catno=all)中、「地頭石油株式会社」(http://www.shokokai.or.jp/33/3354210014/index.htm)には、「お客様のトータルカーライフをサポートできるSSを目指す 当社では、石油販売、ガス販売、住宅設備工事、自動車点検修理、自動車用品販売等を行っています。」との記載がある。
(23)株式会社ダイツーのウェブページ中、「会社案内」(http://www.daitsu-g.co.jp/corp.html)には、「社長挨拶」として、「弊社もお陰様で昭和36年の設立以来、お客様のご要望に応え、カーライフの安全性と快適さを提供する総合的な自動車関連サービスの創造を、常に時代に先駆け推進してまいりました。現在では、レンタカー事業、オートリース事業、保険事業、自動車販売事業、自動車部品事業など、お客様のトータルカーライフをサポートする多角的な事業展開を実現しております。」及び「このようなトータルカーライフのサポートを通じてお客様に満足を提供し、また社会に貢献する事のできる企業でありたいと私たちはいつも思っております。」との記載がある。
(24)「カーエネクス・バリエ名神サービスステーション カーコンビニ倶楽部 バリエ車検センター」(http://www.varie-net.co.jp/ss/support.html)のウェブページ中、「トータルカーライフサポート」には、「給油はもちろん、車検・整備・ボディリペア・カークリーニング・ドレスアップ、そして車の販売・買取、レンタカーにいたるまで、弊社はお客様のトータルカーライフをサポートいたします。」との記載がある。
(25)カレスト幕張のウェブページ中、「カレスト幕張ガイド」(http://www.carest-makuhari.co.jp/GUIDE/index.html)には、「『選べる・見つかる・試せる・遊べる・相談できる』クルマすべてが集まった、トータルカーライフショップです。」、「東京ドーム約5個分のスペースに、新車、中古車、カー用品約40,000点を集めた圧倒的ボリュームから、お好きなものが選べる。」との記載がある。
(26)大館市が提供する「産業データベース odate 大館」のウェブページ(http://ww2.city.odate.akita.jp/indust/)中、「(株)山二大館有浦サービスステーション」(http://ww2.city.odate.akita.jp/indust/detail.php?id=2490)には、「主要製造品・取扱商品 ガソリン・軽油・灯油・潤滑油洗車・車検・タイヤ・バッテリー・その他カー用品・カーリース」及び「事業所のPR○お客様のトータルカーライフをサポート致します。」との記載がある。
(27)「トライアングル車検の双葉石油株式会社」のウェブページ(http://www.futaba-oil.co.jp/)には、「ご挨拶」として、「また、昨今はクルマ社会の中で多様化するお客様のニーズにお答えするべく、車の維持管理面を強化し、県下有数の実績とネットワークを持つ民間車検工場と技術提携を結ぶ事で、車検はもとより一般整備・板金塗装まで確実な技術と信用を獲得いたしました。」及び「そして当社企業テーマである『≪サービス・技術力・信頼≫3つの調和』を骨子として、お客様のトータルカーライフにおける『安全』『安心』『快適』をご提供すべく日々努力し挑戦しつづける所存でございます。」との記載がある。
(28)「オートプロジェクトクローバー」のウェブページ(http://www.apc-clover.com/)には、「アリストをはじめ、Kカー、スポーツカー、ミニバン、ワゴン、RV4WD、旧車等それぞれのユーザー、ニーズに合わせて、トータルにカーライフをサポート致します。」との記載がある。
(29)「上野グループ」のウェブページ(http://www.uyeno-group.co.jp/index.html)中、「株式会社旭洋」(http://www.uyeno-group.co.jp/group/kyokuyo)には、「当社は、昭和シェル石油株式会社の特約店としてガソリン・軽油・灯油をはじめとした生活に欠かせないエネルギーの供給を行っております。安全・快適なカーライフをお過ごし頂く為に、オイル交換、洗車事業、車検整備事業等、トータルカーライフをサポート出来る体制作りに邁進しております。」との記載がある。
(30)「小川モーター株式会社」のウェブページ(http://www.ogawamotor.com/)には、「小川モーターは国内外の新車・中古車の販売、リースから自社工場による車体整備、板金塗装をはじめとするあらゆるクルマの整備、修理、保険代理店業務に至るまで高水準なサービスをご提供。創業62年の実績、確かな技術で皆さまのトータルカーライフをサポートし続けています。」との記載がある。
(31)「有限会社丸八庄田商会」のウェブページ中、トップページ(http://www.shouda.jp/)には「トータルカーライフ 庄田商会」との記載が、及び「庄田商会の概要」(http://www.shouda.jp/page015.html)には、「主要営業品目」として、「自動車整備、部品、板金、塗装、加工サービス及び法定6ヶ月、12ヶ月、24ヶ月点検作業、新車(主として三菱、日産、スズキ)各種車種及び中古車(各メーカー)販売、損害保険(自動車、火災、その他新種)、生命保険代理店業務、その他自動車関連サービスの全ての業務」との記載がある。
(32)有限会社ファーストリンクのウェブページ中、「洗車場開業応援!!」(http://www13.ocn.ne.jp/~link/self/kaigyou.htm)には、「自動車(新車・中古車)販売から洗車場・自動車ケミカルまでトータルカーライフの提供をご提案するファーストリンクにお気軽にお越し下さい。」との記載が、「ファーストリンク施工料金一覧」(http://www13.ocn.ne.jp/~link/po/sagyou.htm)には、「中古車販売?自動車ケミカル・ポリマー加工施工、コイン洗車場運営まで トータル的にカーライフサポートを行なっています。」との記載がある。
(33)株式会社エコピットのウェブページ中、「つねに前向き、時代にスパークする熱い企業スピリット」(http://www.ecopit.co.jp/gaiyou.html)には、「企業理念」として、「お客様に信頼され、満足していただける品質向上に努め、トータルカーライフのパートナーとして高度な技術・設備を整え、お客様の安心と安全を提供していきます。」との記載がある。
(34)「有限会社魚津板金 Mobile Yard」のウェブページ(http://uovan.co.jp/)には、「お得な新車情報・中古車情報・鈑金塗装・車検・整備・点検・レンタカー 保険・カーコーティング(アークバリア21)などトータルカーライフをご提供いたします。」との記載がある。
(35)「前田産業株式会社」のウェブページ(http://www.c-able.ne.jp/~s-maeda/)には、「お客様のトータルカーライフのサポートを目指して、より一層の努力をいたしてまいります。お車に関することでしたらすべて前田産業にお任せ下さい。お客様に快適なカーライフをご提供いたします。」との記載がある。
(36)株式会社キュビックのウェブページ中、トップページ(http://www.sanc-auto.com/index.php)には、「TOTAL CAR LIFE AGENT」との記載が、「サンクについて」(http://www.sanc-auto.com/whats_sanc.html)には、「SANC.とは、“トータル・カー・ライフ・エージェント”」及び「『トータル・カー・ライフ』とは、お客さまの愛車の売却や購入をはじめ、日々のメンテナンスや車検・修理・保険といった車にまつわるすべての商品・サービスを含みます。」との記載がある。
(37)「くるま屋寅次郎」のウェブページ(http://www.kurumaya-torajiro.com/index.html)には、「三重県『鈴鹿サーキット』向かいにある、 創業25年の中古車販売実績をもつトータルカーライフサポートショップ。」との記載が、「COMPANY」(http://www.kurumaya-torajiro.com/company.html)には「事業内容」として、「国産車販売・買取 車検・一般整備修理 鈑金塗装ファブリカ ドレスアップパーツ販売・取り付け 損害保険業務 その他自動車業務全般」との記載がある。
(38)株式会社日刊自動車新聞社のウェブページ中、「インタビュー マーケティングインフォメーションコミュニティ(MIC)社長 増田信夫氏」(http://www.njd.jp/interview/20070804-001.html)には、「『SSは自動集客装置』と、サービスステーション(SS)の油外収益を倍増させ、SSを中核としたトータルカーライフサービスの構築に取り組む増田社長に聞いた。」との記載がある。
(39)株式会社ニューズ・ツー・ユーが運営する「ニューズ・ツー・ユー・ネット」のウェブページ中、「2007年03月20日 車買取アップル、トータルカーライフ応援サイト『アップルWeb』全面リニューアル!?業界初!RSSリーダー内蔵デスクトップツールを無償ダウンロード配布!?」(http://www.news2u.net/NRR200716739.html)には、「その他、お客様に豊なカーライフを提案する『カーライフナビ』も(1)情報コンテンツ(2)サービスコンテンツ(3)エンタメコンテンツと3つのラインナップをご用意致しました。今後も車買取アップルでは、お客様のカーライフを応援するトータルカーライフサイトを提供することで反響向上に努めてまいります。」との記載がある。
(40)アップルオートネットワーク株式会社のウェブページ(http://www.applenet.co.jp/)には、「クルマがもっと楽しくなる!トータルカーライフ応援サイト!」との記載が、「FC事業」(http://www.applenet.co.jp/company/company09.html)には、「そして21世紀、地域住民に愛されるトータルカーライフコンサルタントとして、常に新たなサポートシステムを提供していきます。」との記載がある。
(41)「トータルカーライフ イデ」のウェブページ(http://www.tcl-ide.com/index.html)には、「トータルカーライフIDEのホームページにようこそ!!」及び「当店の代表である、私こと井手(IDE)は業界20年のキャリアを持ち中古車販売、車検、一般修理、オーディオ、スポーツパーツ、など全般を得意としております。」との記載がある。
(42)NTT番号情報株式会社が運営する「iタウンページ」のウェブページ中、「株式会社東自動車」(http://nttbj.itp.ne.jp/0766745161/index.html)には、「まずはご相談ください。目指すはトータルカーライフサポート! 新車・中古車販売、買取、車検・一般整備、板金・塗装、ボディコーティング、ガラス補修、各種損害保険、ロードサービス(バッテリーあがり、カギ閉じ込み、ガス欠、スペアタイヤ交換、脱輪・転落車引き上げ、事故・故障車搬送)等、自動車に関することでしたら何でもご相談ください。」との記載がある。
(43)NTT番号情報株式会社が運営する「iタウンページ」のウェブページ中、「三幸石油株式会社」(http://nttbj.itp.ne.jp/0798470456/index.html?Media_cate=populer&svc=1303)には、「トータルカーライフサポート/車の事ならなんでもおまかせ下さい おかげさまで50周年 経験豊富な技術と信頼で、トータルカーライフをサポート致します! エネオスのガソリンを始め、お車の洗車から点検整備・修理・鈑金塗装・車検までプロの技術でお応えいたします。」との記載がある。
(44)株式会社日経HRが運営する「日経ナビ2009」のウェブページ中、「コスモ石油株式会社 キーパーソンに聞く」(http://job.nikkei.co.jp/2009/contents/corp_profiles/key/67536/index.html?E_CD=67536)には、「『暮らしのサービスステーション』。当社ではそんな経営理念を提唱しています。単なるガソリンスタンド事業ではなく、お客様のカーライフとホームライフを支える“トータルカーライフ”のご提案で、新たな企業価値を見いだしています。さきほどお話ししたタイヤ販売、車検やオイル交換といったカーケアのサービスもそのひとつ。他にも自動車保険やオークションを通じた中古車販売など、収益性の高さを重んじた事業の多角化を続けています。たとえば、自動車保険の販売は、現状でも順調に売上規模を拡大。こうしたトータルカーライフに関わるサービスや商品のポテンシャルは10倍はあり、販売力を一層強化することで、現状よりも2倍?3倍の収益増に結びつく可能性さえあるのです。」との記載がある。
(45)エザキ株式会社のウェブページ中、「採用情報 会社案内」(http://ezaki-web.jp/recruit/company/)には、「エザキ株式会社 燃料販売を通じて、車の買取から販売、安全快適なカーメンテナンス、保険等、車に関して、安全・快適なサービスを提供する、トータルカーライフセンターです。」との記載がある。
(46)株式会社カーテックス一畑のウェブページ中、「経営理念(【整備】事業本部)」(http://www.ichibata.co.jp/cartecs/profiles/idea.htm)には、「我々の目指すものは、トータルカーライフサービス事業である。」との記載がある。
(47)株式会社佐々木自動車のウェブページ中、「会社案内」(http://www.sasaki-j.co.jp/kaisya.html)には、「トータルカーライフショップの株式会社佐々木自動車」との記載がある。
(48)株式会社ビッグモーターのウェブページ中、「会社案内」(http://www.bigmotor.co.jp/infomation/index_c.html)には、「こうした経営革新を成功させるべく、先見力、情報力、判断力、決断力、行動力、体力を日々念頭におきつつ経営の舵取りをし、お客様のトータルカーライフをサポートしてまいります。」
(49)株式会社東日カーライフグループのウェブページ中、「企業理念」(http://www.tn-carlife.co.jp/com_2.html)には、「全てのお客さまに対し、トータルカーライフを通じて感動レベルのお客さま満足を提供する企業グループであること。」との記載がある。
(50)カレスト座間のウェブページ中、「カレスト座間ガイド」(http://www.carest.co.jp/GUIDE/index.html)には、「『選べる・見つかる・試せる・遊べる・相談できる』クルマすべてが集まった、トータルカーライフショップです。」との記載がある。
(51)「body shop island」のウェブページ中のファイル(http://bodyshop.cool.ne.jp/panf.pdf)には、「TOTAL CAR LIFE」との記載がある。
(52)ネッツトヨタ山梨株式会社のウェブページ中、「会社概要」(http://www.netz-ty.com/corp/jinji4.html)には、「トータル、カーライフケア、ビジネス(Total Car Life Care Business)お客様の生活をネッツトヨタ山梨がバックアップ」との記載がある。
(53)ツバメ石油株式会社のウェブページ(http://www.a-jan.com/tsubame/)には、「そして、CS Total Car Life(support)Stationへ。」、「自動車の販売・買取から修理・整備・車検まで、お客様のカーライフをトータルにサポートいたします。」及び「タイヤをはじめとした自動車用消耗部品も、専門店に負けない価格でご提供させていただいております。」との記載が、並びに、「主な取扱い商品・サービス」(http://www.a-jan.com/tsubame/its02-00.html#000)には、「ガソリン・軽油」、「車両用各種オイル・グリース」、「F1などのモーター・スポーツでもおなじみ、自動車用高品質・高性能オイル」及び「カー用品 各種消耗品」との記載がある。
(54)山梨トヨペット株式会社のウェブページ中、「会社情報 CSR基本方針」(http://www.p-ymn.co.jp/csr.php)には、「山梨トヨペットは、事業活動により『TOTAL CAR LIFE CARE BUSINESS』に向け、地域社会の発展と当社の価値づくりに取り組んでおります。」との記載がある。また、「会社情報 メッセージ」(http://www.p-ymn.co.jp/message.php)には、「目指す姿・ビジョン」、「TOTAL CAR LIFE CARE BUSINESS」、「トータル カー ライフ ケア ビジネス」との記載がある。
(55)有限会社ケーアイサービスのウェブページ中、「会社概要」(http://www.cityfujisawa.ne.jp/~kiserv/kaisha.html)には、「Total car life support! ケーアイネットワークであなたのカーライフをトータルサポート!」との記載がある。

第4 証拠調べ通知に対する請求人の意見の要旨
本願商標「TOTAL CAR LIFE」は、その意味は漠然として不明瞭であり、個人的な解釈に委ねられ、極めて曖昧な暗示的なものであり、これが特定の意味を一般的に表示・想起するものではない。
また、「新聞記事」や「インターネット情報」における、「TOTAL CAR LIFE」及び、その表音「トータルカーライフ」の語の第三者による使用についても、あくまで、「TOTAL CAR LIFE」及び、その表音「トータルカーライフ」という造語が統一された意味合いを持つこと無しに、散発的に使用されていることを示すにすぎないものであり、本願商標を本願指定商品に使用したとしても、何人かの業務に係る商品であることは認識できるものと考える。

第5 当審の判断
企業等においては、その取り扱う商品や役務、企業イメージに関して、需要者等に親しみや好感、信頼感などの良い印象を抱いてもらえるよう日常的に心掛けているといえるところ、その一手段として、標語(キャッチフレーズ)などを採択し、それを通して商品や役務の広告、宣伝や企業イメージの向上に努めているのが実情である。
そして、これらの中には、端的な宣伝語句であるもののほか、商品や役務、企業のイメージを向上させることを目的とする観念的、抽象的表現の標語も採択されているところであり、その場合、これらが、需要者により、自他商品、役務の識別標識として認識、理解されるものと、単なる標語(キャッチフレーズ)の一種として認識されるにとどまるものがあるというのも実情である。
そこで、本願商標についてみるに、本願商標は、前記第1のとおり、「TOTAL CAR LIFE」の欧文字を標準文字で表してなるところ、該構成中「TOTAL」の文字が、「合計。総計。総額。全体的。総合的。」(「トータル【total】」の項。株式会社岩波書店発行「広辞苑第六版」)を意味する、また、該構成中の「CAR」の文字が、「車。車両。自動車。特に、乗用車。」(「カー【car】」の項。前掲書。)、を意味する、さらに、該構成中の「LIFE」の文字が、「命。生命。生活。暮し。」(「ライフ【life】」の項。前掲書。)を意味する比較的平易な外来語として、それぞれ一般に知られているものということができる。
また、「CAR LIFE」の文字については、「カーライフ[car+life]車を用いた生活。車に頼る生活」(株式会社三省堂発行「コンサイスカタカナ語辞典」第3版)の意味を有する語としても使用され、知られているということができる。
そうすると、本願商標は、「TOTAL」、「CAR」及び「LIFE」の各単語からなるものと容易に想起するものであり、かつ、その構成全体からは、原審説示のとおり、「総合的な車生活」程の意味合いを容易に認識させるものということができる。
そして、本願商標を構成する「TOTAL CAR LIFE」の欧文字については、前記第3の証拠調べ通知に記載した各事実からすると、該文字(小文字で表されたものを含む。)及び該文字の読みを片仮名文字で表した「トータルカーライフ」の文字について、自動車を使用する生活に関連した商品やサービスを総合的に取り扱っている分野において、多数使用されている。
しかして、補正後の本願指定商品は、「防錆剤,塗料,防錆グリース」であるところ、いずれの商品も「自動車用」の商品が含まれるものである。
してみれば、「TOTAL CAR LIFE」の欧文字からなる本願商標は、これを補正後の指定商品「防錆剤,塗料,防錆グリース」について使用したとしても、これに接する取引者、需要者は、自他商品の識別標識として認識するというよりは、むしろ、自動車用の「防錆剤,塗料,防錆グリース」についての単なる広告、宣伝としての標語、キャッチフレーズであると理解するにとどまり、自他商品を識別するための標識とは認識し得ないとみるのが相当である。
したがって、本願商標は全体として、需要者が何人かの業務に係る商品であることを認識することができない商標であるといわなければならない。
また、請求人は、過去の登録例を挙げて、本願商標も同様に登録されるべきである旨主張しているが、登録出願に係る商標が商標法第3条第1項の規定に該当するか否かは、当該出願にかかる商標についての査定時又は審決時において、個別具体的に判断されるべきものであり、それらの登録例に前記認定が左右されるものではないから、請求人の主張については、採用することができない。
以上のとおりであるから、本願商標が商標法第3条第1項第6号に該当するものとして、本願を拒絶した原査定は、妥当であって、取り消すことはできない。
よって、結論のとおり審決する。
別掲
審理終結日 2009-06-16 
結審通知日 2009-06-19 
審決日 2009-07-01 
出願番号 商願2006-110660(T2006-110660) 
審決分類 T 1 8・ 16- Z (Y02)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 箕輪 秀人 
特許庁審判長 井岡 賢一
特許庁審判官 石田 清
杉本 克治
商標の称呼 トータルカーライフ 
代理人 玉田 修三 

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